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体験談

【求人票と違う】実力主義の営業のはずが年功序列の世界だったので転職した話

【求人票と違う】実力主義の営業のはずが年功序列の世界だったので転職した話

転職満足度8点/10点

なべ 女・26歳の頃(現32歳)

職業: 営業(OA機器)→営業(保険)

年収: 350万円→350万円

従業員規模: 400人→50人

これは実力主義といいながら年功序列の会社で営業をして心をすり減らしていたところ転職してからは安心して働ける幸せな環境で働けるようになったお話です。

実力主義に魅力を感じ営業会社の入社

私は2013年に大学を卒業し、OA機器の販売会社に営業職として入社しました。

なぜその会社に決めたかというと「成果を出した分だけ給料に反映し、女性でも管理職を目指せます」という言葉に心惹かれたからです。

私は奨学金で大学に通っていたので、早く返済をしたいという気持ちが強く、年齢関係なく成果に応じた給料体系はとても魅力的でした。
営業は辛い仕事と聞いていましたが、人とコミュニケーションを取ることが好きだったので(私ならできる)と前向きに考えていました。

理想と現実の違いにギャップに苦しんだ日々。

私の配属された部署は、年長者が力を握る実力主義とは程遠い現場でした。

OA機器営業といっても、飛び込み営業ではなく電話でアポイントを取り、営業に行くというスタイルになります。

扱う商品は業務用の複合機、ビジネスフォン等、値の張る商品ばかりでした。

この会社では自分で取得したアポイント以外は成績に反映せず、1年間は人のアポイントで他県を飛び回る日々が続きます。

新人には拒否権がなく、アポイントを入れる時間もありませんでした。即決営業が基本の会社のため、当日に商談結果を報告しなければなりませんでした。
商品を購入してもらえた時は良いですが、断られた時は悲惨でした。

「売れるまで帰ってくるな、お前が信用されてないから売れない」はまだ優しい方で

それ以上の罵声を浴びせられる毎日が続きます。

それでも(ここで辞めたら負けだ、成果を上げて見返してやる)と奮起し、営業先で紹介をもらって部署で1番の成績を収めましたが、年長者に逆らえない現実は変わることはありませんでした。

残業は当たり前、休日出勤、部署で1番の成績を収めても上がらない給料に嫌気がさし疲弊する身体。

(このままでいいのだろうか)と考える日々が続き、精神的に来るものがありました。

ただ、この会社しか知らない私は(辞めたいと思う気持ちは甘えなのではないか、一度仕事を辞めてしまったら嫌なことから逃げる癖がついてしまうのではないか)と思いなかなか決断ができませんでした

ある日、友人にこのことを相談すると「その会社で長く働ける?」と聞かれ、数年後この会社で働いている姿が想像できないことに気付いたのです。
(仕事を辞める)と決めてからは気持ちが軽くなったのを覚えています。

事業縮小により無職に。親に内緒で転職活動を開始

仕事を辞めると決意しながらも、上司に言い出せない日々が続きました。

そんな時、「事業縮小のため、部署を閉鎖する」という知らせを受けたのです。

私にとっては、またとないチャンスでした。

他県への移動や他部署の打診を全て断り、転職活動を開始しました。(無職になってしまう)という不安はありましたが、有給休暇が残っており、失業手当も含めれば生活に困ることはないと判断しました。

心配性な両親には仕事を辞めたとは言い出すことができず、出勤するフリを2か月間続けましたが、書類が届き知られてしまいました。

両親には「3か月以内に前の会社より良い会社に就職するから、何も言わずに見守っていてほしい」と思いを伝え転職活動を継続。

(同じ失敗をしたくない)という思いから企業研究を熱心に行い、名前の知っている転職サイトには全て登録し、エントリーシートを書き続けました。

ただ、転職活動は想像以上に大変で不安で眠れないことが当たり前になっていました。

気になる企業へ応募し面接を繰り返す日々。応募企業は50社を超えたが内定は1つもない。

そんな現実に(会社が向いてないのではなく、自分に価値がなかった)と自信を失くしていたある日、1本の電話がありました。

「転職活動の支援をさせてもらいたい」という転職エージェントからの電話でした。料金がかからないということもあり、藁にも縋る思いで支援をお願いしました。

支援では「どんな仕事がしたいか」という面談から始まり、書類の添削、応募企業を意識した面接練習など手厚い内容でした。

一番魅力的に感じたのは、希望とマッチした会社を紹介してもらえるという点です。

また、会社のHPを見ただけでは、把握できない情報を提供してくれるので、しっかりと準備を整えた状態で選考に臨むことができた点も大きなメリットでした。 

エージェントを利用してから書類選考の通過率も上がり、少しずつ自信を取り戻していき、1か月程転職活動を続け、5社から内定をいただく結果となりました。

その中でもアットホームな雰囲気の保険会社の営業職に就職を決めました。

営業職で再スタートを切った現在

(同じ営業職でも会社でこんなにも違うのか)と思ったのが最初の印象です。

1日のスケジュールを自分で管理し、新規代理店の獲得へ向けたアプロ―チ、既存店へのフォローアップ。

指示をされて動くのではなく、自ら決断し挑戦できる環境は私に合っていました。

この会社で働くようになってから感謝してもらえることが増え、充実した毎日を送っています。

決まった休みがあり、安心して働ける環境がこんなにも居心地が良いものだとは知りませんでした。

あの時、会社を辞めなかったらいずれ体を壊していたかもしれません。私はこの会社のために、毎日営業スキルを磨いています

そのように思える会社に出会えたことを幸せに思っています。

なべさんへインタビュー

編集長

気持ちよく働ける会社を見つけられた話ということでインタビューしてみたいと思います。

転職エージェントを活用する前に50社ほど応募したとのことですがどのような形で応募されていたのでしょうか?

なべ

転職サイトをメインに企業に応募していました
他には求人情報を見て、気になる企業に連絡し履歴書を送付していました。

編集長

比較的に一般的な方法で応募されていたということですね。その後に転職エージェントを活用したところ面談でうまくいったということですが、どのようなところが面談において有利に働いたと思いしたか?

なべ

企業の特徴を把握した上で、面接に臨めた点だと思います。

エージェントの方は、実際にその企業の担当者の方とお会いしています。
そのため、どのような人材を求めているか、会社の雰囲気などを分かりやすく教えてくれ
その情報をもとに面接対策がとれたのが結果につながったのだと思います。

編集長

事前にエージェントからもらった情報を元に有利な対策が行えたことが結果につながったということですね。

ちなみに利用された転職エージェントはどこでしたか?また良かったところと悪かったところも合わせて教えてもらえればと思います。

なべ

doda1社のみ利用しました。

良かったところ 
・模擬面接が自信につながった
・書類の添削により、自信が持てた
・企業の特徴が把握でき、自分では調べられない情報を網羅していた
・紹介企業の品質が高い

悪かったところ 
・前職での経験がある程度ないと紹介してくれる企業が限られる
・同じクラスの企業には入れるが年収を大幅に上げるのは難しい印象

です。

編集長

条件によっては難しい人もいそうな印象です。

さて、最後になべさんと同じように営業の働きづらさで悩んでいる人へ向けて何かアドバイスをいただけないでしょうか?

なべ

ひとりで考え込まないことが大切だと思います。

一度、他の職場で働いている人の職場環境を聞いてみることが大事です。
私は新卒で入社した会社だったので、自分が置かれている状況が普通だと思っており、
友人の一言があるまで転職に踏み出せませんでした。

現状を変えたいと少しでも思うのであれば、情報収集をたくさんして、俯瞰的に考える何か別の道が見つかるかもしれません。

編集長

以上がなべさんのインタビューでした。ありがとうございました。