休職したいけど、「会社に何て言っていいか分からない」とお悩みではないでしょうか。
上司のパワハラがひどい、会社がブラック過ぎて精神的に疲れた、肉体労働で体が疲れたなどの理由の場合、会社や上司のことが気になって休職したい理由を正直に伝えるのは戸惑いますよね。
私も過去にうつ病で休職した過去がありますが、休職したいときは無理をせずに休むのがベストだと今となって思います。
休職を正直に伝えることができない場合、嘘をついて休職するのはありなのでしょうか?
この記事では、会社に行くのがしんどいと感じている人が休職したいときのポイントを紹介します。
休職理由として嘘をつくのはアリなのか
退職理由に嘘をつく人は多いですが、辞めることが目的なので退職のために嘘をつくのはありです。
むしろ円満退社を目指すなら、会社に不満が溜まっていても「家族の事情」や「ステップアップ」など当たり障りのない理由の方がよいでしょう。
しかし、休職理由については退職とは異なり、休んだ後に復帰することが前提となっています。
再び同じ職場に戻ることを前提に休職するなら、嘘をつくことでさらに会社に居づらくなってしまう可能性があります。
ドイツの神学者のマルティン・ルターは、「1つの嘘を本当らしくするためには、いつも七つの嘘を必要とする」という名言を残しています。
1回でも嘘をついてしまうと、嘘とバレないために嘘を重ねる必要が出てきます。
たとえば、本当は上司のパワハラで疲れて休職したいという理由なのに、「母親が入院する」という嘘の理由で休職したとしましょう。
この場合、
・何の病気
・どんな状況
・どこの病院
・どれくらいの入院期間
・体調の推移
・完治までの期間
・退院してからの通院期間
など、嘘に嘘を重ねていかなくてはなりません。
嘘とバレないためには、嘘を真実だと捉えてすべて覚えておく必要もあります。
休職理由に嘘をついても何も良いことなんてありません。
今の職場に復帰する気持ちが少しでもあるなら、本当のことを話して休職すべきです。
嘘はつきはじめると止まらない!嘘がさらに体や心を疲労させる
休職した後のことも踏まえると診断書はあった方が良い
「じゃあ一体どうすればよいの?」というと、医療機関で診断書をもらえるのかどうかが大きなポイントになります。
休職するためには会社が休職を許可する必要がありますが、休職するために診断書は必須ではありません。
しかし、実際に休職したいと言っても本人の意向のみで休むことは難しいため、医療機関で診断書を書いてもらうことが一般的です。
また診断書を書いてもらうことによって休職理由に嘘がないことの証明にもなります。
本当に病気が原因で休職を考えているなら、診断書はもらっておきましょう。
休職して復帰したときにも周囲に疑われる心配がありません。
診断書にかかる費用は医療機関によって異なりますが、2000円から高くても1万円程度です。
傷病手当がもらえる可能性がある
休職すると給料が入らなくなり、有給休暇を利用するにも限度があります。
休職はお金の不安が大きいですが、傷病手当という制度を利用することによって休職中も一定の収入が得られます。
傷病手当は会社員など健康保険に加入している人が対象の制度で、自営業や個人事業主が加入する国民健康保険は対象外です。
傷病手当は連続する3日間を含む4日以上仕事を休んでいる場合に支給され、1日あたりの支給額は「支給開始日以前の継続した12カ月間の標準報酬月額を平均した額÷30日×2/3」になります。
そして受給期間は最大1年6カ月です。
傷病手当をもらうためには、以下のステップが必要です。
- 申請する人の情報や病状を書き込む傷病手当金支給申請書に病気やケガで休んでいることの勤務先の証明書
- 労務不能の状態であることを判断した主治医の診断書
- 申請書と証明書と診断書を管轄の協会けんぽ支部に提出する
勤務先の証明書が必要になるので、これをもらうためにも先に診断書を書いてもらいましょう。
病院によっては診断書をもらいやすいところもある
診断書は、患者の症状や病名、治療内容、治療期間などを証明する書類で診察した医師が作成します。
診断書は特定のフォーマットがあるわけではなく、病院やクリニックによって書類の内容や形式が異なります。
基本的に診断書に書かれる内容は次の通りです。
・病名
・治療内容
・治療期間
そして診断書は同じ病気でも、初診でもらえるところもあれば、数回通院してからもらえるところもあります。
休職で必要な場合は、事前に「○○の用途で診断書が必要」と医師に伝えておく必要があります。
外傷や目に見える疾患ならすぐに診断書をもらえることも多いですが、目に見えない精神的な疾患については診断書がもらえるまでに時間がかかることも多いです。
診断書がもらいやすい病院かどうかは、実際に受診してみないと分かりません。
まずは医療機関に受診して診断書の相談を行い、すぐに診断書がもらえない場合は他の医療機関で改めて受診するのもよいでしょう。
嘘をつかず診断書をもらうメリット
休職するときに、体調不良など休職理由に嘘をつかず診断書をもらうことに後ろめたい気持ちを感じている方もいるでしょう。
日本人は、「我慢するのが偉い」、「過酷に耐えることが美徳」と言った風潮があります。
そのため、病気やメンタルが原因で休むことに抵抗を感じる方も多いです。
私もうつ病になって休職する前は、自分がうつ病であることを周囲に隠したかったし、うつ病と言って弱いと思われたりするのが嫌でした。
しかし、心の病気は放っておいて治るものではなく、我慢して働くことによってどんどん心への負担が大きくなりました。
その結果、
・仕事に集中できなくなる
・営業成績が悪くなる
・自分はダメだと嫌悪
・ストレスが溜まる
・我慢して働く
という負のスパイラルに陥ってしまいました。
いよいよ家から外に出ることも厳しくなり、病院へ行くとうつ病と診断されました。
数回の通院で診断書を書いてもらい、そして会社に提出して休職することになりました。
休職中は、「周囲に迷惑をかけている」とネガティブなことばかり考えていましたが、思いのほか上司や同僚から定期的に連絡が来て、現状を報告してくれることや温かい言葉をかけてもらい、心の疲れが少しずつ取れました。
きちんと病状を伝えて休めば、意外と周囲の人達の反応は温かいものです。
そこに感謝の気持ちが生まれ、復職したあとは休職する前以上に会社に貢献できるように仕事に励みました。
嘘でごまかすより、診断書をもらって真実を伝える方が復帰はしやすいです。
病気は悪いことではない!後ろめたさを捨てて自分の体としっかり向き合おう
診断書をもらわないで休職するデメリット
診断書をもらわないで休職するデメリットとして、もらえるはずの傷病手当がもらえないことが挙げられます。
また診断書がないことによって、勤務先の上司や同僚から休職理由を疑われてしまうかもしれません。
特に心の病気はパッと見では分からないため、周囲から疑われてしまう可能性は高いです。
病気が原因で休職するなら、きちんと病院に行って医師に診断してもらい診断書を書いてもらうようにしましょう。
病気が原因で休職するなら疑われないためにも診断書は必ずもらおう!
まとめ
休職を考えているなら、休職理由に嘘をつくのは辞めましょう。
体や心の不調で休むなら、医療機関で診察してもらい診断書を書いてもらうことをおすすめします。
我慢して働き続けることは体への負担を増やすだけでなく、仕事の効率を下げることにもつながります。
無理に無理を重ねると、仕事に復帰できないほどの大きな病気につながるかもしれません。
嘘をつかず、正直に休職理由を伝えて心や体を休めましょう。
鬱などの症状で休職で悩んでいる人は下の関連記事がおすすめです。
【3年経験者】うつ(鬱)で仕事に行きたくない場合に仕事に行かなくて良くなる方法
「なんだかうつ(鬱)っぽい」で会社を辞めたい人が考えたいこと
転職するなら転職エージェントを活用
メジャーなところなら… 【悪い評判vs良い評判】リクルートエージェントの口コミまとめてみた
求人数で選ぶなら… 【悪い評判vs良い評判】doda(デューダ)の口コミまとめてみた
ハイエンド求人を探すなら… 【悪い評判vs良い評判】ビズリーチの口コミまとめてみた