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【年収1000万円になりました】キャリア設計とは何か?キャリア設計の例を実体験で解説

【年収1000万円になりました】キャリア設計とは何か?キャリア設計の例を実体験で解説
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。
困っている女性

キャリア設計ってよく言われるけど具体的にはなんなの?

困っている男性

キャリア設計ってよくわからない。やっておいた方が良いものなのかな

キャリアとは職歴・経験を表す言葉ですが、意識的にキャリアを作り上げていくことをキャリア設計と言います。

私はもともと明確なキャリア設計をしていたわけではないですが、「将来こうなりたいな」、「まずはここを目指そう」など、常に自分の未来をイメージしながら働いていました。

その結果、年収1000万円越えを実現し、今は個人事業主としてライフスタイル重視の生活を送っています。

後から振り返り、無意識のうちにキャリア設計をしていたことに気付きました。

今回の記事では、キャリア設計とは何か?また私の体験をもとにキャリア設計の描き方を紹介しました。

キャリア設計って何?

キャリア設計はキャリアデザインとも呼ばれ、将来のなりたい姿を実現するために職業をプランニングしていくことです。

キャリア設計は、転職業界においても注目されています。
その背景にはバブル崩壊後の終身雇用・年功序列などの慣行がなくなり、アメリカのような成果主義・中途人材の登用などが主流になっていることが挙げられます。

キャリアやライフスタイルを会社に決めてもらうのではなく、自分で自分の働く未来を作っていくのがキャリア設計です。

キャリア設計は、現実的な考えで行う必要があります。

・仕事への価値観

・目標や理想の自分像

・知識やスキル

などを洗い出し、今の自分とこれからの努力でカバーできるキャリア設計を築きましょう。

年収を上げるために転職した話

私は、「地域密着型の証券会社→大手証券会社」と「大手証券会社→個人事業主」の2度の転職を経験しています。

もともと経済やお金に関係する仕事がしたかったので、証券会社に入社したいという気持ちがありました。
最終学歴が高卒ということもあって大手証券会社の採用がなく、最初に入社したのは地域密着型の証券会社でした。

営業で入社して、最初の3年はとにかく必死に営業の仕事をこなしました。同期よりも成績を残したことや成果主義の職場だったこともあり、年収は5年ほどで300万円から600万円に上がりました。

ただ、5年を過ぎたあたりから結果が出ても年収が上がらなくなりました。その理由は会社の規模であり、他の社員に比べて自分はもらい過ぎている方でした。

ここで初めて将来のことを深く考えます。

特に「職場環境はよくて人にも恵まれているので、このまま今の仕事を続けた方がいいのか」と「家族とマイホームを持って教育にお金をかけられるくらいの金銭的・時間的にも余裕が欲しい」という2つの考えで葛藤していました。

そこで転職エージェントを利用しました。今よりも給料面で条件がいい大手証券会社からスカウトしてもらって転職することが決まりました。

大手証券会社に転職して最初は年収500万円にダウンしましたが、それから5年かけて営業成績を残して年収1000万円に到達しました。

この時点でお金の問題はクリアできていました。しかし、家族とゆっくり過ごせる時間はなかったです。そこでいろいろ思案しているうちに、「大手証券会社での経験や実績を活かし、コンサルや執筆などの仕事で稼げるのでは?」と思い立ち、個人事業主に転職することを決めました。

最初の転職は躊躇もありましたが、2度目の転職はまったく躊躇がなかったです。これは2度目の転職時には経験やスキルも積み、自分の中でキャリア設計がしっかりと描けていたことが理由だと思います。

個人事業主に転職して最初は収入も下がりましたが、これまでの人脈や営業スキル、知識などを活かし、今では大手証券会社時代以上の年収と自由な時間を手にすることができました。

私の場合は、「家族とマイホームを持って教育にお金をかけるくらいの金銭的な余裕が欲しい」という目標と「家族とゆっくり過ごす時間が欲しい」という2つの目標がありました。

1つ目の目標を達成するために大手証券会社に転職し、2つ目の目標を達成するために個人事業主に転職しました。

私のターニングポイントは最初の転職でした。あのとき、職場環境や人に恵まれているという理由で転職しなければ、きっと今のように金銭的・時間的余裕はなかったでしょう。

たかーし

キャリア設計をすると視野が広がる!若いうちから将来の理想の自分をイメージしよう

人生は長くなっている?!キャリア設計をする意味

私の経験から言わせてもらうと、キャリア設計はするべきです。キャリア設計をして思うような人生にならなくても、キャリア設計をせずに働くより学ぶことはたくさんあります。

ここではキャリア設計をする意味を紹介します。

寿命が伸びているので定年までのキャリアだと孤独で困窮する可能性もある

人生100年時代という言葉があります。これは寿命が100歳前後まで伸びていくにあたって、国や組織、個人にライフワークの見直しが迫られているという意味です。

仮に65歳で定年を迎えたとして、35年の余生が残っている計算になります。35年生きていくためにもお金はかかり、周囲に誰もいないと孤独の生活を送ることになります。

私は個人事業主に転職しましたが、それによって自分で仕事を作り出すスキルを身につけました。
このスキルは、年齢に関係なく使えるもので、アップデートしていけば自分が死ぬまで使えるものです。そして仕事を通して人とのつながりを持つこと、家族とのつながりを大切にすることで孤独を軽減させることもできるでしょう。

定年後も充実した人生を送るためにキャリア設計は欠かせません。

終身雇用は崩壊しているので

2019年に経団連の会長やトヨタ自動車の社長が相次いで「日本では終身雇用制度が維持できない段階に来ている」と発言をしました。

そもそも終身雇用制度とは、正社員として採用した従業員を定年まで採用し続ける制度です。

終身雇用制度が崩壊する理由として、経済の低迷・デジタル化・グローバル化などの要因が挙げられますが、社会の大きな変化によって1つの会社で長く働くことを維持するのは難しくなっています。

今の会社で40、50歳まで働き続けたとしても、急に会社が倒産することやリストラされることもあるわけです。
その場合、すぐに働ける場所を見つけることはできるでしょうか?

昔は目の前の仕事をこなすだけで通用しましたが、これからは自分のスキルを高めて変化する社会に対応できる能力を身につけなければなりません。

そこでキャリア設計が必要になるわけです。

自分の気持ちを整理できる

私が本格的にキャリア設計を考えるようになったのは、初めての転職をする少し前くらいからでした。

このとき、将来自分がこうなりたいという理想や目標があっても、「自分にはできないと」という否定の気持ちの方が強かったです。自分に自信がなく、成功している人は雲の上のように感じていたからです。

自分にとって絵空事のような目標でも、紙に思ったままのキャリア設計を書いて見ると実現できるような気がしたのを今でも覚えています。
最終的な目標は高くても、実現できる目先の小さな目標を作れば気持ちは楽になるものです。

キャリア設計をすることで「頑張れば自分でも実現できるのではないか?」と思えるようになり、自分の気持ちを整理することができました。

周りに相談しやすくなる

キャリア設計をして最初に相談したのは今の妻(当時の恋人)でした。

もともと、やりがいのある仕事をして今よりも収入を上げ、時間に余裕を持ちたいという夢は当初から話をしていましたが、「具体的にどうするの?今のままでは無理でしょう」と言った感じでした。

最初の転職前の

「これまでの実績を活かして規模の大きな企業に転職する、そこで実績を積んで将来的に独立したい」

という大まかなキャリア設計を作ったことで、相談したときに「それなら頑張って!まずは働ける会社があるかどうか調べた方がいいかもね。応援している」と言った肯定的な感じに変わりました。

キャリア設計をしたら相談しやすくもなるし、ちゃんと聞いてくれて的確なアドバイスが返ってくるんだなと実感した瞬間でした。

たかーし

本気度を具体的に伝えることが大事!転職・独立で反対されているなら応援されるようなキャリア設計を

漠然とした不安を減らすことができる

キャリア設計をする前は、「目先の仕事をこなしているだけでいいのだろうか?」、「今の会社が倒産したらどうしよう」など漠然とした不安がありました。

このような気持ちを持ちながら働いている方は多いと思います。漠然とした不安が襲ってくるのは、スキルや経験が浅く自分に自信がないからです。

不安を持つことが悪いことだとは思いません。私の原動力は不安であり、不安を解消するためにキャリア設計して転職や独立をして今にたどり着きました。

つまり、「漠然とした不安→キャリア設計→不安が解消→再び不安→キャリア設計のし直し→不安が解消」という流れでやってきたわけです。

キャリア設計は不安を解消しますが、そもそも不安がないとキャリア設計をしようという考えにはなりません。

「何とかなる。自分は大丈夫」というポジティブな気持ちも大切ですが、仕事においては適度な不安がある方が成長につながりやすいです。

企業つとめ以外のキャリア設計もしよう

キャリア設計は仕事・プライベートのライフスタイルで考えることが大事です。

定年まで働いて退職し、そのあとに楽しみがなければ寿命を全うするまで楽しくない余生になります。

プライベートにおけるキャリア設計は無形資産の形成がポイントです。

無形資産には、

・変化に応じて自分を変える能力:変身資産

・健康、良好な家族、友人関係:活力資産

・仕事に役立つ知識やスキル:生産性資産

の3つがあります。どの資産も老後を充実させるために欠かせない資産です。

無形資産の作り方として、

・家族を大切にして活力資産を築く、

・趣味のコミュニティに属して趣味仲間を作る

・ボランティアに参加して人脈を作る

・資格を取得して生産性資産を作る

などがあります。キャリア設計で無形資産を取り入れるなら、休日やプライベートの時間でできることをベースに考えましょう。

キャリア設計するためのポイント

キャリア設計は途中で変更しても問題ないので、若いうちから設計することをおすすめします。キャリア設計のポイントは人によって変わりますが、ここでは基本的なキャリア設計の方法やポイントを紹介します。

これまで人生でやってきたことをまとめよう

キャリア設計をするまえに、これまでの人生でやってきたことをまとめてみましょう。

私の場合は、

・高校時代にボランティア活動に力を入れていた

・飲食店のアルバイトで接客態度を評価されていた

・友達は浅い広い付き合いが多かった

・学生時代はずっと陸上をしていた

このような学生時代を過ごしていましたが、後から見返すと人との関わりを好んでいるのが分かります。
これが営業の仕事に活きたわけですが、アルバイトで接客態度が評価されていたことが自信になり、自分から積極的にお客様と関りを持つことにつながっています。

キャリア設計をする上で、無形資産については、

・子育てが落ち着いたらボランティアをしよう

・マラソンを始めてラン友を作ろう

など、過去の経験を活かしたキャリア設計を描くことができます。自分の過去を紙に書き出してみると、自分の得意・不得意なことが見えてくるので、得意なことを活かせるようなキャリア設計にすると良いでしょう。

100歳までの人生で大きな節目となりそうな地点を決めてそれぞれでのこうなりたいを書き出そう

キャリア設計は後から変更しても問題ないので、まずは100歳までの人生で大きな節目となりそうな地点を決めておきましょう。

たとえば、

・18歳で地域密着型の証券会社に入社

・23歳で大手証券会社に転職、同時期に結婚

・24歳で1人目の子ども

・25歳で2人目の子ども

・29歳で個人事業主に転職

・35歳←今

・43歳までは子ども重視のライフスタイル

・45歳で書籍出版、講演で稼げるようになる

・50歳で会社設立

・55歳から老後のための資産運用で投資を始める

・60歳から趣味のコミュニティを形成

・80歳から仲間と旅行や趣味を楽しむ

こんな感じでキャリア設計を立て、状況に応じて変更していくのが望ましいです。

100歳までのキャリア設計の例

100歳までのキャリア設定は自分の得意分野によって描く内容が変わってきます。
ここでは、営業人生のキャリア設定・エンジニア人生のキャリア設定で目標にしやすい要素・内容を紹介します。

例:営業人生のキャリア設計

営業人生のキャリア設計では、営業の経験やスキルを活かせるのがベストです。

たとえば、

・35歳までに自身で商品開発をする

・40歳までに今の会社で管理職に就く

・50歳までに営業講師で週末起業をする

・60歳までにロングホリデイ期間を設け、老後に楽しめる趣味のコミュニティを作っておく

・退職後は仲間と趣味を通じて楽しむ

などです。終身雇用制度が当たり前だった時代は副業が禁止されている企業も多かったですが、終身雇用制度が崩れる今後は副業ができる企業が増えることも想定されます。

副業で今の収入を守りつつ、自分の能力やスキルを活かせる仕事を探していくのも良いでしょう。

例:エンジニア人生のキャリア設計

エンジニア人生のキャリア設計では、手に職を活かせることがベストです。

たとえば、

・35歳までに個人でアプリやシステムを作る

・40歳までに自分の技術が活かせる海外に転職する

・50歳までに海外経験と手に職を活かして企業する

・60歳までにロングホリデイ期間を設け、ものつくりのコミュニティを作っておく

・退職後は仲間と趣味を通じて楽しむ

などです。エンジニアは手に職をつけられるのが強みであり、在職中は独立しても通用できるように知識やスキルアップに努めることで可能性が広がります。

健康的な身体づくりをはじめよう

キャリア設計通りにいかないケースとして多いのが病気です。

健康ならキャリア設計通りに行かなくても他の道を探せますが、病気の内容によってはキャリア設計が白紙になってしまうこともあります。

人生100年時代を生き抜いていくためには健康的な身体を作ることも大切です。

私はデスクワークが中心なので、

・1日に妻と一緒にウォーキングを30~60分

・1日にランニングを30~60分

・週に1日ほどバレーやソフトボール

などをして体を動かしています。また早寝早起きをする、バランスのいい食事を心がけるなども行っています。

普段から健康に気をつけて病気になってしまうのは仕方がないと諦めもつきます。しかし、暴飲暴食や運動不足で大病を患ってしまうと後悔しても後悔しきれません。

若いうちから健康的な体つくりを心がけましょう。

たかーし

健康のために日頃から意識したいのは運動、睡眠、食事の3つ!病気にならないために健康にはお金と時間を使おう

まとめ

これからの時代、終身雇用制度が崩壊したように、当たり前と言われていたことが当たり前ではなくなる時代が来ます。変化が大きい世の中に対応して生きていくためには、キャリア設計という大きな土台を作り、時代に応じて少しずつ変えていくのが理想です。

キャリア設計通りにすべてが上手くいくとは限りませんが、キャリア設計で自分の能力や経験、問題点などを浮き彫りにできるだけでも意味があります。

長い人生を楽しく生きるためにも、キャリア設計をして自分のライフスタイルを考えてみてはいかがでしょうか。