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パナソニックを辞めたい人は素直に辞めるべきか?

パナソニックを辞めたい人は素直に辞めるべきか?
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たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

日本の大企業として知らない人は少ないパナソニック。
最近は、既存の早期退職制度を充実させた「特別キャリアデザインプログラム」を期間限で導入して割増退職金を加算することで話題になりました。

最大4000万円の退職金がもらえるということで、パナソニックを辞めたいと考えている方もいるかもしれません。

さて、パナソニックを辞めたい人は素直に辞めるべきか、それとも続けるべきか悩むところです。

元証券マンとして、キャリア形成を踏まえられているのであれば辞めてしまっても問題はないと結論づけました。

この記事では、パナソニックを辞めたいと考えている方向けに、辞めるメリットや注意点、転職の可能性などを紹介。

この記事を読むことでより冷静になってパナソニックをやめるべきかどうか考えられるようになると思うのでぜひ読んでみてください。

パナソニックを辞めたい人は転職の目処やその後のキャリア形成を踏まえていれば辞めてもOK

パナソニックを辞めたい人は転職の目処やその後のキャリア形成を踏まえていれば辞めてもOK

パナソニックを辞めたい人の中には、辞めたくても家族や周囲に反対されて悩んでいる!という方もいるかもしれません。

パナソニックは日本を代表する大企業の1つであり、誰でも簡単に就職できる企業ではありません。

仕事内容がきつくても、それ以上の給料や待遇があるので、辞めるのはもったいないと周囲から言われるのも自然です。

しかし転職の目途やそのあとのキャリア形成をしっかり考えているなら、パナソニックを辞めて他の企業に転職する道もありです。

パナソニックが期間限定で行っている「特別キャリアデザインプログラム」においては、割増退職金が最大4000万円ほどもらえること、希望する社員は転職活動に必要なキャリア開発休暇の取得ができることや外部の人材サービス企業による再就職支援などが受けられます。

上の仕組みを利用してキャリアップもできて4000万円ももらえるのであれば大きなアドバンテージを得られていると言えます。

野心ある方であれば社内に関連する事業の立ち上げの資本金としても利用できるでしょう。

転職の目途やキャリア形成が明確になっているなら、前向きな理由で次の一歩を進めることのできる特別キャリアデザインプログラムを活用しない手はありません。

4000万円退職金のパナソニックで終身雇用は期待できない

とはいえ、パナソニックの特別キャリアデザインプログラムは、率直なところ遠回しなリストラです。

「社員は家族」という考えのもと、これまで社員の生活を守り続けてきたパナソニックも終身雇用が難しくなっている現状が浮き彫りになりました。

実際、パナソニックだけでなくトヨタ自動車の社長も「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べています。

4000万円の退職金を条件に早期退職者を促しているパナソニックですが、今後も同じように早期退職を促す流れが続く可能性があるので終身雇用も期待できません。

目指したいキャリアや目的が明確でなければ将来リストラされた際に困る可能性

辞めたいと考えていてもキャリアや目的が明確でなければ、転職活動をしても就きたい仕事はなかなか見つかりません。

そのまま仕事を辞めることができず働き続けることになり、最終的にリストラの末路を辿る可能性もあります。

パナソニックを辞めたいと考えているなら、目指したいキャリアや目的を明確にすることが大切です。

仕事の経験で得た知識やスキルが活かせる仕事なら、経験者として転職できる可能性もあるので給料や待遇面をあまり落とさず転職できます。

4000万円の退職金を出せるパナソニックは会社としては余裕がある

「こんな大胆な退職をしてしまうのであれば会社の将来性が心配だ。どうしよう。」と心配してしまう人も少なくないかもしれません。

パナソニックで人員削減するニュースは世間を騒がせましたが、これはパナソニックが社員を誰よりも大切にしてきた企業だからです。

パナソニックとしても、人員削減はできるだけ避けたいことなので苦肉の策と言えます。

それでも4000万円の退職金を出せるパナソニックは会社として余裕がありますが、裏を返せば4000万円払ってでも人員削減したいという本心も見えます。

すぐに辞めるのはあまりよくない理由

パナソニックを辞めても、すぐに辞めるのはあまりよくありません。

時期やタイミングなどを誤って転職してしまうと、円満退職ができないことや次の転職に悪い影響が出てくる可能性があります。

そのときの感情に流されてしまうのは危険です。

また次の仕事が見つからない状態で仕事を辞めてしまうのも避けましょう。

「ゆっくり仕事を探したい」という方もいますが、仕事を辞めてしまうと収入が途絶えてしまいます。

収入がなくても生活費はかかるわけですから、次の仕事が見つかるまでの生活費は貯金や退職金でカバーしなければなりません。

自分の資産が減っていくことに焦りを感じてしまうと、「早く次の仕事を見つけないと!」と気持ちも焦ってしまいます。

気持ちが焦った状態で転職活動を進めていくと、転職の条件や待遇面で妥協してしまいます。

そうならないためにも、在職中から転職活動を行い、次の仕事が見つかってから退職の準備を進めていくようにしましょう。

たかーし

仕事は勢いで辞めると失敗する!時間をかけてゆっくり転職の準備をしよう

大企業出身であれば転職エージェントも話を聞いてくれやすい

転職の手段として転職エージェントはありますが高卒であったり目立ったキャリアのない方からは遠回しに紹介できる求人はないと言われまともに利用することができません。

パナソニックのような大手企業でキャリアを積んだ人であれば比較的に前向きに話を聞いてもらえることでしょう。

ただし残業や長時間労働でしんどい場合は別

いかなる場合でも心身ともに疲弊しすぎる状況は負のスパイラルに陥ります。

行動に移しづらい様々な理由があったとしても鬱になった場合、カラダを壊した場合のリカバリー期間と比べると行動に移すストレスくらいは何もないのと変わらないくらいではないでしょうか。

またリカバリーできたとしても一度カラダを壊して会社を辞めてしまうと他の会社へ転職する際にカラダが弱い人という印象を与えかねません。

派遣の場合はキャリアを築くことが厳しい場合は辞めても問題なし

パナソニックを辞めたい方の中には、派遣で働いているという方もいると思います。

派遣として働いている場合、派遣会社が給料や退職金を支払っているため、パナソニックを辞めたとしても特別キャリアデザインプログラムのような恩恵はありません。

ただし、パナソニックという大企業で働くことで得られる知識や技術はたくさんあります。

派遣社員でも、知識や技術を得てキャリアを築けるのであれば、今すぐ辞めてしまうのはもったいないです。

キャリアを築けそうにないなら辞めても問題はありません。

転職先としてはどういった業界が考えられるのか

パナソニックを辞めたい人の転職先には、どんな業界が候補としてあるのでしょうか。

パナソニックを辞めたい理由によって転職先は変わってきます。

大企業ならではの窮屈さが苦痛になったという理由で転職をしたいなら、中小企業やベンチャー企業などがおすすめです。

パナソニックで得た経験やスキルを活かすことができれば、かなり上位のポジションに転職できる可能性もあります。

パナソニックの働き方は合っているけど、取り扱っている製品やサービスに将来性がないと感じる場合は別メーカーに転職するのもありです。

パナソニックは総合電機メーカーなので、商材が多く浅く広い取り扱いになります。

もっと1つの商材を極めたいという人は、別メーカーも候補として挙げられます。

また、製造業での業務効率化やライン効率化などの経験があれば、コンサルティングファームも転職先の候補になります

メーカーの多くは、業務効率化や業務最適化に課題を抱えているため、経営コンサルティングや製造業に特化したコンサルティング会社などで高い評価が期待されます。

たかーし

パナソニックの経験はさまざまな仕事に活かせる!まずは自分がやりたい仕事を軸に考えてみよう

中小企業へ転職した場合にあるギャップ

パナソニックを辞めたい方の中には、中小企業への転職を考えている方もいるかもしれません。

大手企業のパナソニックを辞めて中小企業に転職する場合は働き方や待遇のギャップに注意が必要です。

特に新卒でパナソニックに入った人は、他の企業での就業経験がありません。

パナソニックは大手企業の中でもトップクラスの待遇や給料なので、中小企業に転職すると今よりも条件が悪くなる部分も出てきます。

条件が悪いという理由ですぐに辞めてしまっては本末転倒なので、中小企業に転職したときのギャップについて知っておきましょう。

福利厚生

パナソニックには以下のような福利厚生があります。

・独身寮

・社宅

・住居費補助

・パナソニックカフェテリアプラン

・社内製品従業員購入制度

・従業員持株積立購入制度

・育児休業

他にも、1人ひとりに合わせた働き方をサポートしており、在宅勤務や仕事と育児、介護の両立ができるサポートも行うなど、さまざまな福利厚生があります。

大企業ならではの福利厚生ですが、中小企業でここまで福利厚生が充実している企業はほとんどありません。

福利厚生の恩恵を多く受けていた人からすると、中小企業に転職して物足りなさを感じるかもしれません。

残業

パナソニックは残業が少ない企業としても有名です。

たとえば、キャリコネの調査において親の介護と仕事の両立などで新しい問題に直面しやすい50代においては、残業が少ない企業ランキング1位になっています。

ランキングによるとパナソニックの残業時間は月に約20時間で、月40時間と決まっている残業時間の上限の半分です。

会社の規模が大きく人員も多いため、残業や働く時間がしっかりシステム化されています。

中業企業は企業によって差はあるものの、少人数で業務を回しているところは長時間の残業を強いられるところも多いです。

会社の将来性

パナソニックの人員削減の流れをきっかけに仕事を辞めたいと考えるようになった方もいると思います。

しかし、中小企業に比べるとパナソニックの方が資金力もあって土台がしっかりしているので、中小企業に比べると倒産のリスクはかなり低いです。

会社の将来性という点で見ても、資金力やネームバリューを活かした新規事業の可能性もまだまだあるので、パナソニックの方が将来性はあると言えます。

たかーし

パナソニックは100年以上の歴史がある!中小企業は安定では大企業に勝てない

相談できる人がいない場合は転職エージェントに相談だけする

パナソニックを辞めたいけど、「転職できるかどうか不安」、「周囲から反対される」などで前を向いて話しが進まないという方もいるでしょう。

このような場合、転職支援サービスの転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントは転職のプロが、知識や技術を活かせる企業を紹介してくれたり、履歴書や職務経歴書の添削をしてくれたり、面接サポートを行うサービスです。

無料で利用できるサービスなので、お金の心配もなく相談することができます。

相談して転職活動をしなかったとしても、追加料金がかかることはありません。

まずは転職のプロに相談して、転職した方がいいのか、それとも転職しない方がいいのかアドバイスをもらいましょう。

それから転職を考えるのでも遅くはありません。

まとめ

パナソニックを辞めたい人は、最初にどんな理由で辞めたいのか気持ちを整理しましょう。

現状から逃げたいという理由だけで辞めても上手くいきません。

次にどんな仕事をしたいのか、目指したいキャリアが明確になっているか、など仕事を辞めたあとのキャリアも描くことが大切です。

辞めようかどうか悩んでいる方は転職エージェントの利用をおすすめします。

これまでの知識や経験を活かせる仕事を紹介してくれて、手厚い転職支援を受けることもできます。

まずは気軽に転職エージェントに相談しましょう。