体験談

“繊細さん”の私が金融営業から不動産営業へ転職して前向きになれた話

"繊細さん"の私が金融営業から不動産営業へ転職して前向きになれた話

転職満足度10点/10点

しろ 女・25歳の頃(現36歳)

職業: 金融の営業→不動産の営業

年収: 250万円→280万円

従業員規模: 80人→20人

周りの環境に心が揺れてしまう、最近話題の『繊細さん』で『ちょっと変わってる人』といわれてきた私の転職体験談です。

就職・転職活動で自分の大きな足かせとなったのは『自信がない』『繊細で敏感な』性格でした。
私にとって就職活動は人生の挫折のひとつでした。

それが面談に出てしまい面談でのミスが軽いトラウマとなってしまい(二度とこんな経験したくない・・・・)と応募条件がゆるめな会社へ応募することに。

就職フェアで意気投合した気さくで優しそうなお姉さんのいる金融関係の会社に決め、「変わり者に思われたかも」と不安でしたがなんと内定ゲット。

しかし今思うと、面接に来ていた人達の殆どが入社していたように思いました。

カンタンに内定ゲットできる就職先には何かある

「てめえの内臓でも売って金作ってこいや!!!」

入社して早々、研修先の事務所へ行くなり驚くような怒号が響き渡りました。

そこで目にした社員の人々は髪をオールバックにし、服装は三つ揃えのスーツにセカンドバッグ、人相の悪い男性陣。
後ろからケラケラと談笑する派手なメイクとネイルの水商売風の女性陣。

元々、音や周囲の環境に過敏な私はその環境で完全に体がこわばってしまいました。

その後も続く罵声の数々。
そこは就職説明会で出会った気さくな優しいお姉さんの姿とはかけ離れた、私がこれまでの人生で最も避けてきた人たちの集まりでした。

入社一日で精神的に参ってしまいましたが、
(何事も社会経験、まずは3か月、1年は続けよう、仕事は慣れだ。自分を甘やかしてはいけない)
と自分に言い聞かせ一生懸命営業の仕事を覚えていました。

そこには学生時代の元気な私の姿はありません。
ただ毎日下を向いてひたすらミスをしないように、社内の人に目を付けられないよう静かに過ごす暗い私がいました。

社内環境としては、毎日先輩社員の怒鳴り声と不機嫌になると机や椅子を思いきり蹴飛ばしたり、先輩が後輩を脅しめいた口調で仕事を与えるというのが日常茶飯事でした。

また、入社間もない中途社員がお客様から集金してきたお金をパチンコに使ってしまい大騒動になったり、
お金を返済しないお客さんを訪問すると先輩がナイフで刺されて警察沙汰になる等、私の知らない『社会』がありました。

ここから逃げたい。転職を考える

毎日が恐怖に支配されていたため、努力のわりに仕事が覚えられず毎日悩んでいました。

おっちょこちょいの私がミスをしないよう注意深く仕事を進めていきたいのに、怒鳴り声等で仕事に集中できず、今まで以上にミスは増えていったのでした。

仕事の覚えは人一倍遅く、私ってこんなに役に立たない人間だったの?と日々自己嫌悪に陥っていました。

周囲の暴力的な光景にもかかわらず、同期のやる気満々な人・能天気でマイペースな人達が仕事も一人前に覚え、一人立ちしていく姿にプレッシャーを感じていました。

また、当時の私の頭の中には、
(石の上にも3年、3年未満の転職は根性なし、次の就職もまともに見つからない)
といった声が常にありましたし、また就職面接で自分の失態を見ることになると思うと、今すぐここから逃げたいのにやめる勇気がありませんでした。

本当に私が悪いの?転職を決意

当時の私は、全ての問題は自分の中にあると思い込んでいました。誰かに指摘されたわけでもないのに、です。

(おっちょこちょいだからミスが多いんだ、もっと集中しないといけない、もっと確認しないといけない。
もっと勉強しないといけない。睡眠時間も栄養にも気を付けないと)

こうしてどんどん自分を追い詰めてしまい、最後には疲れ果ててしまいました。

私が転職を考え始めたころはまだ発達障害とか繊細さん、という概念がそこまで浸透していなかったので、これは病気かもしれない!と心療内科に行ったこともありました。

不安感を取り除く薬を処方してもらって飲んでみましたが効果は感じませんでした。

同時に、出来ないことではなく、今までの自分に出来ていた事にフォーカスして考えてみました。

家庭や友人との約束や頼まれ事はきちんとこなせるし、期限も守れる。電話も聞き取れるし、聞き取れなかったり意味が分からなければ分かるまで聞くことが出来るし、何より物事に集中できていたのです。

また、大人数の環境が苦手で、少人数の気心の知れた人には自分の意見がはっきりと言えるということも見えてきました。

自分が甘えている・努力が足りない・病気かも?と思っていたことが
(もしかしたら環境を変えれば、家族や友人、親しい目上の方に接するようにもう少し気楽に、そして仕事に集中できるのではないか)
という思い、転職を決断しました。

その後、当時の取引先の方から、「金融関係の仕事をしてるなら不動産も扱えるようになったら楽しいよ」といわれたことを思い出しました。

不動産。全く考えてもいなかった業界でしたが、大学に合格した時に、母と部屋探しをして、間取りをみたり室内を見学した楽しかった思い出がよみがえりました。

そのまま近所の不動産の会社、それも小規模でアットホームな雰囲気の会社さんを選んで面接をしたところすぐに内定をいただき、転職活動はあっけないほど簡単に終わりました。

自分に合った環境の職場に出会って前向きになれた

後から知ったのですが、不動産業界は常に人手不足で引く手あまただということでしたが

自分でも驚くぐらい楽しく仕事ができました。

体力的にも精神的にも辛い時はもちろんありました。
しかし前職ではあんなに長いと感じた1日が、次の仕事では1年があっという間に感じられるほど充実していました。

仕事を楽しい!と思えたのは他でもない職場の皆さんのお陰でした。
おっちょこちょいでミスが多いのは変わりませんが、私を家族のように大切にし、叱咤激励してもらい、共に苦難を乗り越えられる仲間となれました。

その後、多忙さは前職の比にならなかったため、次第に自分の時間が欲しいと思うようになりました。

2社目の転職から2度転職しましたが、いずれも『1度目の転職のような、自分の自信のなさや不安』からではなく、『自分の人生がより豊かにするための』転職が出来たことは私の人生でとても有益なことでした。

もし、現在の職場で『辛くて逃げたい』『つまらない、やりがいを感じない』等何かしら不満があったら、まずはその気持ちを素直に受け入れてみて下さい。

私の場合は、自分が悪い・努力が足りない、と自分を責める方法だけが解決ではないと気づいてから転職活動のスタート地点に立った気持ちでした。

『仕事にするほど好きなこと・興味のあることなんてない』という方は、私のように
『こんな環境やこれをやっている時が心地いい!』と思える瞬間や時間を注意深く探ってみる方法をおすすめします。

しろさんへインタビュー

編集長

体験談ありがとうございました。

質問があります。

転職エージェントなどは利用されていないようでしたがどのようにして不動産の会社を見つけましたか?

しろ

ハローワークで見つけました。

編集長

なるほど。

はじめての不動産の仕事において辛かったところはどんなところでしたか

しろ

常に人員不足なので、仕事の多くを一人でこなさなければならないため残業が多いことです。

またお客さん相手の仕事なので、お客様のスケジュールに合わせて休日出勤など、体力的な面がつらかったです。

編集長

人手不足な業界なんですね。人気のエリアなどは特に忙しいと伺います。

最後ですが、しろさんと同様に金融系の会社で社風が全く合わないところで辞めたいと悩んでいる人がいるとすればどうアドバイスしてあげますか?

しろ

社風の問題なら、現在の職場の在籍中に、同業の会社をしっかりと自分の心地いいと思える環境の会社を偵察?することをおすすめします。

私の場合は取引先など、働いている方が楽しそうだったり、感じよかったり、自分に合っていそうだなと思える会社を基準にしていました。

また面接のときに転職回数がネックになることもありますが、社風のせいにするよりもせいにするよ自身のステップアップの為、と前向きにアピールしていくことがカギです。

編集長

フィーリングは転職した後に大切ですよね。

ありがとうございました。