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転職面接の逆質問を有利にする3つのポイント【経営者や資産家へ営業していました】

転職面接の逆質問を有利にする3つのポイント【経営者や資産家へ営業していました】
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たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

転職面接では必ずと言っていいほど「何か質問はありますか?」という逆質問があります。

質問を促してくるのは、応募者やコミュニケーション能力、社風との相性を見極めるなどの目的があります。「何も質問なんてない」と思う方もいるかもしれませんが、逆質問も面接の一部なので返答内容によって合否が分かれることもあります。

「何もない」と答えてしまうのではなく、正しい答え方を知って転職を有利に進めましょう。

この記事では、経営者や資産家への豊富な営業経験や大手証券会社への転職経験なども踏まえながら、転職面接の逆質問を有利にするポイントや逆質問のNG内容を紹介します。

転職面接は自分が商品!ここだけは抑えたい逆質問を有利にする3つのポイント

企業の逆質問には以下のような意図・理由があります。

・社風とマッチするか確認する

・コミュニケーション能力を見る

・やる気を見る

逆質問で上記の意図・理由に沿った回答ができれば面接で有利になります。一方、逆質問がなかったり、誰でも分かるような簡単な質問だったりすると面接で不利になります。

ここでは企業の逆質問の意図を逆手に取り、逆質問を有利にする3つのポイントを紹介します。

[ポイント1]会社に興味を示して社風とマッチするか確認する

逆質問は社風を知るきっかけにもなります。会社に興味を持っていというスタンスを取ることで意欲をアピールできて、なおかつ会社の内部事情も知れます。
そのためには会社のホームページ・パンフレットなどをチェックし、会社の基本情報を事前に頭に入れておきましょう。

以下、会社に興味を示して社風とマッチするための逆質問例です。

[社風の質問]

・入社後に営業成績を上げたら、新しい商品の企画や立ち上げなどの参画に加わることはできますか?

・御社のホームページで働き方改革を進めていることを知りました。その取り組みによって社員の気持ちや働き方はどんな風に変わりましたか?

・御社はグローバル化に力を入れていますが、今後の海外での事業展開の展望を教えてください。また営業成績や外国語スキルを高めれば私も海外事業に参加することは可能なのでしょうか?

・御社では他部署との交流は盛んに行われていますか?また社員同士の交流を図る社内イベントなどはありますか?

・私は経験を積むために転勤も喜んで致しますが、転勤のサイクルはどれくらいでしょうか

[面接官に対する質問]

・○○様は御社のどのようなところに魅力を感じていますか?

・○○様が仕事でやりがいを感じるのはどんなところですか?

・○○様は働き方改革によって変わったと感じるところはありますか?

逆質問は面接官個人にするのも効果的な方法です。面接官の経験やエピソードなどの質問は相手の印象に残りやすく、返答についてもYES/NOと簡単に終わることが少なく話しが盛り上がるきっかけにもなります。

私は営業転職だったこともあり、逆質問で面接官とのコミュニケーションを図ることを目的に質問を考えていました。

私が逆質問の中で手応えがあったと感じた質問は、

「御社はネット証券事業を主としたジョイントベンチャーを設立しましたが、新興国にもマーケティングを行って独自性や将来性を感じています。将来的に自分の努力次第で関わるチャンスはありますでしょうか?」

このような質問でした。私は地域密着型の証券会社から大手証券会社に転職をしましたが、ジョイントベンチャーや海外展開は大手証券会社ならではの事業です。

今の環境ではできない仕事であること、転職先の企業が強みと感じている部分だったこともあり、「社内で必要な知識や経験を積んだらプロジェクトに参加して欲しい」と答えてくれました。

たかーし

興味を持って転職したい企業を調べてみよう!気になることは逆質問で聞こう

[ポイント2]自分の長所アピールをさりげなく入れる

逆質問を自分のアピールに利用する方法もあります。ただし、アピールすることを焦ってしまうと自慢している態度に取られてしまう可能性があるので注意しましょう。事前に自分の長所アピールを盛り込んだ逆質問の候補をいくつか作っておくと安心です。

以下、自分の長所アピールをさりげなく入れる逆質問例です。

・前職では営業成績で表彰されることがありました。表彰をモチベーションの1つにしていたのですが、御社では社員を表彰する制度はありますか?

・私は人と交流することが好きなので、他部署の方とも良い関係を築いていきたいと考えています。御社では他部署と交流ができる社内イベントのようなものはありますか?

・○○の資格を持っているので御社の○○事業に関わりたいと思っているのですが、資格を活かすことは可能でしょうか?

・私は新規営業を強みとしてきましたが、この経験は御社で活かすことが可能でしょうか?

・前職では部下の教育のために営業マニュアルを発案して作成してきたのですが、御社でも実績を積めば発案できる環境はありますか?

逆質問における長所のアピールは、自分の強みやスキル、前職の経験などで前置きしてさりげなく伝え、入社後に役立てられるかどうかを質問で返す形にするとスムーズです。

「○○が得意です」のように言い切ってしまうと、面接官にはあからさまなアピールと思われてしまうので謙虚に伝えることを意識しましょう。

またアピールしたいからと言って志望する企業で活かせない長所を過度にアピールすると、仕事内容を勘違いしていると思われてしまう可能性もあります。

たとえば、プログラマーとして転職しようとしている人が、「私は行政書士の資格を持っているのが強みです。仕事に活かすことはできるでしょうか?」と言っても資格のアピールにしか聞こえません。業務に活かせる長所をアピールしましょう。

ちなみに私が逆質問の中で手応えがあったと感じた質問は、

「前社ではお客様の趣味を研究して積極的にコミュニケーションを図ってきました。御社で活躍していくためには、さらにどんな部分に力を入れていくべきでしょうか。」

このような質問でした。趣味を通してお客様と交流を図り、その趣味の知識や経験が新しいお客様との関係を深めることができました。

こうした独自の営業スタイルをアピールしつつ、前向きに新しいことを取り入れようとする姿を見せたことが採用のきっかけの1つになったのではないかと思います。

たかーし

さりげないアピールでも面接官は気付いてくれる!アピールは謙虚に

[ポイント3]熱意を伝える

逆質問で熱意を伝えることができれば、やる気がある人材として採用される可能性がアップします。ただ単に熱意を伝えるのではなく、仕事の内容を具体的に聞くことがやる気につながります。

以下、自分の熱意が伝わる逆質問例です。

・志望している部署の仕事について詳しく教えてください

・これまでの経験で営業の仕事の流れは理解しておりますが、新しく身につけておいた方がいい知識や経験があれば教えてください

・私は御社で1日も早く活躍したいと考えております。入社後はどの程度の期間や流れで業務の担当ができるのでしょうか?

・入社後は責任あるポジションを目指したいと考えております。御社ではどのような評価制度を取っていますか?

・御社で成果を出している社員に何か共通点はありますか?

・配属先の社員と面会して話しをすることはできますか?

・入社した際に私の課題になる点は面接官の方から見てどのような点だと思いますか?

逆質問における熱意の伝え方は、入社後をイメージして「具体的にどんな職場か?どんな業務をこなすのか?自分に何ができるのか?」などを質問するとよいでしょう。

ただし、内定が出ていないにも関わらず、「○○のキャンペーンに参加させてください」、「次はどんな商品の企画を考えていますか?」のように内情を探るような質問はマイナスになるので注意しましょう。

私が逆質問の中で手応えがあったと感じた質問は、

「御社は競合他社と比べて海外への営業力に強みがあるという印象を受けたのですが、どのようなスキルや経験があれば海外マーケティングに参画できるでしょうか?」

このような質問でした。転職希望の企業が海外マーケティングをオープンにしているわけではなかったのですが、ホームページやパンフレットなどから、海外展開をして独自性を出そうとしているのが分かりました。

「海外への営業力に強み」というのは企業をしっかりと調べてないと出てきません。この質問でやる気が伝わり、そして自分がその事業をするために必要なスキルや経験を質問したことで熱意が伝わります。

たかーし

新しい職場で必要なものを聞き出すと熱意が伝わりやすい!転職して具体的にしたいことを書き出してみよう

これはNG!辞めておきたい逆質問とは

逆質問の内容によっては面接で不利になることもあります。ここでは辞めておきたい逆質問の例をいくつか紹介します。

・質問はありません

┗興味がないと言っているのと同じ。ないなら「十分に説明して下さったので特に質問はありません。お話を聞いてますます入社したい気持ちが強まった」とフォローを入れましょう。

・御社の企業理念は何ですか?社員は何人くらいいますか?

┗ホームページを見れば分かる簡単な内容なのでNG。企業理念について聞くなら、「御社の企業理念は○○ですが、事業にどのように反映させていきますか?」のように事業の方向性に触れると勉強熱心という印象を持ってもらえます。

・勉強をさせてもらえる環境はありますか?

┗自分から勉強するという意志が見えず、言われたことしかできない人材だと思われる。勉強する意志を伝えるなら、「前職では○○のスキルを高めるために××のような努力をしました。入社して前職のスキルを役立てることは可能でしょうか?」のように働きながらスキルや経験値を積んでいく方向性で答えるのがよいでしょう。

・給料や手当はどれくらいもらえますか?

┗給料や休日に関する逆質問は仕事よりも待遇重視に思われる。どうしても聞きたい場合は入社する意欲を伝えた上で聞く。

・○○社に比べて離職率が低いのはなぜですか?

┗ネガティブな内容の逆質問はNG。言われて嫌なことや不快なことを面接で言うのは社会人としてもNG。

まとめ

逆質問の内容が採用に影響することもあります。転職面接の逆質問は、面接官や会社にとって好ましく、答えやすい質問にするのがコツです。

逆質問は5~10個ほど考えておくことをおすすめします。面接官の立場になってそれぞれの質問に対する答えを考えてみるのもよいでしょう。その場で思いついた疑問を逆質問するのもよいですが、回答しにくい質問や相手に失礼な質問をしてしまったら取り返しがつきません。

逆質問で失敗しないためにも、この記事で紹介した逆質問NG例なども参考にして頂き、しっかり準備して転職面接に臨みましょう。