年収1000万円を目指したいけど具体的に何をしたらいいのか漠然としている
年収1000万円を超えるために計画的に頑張りたいけど何をすべきかの知見が欲しい
年収1000万円は、多くの人が目標としている数字の1つではないでしょうか。
ネットには「副業で簡単に1000万円以上稼げる」、「ラクして年収1000万円」など、怪しい情報が多くありますが、ラクして1000万円以上稼ぐことはできません。
私は営業の仕事で年収1000万円超えを実現しましたが、仕事で成績を残すことやキャリアアップ転職でコツコツ年収を上げていきました。年収1000万円以上は簡単ではないものの、不可能ではありません。
そこでこの記事では、実体験を交えながら年収1000万円を稼ぐためにやるべきことを紹介しました。
年収1000万円以上の人の割合
2020年9月に国税庁が公開した 令和元年度の民間給与実態統計調査によると1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均給与は436万円(男性540万円、女性296万円)でした。
年収1000万円以上をもらっている人の割合は給与所得者の全体の4.3%で、これは人数に換算すると209.2万人になります。年収1000万円を超えるためには平均給与の2倍以上を稼ぐ必要があり、さらには4.3%の枠に入らなければなりません。
狭き門と感じるかもしれませんが、給与所得者の200万人以上が年収1000万円以上をもらっている事実もあります。この200万人の人達が「どうやって1000万円以上を稼いでいるのか?」ということに目を向け、自分にできることをしていけば年収は上がります。
私はこうやって年収300万円を年収1000万円にした
私は高校卒業後に家庭の事情から大学進学を諦め、規模の小さな証券会社に営業マンとして入社しました。
もともと金融関係の仕事に興味を持っていたのですが、高卒ということもあって大手証券会社に入社することはできませんでした。
最初は右も左も分からない状態で仕事をはじめ、先輩に仕事を教わりながら慣れるまでに1年くらいかかりました。この間は営業に行っても断られることが多く、地獄のような日々を過ごしていました。
それでも「これは試練だ!」と思いながら反省・改善を繰り返していると、入社して1~2年くらいから営業で成績が少しずつ上向き、この頃から仕事をするのが楽しくなりました。
最初の年収は300万円に満たないくらいでしたが、営業成績が収入に反映される給料形態だったこともあり、2年目には年収300万円を超えて、5年目になる頃には年収600万円に達していました。
職場環境に恵まれていることや仕事に慣れていることもあって、本気で仕事を辞めたいと思うことはありませんでした。しかし、5年目くらいから頑張っても給料が上がらなくなり、モチベーションも少しずつ下がってきました。
規模が小さな会社だったこともあり、「支払える給料にも限界があるんだな」と理解する部分もありましたが、完全歩合制ではなく他の社員に自分の頑張った分の給料が流れていると思うと、なんだかやるせない気持ちになりました。
そんな気持ちを抱えながら仕事をしているとき、ネットでふと見つけたのが転職支援サービスでした。仕事をしながらでもスカウトが受けられるということで登録してみると、すぐに大手証券会社からスカウトがありました。
もともと高卒の自分は採用されないような企業ですが、これまでの実績を買ってくれたのです。年収は100万円ほど減って500万円スタートの条件でしたが、会社の規模的に年収1000万円は狙える感じだったので再びやる気に火がつきました。
転職してからも営業成績は好調でコツコツと年収を増やし、転職してから5年後には年収1000万円に到達しました。18歳から働き始め、28歳には年収1000万円を実現しました。
年収1000万円までには複数の壁がある!壁を乗り越えるごとに年収が上がる
年収500万円までの道のりで特に意識してやったこと
私は入社4~5年くらいで年収500万円を超えましたが、もともと年収500万円を目指していたわけではありません。高卒だったこともあり、最初から多くの年収を期待できないと諦めていたからです。
とにかく目の前にある仕事に全力で取り組もうという気持ちと、営業を教えてくれた先輩がとても優しかったので「先輩に認めてもらうためにも頑張ろう」という気持ちで仕事に励んでいました。
営業で仕事が取れるようになって最初に給料が上がったとき、「もっと頑張ったらもっと給料は増えるのか?」、「給料が上がって買えるものが増えてうれしい」など、うれしく前向きな気持ちになりました。
このあたりから年収を意識するようになりました。ただ、具体的に500万円という数字を掲げたわけではなく、1つでも営業成績を残して今より給料を上げると言うことを意識していました。
給料が上がってくると、比例して仕事も楽しくなります。寝るのも惜しく感じるくらい仕事のことばかり考えていました。今になって考えると、仕事に夢中になれたことが短期間で大幅な給料アップにつながったように思います。
年収1000万円までの道のりで特に意識してやったこと
年収500万円までは人に比べてめちゃくちゃ努力したと言えることはあまりないですが、年収500万円~1000万円のあいだは本当に努力をしたと自負しています。
年収600万円で大手証券会社に転職したとき、同じ業種・職種ではあるものの、お客様の層がかなり違っていました。大手証券会社ということもあり、より多くの資金を投入できる大企業の役員、経営者、芸能人など、お金を持っている人が主な顧客でした。
これまでは何となくの知識でどうにかなった部分もありますが、転職してからは浅い知識だとすぐに見透かされて顧客が離れてしまうと直感しました。
ここで私が特に意識したことは以下の3つです。
・お客様の誰よりも経済の知識に詳しくなる
・各国の経済状況を常に把握するためにそれぞれの国の経済情報をいち早く知る
・さまざまな分野の知識を深める
これくらい努力をしないと、高卒の自分はすぐに淘汰されてしまうと感じていました。
具体的にした行動としては、毎朝必ず日本経済新聞やロイターに目を通し、リアルタイムの世界経済の状況を把握していました。
そして富裕層の方は多趣味な方が多く、趣味を通してコミュニケーションを取ることにも力を入れました。
もともと釣りが趣味ですが、それ以外にも、
・ゴルフ
・フットサル
・スポーツジム
・乗馬
・ヨット
・美術品
・ワインの収集
など、さまざまな趣味を経験しました。これらは休みの日に自分の趣味として取り入れましたが、それぞれの趣味に楽しいことややりがいがあり、楽しんで取り組んでいると自然とライフスタイルも充実しました。
浅く広い知識を持つことによってコミュニケーションの幅が広がり、どの趣味もお客様より知識やスキルがやや劣るので、お客様を立てる形になって立場的にもちょうどよかったです。
コツコツした努力によって手堅い富裕層のお客様がクライアントになってくれて、そのおかげで転職したあともコツコツ年収を増やすことに成功しました。
RPGのレベル上げのように趣味を楽しんでいる!レベルに応じて収入が上がっていく感じが楽しい
年収1000万円になるためにやってはいけないこと
大卒でそこそこの規模の企業に入社して、平均年収の400~500万円くらいまでなら、周囲に言われたことをこなしていたら実現できると思います。
しかし、年収500万円になると簡単に年収アップはできず、言われたことをこなしているだけで実現することはできません。
年収1000万円になるためにやってはいけないことは、「現状に満足して努力を怠ること」です。
私の場合は最初に入社した証券会社で年収600万円まで上がりましたが、あれから働き続けていたとしても大きな年収アップはなかったでしょう。もちろん会社の規模的に600万円も出してくれたことには感謝しかありません。
給料以外の面で不満はなかったことから、年収にこだわらなければ働き続けていたと思います。つまり、“現状に満足して努力を怠るという選択肢を取っていた”というわけです。
勘違いされる方も多いのですが、努力を怠たるというのは仕事に精を出さない意味ではありません。“現状を変えるための努力”という意味です。
もちろん年収がすべてではありません。アメリカの調査の中には、日本人の幸福度のピークとなる年収は600万円と言われているものもあります。
年収1000万円は簡単ではなく、かなりしんどいと思うこともありました。
年収を上げていくなら仕事に全力を尽くす気概も必要になるので、年収1000万円のために継続して努力できるだけの心の余裕があるのか、何のために年収を上げるのか、などをもう一度考えてみましょう。
努力を辞めた時点でレベルは上がらなくなる!自分の限界を自分で決めないようにしよう
年収1000万円超えを狙いやすい業界とは
大手証券会社に転職してから富裕層の方と関わる機会が増えましたが、お客様とのやりとりや金融商品の購入などから想定される年収1000万円以上の職業の方は以下のような方でした。
・大手企業の管理職
・中小企業の会社役員
・医師
・弁護士
・商社
・漁師
・大学教授
・芸能人
・営業
・フリーランスのクリエイティブ
医師や弁護士のように国家資格が必要な職業もありますが、営業やフリーランスなど歩合制の仕事も頑張り次第で1000万円以上の年収が狙えます。また顧客の中には遠洋漁業で年収1000万円以上稼いでいる漁師もいました。
手堅く年収1000万円以上狙うなら、大手企業の部長以上クラスになる方法もあります。私のように中小企業に入社して実績を積み、転職エージェントのサービスを利用して条件がいい大手企業にキャリアアップ転職する方法もあります。
年収1000万円以上を狙える業界はたくさんありますが、どの業界にも共通して言えるのは一定の知識やスキルが必要なことです。そのためにも人より努力して、自分の強みを見つけなければなりません。
年収1000万円になってから感じたこと
年収1000万円以上というと、月収50万円~70万円でボーナスが300~400万円くらいになります。
私は営業成績がボーナスに反映されることもあり、月収よりもボーナスが手厚く月収は60万円くらいでしたが、年2回のボーナスで300~400万円ほどもらっていました。
そのため、月収で多くの年収をもらっているというよりも、一気にもらえるボーナスの方がインパクトはかなり強かったです。
上記の状況も含めて年収1000万円になってから感じたことは、ボーナスで大きなものが買えることへの喜びです。ある年には、給料の中から毎月15万円ずつを貯金して、もらった200万円のボーナスと貯金(計380万円)で新車を一括で買ったこともありました。
一般的には年収600万円が幸福度の上限と言われていますが、私はお客様とコミュニケーションを取るために趣味に多額の費用をかけていたので、年収1000万円でもそこまで余裕があったわけではありません。趣味のために船を買ったり、土地を買ったりもしました。
ただ、趣味にかけるお金は散財ではなく、仕事のためという感覚だったので意義のある使い方が出来ていました。年収1000万円になっても満足することはなく、さらに上を目指しています。
年収1000万円でも必ず生活に余裕があるわけではない!ただし可能性は広がる
年収1000万円になってから日常生活で意識したこと
年収1000万円の方の中には、堅実に貯金をして将来のためにお金を貯める人と、とにかく使うという人の2タイプがあります。
私はとにかく使うというタイプでしたが、「お金を使うなら仕事に全部つなげてやろう」という意識を日常生活の中で持っていました。
営業という仕事が人との関わり合いであり、お金を使うという行為はどんなお客様にでも共通していることです。また証券会社のお客様は、お金を使ってさらにお金を増やすために金融商品を購入しています。
たとえば、100均で清掃用のウェットティッシュを買ったとします。「それを使って掃除をしたときに、自分が費やした時間を含めて100円以上の価値があるのか?」のように小さなお金でも、そこに見合った価値があるかどうかを考えていました。
このような考えは仕事でお客様に金融商品を提供するときに、「この金融商品ならこのお客様には投資資金以上の価値がある」と自信を持てるきっかけにもなります。
年収1000万円になって日常生活で意識することは、職種によって変わってくるので一概には言えません。職種によっては、私のようにお金を意識することなく生活している方もいるでしょう。大切なのは年収を落とさないために変わらず努力をすることです。
まとめ
年収1000万円は簡単ではありません。しかし、「絶対に1000万円以上稼ぐ!」という明確な目標と意志を持って仕事に取り組めば実現できます。
その職場で頑張ることはもちろんですが、知識やスキルを高めるために計画的な転職を行うことも年収1000万円を達成するために欠かせません。
転職エージェントに相談をして、自分の知識やスキルで1000万円の年収が狙える業種や職種のアドバイスをもらうのもおすすめです。