これは24歳の当時、僕は小さなメーカーで人事の仕事をしていました頃の話です。
職場環境は、そんなにわるくなかったですが、社内の雑用仕事ばかりで、もっとやりがいをもって仕事がしたいと毎日考えていました。
そんな中で、学生時代に憧れていた商社の営業マンとして転職をしたいと考えるように。
商社の営業マンというと、毎日顧客に提案をし、海外でバリバリと仕事をしているイメージがありました。
当時の仕事に大きな不満はありませんでしたが、もっと大きな挑戦ができるのは今しかないと決意し転職活動を開始。
そして転職サイトに登録し、何件か応募をし面接を受け何とか希望した内定を得ることができここまでは順調でした。
実情は仕入れメーカーと顧客との板挟み(メンタル患者多数)
転職活動を順調に終え、晴れて希望した仕事に就くことができ期待に胸も躍ります。しかし僕が「イメージしていた商社マン」と異なり現実はとても悲惨なものでした。
会社規模は中堅で、顧客も鉄道関係ということもあり、とても安定しておりとても良さそうに見えます。
しかし一方でとにかくメンタル疾患者や早期退職率が高かったのです。
理由としては、業務内容と人間関係によることろが大きいものがありました。
商社という業種上、仕方がないと思いますが、とにかく顧客と仕入先の板挟みに合うことが日常茶飯事です。
顧客は、大手の鉄道会社でしたので、安定性は高かったのですが、要求される品質やスピードが非常にタイトなものでした。
僕は、主担当ではなかったのですが、先輩が深夜まで連日働き、電話の対応に追われて、最終的に出社拒否という状態にまでなっていました。
また、仕入先のメーカーは日本を代表する電子部品、電機メーカーでしたので、とにかく殿様商売の状態でした。
本来、商社は買う側なので、こちらが気をつかわれる立場ですが、逆にこちらから納期調整や価格面で交渉を日々しないといけなく、接待も多かったので、合わない人はことごとく淘汰されていきました。
また、人間関係も最悪の環境でした。とにかく、お局様が幅を利かせており、彼女らに嫌われるとまったく仕事になりません。
上司も昔気質の人間が多いので、仕事を教えてもらえることはほぼなく、見て盗めといった雰囲気でした。
仕事後は、こんなご時世にも関わらず、飲み会社や接待が多く、貯金もなかなかできませんでした。
3年間なんとか我慢して、勤務していましたが、250名ほどで毎年20~30名ほど退職者がでる会社ですので、ブラック企業といっても過言ではないと思います。
得意な英語を活かして外資系メーカーに転職を決意、そして転職!
転職して3年間が経過し、そろそろ次の転職を考えるように。
希望としては、前職のようにとにかく大手間の板挟みに合うことがなく、「裁量」が大きい会社を狙います。
そこでもともと大学時代にTOEICのスコアを取得しており、前職で英語の仕様書やマニュアルなども読んでいたため、外資系企業を志望するようになりました。
とはいっても、こちらから企業に直接アプローチをしても、うまく進めることができないと考え、転職エージェントを利用することに。
転職エージェントは、マイナビエージェントとリクルートエージェント、また外資系企業に特化したJACリクルートメントを利用。
その中でも、担当者との相性が良かったマイナビエージェントを中心として転職活動を進めます。
最初は、外資系企業なのでハードルも高いと考えていましたが、実際大手は難しくても、中堅、中小企業は若手が欲しいので可能性は十分あると言われました。
10社ほど外資系メーカーをはじめ、IT企業やサービス業の求人に応募をしました。
その中でも、エージェント担当者と深く面識のある1社と、面接を進めることができました。
最初は現場責任者との面接だったのですが、新たな部署ということもあり、とんとん拍子で進んでいきました。
最終面接は、副社長との面接だったのですが、前職のブラック企業での経験が活かせたのか、仕事での成果や苦労を説得力をもって説明できたため、すぐに内定を獲得することができました。
希望した業界で毎日楽しく業務をしています!
2か月程度転職活動をし、次の外資系メーカー(IT周辺機器の営業)に入社しました。
とにかく、人間関係がとてもフラットで風通りの良い職場です。外資系ということもあり、数字に対しては非常にシビアですが、毎日大変ながらも楽しく充実した日々を送れています。
ブラック企業を3年経験したので、ホワイトな職場に日々感謝しながら仕事ができています。
世の中には、ブラック企業に疲れてしまい、年々自殺者が多くなっているといいます。
また、コロナの影響で、業績が悪化し、昇給やボーナスも満足にもらえる会社も減っています。
もはや、どんな安定した企業でも、定年まで安心して働くことは非常に難しくなっていると考えられます。
今の状況を少しでも打開したいと考えられている方は、ぜひ転職エージェントに登録し活動をすることをオススメします。
転職をしないでも、自分を必要としてくれる環境があるのは非常に安心するものです。この体験談を読み、少しでも皆さんのお力になれたら幸いです。
newblwndさんへインタビュー
日系から外資系へ転職して待遇が改善された話は初めて伺いました。外資系は忙しいイメージが強いですがホワイトな職場になったということでそのようなパターンもあるものなんですね。
お話を聞いた上で質問があるのでいくつかよろしいでしょうか。
お話の中で転職エージェント担当者と深く面識のある1社と、面接を進めることができた。とありましたがエージェントのコネクションが内定に大きく影響したと感じましたか?
おっしゃるとおり、エージェントのコネクションはとても大きく影響があったと思います。
今回私がいただいた内定先企業は、そのエージェント経由にしか求人を出さない企業でした。周囲にも大手の外資系企業などはエージェントとのコネクションはより強固だと思います。
コネクションがない人にとっては心強いですね。担当者運もありそうですがエージェントの良いところの一つだと思います。
とはいえ面談を実際にするのはnewblwndさんですが、面談においてここが良かった。というところはありましたか?
あまり、愚痴を聞いたりや現職の不満点を引き出そうというヒアリングはなく、あくまで前向きに今あるスキルを最大限いかして、企業に売り込んでもらえる企業を紹介いただけたので、こちらも安心して応募をすることができました。
面談しやすいようにセッティングしてもらえた感じですね。
面談まで利用した転職エージェントは何がありましたか?
よく使用した順
・マイナビエージェント
・リクルートエージェント
・JACリクルートメント
特にマイナビエージェントがよかったです。
「良かったところ」
→希望条件に一番近い求人を多数紹介してくれました。
また、上記のエージェントの中でもレスポンスが早く安心しました。
希望した業界と職種に未経験で入ることができ、また年収もアップできたので本当に感謝しています。
「悪かったところ」
→特に見当たりません。
なるほど。
日系メーカーから外資系に就職したい人は英語の資格をとっておいた方がよろしいでしょうか。
私は、TOEIC750点ほどですが、周りの平社員は、英語ができない方が多いので、資格をもっていなくても問題ありません。
しかし、マネージャークラスで出世をするとHQ(本社)と英語でミーティングをする機会があるので、取っておいたほうが後々慌てないですむと思います。
外資系とはいえ役職によっては英語を使ったり使わなかったりするということですね。
詳しくありがとうございました。