転職しても仕事が続かず、すぐに辞めて新しい仕事を探す方は多くいます。
仕事を変えれば変えるほど転職のハードルは上がるので、辞めずにできるだけ長続きさせたいと思う方もいるでしょう。
仕事をすぐに辞めてしまうのは何らかの原因があります。
この記事では、仕事を続けるコツを紹介しています。
辞め癖を辞めたい方はぜひ参考にしてください。
どんな仕事をしても飽きっぽい・やりがいを覚えない・自分に合わないと感じる人は仕事に期待するのを辞めよう
辞め癖がある人は、転職してもすぐに飽きてしまったり、やりがいを覚えられなかったりするケースがほとんどです。
また「この仕事は自分に合っていない!もっと合う仕事があるはず」と思うものです。
こんな考え方をしていると辞め癖は直りません。
気持ちを切り替えることが仕事を続けるコツになります。
仕事を続けるコツは仕事に期待しないこと
この仕事は自分に合っていない!やりがいを感じない!と思って仕事をすぐに辞めてしまう方は仕事に過度な期待をしています。
同じ時間を働くなら、たしかにやりがいを持って働ける方が生活は充実するかもしれません。
ですが、やりがいは与えられるものではなく、与えられた環境の中で自分が作っていくものです。
仕事に期待するばかりの考え方でいると、どんなにいい環境でも楽しく働くことはできないでしょう。
仕事に期待しないのと同じように、同僚や部下、上司にも期待しないことも大事です。
たとえば、「自分なら10分でできるようなことなのに、部下は30分以上もかかってイライラする!」このような考え方でいるとモチベーションが下がって会社に対する不満が増大します。
仕事を続けるコツは、「自分は自分、人は人、仕事は仕事」と割り切った考え方を持って仕事に望むことです。
期待することを辞めると気持ちはかなり楽になります。
諦めも肝心!諦めると気持ちはかなり楽になる!
自分が全力でのめりこめる仕事なんて勝手にやってこないことを認識する
仕事が長続きしない方の中には、「仕事にのめりこんで楽しそうにしている人がいる!自分もそんな風になりたい」と思っている方もいるかもしれません。
どんな職場にも、仕事にのめりこんでいる人もいればそうでない人もいます。
この違いはどこにあるのでしょうか。
そもそも全力でのめりこめる仕事が勝手にやってくることなんかはありません。
与えられた仕事に対してのめるこめるかどうかです。
たとえば、上司からプレゼン書類を作るように言われたとします。
仕事にのめりこめない人はマニュアル通りに書類を作成しますが、仕事にのめりこんでいる人は自分の作った書類が「どんな風に見てもらえるか」、「どうやったら分かりやすく伝わるか」などをイメージしながら作成します。
淡々とこなす仕事に楽しさはないですが、あれこれ考えながらこなす仕事は楽しく感じるものです。
トイレ掃除そのものにやりがいを覚える人はほとんどいない
「トイレ掃除を続けると成功者になりやすい」という話しを聞いたことはないでしょうか。
トイレ掃除のイメージとして、気持ち悪い・汚い・やりたくないなどがあると思います。
トイレ掃除そのものにやりがいを覚える人はほとんどいませんが、続けていると便器がきれいになることに喜びを感じたり、ルーティンになったりするものです。
仕事とトイレ掃除は似たような考え方ができます。
仕事の行為そのものにだけ目を向けても大抵の仕事は楽しくない
トイレ掃除そのものにやりがいを覚えないのと同じで、仕事の行為そのものに目を向けても大半の仕事は楽しくありません。
たとえば、販売の仕事をしているとします。
物やサービスを売るだけの行為だけに目を向けると楽しいと感じる人は多くないでしょう。
販売を楽しめる人というのは、お客さんとコミュニケーションを取ることに楽しさを感じていたり、成績に喜びを感じていたり、新しい商品に触れることに新鮮さを感じたりしているものです。
仕事の行為に目を向けるのではなく、その仕事によって生まれる喜びや楽しさを見つけることが仕事を続けるコツになります。
仕事とは自分でやると苦になることを避けるためにお金を払ってでもやって欲しいニーズによって生まれるので成り立ちとして楽しいものではない
仕事は顧客からお金をもらって成り立つもので、顧客は自分でやると苦になることやできないことに対価を払って物やサービスを得ています。
たとえば、スーパーで食料品を購入するとします。
生きていくためには食料が必要ですが、自分で食料を作り出すのは大変です。
そのニーズに応えているのがスーパーです。
物を買いたい人に対して売るのが仕事であり、成り立ちとして楽しいものではありません。
しかし、どのスーパーにも長年勤めている従業員はいるものです。
やりがいを持って働いている人もたくさんいます。
このような人は物を売る行為に対してだけでなく、「ポップを作って集客する」、「レジのスピードを速める」、「お客さんとコミュニケーションを取る」など仕事を通して自分の目標や楽しみを持っているものです。
「自分にとって苦にならない仕事」を見つける方が現実的で良い仕事に巡り会える
仕事が長続きしない人は、仕事に期待や望みを持ってしまいがちです。
実際に働いてみて、自分の理想とかけ離れた現実に失望して仕事を辞めてしまうパターンは少なくありません。
そして「自分が楽しめる仕事は他にある」と希望を持ち、新しい仕事を探しては辞めてしまうというサイクルに陥ってしまいます。
このサイクルに陥らないためには、「自分にとって苦ではない仕事を見つける」という気持ちに切り替えることです。
最初にハードルを落としておけば、少々のことで仕事に失望することはありません。
苦ではない仕事を通してちょっとでも楽しいと感じられることがあればラッキーくらいの感覚でいるのが理想です。
そもそも仕事は働いて対価を得ること!楽しいものではない
それでも仕事を楽しくしたいなら仕事を楽しんでいる人を真似しよう
自分にとって苦ではない仕事を探すことが仕事を長続きさせるコツです。
これだけで辞め癖は直すことができます。
しかし、せっかく働くなら仕事も楽しくしたいと思うのが普通です。
最初から仕事に楽しさを求めても長続きしませんが、仕事に慣れて辞めたい気持ちがなくなったら楽しさを追求するのもありです。
仕事を楽しくするには、仕事を楽しんでいる人の真似をするのが一番です。
まずは会社の同僚でも上司でも部下でも知人でもいいので、楽しそうに働いている人と仕事の話しをしてみることをおすすめします。
どんなことに楽しさを感じているかを知ることで、与えられている仕事の中にやりがいが生まれるかもしれません。
仕事を楽しそうに継続できる人は日々の小さな進歩を感じとることに喜びを覚えることのできる人
仕事を楽しそうに継続できる人に共通しているのは、日々の小さな進歩に喜びを感じられることです。
私は大手証券会社の営業で働いていましたが、毎日顧客と話しをすることに楽しさを感じていました。
「顧客の趣味、顧客の仕事、顧客の考え、顧客の家族関係、顧客の愚痴」など、いい内容の話しばかりではありませんが、会話するごとに新しい情報・新しい知識が入ってきました。
「仕事をしながら学ぶことができている」と思ったとき、仕事が楽しいと感じられるようになりました。
仕事や人によって楽しさを感じるポイントは異なると思いますが、自分から積極的に楽しむ気持ちを持つことも大切です。
小さな進歩を楽しめると「フロー体験(没頭すること)」ができるようになる
フロー体験とは、目標を達成するために自分のスキルや知識を発揮し、時間を忘れるほど没頭できたときに生じる楽しさやワクワク感、充実感を得られることです。
ゾーンと呼ばれることもあります。
仕事に没頭している人はフロー体験もしているのが普通です。
フロー体験を得ることができれば、満足感が得られるだけでなく、自分のやっていることに集中できるので仕事のパフォーマンスも向上します。
自分が取り組んでいることは達成できるという自信もわいてくるでしょう。
会社からの評価も高くなり、それが報酬や出世につながり、モチベーションはさらに上がるというプラスの循環になります。
仕事を楽しみたい人はフロー体験を目指すのも1つの方法ですが、そのためには小さな進歩を楽しむことが重要です。
進歩を実感することができれば目標が生まれ、ゴールに向かう途中でフロー体験が得られます。
フロー体験は仕事のパフォーマンスも上がる!いいこと尽くし
仕事を継続できない人は「フロー体験」の初期段階でなんども撤退しているのでその先の楽しさが永遠にわからない
仕事を継続できない人はフロー体験の経験がない人がほとんどです。
フロー体験を得るためにはある程度の時間が必要ですが、その前に辞めてしまうため仕事に楽しさを見出すことができません。
まずは仕事を辞める前にフロー体験をするために以下のことを試してみましょう。
- 自分の業務の中で適切な難易度の明確な目標を持つ
┗[私の場合]営業成績TOP3に入ること
- すぐに進捗状況の確認とフィードバックが得られる状態であること
┗[私の場合]契約件数=成績につながるため、営業が上手くいった理由と失敗した理由をまとめていた
- 目標を達成するためのメリットや価値を感じる
┗[私の場合]目標を達成できれば出世に大きく近づくことにメリットを感じていた
- 取り組んでいることに集中すること
┗[私の場合]顧客とコミュニケーションを取ること、商品の価値やメリットを分かりやすく伝えることに集中していた
目標は高く設定してしまうと挫折するので注意が必要です。
自分の能力で実現できる目標を考えましょう。
最初はなんでも良いので長期間のハマる趣味を見つけてその道を極めてみる
フロー体験は仕事だけでなく趣味でも得ることができます。
仕事でフロー体験が得られない人は、長期間のハマる趣味を見つけてその道を極めるのもよいでしょう。
趣味でもフロー体験を得ることができれば、その感覚を仕事に活かすことができます。
私も昔は無趣味でしたが、顧客にゴルフを教えてもらってハマったことがあります。
このときは仕事でも趣味でもフロー体験をすることができて、公私ともに充実していました。
休日が趣味で充実したものになれば、仕事で満足感を得られるきっかけにつながります。
まとめ
仕事を続けるコツは、仕事に期待しないことです。
その中で小さな目標を見つけ、コツコツこなしていくことが長続きにつながります。
目標を達成する中でフロー体験を得ることができれば、仕事にやりがいを見出すことができて充実したものになるでしょう。
仕事のやりがいや楽しさは勝手にやってくるものではなく、自分から作っていくものです。
辞め癖を辞めるためにも、仕事に対する意識を変えていきましょう。