体験談

職場の人間関係での葛藤から40代で大手企業を辞め若手のゲーム会社へ転職して満足だった話

職場の人間関係での葛藤から40代で大手企業を辞め若手のゲーム会社へ転職して満足だった話

転職満足度8点/10点

Jackamano 男性・43歳の頃(現50歳)

職業: 大手管理職→ゲーム会社の広報

年収: 1000万円→1000万円

従業員規模: 1万人→1000人

Jackamano(ジャックアマノ)です。

有名企業S社に、学卒以来、永年勤め、年令的にも油の乗った30代、40代に部門長や副長という中間管理職として、結構充実した日々を過ごしていた頃でした。

メーカーであったので、製造部門(工場の企画、設計、管理、製造ラインなど)が会社の中では日の当たる花形部門であったが、私は当初は、製造部門ではなく、営業部門に配属されていた。営業では、国内だけでなく、海外も経験できたのは貴重な経験になりました。

やがて「メーカーの中枢を経験したほうが将来役立つ」という人事部の方針で、製造部門に配置転換されました。もっとも、私は、本来理系ではなく文科系の人間であり、技術がらみには向いていないことを人事部はわかっていたので、製造管理という事務職を与えられました。

製品企画、生産企画、生産計画、生産管理、流通管理、営業計画、営業管理といった、関連する様々な仕事です。

慣れない製造部門という、割りと排他的な傾向がある、技術屋集団の中に入って、理系人間たちと馴染もうと、私なりに努力に励みました。

職場での関係が悪くなる

大分慣れて来て、周囲の関係者たちとも仲良くなり、軽口も叩ける間柄になったので、畑違い乍らも、自分なりのアイデアや提言をするようになり、多少、自負が過ぎたのか、ある日上司(根っからの技術屋さん)に、ある改善策を提示してみましたが「何だ、これは? 素人は困るなぁ」と言下に一蹴されました。「どうして、これが素人考えなんですか? どこが? はじめは皆素人ですよ。素人のほうが良いアイデアが出ることがあるんです。古来、画期的な発明や発見は、そういった、皆が振り向かにようなアイデアから生まれたことが多々あるんです」と、反論したのが、その上司の気に触ったのか、それ以来、私は疎まれたようです

それから、しばらくして、私は、その部門から出されて、事務系の部門に配置変えされた。「ていのいい厄介払いだな」と自覚しました。

新しい(事務部門)職場でも、私の気のせいかも知れないが、「上司に反抗する人間」「素直じゃない人間」「扱いにくい人間」というレッテルが貼られて、廻りに白い目で見られているような雰囲気を感じて、仕事もやりにくく、結局、転職を決意しました。新天地を求めたのです。「新しい職場で新しい仕事にチャレンジしてみよう」と考えました。

転職を決意

そのため(転職のため)、リクルート会社に登録しようかとも思いましたが、ふっと、学校の先輩であり、彼がS社在籍時でアメリカ駐在員だった時に、私が出張で渡米した際に、公私共に、大変世話になった方の名を、ふっと、思いついて、「念のため」と、彼の意見を承りに、彼の現在の勤務先のオフイスに伺いました。

S社内での葛藤、退職した経緯、現在の心境や将来への不安を聞いてもらいました。その際最初に言われたことが印象的でした。それは「辞める前に相談して欲しかった。辞表を出す前に次の就職先を決めておくべきであった」というアドバイスでした。その時に成り行きで、やみくもに退職するのは「無鉄砲」であり、「無茶」であり、「無計画」であり、「無謀」であり、「幼稚(駄々っ子みたい)」であるという悟志でした。

その上で、「実は、或るビデオゲームメーカーから、海外も含めた営業のベテランも探して欲しいと依頼を受けたヘッドハンティング会社から”貴方に白羽の矢が立った”と言って、声をかけられているが、この会社は社歴も若いし、社員の平均年齢も28才と低いので、私が入社したら、まるで父親役になってしまうので、迷っていたが、丁度いい、君が年令的にも私より大分若いし、スペックも適役であるから、代わりに推薦したいが、どうだ?」と言われました。

「海外と言っても私は貴方と違って、まだ経験も浅いし、国際ビジネスには、あまり自信はありません」と断ったが「大丈夫だ、先方へ入社してから、いくらでも実戦で経験積めるから」と後押しされて、結局採用面接でもその線で、多少の誇張も付けて応対した結果、運よくK社に途中入社できることになりました。

満足のできる転職後と反省

K社では、社長はじめ上司にも信頼され(自己感覚ですが)、同僚とのコミュニケーションも取れて、職場に溶け込み、充実して仕事が出来る環境にあったので、大満足でした。彼らの期待に応えようという強い意欲を持つこともできました。

反省点

勤務している企業を退職したり、転職したりする前に、(1)この企業でそのまま勤務を継続するメリットとデメリット、(2)転職後の自分(または我が家)の、経済状態のシュミエーション、(3)転職した企業で、如何に新たなモチベーションを構築できるか、(4)転職先の企業や業界の将来性、そのほかの考えられるあらゆる要素を抜き出して(できれば「書き出す」のが良い)ひとうひとつ熟考を重ねるべきです。それも、何回も、何十回も、繰り返し、繰り返し、です。それらを怠ると、まさに「後悔先に立たず」になってしまう恐れがあることを、胸に叩き込んでおくことです。

インタビュー

編集長

体験談ありがとうございました。

畑違いの人同士の付き合い方は考えさせられるものがあります。

最後にJackamanoさんと同じように現在進行形で職場でモヤモヤを抱えて転職を悩んでいる40代の方へアドバイスをお願いいたします。

Jackamano

自分の棚卸しをして自分のマーケットバリューを査定し、転職しないリスクと転職するリスクを客観的に比較検討することです。

編集長

勢いで辞める前に自身の市場価値をしっかりと見定めることは大切ですよね。

ありがとうございました。