世代共通

【3年経験者】うつ(鬱)で仕事に行きたくない場合に仕事に行かなくて良くなる方法

うつ(鬱)で仕事に行きたくない場合に仕事に行かなくて良くなる方法
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

仕事に行きたくない!家にずっといたい!

働いていると、こんな気持ちになることもあるでしょう。

やる気が出ない原因にはいろいろありますが、毎日のように仕事に行きたくないのは“うつ”が原因かもしれません。

我慢して働き続けるとうつの症状はさらに悪化し、場合によっては働けなくなる可能性もあります。

そうなるくらいなら、仕事を休んで身体や心を休めることをおすすめします。

しかし、仕事に行きたくなくても、休める状況ではないという方も多いでしょう。

どうすれば仕事に行かなくて済むのでしょうか。

今回の記事では、うつで仕事に行きたくない場合に行かなくて良くなる方法を紹介します。

うつで仕事にどうしても行きたくない場合の対策

私自身、仕事の激務と家族の不幸が重なったことがきっかけでうつ病になったことがあります。

身体や心が疲れていたものの、仕事に没頭することで気を紛らわせていました。

そんなある日、緊張の糸がぷつっと切れてしまい、家に出ることもできないくらいの不安や恐怖に襲われて仕事に行けなくなりました。

うつ病になって3年間はまともに仕事ができず、精神的にも身体的にもかなり追い詰められていました。

職場には恵まれ仕事そのものも楽しかったですが、そんな環境でも心が疲れてしまうとうつになってしまいます。
うつで仕事に行きたくないと思うなら、我慢して働かず休んだ方がいいです。

ここでは、仕事にどうしても行きたくない場合の対策を紹介します。

診断書がある場合は素直に病気の悪化を理由に休みをもらう

仕事に行きたくない原因がうつだと自覚しているなら、まずは精神科や心療内科などの病院で診察してもらいましょう。

うつ病と診断されると、診断書を発行してもらうことができます。

診断書をもらう方法は、病院やクリニックで異なるので受付や医師に相談しましょう。
病院によっては何度か通院しないとうつと診断されず、診断書を発行してもらえないケースもあります。

診断書がある場合、上司にうつ病であることと診断書を提出しましょう。
診断書がある以上、会社も「休むな」とは言えません。

また、診断書があれば、心の病気などで休職した人に対して行われる「リワーク支援」を受けられることや精神科で行われる日帰りのリハビリテーション「精神科デイケア」、精神疾患の治療にかかる医療費など自己負担額を軽減する公的制度「自立支援医療」などが受けられます。

休暇を取ることで症状が改善されることもあるので、診断書を提出して休みをもらい、体をしっかり休めることが大切です。

この点に関しては【効果的】使える休職理由7選と理由別による注意点でも解説しています。

診断書がない場合は病院にいくことと2、3日休みをもらう旨を伝えて休む

勤務形態によっては、精神科や心療内科を受診する時間がないという方もいるでしょう。

診断書がないことにはまとまった休みをもらうことは難しいので、上司に相談して病院に行くための休みをもらいましょう。

上司との関係性、会社の方向性などによって異なりますが、有給がある会社なら、体調不良を説明して病院と体を休めるために2~3日の休みをもらうことができるはずです。

診察そのものは30分~2時間ほどなので、半日の休みをもらうだけでも病院に行くことはできます。

ただし、1回でうつ病と診断されないこともあるので、何度か病院に行く必要が出てくることもあります。

診断書がないことには、まとまった休暇や復職支援などが受けられません。

体育会系の職場だと休みを取りにくいと思いますが、放っておくと状況は刻一刻と悪くなります。

上司に相談し、病院にはきちんと行きましょう。

睡眠不足や疲れが関わっているだけの場合は出勤時刻を遅らせて睡眠をしっかりとる

うつで仕事に行きたくない理由の中には、睡眠不足や疲れなどが原因になっていることもあります。
私もうつの前兆として「寝つきが悪い」、「寝ている最中に何度も目が覚める」などがありました。

朝方になってようやく深い眠りにつけるのですが、その頃には起きて仕事に行かなければならず、体のだるさと疲労感がずっと抜けませんでした。

同じような症状で悩んでいる方がいるなら、出勤時刻を遅らせるなどして睡眠の時間をキープすると身体は楽になります。

会社によっては難しいかもしれませんが、できるなら出勤時刻を遅らせる代わりに退社時間も遅らせる方がいいです。

たかーし

睡眠を取るだけでうつが解消されることも!寝て心と身体の健康を

休職の可能性について考えておく

休暇を取ってもうつの症状が改善されないなら休職も視野に入れて考える必要が出てきます。

うつ病によって休職する場合、うつの程度によって目安となる休職期間は異なります。

以下、休職期間の平均・目安です。

うつの程度症状期間
仕事に多少影響がある・疲労感が強い・身体がだるい・ネガティブなことばかり考える・睡眠不足1週間~4週間
仕事に大きな影響がある・遅刻や早退が多い・言葉が出なくなることがある・同僚との関わりを避ける・仕事のミスが多い1カ月~6カ月
仕事に行くのが困難・会社に行く前に死にたくなる・会社に行く前に動悸、冷や汗が出る1年以上

私の場合は仕事に行くのが困難でしたが、1カ月くらい休めば治ると思っていました。

しかし、実際には1カ月経っても半年経っても仕事復帰することはできず、長い時間をかけて少しずつ症状が改善されました。

休職の可能性について考えるときは、短い期間で復帰しようとせず、時間をかけてでもしっかり治すという考えが大切です。

たかーし

焦るとうつは悪化する!休職するなら体をしっかり休ませよう

冷静になるまで思い切った行動は控える

うつになったら、突発的な行動を取ることもあれば無気力になって何もしたくなくなるときもあります。

私自身、うつになっているときは自分で自分をコントロールすることができませんでした。
うつで仕事に行きたくない気持ちも分かりますが、だからと言って会社に迷惑をかけていいわけではありません。

冷静になるまで思い切った行動はできるだけ控え、冷静に考えられるようになってから行動を起こしましょう。
特に仕事を辞めたい、仕事に行きたくない人は、急に仕事を辞めることや無断欠勤は避けてください。

いきなり仕事を辞めない

うつの症状が進行すると、「何もかもどうでもよくなる」と思う瞬間があります。

その瞬間と仕事に行きたくない気持ちが合致してしまうと、いきなり仕事を辞めると言った突発的な行動を起こすことがあります。

私自身も仕事を今すぐ辞めて楽になりたい!と思う瞬間がありました。

しかし、仕事をいきなり辞めることは周囲に迷惑をかけることになり、後から「あのとき仕事を辞めるんじゃなかった」と後悔することにもつながります。

いろいろなことをリセットしたくなる気持ちも分かりますが、辞めてしまうと元にはなかなか戻れません。

まずは仕事を辞めるのではなくゆっくり休暇を取り、冷静に仕事を辞めるべきかどうかを考えましょう。

無断欠勤しない

うつが進んで無気力になってくると、朝起きることもできなくなってしまいます。

そして会社に連絡したくてもできない状態になり、無断欠勤を繰り返すようになるケースもあります。

会社に、うつであることや精神的に疲れていることを事前に伝えていない状況で無断欠勤をするのはNGです。

どれだけしんどくても会社に行けそうにないときには連絡をしてください。

「無断欠勤をする社員=非常識で信用ができず使えない社員」と見なされてしまい、今後うつの症状が改善されて仕事に行けるようになっても失った信頼はなかなか元に戻りません。

うつで会社に行くことが難しい場合は、事前に上司に相談をして「うつで朝起きられないことがある。」と伝えておきましょう。

もし起きることができず無断欠勤になったとしても、事情を説明していれば病気がひどいと認識してもらえるので何も伝えずに無断欠勤するよりもマシです。

身体疲労からきているうつの可能性を考えて定時帰宅や飲み会を断り休息を優先する

うつになる原因はいろいろありますが、身体疲労が原因でうつになることもあります。

私の場合は、「仕事の激務」が身体疲労につながったわけですが、身体が疲れてくると「眠たい、集中力が切れる」など仕事にも影響が出てきます。

やる気が起こらないため、精神面にも疲れが現れます。

身体疲労が原因のうつなら、体を休ませることで仕事に行きたくない気持ちも多少改善されるかもしれません。

この場合、会社や他の従業員との付き合いに疲れていることも考えられるため、できるだけ飲み会を断って定時帰宅するように心がけましょう。

早く家に帰れば、それだけゆっくりできる時間も増えて身体疲労の和らげることができます。

罪悪感を覚えないようにする

うつになる人は真面目な人が多く、周囲に迷惑をかけてはいけないという気持ちも強いです。

そのため飲み会を断って自分だけ定時に帰ることに対し、罪悪感を覚える人もいるでしょう。

しかし、飲み会に参加することは仕事でもなく強制されるものでもありません。

うつで仕事に行きたくない状態になっているなら、その状態を改善するために、定時帰宅して体調を整えるのは従業員として当然の行動と思ってください。

うつになるとネガティブになるので、何かあるたびに「自分が悪い」と考えがちです。

誰でもうつになる可能性はありますし、うつになった人が悪いわけでもありません。

自分が悪いと責めないようにしましょう。

働きすぎによる健康リスクがあることは科学的にもわかっていることなので体調不良で自分を責めない

厚生労働省の調査によると、時間外・休日労働時間が月45時間以内なら健康障害のリスクは低いものの、それより働く時間が長くなると健康障害リスクも高まると言われています。

残業や休日出勤を強いられる職場なら、働きすぎが原因でうつになって仕事に行きたくないなっていることも考えられます。

働きすぎる環境を作っているのは自分ではなく会社です。

「会社の労働環境についていけない・・」と自分を責める必要は一切ありません。

若いうちなら勢いで働くことができても、無理して長時間労働をしていると身体や心は病気になります。

誰でも自分と同じようになる可能性はあると考え、必要以上に落ち込んだり自分を責めたりしないようにしましょう。

たかーし

働きすぎで仕事に行きたくないのは体が出しているSOS!自分を責めないように

うつであることで立場が悪くなる会社は仕方がないので転職も考えておく

最近は昔に比べてうつに対する理解も深まり、従業員の健康を一番に考えてくれる会社もあります。

私もうつのときに勤めていた会社が理解のある会社だったので、うつを治すことに専念できて復帰することができました。

しかし、中にはうつであることで立場が悪くなってしまう会社もあります。

このような会社だと、仕事に復帰することができても周囲の目が気になり、以前のように働くことはできないでしょう。

うつに対して理解がない会社なら、転職をして職場を変えるのも対策としてあります。

「仕事に行きたくないくらいうつなのに転職できるところはあるの?」と不安に感じるかもしれませんが、スキルや経験が活かせる職場を選べば、うつでも今よりもいい条件で転職できることもあります。

転職して環境が変わったおかげでうつが治った!という人も多いです。

転職を検討するなら、転職サポートが受けられる転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントは無料で相談できるサービスで、在籍しながら利用することもできます。

仕事に行きたくない理由や転職してしたい仕事、自分の経験やスキルを伝えることで、自分に合った働き方ができる求人を探してもらうこともできます。

転職エージェントを利用したからと言って必ず転職が必要なわけでもありません。

まずは気軽に相談してみることをおすすめします。

まとめ

うつで仕事に行きたくないときは、思い切って休んで身体と心を休めましょう。

休んで心と時間に余裕が出てきたら、今後のことを冷静に考えていきましょう。
今の仕事をムリして続け、社会復帰できないほど病んでしまってもいいのでしょうか。

体調を崩して働けなくなっても会社が責任を取ってくれるわけではありません。
今の仕事が自分に合ってないと感じるなら、転職をして仕事を変えるのもありです。

転職を視野に入れるなら、転職エージェントを利用して転職のプロのサポートを受けることをおすすめします。

関連記事:【健康第一】仕事が多すぎてうつ(鬱)になったらやるべきこと