30代辞めたい

私が年収500万円で感じた生活レベル【年収300万円と年収1000万円で比較】

私が年収500万円で感じた生活レベル【年収300万円と年収1000万円で比較】
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たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。
悩んでいる女性

年収500万円ってどのくらい余裕なの?

悩んでいる男性

自分に必要な年収の目安を知りたいけど500万円で十分かな

年収500万円を1つの目標にするという方は多いのではないでしょうか。年収500万円は平均よりも少し上くらいで、キリがよく目安にしやすい数字でもあります。

年収300万円から年収1000万円になった私にとって、年収500万円の時代は贅沢しなければ生活できるくらいのレベルでした。

この記事では、私が年収500万円で感じた生活レベルを、年収300万円時代と年収1000万円時代の比較しながら紹介していきます。

年収500万円の割合

国税庁が令和2年度に行った民間給与実態統計調査によると、令和元年度の平均年収は436.4万円でした。年収500万円は平均年収よりも少し高いのが分かりますね。

給与階級分布によると、年収500~600万円の人の割合は10.1%(532.8万人)となっています。

ちなみに年収300~400万円の割合は全体の17%(890.7万人)、年収1000万円以上の割合は全体の4.3%(209.2万人)です。

平均年収の400万円くらいをピークに、年収が上がるにつれて比率が下がっています。

年収500万円の手取り

年収500万円の手取り

年収500万円と言っても、そのまま500万円がもらえるわけではありません。

会社に税金や社会保険料などが年収の20%ほど徴収されるため、実際に手元に入ってくるお金(手取り)は400万円くらいになります。

手取り400万円を月々に換算すると手取り月収は約33万円になりますが、年間に手取りのボーナスが100万円あるなら手取り月収は25万円ほどになります

手取り月収はボーナスの有無によって変わってきます。

ちなみに、私は20代の中頃に年収500万円になりました。

私が勤めていた証券会社はボーナスが手厚い会社だったので、手取り月収は25万円ほどでしたが、夏の手取りボーナスが30万円ほど、冬の手取りボーナスが70万円ほどありました。

たかーし

年収=手取りではない!年収が多くても月収は意外と少ない

年収500万円で感じた生活レベルとは

年収500万円で感じた生活レベルとは

年収500万円をもらっていた頃は、結婚して2人の子どもが生まれたくらいでした。

毎月必要だった生活費は次の通りです。

生活費の内訳かかった費用
家賃5万円
食費4万円
水道、電気代2万円
夫婦の電話代、通信費2万円
オムツ、ミルクなど子どもに必要なお金2万円
車の維持費用、ローンなど5万円
保険代2万円
合計22万円

旅行や必要なものなどはボーナスを使っていましたが、毎月手元に残るお金は3万円ほどでした。

年収500万円で個人的に感じたのは、節約をすればそこそこの生活レベルで過ごせることです。

ただ、給料のほとんどが生活費に取られてしまうため、急な出費はボーナスをもらったときに貯金したお金の中からカバーしていました。

生活を維持するには十分ですが、将来に向けて資産形成できるだけの余裕はなかったです。

年収500万円で特に収入が足りないと感じたポイント

私が住んでいるところは地方ということもあり、家賃は5万円でも間取りは2LDKで家族4人が住むには十分でした。

ただ、地方ということもあってバスや電車を使って買い物や病院に行くのが難しく、車を使っての移動が必要でした。

車は仕事の通勤に1台必要だったこと、買い物や子どもの病院はで妻にも車が必要だったことから車は2台保有していました。そのため、車の維持費用やローンが家賃と同じくらいになっています。

よく「地方に住めば物価が安いので同じ給料でも余裕がある」と言う方がいます。

しかし、地方は都市部と違って公共交通機関が充実していないため、大人1人につき車1台が必要なところも多く、生活費の合計で見ると都市部も地方もそんなに大差はないかと思います。

車検も2台分必要ですし、タイヤ交換やバッテリー交換が必要になったら、それだけで数万円の出費になります。

年収500万円で特に収入が足りないと感じたのは、上記のような出費がかかることから自分にかけられるお金がほとんどなかったことです。

私は証券会社の営業マンをしていましたので、顧客の方と会うときは身なりをきちんとしておく必要があります。
ぼろぼろの服や小汚い恰好で金融商品を勧められても説得力がないですよね。

証券会社の顧客はお金がある方も多く、服装やアクセサリーなどをよく見られていたので、ある程度のものをそろえる必要もありました。

このような状況もあって転職して給料アップを目指すことにしました。

年収300万円の頃と比べた生活レベルの違いとは

年収300万円の頃と比べた生活レベルの違いとは

証券会社に入社して最初の年収は300万円くらいでした。

ここから税金や社会保険料などが差し引かれたので手取り年収は240万円ほどです。手取り年収は16万円ほどで、夏と冬のボーナスは合わせて50万円ほどありました。

入社した当時は単身者だったこともあり、年収500万円時代と違って1人の生活費だけで済みました。

毎月必要だった生活費は次の通りです。

生活費の内訳かかった費用
家賃4万円
食費3万円
水道、電気代1万5000円
電話代、通信費1万円
車の維持費用、ローンなど2万円
保険代1万円
合計12万5000円

3万5000円ほど余裕がありましたが、自分のお小遣いに使っていたので貯金する余裕はまったくありませんでした。

年収300万円だと1人で生活するのがやっとで、家庭を持てるような状況ではなかったです。

ボーナスは営業で必要なスーツ、アクセサリー、趣味費用などに使っていました。

趣味にお金を使っていたのは娯楽のためではなく、営業のお客様とのコミュニケーションを深めることが目的でした。

年収1000万円の頃と比べた生活レベルの違いとは

私は高卒で小規模の証券会社に入社して約5年間で年収500万円に達しました。

このくらいまでは給料もポンポン上がったのですが、会社の規模的なこともあって年収600万円を超えたあたりから成績がよくても給料が上がらなくなりました。

もう少し生活に余裕が欲しいという気持ちもあり、転職エージェントのサービスを利用して転職することを決意しました。

幸い大手証券会社がスカウトしてくれたため、転職後は一時的に年収500万円にダウンしましたが、それから5年かけて年収1000万円に達しました。

年収1000万円と聞くと「めちゃくちゃ給料が高い」というイメージを持つ方も多いでしょう。

しかし、年収が増えると税金や社会保険料もかなり高くなるので、手取り年収だと730万円ほどです。

私の場合だと手取り年収が45万円ほどで、夏と冬のボーナスが合わせて200万円ほどでした。
500万円時代と家族構成は変わっていませんが、子どもが成長したことで新たに食費や教育費が増えて、マイホームを購入したので家賃が増えています。

年収1000万円時代に必要だった生活費は次の通りです。

生活費の内訳かかった費用
住宅ローン(固定資産税込み)10万円
食費6万円
水道、電気代(太陽光発電ローン込み)2万円
夫婦の電話代、通信費2万円
車の維持費用、ローンなど5万円
教育費3万円
保険代4万円
貯金5万円
合計37万円

年収500万円時代と違うのは、安定して貯金ができるようになったことです。保険代が上がっているのは学資保険が新たに増えたためで、教育費は習い事や校納金などが含まれます。

ボーナスは旅行や貯金、車の買い替え費用などに回しました。ちなみに車や住宅ローンの返済方法には「ボーナス返済」もありますが、ボーナスが安定してもらえるとは限らないのでボーナス返済にはしていませんでした。

年収500万円時代に比べ、年収1000万円は生活にかなり余裕が出ました。私の場合は妻がバイトやパートもしていたので他にも収入がありましたが、妻が専業主婦でも十分に生活ができるレベルです。

年収500万円で子育てはやっていけそうなのか

年収500万円で子育てはやっていけそうなのか

年収500万円でも子育てをやっていくことはできますが、貯金する余裕はなく、子どもに習い事や塾に通わせる余裕もほとんどありません。マイホームを持つのも夢のまた夢でした。

「このままだと、子どもが大きくなったときに生活に余裕が持てないかもしれない」と不安になり転職が頭をよぎるようになりました。

転職するかどうか迷っても、職場に不満がなかったことや家族4人が生活できるだけのお金はあったことから、「最初は転職しなくてもいいのでは?」と言う気持ちの方が強かったです。

当時は子どもが小さかったこともあって、「転職して子どもを見る時間が減るのは寂しい」、「転勤があったらどうしよう」、「給料が大幅に減るかもしれない」などの不安も強かったです。

そんな悩みを抱えているときに見つけたのが転職エージェントのサービスです。無料で転職相談ができるとのことだったので思い切って相談してみました。

相談した結果、担当のコンサルタントの方が私の希望する条件に沿った求人を探してくれることになりました。

定期的に求人情報の連絡をくれていたのですが、希望する条件の仕事がすぐには見つかりませんでした。それでも諦めずに探してくれていると、大手証券会社がスカウトしてくれることに。

年収1000万円になると生活に余裕が生まれて心にも余裕が生まれました。心に余裕ができると夫婦仲もよくなり、さらに仕事を頑張ろうというモチベーションアップにもつながりました。

ただ夫婦の形はさまざまです。年収500万円でも共働きをして奥さんに収入があれば、子育てにはかなりの余裕が生まれますし、住宅ローンを組んでマイホームを買うこともできるでしょう。

私の場合は仕事がしたいというタイプの妻だったので、自分のお小遣いや子どもにかかるお金などは働いて負担してくれました。

たかーし

子どもの教育に力を入れるなら年収500万円だと足りない!教育にこだわらないならOK

独身貴族なら年収500万円でも余裕?

独身なら年収500万円でも貯金しながら十分に生活ができます。

私の例だと、1人暮らしのときにかかっていた生活費は月々12万5000円だったので、手取り25万円の年収500万円なら12万5000円をお小遣いや貯金に回せます。

実家暮らしで家賃がかからない人だと、さらにお金に余裕が生まれます。

ただし、これから結婚して家庭を持つとなると年収500万円では厳しくなるかもしれません。
マイホームの購入、教育費などが必要になってくると、独身時代のままの金銭感覚だとお金は足りなくなります。

余裕を持った生活をしていくなら、給料アップを目指す必要があります。今の職場で給料アップが狙えるならいいですが、天井が見えているようなら私のように転職をして給料を上げるのも方法の1つです。

たかーし

家庭を持ったからと言っていきなり給料は上がらない!独身時代にしっかり貯金をしておこう

まとめ

私の体験談をもとに年収500万円で感じた生活レベルを紹介してきました。独身なら余裕のある生活レベルを維持できますが、子どもがいる家庭だとギリギリの生活になります。

夫婦で共働きなら世帯年収がアップして生活レベルも上がりますが、マイホームの購入や教育費にお金をかけるとなると年収アップを視野に入れる必要が出てきます。

子どもが生まれると子ども主体に生活リズムが作られます。

転職をして給料アップを目指すなら、給料だけでなく子育てがしやすい就業形態、環境などにもこだわりましょう。転職をするなら気軽に相談できる転職エージェントの利用をおすすめします。