20代辞めたい

【元20代で年収1000万の営業マンが解説】転職面接で好印象をあたえる自己紹介

【元20代で年収1000万の営業マンが解説】転職面接で好印象をあたえる自己紹介
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。
困っている女性

転職の面接で良い印象を与えたい

困っている男性

良く見せようとしすぎると逆に違和感が出てしまう。どんな風に自分を見せたら良いのだろう

そんな人へ向けて記事を書きました。

転職面接で成功するためには、経験やスキルをアピールして応募先の企業にとってメリットがあると思われるような自己紹介も重要です。

どれだけ優れた実績があっても、自己紹介が上手くできないとチャンスをものにすることはできません。

面接で自分をアピールするためにはどうすれば良いのでしょうか?私自身、初めての転職のときに面接の練習はかなりしました。そして転職に成功して20代のうちに年収1000万円が実現できました。

私は大手証券会社への営業転職だったこともあり、面接では人柄・ビジネスパーソン・コミュニケーションスキルなどを重点的に見られました。

この経験から転職面接はポイントを絞ることが大切だと実感しています。

そこでこの記事では、自己紹介・自己PRの組み立て方、伝え方を解説しました。

こうして私は年収1000万円への転職ができました

私は高校を卒業したあとに小規模の証券会社に営業で入社しました。証券会社に入社したのは経済や投資に興味があったからですが、当時は高卒で採用してくれる大手証券会社はありませんでした。

入社してから営業に励み、2年目くらいから営業で上位の成績を収めるようになり、年収も「1年目300万円→5年目600万円」と5年間で約2倍になりました。

5年目以降も成績は上がったのですが、給料は上がらなくなって頭打ちとなります。

職場環境や人には恵まれていたので仕事を辞める気はありませんでした。しかし、将来のことを考えると、もっと多くの給料が欲しいと思うようになり、転職エージェントを利用して仕事をしながら条件のいい求人を探すことにしました。

仕事が忙しかったこともあって自分から求人を探す時間的余裕はなかったですが、転職エージェントのコンサルタントが自分の希望する条件の求人を見つけては紹介してくれていました。

求人を探し始めてしばらく経過したとき、大手証券会社の採用担当者からスカウトがあったと連絡がありました。これまでの実績を評価してくれた上で、自社で働いて欲しいという内容でした。

条件も今より良かったこと、年収アップが目指せることなどから面接を受けることにしました。面接に自信がなかったので転職エージェントの面接サポートを利用して、練習をしてから面接に臨みました。

緊張はかなりしたのですが、練習をしたおかげで落ち着いて面接官の問いに答えることができました。無事に大手証券会社に転職できて、年収は[1年目500万円→5年目1000万円]に上がりました。

転職をして思ったのは「面接が一番の壁だった」ことです。

私は事前に面接練習をしていたおかげで失敗はなかったですが、周囲の話しを聞いているとスカウトが来ても面接で失敗する人はたくさんいるようです。せっかくのチャンスを逃さないために、面接練習はしっかりしておくことをおすすめします。

転職面接における自己紹介で抑えておきたい3ポイント

ここでは、転職面接で自己紹介をする際に抑えておきたい3つのポイントを自分自身の面接練習の経験なども参考にしながら紹介します。

ポイント1「簡潔に語る」

面接練習を受けた際にかなり言われたのが「簡潔」という言葉です。面接の自己紹介は時間制限が設けられているケースが多く、面接官から「簡単に自己紹介を述べてください」と言われることもあります。

私も面接を受けた際には「簡単に自己紹介をしてください」と言われましたが、どれだけアピールしたいことがあってもダラダラ話してはいけません。

1人で長く話してしまうと、面接官は「聞き手のことを考えて話せない人、自分の経歴や経験を整理できていない」とマイナスの判断を下されます。特に私のような営業職はコミュニケーション能力が重要なので、簡潔にまとめることができないと採用される確率はグッと減ります。

自己紹介を簡潔にするためには、氏名、前職の会社名、職種などを伝え、「前職は営業でチームリーダーをしていました。」のように短く自分のポジションや実績を伝えましょう。

ポイント2「第一印象に気をつける」

メラビアンの法則をご存知でしょうか?

第一印象は出会って数秒で決まるという法則です。面接においても第一印象で悪い印象を持たれてしまうと、そのあとに良いことを言っても面接官の心に響かない可能性があります。

ちなみに話し手が聞き手に与える影響は以下のように言われています。

・言語情報:7%

・聴覚情報:38%

・視覚情報:55%

聴覚、視覚情報が占める割合が大きくなっているので、特に見た目や声のトーンなどが第一印象を決める要素になりやすいのが分かりますね。

自己紹介では声の大きさ重要になります。初声が小さいと面接官から「声が小さい=元気がない」と判断されてしまいます。メラビアンの法則で失敗しないためにも声のトーンには気をつけてください。

背筋を伸ばしてアゴを引き、大きな声でハイと返事すると堂々としているように見えます。

ポイント3「アピールポイントを決めておく」

転職者を採用する企業は、基本的に即戦力人材を求めています。面接では即戦力として使えるかどうかに比重を置いて質問をしてくるので、即戦力となるアピールポイントを簡潔に話せるように決めておきましょう。

私の場合は、

・入社3年目に営業成績TOP3に常時入れるようになった

・1人1人のお客様の情報ノートを作成して最適な金融商品を提案した

・入社3年目に部下の教育を任された

などがアピールポイントでした。私の場合、何が採用の決め手になったかは分かりませんでしたが、部下の教育・営業成績を話したときに面接官が大きく頷いていたので、このあたりが採用の追い風になったように感じます。

好印象をあたえやすい仕草

面接中は表情筋を使ってほほ笑むように心がけましょう。ほほえみは明るい人、元気な人という印象を与えることができます。また安心感、協調性、親しみやすさなども同時に伝えることができます。

話すときは相手の目を見るのがポイントで、複数の面接官がいても話している相手を見るようにします。

私は営業の仕事で鍛えられたこともあって、表情の作り方には自信がありました。しかし面接練習のときにジェスチャーがオーバーという指摘があり、表情も作っている感じが強いと指摘されました。

これらのポイントを頭に置きつつ、動画で自分を撮影して表情がきちんとできているかどうかを確認しました。また実際の面接では面接官がお客様であるとイメージし、対話を楽しむくらいの気持ちでいると落ち着いて話せます。

好印象をあたえやすい実績や経歴の説明

ほとんどの企業で面接時に聞かれるのが「これまでの実績や経歴」です。

実績や経歴が即戦力として使えるかだけでなく、自身の業務内容や役割を理解して相手に説明できるかも面接官は見ています。

説明のポイントは、どんな考えを持ってどんな行動を取ってきたのかをスキルや経験のアピールを盛り込みながら具体的に簡潔に伝えることです。

[例]

○○社に5年勤めてきました。自分でお客様専用ノートを作成し、1人1人の顧客に合った金融商品を提供した結果、入社2年後には営業成績TOP3位に入ることができました。そのあとは営業リーダーを任され、営業マニュアルを作成して部下の教育に力を入れました。

上記の例だと、お客様ノートの作成で独自性のアピール、営業成績TOP3で営業力のアピール、営業リーダーで管理能力のアピール、営業マニュアルの作成で論理的能力のアピールになります。短い文章の中に、アピールポイントがたくさん詰まっているのが分かりますね。

実績や経歴の説明は、実際に文章に書いてみることをおすすめします。その上でムダがなくアピールできるように調整しましょう。

たかーし

求職者に求める能力は企業によって違う!実績や経歴の説明は転職エージェントに添削してもらおう

好印象をあたえやすい心理テクニック

面接では心理テクニックを使うのもコツです。心理テクニックと言っても、心理学について何も分からない!という方が多いでしょう。しかし、心理学の知識がなくても簡単に実践できるテクニックもあります。

私も面接で少しでも有利になればいいなと思って転職エージェントに相談したり、営業成績を上げるために心理学の本を読んだりしました。

好印象を与えやすい心理テクニックとしておすすめするのが「態度の類似性効果」と呼ばれるものです。

簡単に説明すると、自分と共通点のある人に親近感を抱くという効果になります。この法則に基づき、面接官の話し方や仕草などを真似することによって好感を持たれやすくなります。

具体的な方法として、

・面接官の話すスピードに会話のスピードを合わせる

・面接官が話すときに身振り手振りをするならさりげなく身振り手振りをしながら話す

・面接官が冷静な話し方なら冷静に感情豊かな話し方なら感情豊かに話す

などがあります。類似性効果で必ずしも採用の可否が決まるわけではないですが、同じような人材がいるなら自分と似ている人材を無意識のうちに選んでしまうものです。

たかーし

類似性効果はお客様や上司とのコミュニケーションにも使える!仕事に役立つので覚えておこう

会社の課題を解決してあげる存在であることを伝える

会社が求職者に対して求めるのは即戦力ですが、それと同時に会社が抱える問題を解決できる能力にも期待します。

たとえば、後輩が育たないという問題を抱えている会社なら「マネジメント能力」、オリジナリティのなさを課題としているなら「企画力」などがある人材です。

私は大手証券会社に転職しましたが、大手企業になると以下のような問題点を抱えています。

・他社との差別化

・社員数が多く人間関係が複雑

・コスト削減

私は高卒で小さな証券会社で実績を積みましたが、大手証券会社で働いている社員の中に私のように高卒で規模の小さな証券会社で勤めていた経歴がある人はほとんどいません。

私自身が他の社員とは違う存在であり、「採用することによって新しい風を吹かせてくれるのではないか?」と期待されている部分もあったのだろうと思います。

また小規模ならではの小さなコミュニティや団結力は、人間関係で問題を抱えている大手企業の部署に役立つ部分もあります。私は前職で入社して早々にチームリーダーを任されました。こうした実績も、人間関係が複雑という問題に一石を投じてくれる存在として期待されたのかもしれません。

「会社がどんな課題を抱えているのか?」については見えにくいところもありますが、転職エージェントに相談をしながら会社が抱えやすい問題を把握し、それを解消できる能力やスキルをアピールできれば転職成功率はグッと上がります。

会社の社風やカルチャーを理解しておくと良い

転職面接を受ける際は、会社の社風や文化を理解しておくことも大事です。

志望動機に社風やカルチャーを取り入れることによって、同じ業界における他社との差別化を図れます。ただ、「貴社の社風に魅力を感じた」のように具体性がないとアピールにはなりません。

たとえば、私が転職した大手証券会社はさまざまな事業に取り組んでおり、いち早くグローバル化に力を入れた会社でした。

そこで「貴社の先進的で挑戦心あふれる社風に惹かれた」という言葉も転職を希望した理由の中に取り入れました。私はスカウトだったので、スカウトがあってから企業のことを調べましたが、自分が理想とするアクティブさを大切にしていることが分かって惹かれました。

社風やカルチャーは企業のホームページから見えてくる部分もありますが、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。

転職面談でこれはNGポイント

ここでは転職面談のNGポイントをいくつか紹介します。

1分以上の会話に注意

私が面接練習をしたときに講師にかなり言われたことです。面接でたくさん喋って自分をアピールしたい気持ちは分かりますが。空気を読まずに1人で話し続ける求職者に対して面接官は「空気を読めない人」と判断します。採用しても部署で浮いてしまうことや社員同士のコミュニケーションに影響が出ることから採用を見送られる可能性が高いです。

前職の愚痴をこぼす

面接において、前の会社の不満を例に出して転職先の魅力を際立たせる人もいます。

たとえば、「前の会社は残業が多く社員のことを考えていなかった。貴社は残業廃止をいち早く取り入れて社員のことを考えてくれている」のような内容です。

どれだけ前職に不満があったとしても、転職先の会社にアピールしたくても前職の愚痴をこぼすのはよくありません。採用して自社を辞めるとき、同じように自社の愚痴を他の会社に言われてしまう可能性があるからです。

退職理由を聞かれたときは前職の批判や愚痴は絶対に避けてください。

私は給料アップを目的に転職をしましたが、転職理由は以下のような方向性でした。

「前職では営業能力を高く評価してもらい、さまざまなことにチャレンジさせてもらいました。これらの経験を活かしてグローバル化に通用する仕事がしたいと思い、御社でそれが実現できると考えて志望しました。」

前職に対しての感謝の気持ちを持ちつつ、転職先でしかできないことをアピールできれば面接官の評価も高いです。

たかーし

転職活動で愚痴は百害あって一利なし!前職にも感謝の気持ちを持とう

身だしなみに清潔感がない

自己紹介とは関係ないですが、面接では身だしなみが細かくチェックされます。特に私のような営業はお客様と関わる機会が多いので、お客様に不快を与えないために身だしなみが厳しく見られます。

特に注意して欲しいポイントは、

・スーツにしわや汚れがないこと

・髪の毛に寝ぐせがないこと

・ヒゲをきれいに剃っていること

・前髪は目にかからないこと

などです。身だしなみを整えて家を出ても、面接を受ける頃には乱れていることもあるので、面接を受ける前にトイレの鏡などで必ず身だしなみの再チェックをしてください。

まとめ

転職面接で好印象を与えるためには、第一印象・簡潔な挨拶・アピールポイントの3つのポイントを押さえておきましょう。

素晴らしいスキルや経験があっても面接官の心証が悪いと採用される確率は下がります。一方で、転職面接で結果を残すことができれば転職成功率は上がります。

転職面接で失敗しないためには、転職エージェントの面接練習やアドバイスなどをもらうのもおすすめです。