給料が上がらないので転職したいけどうまくいくのかな
実際に年収UPに成功した人の話を聞いてみたい
今の給料に満足できない!もっと給料が欲しい!と思いながら働いている方は多いのではないでしょうか。
給料は仕事の対価ですが、どれだけ頑張っても企業が出せる給料の上限は決まっています。中には、仕事の頑張りに見合った給料がもらえていないという方もいるかもしれません。
私も最初のうちは順調に給料が上がったのですが、途中で天井をついてしまったことをきっかけに転職を決意しました。そして、転職をきっかけに年収の大幅アップにつながりました。
この記事では、給料を上げたいと考えている方向けに、給料を上げる方法について私の体験をもとに紹介します。
年収をあげるために5年間を必死で働いた
私は、高校卒業後に地元の証券会社に入社しました。証券会社に入社したのは、もともとお金や経済に興味があったことやコミュニケーションを取るのが好きだったので、金融商品の営業がしてみたいと思ったからです。
規模の小さな証券会社でしたが、入社して1年目から年収は300万円ほどありました。ただ、アパートを借りての1人暮らしにはギリギリの給料で十分に貯金する余裕はなかったです。
最初のうちは仕事を覚えるのに必死でしたが、営業で同期よりも成績を残したいという気持ちで日本内外の経済新聞を読み漁り、時間があれば営業の参考書もたくさん読みました。
この頑張りが給料に反映されたのが入社2年目でした。前年度よりもボーナスを多くもらって昇給もあり、年収は350万円まで上がりました。
生活に少し余裕が出た喜びよりも、自分の仕事が認めてもらえた喜びの方が大きかったです。この喜びがモチベーションになり、時間も忘れるほど仕事に没頭していました。
そのあとも給料がどんどん上がって4年目には年収500万円に到達しました。生活にも余裕が出てきたので、この頃に当時の彼女と結婚もしました。仕事にプライベートに充実した日々を送っていました。
しかし年収600万円で天井をついてしまった
5年目くらいまでは順調に給料が上がっていたんですが、それからは成績を残しても給料は上がらなくなりました。その理由が気になったので、上司に遠回しに聞いて見ると「他の同期よりもたくさんもらっている」というニュアンスでした。
景気が悪化したこともありますが、少数精鋭の証券会社だと大口の仕事が取りにくく、会社が出せる給料にも限界があるんだなと実感しました。
仕事の頑張りを給料やボーナスに反映に反映してくれる会社でしたが、昔ながらの終身雇用制度が残る会社で仕事ができない上司も給料を多くもらっていました。
このような事情もあり、「給料が上がらないことは仕方がない」と思う反面、頑張れば給料が上がるというモチベーションで仕事に励んでいたので、仕事へのやる気を失いました。
また結婚をきっかけにマイホームの購入や子育てのことを考えるようになり、今のままの給料だと十分な余裕がないと感じるようにもなりました。
ただ、会社に対して不満があるわけではなく、職場の人間関係も良好で就業条件も自分のライフスタイルに合っていました。このときは仕事を辞めようという気持ちはなく、今の会社で給料を上げる方法はないか考えていました。
勇気をだして行動してみることに ~転職へ~
「給料が上がらないことがもどかしい」、「今の職場は子育てにも精神的にも自分に合っているので会社は辞めるほどではない」と葛藤が続いていました。
そんな中、ネットを見ているときに「もっといい条件で働ける会社はないだろうか?」とふと頭によぎりました。何となく求人サイトを見ていると、転職エージェントという求職者向けのサービスがあることを知り、そこでは「無料で転職相談ができる」と書かれていたので話しを聞いてもらおうと思ってサービスを利用することにしました。
担当のコンサルタントの方に、今の仕事の条件や給料などをザっと話し、今よりも給料が高い会社で働きたいことを伝えます。高卒だったこともあって条件がいい会社で働くことはできないだろうと思っていたのですが、コンサルタントの話しから、実績やスキルを高く評価してくれる会社があるかもしれないことを知りました。
在職中でも、コンサルタントに求人情報を探してもらったり、非公開求人が閲覧できたり、企業からスカウトが受けられたりすると聞き、転職エージェントを利用して給料が高い会社を探すことにしました。
仕事が忙しかったこともあって働きながら次の仕事を探すのは不可能だと思っていましたが、コンサルタントが動いてくれて定期的に求人情報を流してくれました。
条件のいい求人はあったんですが、今の会社と天秤にかけたときに「この会社で働きたい!」と思える求人情報がないまま半年が過ぎました。
転職は難しいなと思っていた矢先、大手の証券会社から1件のスカウト連絡がありました。その会社は高卒だと入れないような会社ですが、自分の能力やスキルを高く評価してスカウトしてくれたそうです。
1000万円以上の給料が狙えること、就業時間や休日数、福利厚生などの条件もよかったので、スカウトを受けて無事に転職することができました。
転職する上で気をつけたことは…
転職が決まって最初に気をつけたことは、これまでお世話になっていた会社の辞め方です。次の会社が決まったとは言え、高卒からお世話になった会社をすぐに辞めてしまうのは不義理です。
転職先の企業とも相談をして、3カ月先に辞めることを伝え、辞めるまでは自分の経験や知識をできるだけ部下に吸収してもらうように教育に力を入れました。こうした頑張り?もあって盛大に送り出してもらい円満退社ができました。
今でも前の会社の社員とは良好な関係が続いていて、たまに食事をして情報交換をしています。このような対応をしていることが何らかの形で今の会社にも伝わり、上司には人柄を評価してくれる言葉を頂きました。
初めての転職だったので履歴書や職務経歴書の書き方、面接の受け方などに不安がありましたが、コンサルタントが履歴書や職務経歴書の添削や、面接サポートをしてくれたおかげでスムーズに転職ができました。
転職は立つ鳥跡を濁さず!良好な人間関係はまわりまわって自分にプラスになる
なんと転職先で年収1000万円超えを達成
実績やスキルを評価してもらって転職したからと言って、転職していきなり給料が上がるわけではありません。私の場合は転職前の年収は600万円でしたが、転職直後は年収が500万円に下がりました。転職直後に給料が下がることは承知の上です。
仕事内容については前の会社のノウハウがそのまま通用しましたが、規模が大きな証券会社になったのでお客様の層はガラッと変わりました。誰もが知っている大手企業の役員、有名人、資産家などもいました。
これまでの知識や経験だけでコミュニケーションを取るのが難しいと感じ、ゴルフやワイン、マリンスポーツなど、さまざまな趣味に手を出して会話の引き出しを増やす努力をしました。
転職して最初の1年くらいは給料が上がりませんでしたが、2年目からは営業の契約件数が増えて会社から評価されるようになって年収も600万円を超えました。
そのあとも知識を増やすことに力を入れ、お客様に案内する金融商品が本当に将来性のあるものか、類似している商品や世界の経済状況、トレンドなどもこまかくチェックし、それsを分かりやすく説明する努力をしました。
そして転職して5年が経過する頃には1つの目標だった年収1000万円超えを達成しました。
マイホームを購入し、小学生の子どもの習い事や教育にも十分にお金をかけられるくらいの余裕も生まれました。
給料アップの目標達成が自信につながる!お金に余裕が生まれると心にも余裕が生まれる
なぜ転職で年収UPを成功できたのか
転職で年収UPができたのは、最初の会社で頑張って実績を残してきたことが大きな理由です。営業成績をしっかり残したことで、高卒を採用してないような大手証券会社に即戦力でスカウトしてもらうことにつながりました。
何となく働いて給料をもらっているだけの日々を過ごしていたら、転職して給料アップすることはなく、転職そのものができなかったかもしれません。
転職した後に思ったことですが、年収が600万円で頭打ちになったことは単に会社の規模が小さいからだと思っていました。しかし、それ以上に自分自身の能力が発揮できる場所が頭打ちになってしまったことの方が大きいと感じています。
お金をたくさん落としてくれるお客様は知識も実績も素晴らしい成功者の方が多く、それに対応できるだけの知識や経験がないと顧客になってくれません。
私は前の会社で上司に評価されていたので、あぐらをかいてその上を見ることを辞めていました。しかし、転職して顧客の層が変わったことで自分の経験やスキルで通用しない部分があることを知り、さらに上を目指す必要が出てきました。
転職で年収がアップできたのは、自分の能力をレベルアップさせることができる場所に巡り合えたからだと思います。数いる求職者の中から自分を選んでスカウトしてくれた会社、そしてその場を設けてくれた転職エージェントには感謝しています。
転職するのか悩んでいる人へ
転職して私のように給料アップに成功している人もいますが、その一方で転職をして人生が狂ってしまう人もいます。転職した方がいいのか?転職しない方がいいのか?、転職を考えているなら悩みますよね。ここでは転職しない方がいい人、転職した方がいい人の特徴を紹介します。
転職しない方が良い人
手前味噌ですが、私は上手く転職をして給料アップにつなげた成功例の1つだと思います。
私が転職で成功したのを見て、同年代の人達がこぞって転職活動を始めたことがありましたが、その中で転職をした方がよかったと思える人は客観的に見てほとんどいません。
転職に失敗した人を近くで見た経験から言うと、
・今の状況から逃げ出したい
・実績やスキルが不十分
・転職先が実績やスキルが活かせる職種ではない
このような人は転職しても条件が悪くなるので、今の仕事を続けて実績やスキルを積んだ方がいいです。
私は同業種×同職種の転職であり、実績やスキルを評価してもらった上で即戦力として雇ってもらいました。そのため、転職をしても給料があまり減らず、コツコツ実績を積み上げて年収1000万超えになりました。
実績やスキルを上手くいかせた形ですが、これが事務職や製造業のようにまったく違う職種なら実績やスキルは評価されなかったでしょう。
また人間関係、就業条件に不満があるという理由で転職する人もいますが、不満を持って転職する人は転職しても同じような不満を持って仕事が長続きしません。
転職した方が良い人
転職をした方が良い人は、
・自分の強みがある人
・経験やスキルを活かせる職種に転職したい人
・転職に明確な目的がある人
私は、ライフプランを考えたときに今の給料では不十分だと思ったので、給料が多くもらえる会社に転職したいという強い意志がありました。そして以下のように考えました。
- 給料を上げるためにはもっと規模の大きな会社に転職する必要がある
- 規模の大きな会社が自分を雇ってくれるだろうか?自分の経験やスキルを評価してくれる会社を探す必要がある。自分には営業成績トップという強い武器がある
- 自分では自分の価値を評価してくれる会社が分からない。ネットで見つけた転職エージェントを利用してみよう
自分の強みを理解し、経験やスキルを活かせる職種への転職を考え、そして転職に明確な意志がある人なら転職することをおすすめします。
まずは転職エージェントに気軽に相談してみよう!第三者のアドバイスは心強い
転職以外で年収UPする方法
転職以外にも年収UPする必要はあります。
今の職場で給料アップを目指すなら、管理職を目指して管理手当をもらう方法が現実的です。
私も前職では給料が天井に達してしまいましたが、それから10年、20年働いて課長や部長クラスになっていたら給料は上がっていたかもしれません。
私の場合はマイホームの購入や子どもの教育費の問題がリアルタイムだったため、長期間我慢することができなかっただけで、お金がかかるイベントがないなら転職しなかった可能性もあります。
ただ、終身雇用制度が崩壊しつつあるので、10年、20年先が約束されているわけではありません。
副業ができる会社なら空いた時間を使って副業収入を増やすのも方法の1つです。
特に残業がなく年間休日数が多い会社なら、副業に使える時間も多くあるので収入アップが期待できます。
給料アップは転職がすべてではないので、自分のライフスタイルや置かれている状況にあった年収アップの方法を考えてみましょう。
転職回数が増えると転職のハードルは上がる!転職は最後の手段として考えよう!
まとめ
今回は、給料が上がらなかったので転職をして給料アップに成功した体験談を紹介しました。
転職=簡単に給料アップと考える方もいますが、自分の市場価値を知って計画的に転職をしないと給料は上がりません。しかし、私のように転職をしてよかったと思っている人もたくさんいます。
転職の心強い味方となるのが転職エージェントです。焦って転職するのではなく、転職のプロに相談して自分を評価してくれる会社を探しましょう。