体験談

昇給額300円のWebデザイナーから転職した話【給料が低い】

昇給額300円のWebデザイナーから転職した話【給料が低い】

転職満足度7点/10点

かとう 女性・26歳の頃(現30歳)

職業: Webデザイナー→Webデザイナー

年収: 200万円→350万円

従業員規模: 20人→50人

かとうです。

これは私が新卒デザイナーとして働き会社に貢献しようと努力したものの良い加減な待遇に嫌気がさして転職した話です。

念願のWebデザイナーだったが手取りは14万円

学生時代からインターネットに携わる仕事がしたかった私は、あるWeb制作会社でデザイナーとして働いていました。

当時の私は手取り約14万円、休日は週に一度という、今思うととても過酷な労働状況でしたが、在職時は上司の「昇給すれば給料は上がるから」「仕事ぶりが認められれば休みも増えるから」という言葉を本気で信じていました。

(仕事をもっと頑張れば待遇は良くなるんだ!会社から認められるようもっと頑張ろう!)そう自分を奮い立たせ、朝から晩まで働く日々。

しかし当然、お盆やお正月、ゴールデンウィークなどもなかったため、当時は家族や友人によく心配をかけていました。

会社を辞めたくなったきっかけ

入社から一年経ち、ついに私に昇給のタイミングがやってきました。

私はドキドキしながら、昇給額が明記された書類を確認します。

その書類には、昇給額300円と書かれていました。

300円は日給や時給ではありません。

毎月貰っているお給料の金額にプラス300円が追加されるという意味です。

300円という昇給金額を多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれですが、当時の私は(あれだけ働いて300円なんて少ない!)と感じました

そして後日、私は同じ時期に入社した同僚に昇給額について愚痴をこぼします。

しかし、同僚は「そんなに低かったかな?」と言い、どうにも話がかみ合いません。

ついに業を煮やした私が「だって昇給額300円なんだよ」と言うと、同僚は心底驚いたという表情で黙ってしまいました。

そこでやっと私は、自分と同僚との昇給額に大きな差があることに気が付いたのです。

私と同僚がお互いの給料を洗いざらい報告し合ってみると、そもそも入社時点の基本給から金額が違っていました。

私と同僚はお互い未経験からスタートしており、入社時の能力に大きな違いはなかったはずです。

ですが同僚は、入社面接時「君は男の子だから基本給を上げてあげよう」と社長に言われ、基本給が2万円上乗せされていました。

「おかしいから、きちんと抗議したほうがいい」と同僚は言ってくれましたが、会社に不信感を持った私は、ただ辞めることばかりが頭をよぎるようになったのです。

会社を辞めると決意

それから数日後、私は会社に退職届を提出します。

(せめて次の転職先を見つけてから辞めたほうがいいのではないか)

とも思いましたが、朝8時半から夜22時まで働いていたため、仕事と並行して転職活動はできないと判断しました。

退職届を受け取った上司は慌て、「基本給を3万円アップするから会社に残らないか」と提案してきましたが、一度やめると決めた私の心は動きません。

その後も何度も話し合いの場が設けられましたが、どんな条件を出されても私は断り続け、最終的には私の希望である翌月退社が決定しました

会社を辞めたその後

勤めていた会社のことは嫌いになりましたが、Webデザイナーの仕事そのものを嫌いになったわけではなかったため、同じ業種に絞って転職活動を開始します。

幸い経験ありという理由で1社目に面接を受けた会社からすぐに内定をもらうことができました。

新しい会社は前の会社よりも基本給が高く、残業代も支給され、定時退社が基本という私にとっては夢のような会社です。

また、入社後何度か昇給を経験しましたが、毎回1~5万円ほど昇給していて年収は大幅にアップしました。

この転職経験で私が学んだことは、著しく給料の低い会社で我慢して働く必要はないということです。

給料のベースが低い会社で昇給を期待しても大幅な年収アップは難しいですし、そもそも著しく低い給与額を設定している時点であまり良い会社とはいえません。

転職や退職は勇気がいることですが、状況によっては自分を守ってくれる存在だと思います。

私の体験が、読んでくださった方の参考になれば幸いです。

かとうさんへインタビュー

編集長

体験談ありがとうございました。

私だったら昇給額300円にするくらいであれば0円の方がまだましだと思えるレベルですね笑

かとうさんはすぐに次の転職先が見つかったそうですが中々うまくいかない人もいるかと思います。

すぐに転職先が見つかったことに何か理由はあったと思いますか?面談などで特別意識したことなどはありましたか?

かとう

自分が作成したサイトを実績物として提出したことが早期内定に繋がったと思います。面談はとにかく明るい印象を心がけました。

編集長

デザイナーの方であれば特に成果物があると強いですね。どうやって転職先は見つけましたか?

かとう

インターネットの求人サイトです。転職エージェントなどは特に利用していません。

編集長

そうなんですね。

最後にですが、過去のかとうさんと同じように現在進行形でWebデザイナーとして収入がとても低くて悩んでいる人へ向けて何かアドバイスをお願いいたします

かとう

著しく収入が低いなら早めに転職活動をすることをおすすめします。

いきなり退職するのは不安だと思うので、まずは在職中に転職サイトに登録し、色んな会社を見てみるのがいいと思います。

デザイナーやエンジニアであれば求人サイトに待遇が色々と載っているため自身の収入が妥当かどうか判断する材料は少なくないのではないでしょうか。

収入に余裕があれば機材や書籍など色々なことにお金を使う余裕もできて好循環だと考えています。