体験談

結婚をきっかけに手に職つけれる専門性のある事務職へ転職できた話

結婚をきっかけに手に職つけれる専門性のある事務職へ転職できた話

転職満足度7点/10点

水野 女性・25歳の頃(現27歳)

職業: 事務(通信)→設計事務(自動車業)

年収: 200万円→250万円

従業員規模: 1000人→4000人

これは結婚を機会に良い環境だった会社を辞めて専門性のある事務職へ比較的にスムーズに転職することができたお話です。

恵まれた環境で働いていた

転職を考える前の会社では、残業が多すぎたり、人間関係の悩みは一切ありませんでした。

事務の仕事でしたので、時々イレギュラーはあるものの、抱えきれない仕事量を任されているわけではなく、いわゆるホワイト企業で働いていました。

とても恵まれていた環境だったと思いますし、当時の自分も仕事に対するストレスは一切ありませんでした。

ふと感じる自分のキャリアって・・・

当時の生活に何も不満はありませんでしたが、「この先何年もこの仕事をしていたいか?」と言われれば答えはNOでした。

事務の仕事は大切で、なくてはならない仕事ですが、「自分=〇〇」といった代名詞のようなものが欲しくてたまらなくなったことがありました。

「手に職をつけたい」、「専門性の高い仕事したい」と思ったのです。

周囲にこの気持ちを話すと「せっかく入った会社なのにもったいない」「これ以上いい会社なんてないと思うよ」と言われました。

もともと何か仕事につながるような資格を持っているわけではなかったので、特に行動はしませんでした。

結婚がきっかけになり

しかし、悩み始めてから3ヶ月ぐらい経過したころに、結婚が決まりました。

パートナーはその半年後に別の地域で仕事をすることに決まっていました。

私はそのまま当時暮らしていた場所に残るか、転勤先についていくか選択をしなければいけませんでした。

「この会社でなければならない」という気持ちはなかったので、結婚をいい機会だととらえ、会社を辞める決意をしました。

会社には「結婚し、引越しをするので会社をやめます」と正直に伝えました。

会社や上司にはとても感謝していたので、「引越し予定日の前日まで精一杯働かせてください」とお願いをし、本当に引越し前日まで働きました。

偶然が重なって転職することになりましたが、私は行動をするきっかけを待っていただけなのだと思います。

恵まれた環境で働きながら、転職活動をしていることはきっと両親もいい反応はしないでしょうし、周囲にも「もったいない」と言われることがわかっていたので。

「専門性を身につけたい」という思いは、今でも変わらず仕事をする上での私の軸になっています。

私はそのために「専門性のある仕事」を選びましたが、事務の仕事でも「これでいいか」と思わず、効率性を考え工夫してみたり、勉強を重ねることでもしかすると専門性が身につけられたのかもしれないと今となっては思います。

新しい土地での仕事さがし

引越しの後、1ヶ月ほどはゆっくりした後に、転職活動を始めました。

私にとっては初めての土地で、その地域の企業情報など全く知らなかったので、とりあえず転職エージェントに登録しました。

その日に連絡がきて、後日面談することに。

結婚したこともあり、新卒の頃の就職活動とは自分の思いが大きく違っていることに気づきました。

新卒の就職活動はやる気に満ち溢れ、お給料や福利厚生、勤務地などにかなりこだわっていました。

しかし、ライフスタイルが変わってからの転職活動では「不安」という感情が一番にありました。

それは「結婚したばかりで将来子供を望んでいる女性が欲しいと思ってくれる企業なんてあるのかな?」ということでした。

それなら「子供はしばらくの間は望んでいない」と伝えた方がいいのか、とまで悩みました。

転職エージェントの担当者に「子供はしばらくの間望んでいないと伝えた方が採用してもらえる可能性があがるのか?」と素直に聞きました。

すると「その気持ちを持っている女性は確かに多いけど、結婚していようが子供を授かったとしてもそれでも採用したいと思ってくれる企業の方がいい」と答えてくださいました。

このまま我慢して不安を抱えたまま転職活動をしていたら、私は企業面接で嘘をついていたかもしれません。

希望の職種は「専門性が高い」ことを中心に、企業を紹介していただきました。

最終的に、自動車の設計事務の仕事をすることになりました。

引越しから2ヶ月後には新しい職場で働くことになり、自分一人では転職先を見つけるのにもっと時間がかかると思っていたので改めて転職エージェントには感謝しています。

転職エージェントを利用してよかったと思う点は、

・スピード感をもって企業探しができる

・いろいろな方のキャリア相談にのっているので、アドバイスがもらえる

ということかな思います。

私は一般的には恵まれているという環境で働いていました。

きっとお給料がもらえれさえすれば、仕事は楽なだけ楽な方がいいと思う人もいるでしょう。

それはそれでいいと思います。

どちらがいいとか悪いわけではなく、思っていることがあるのに、周囲の言葉で自分の考えを押し込めたり、変えてしまうことはすこし悲しいことだと思うのです。

転職を考えていると周囲に話すと、「まずは3年がんばってみなきゃ」「うちの会社でだめなら他の会社でもだめだよ」とかいう人がいます。

その言葉に転職を考えなおすという方がいらっしゃいます。

私は転職を経験している身ですが、「転職しなきゃよかった」と思ったことは一度もありません。

人は理想の自分になるために、考えが変わったり、行動を起こすことが必要だと思います。

転職に対してマイナスなことを言ってくるのは「転職経験の無い人」です。

そのような言葉に惑わされてしまう場合は、転職経験のある人にアドバイスを求めてはどうでしょうか?

経験した人にしかわからないことがあると思うので、いい面も悪い面も教えてくれることと思います。

他人の考えに、反応して自分の選択を変えてしまうといつか後悔する時がくると思います。

たくさんの経験をして、考えが変わったり反省しながらよりよい働き方を実現できると幸せだなと感じます。

水野さんへインタビュー

編集長

結婚を機に転職へ踏み出しスムーズに転職できたという水野さんですがいくつかお尋ねしたいことがあります。

手に職つけたいと言うことで設計事務の仕事についたとのことですが、どのような仕事でどのようなところが専門スキルとして身についていると感じますか?

水野さん

実際に就いた職では、車の設計図を読み取り、社内向けに資料を作成したり、部品を調査する仕事をしていました。

私が所属していた部署は、お客様と社内の窓口になり、お客様からいただいた資料を社内向けに分かりやすく作り直すという業務も担っていました。

そこで身についたスキルは、主に二つあるかなと思っています。

一つ目は、設計図の読み取りができるようになったところ。

二つ目は、専門的な用語や、資料を誰にでもわかるように言葉にし説明できるスキルが身についたと思います。(社内では業務が細分化されているので、全ての人が図面を読み取ることができたり、部品を網羅しているわけではなかったため)

編集長

なるほどですね。現在、事務職から専門スキルを身につけるために転職したい人は設計事務を積極的に目指すのはありでしょうか?

水野さん

私はありだと思います。

設計事務はCADというソフトをよく使用します。(私は所属された部署が違っていたので使用機会はありませんでした)

CADが使えるようになると、設計業界では重宝されます。

実際にCAD が使用できる同僚が何人かいましたが、いろいろな会社で設計事務の仕事をしてきたという経歴の人がほとんどでしたので、CADが使用できるとスキルアップや給料アップのために転職しやすいのだと思います。

専門スキルを持っていると、産休育休に入った際も、戻る場所がないなんてことは起きにくいと思いますし、努力次第では、自分のスキルを磨くことで色々な会社から必要とされる人材になれるのかなと感じます。

編集長

具体的なメリットもたくさんありそうで良いですね。

ちなみに転職エージェントを利用されたということですがどこのエージェントを活用しましたか?また、利用したエージェントの良かったところと悪かったところを一緒に教えてください。

水野さん

リクナビネクストのみを利用していました。


・良かったところ
大手なので、紹介案件がたくさんあるところ。
担当者の連絡が早くて安心できたところ


・悪かったところ
面談の際、家から遠い場所での面談だったので移動が発生したところ

編集長

住む地域によっては不憫になることもありますよね。

以上で水野さんのインタビューでした。ありがとうございました。