病院へいったらうつであると言われた
自分で調べたところうつと近い症状になっている
仕事が多すぎてうつ(鬱)に悩まされていないでしょうか。
もしくは仕事量が多すぎて、このままだと本当にうつになってしまいそうで不安!という方もいるでしょう。
仕事が多すぎてうつになりそうな人、すでにうつになっている人はどんな風に乗り越えていったらいいのかこの記事でまとめました。
うつになったら快復するまでに長い時間が必要になる
(すでに鬱と診断されてしまっている方は軽症のうちに治してしまいましょう。一説では75%程度の人は3ヶ月以内に治ると言われています)
まずは鬱になることによるデメリットを認識しましょう。
一度、うつ病になって治ったとしても5年以内に40〜60%の人は再発すると言われています。
また再発した人は再再発する可能性がさらに高まります。うつ状態が慢性化するとさらにタチが悪いです。
つまり一度うつを発症して治せたとしても5年間はメンタルケアに注意を払い続ける必要があります。
シンプルに長期間で不要だったはずの苦労を背負う羽目になるということです。
人によっては一生抱えながら生きることももちろんありえます。
会社でたった1年、2年を我慢して鬱になってしまえば最悪で一生付き合っていく覚悟が必要だということです。
単純に無理してがんばるのがばかばかしくなります。
私自身、20歳に仕事の激務と家族の不幸が重なり、うつ病になったことがあります。
仕事をしている最中は動悸やめまいが止まらず、仕事に行けなくなって長期休暇を取らざるを得ない状況になりました。
1カ月ほど休んで少しずつ仕事復帰しましたが、以前と同じコンディションで働けるようになったのは3年後で、うつそのものは現在も完治はしていません。
自分と向き合い、心をコントロールしながらうつに負けないように努力しています。
うつになってから快復するまでの時間には個人差があります。
しかし、うつになったときに感じる不安感、恐怖感などは治っても覚えたままです。
その感覚をずっと引きずってしまう人もいます。
ですので仮に症状が軽いからといって放置しているとずっと引きずる可能性もあるので、うつだと感じる場合は早めの対策が必要です。
目の前の数日のためにこれからの人生に影響を与えて良いのか
うつを経験した立場から言うと、目の前の数日の仕事を我慢してまで長い人生に影響を与えていいのか本気で考えてみて欲しいです。
前述したように、うつは治ったとしても症状の感覚は残ったままになります。
今後もし仕事や家庭のトラブルなどで落ち込んでしまったとき、再びうつになってしまう自分の姿も考えてしまいます。
今思うのは、「あのとき思い切って休んでおけばよかった」、「我慢して仕事をしなければよかった」という後悔です。
今でこそ、うつを患っている人への理解は広まりつつありますが、それでも周囲の人すべてが味方になってくれるわけでもありません。
自分のことは自分で守らなければならず、うつになっても会社や他の社員は味方になってくれません。
仕事が多いという分かりきっている理由からうつを患っても良いのか
私の場合、家族の不幸で精神がもともと止んでいるところに仕事の激務が重なったことがうつ病の引き金になっています。
うつ病の原因が「家族の不幸のみ」だったら、避けられないことであり「仕方がない」と納得することもできます。
しかし、仕事がきっかけでうつになるのは事前に対処の方法がいくらでもあります。
たとえば、「仕事を減らして体や心の負担を減らす」、「転職して他の仕事をはじめる」、「休職する」などです。
私はそのような選択肢がありながら、「現状を変えるのが面倒で怖い」という理由で我慢して仕事を続けてうつになりました。
仕事が多いという分かりきっている理由からうつを患ってしまうのは本当によくないです。
心が疲れると現状を変える気力もなくなる!早めの対策が必要
工夫で解決できるところは工夫する
仕事が多すぎてうつになりそうなら、最初にするべきことは現状を変える努力や工夫です。
そもそも、何の仕事が多すぎてうつになりそうになっているのでしょうか。
その仕事は自分しかできないことなのか?他の人に任せることはできないのか?職場ですべてこなさなければならないのか?など、自分がすべての仕事を抱える必要性について最初に考えてみてください。
以上を踏まえた上で、仕事が原因でうつ病になりやすい人の特徴や仕事を工夫する方法を紹介します。
忙しさが原因であれば忙しさを減らす工夫
忙しい業種・職種はたくさんありますが、その忙しさは自分で作り出してはいないでしょうか?
たとえば、私がうつ病になったときは営業の仕事をしていましたが、営業成績を残せば残すほど会社に評価されることや給料が上がるシステムでした。
結果を残せば大きなリターンがあったので、とにかく新規顧客を獲得するために必要以上に走り回っていました。
あのときは「チャンスを逃さないために今の仕事を全力で尽くす!周囲から評価されたい」という考えでしたが、今になってみれば「もっと肩の力を抜いて仕事をしておけばよかった」という考えです。
私の場合なら営業の本数を1日5本から1日3本に減らして、体や心の負担を減らすという工夫なんかもできたと思います。
業種・職種によって事情は異なると思いますが、「その仕事は本当に今日しなければならないのか?」、「もっと効率よく仕事はできないのか?」などイメージしてみてください。
周囲の評価や目が気になるという理由で我慢して働いている人もいるかもしれませんが、忙しくてうつになるくらいなら、少し力を抜いて仕事の忙しさを減らすことを考えましょう。
なんでも屋さんを卒業する
私以外にもうつになった方がいましたが、仕事でうつになる人に言えるのは真面目・周囲からの評価が共通して高いことです。
仕事で上司や同僚から評価されたらうれしいのは当然ですが、評価されるようになると悪く評価されることに対して不安や恐怖を感じるようになります。
普段から手を抜いて仕事をしている不真面目な社員や、評価されることがない社員なら悪く評価されることに不安や恐怖の感情は持たないでしょう。
真面目な人は、悪く思われないために評価されることを意識して働きます。
そうなると目の前の仕事に全力で取り組まなければならず、なんでも頑張って評価されようと努力します。
そして、「仕事も完璧にこなさなければならない、コミュニケーションも完璧にこなさなければならない」と自分を追い詰めるようになります。
本当の自分と会社の自分が乖離し、心の疲れや負担が大きくなってうつになってしまうわけです。
なんでも頑張る必要はありません。
評価されることや周囲の目を気にしないでください。
一度始めたことを途中で辞めるのはできないと思います。
しかし、何かを新たに始めることは避けられるはずです。
周りの人に仕事を振る勇気をもつ
仕事でうつになりやすい人の特徴は、自分で仕事を抱え込んでしまう人です。
私も自分に与えられた仕事は1人でこなし、周囲に頼って仕事を振るようなことはなかったです。
仕事を振ることができなかったのは、「周囲に迷惑をかけたくない」、「断られたらどうしよう」、「自分1人で仕事をこなして評価されたい」などの気持ちがあったからです。
結論から言うと、1人で仕事を抱え込むのは自分にとっても会社にとっても非効率でデメリットが大きいです。
それぞれの社員に得意分野があり、仕事を効率よく振り分けた方が確実に生産性は上がります。
また上司からも「人を上手に使い分けられている」と評価されて、リーダーや管理職などにつながるかもしれません。
仕事が多すぎてうつになるくらいなら、勇気を出して周囲に仕事を振ってみましょう。
仕事を振る場合は、「○○さんは○○が得意でいつも丁寧な仕事をしているので、○○の仕事をお願いしたいのですがいいですか?」のように、その人に仕事を振る理由があれば相手も嫌な気持ちはしません。
仕事の持ち帰りをやめる
最近は持ち帰り残業でうつになる人もいます。
持ち帰り残業とは、就業時間中に仕事が終わらず仕事を持ち帰って残業を行うことです。
プライベートに仕事が干渉することになり心や体が休まる時間がなくなります。
会社によって事情は異なりますが、一定時間を超える残業は基本的に認められていないため、暗黙の了解で家に帰って仕事を行います。
会社で働いているわけではなく、残業代も支払われないのが一般的です。
持ち帰り残業を会社が指示することは違法です。
持ち帰り残業で悩んでいるなら、上司や会社の相談窓口に相談することをおすすめします。
中には自主的に自宅で仕事をしている人もいますが、会社とプライベートは分けないと心の疲れは解消されません。
仕事が多すぎてうつになりそうなら、なおさら仕事の持ち帰りはやめましょう。
仕事は持ち帰りだすとクセになる!仕事は会社のみにしよう
工夫しても仕事量が減らない場合は転職を検討する
仕事量が多くてうつになるなら仕事量を減らす工夫が必要ですが、いろいろ工夫しても現状が変わらないという人もいるでしょう。
このまま同じ職場で働き続けてもうつの症状は悪化するばかりです。
工夫しても仕事量が減らないなら、転職を検討して職場環境を変えることをおすすめします。
ここでは、うつをきっかけに転職を検討する際の注意点を紹介します。
仕事が多すぎて転職する人は多い
「仕事が多すぎて転職するのは逃げてない?そんな理由で会社を辞めてもいいの?」と思う人もいるでしょう。
うつになる人は真面目な人も多いので、仕事を辞めることに抵抗を感じるのも自然と言えば自然です。
しかし、厚生労働省の仕事をやめた者の退職理由を見ると、「労働時間が長い・休暇が少ない」、「自分の希望する仕事ではなかった」などの理由で仕事を辞めている人は多くいます。
この中には仕事が多すぎて転職している人も含まれます。
仕事が多すぎて転職する人は多く逃げでもありません。
仕事が多すぎてうつになるくらいなら、職場を変えて1から仕事をやり直す方がいいです。
以前インタビューした方で原因不明の体調不良になったものの転職することですぐに治ったといった方もいます。
【医者にいわれて気がついた】介護職を辞めて事務職になった話【自分を大切に】という体験談です。
また、鬱の手前の適応障害と判定された方でもその後は転職することで快調した方もいます。
【体が動かない】適応障害でガス会社からやりがいのもてる接客業へ転職した話の体験談を参考にどうぞ。
努力で解決できないものは環境を変える方向に力を入れる
私も転職経験がありますが、職場が変わると雰囲気もガラッと変わります。
私はうつで転職したわけではなく、給料アップを目指して転職しましたが、職場環境も良い方向に変わったことで心はかなり楽になりました。
前職の在職中にうつを患ったこともあり、仕事をしていてうつで辛かったことを思い出すことも多かったですが、転職してからは仕事でつらかったことを思い出すこともなくなりました。
人間関係も環境も変わったことが大きいと思います。
うつは努力でどうにかなるものではありません。
環境も症状にかなり影響してくる要素だと実感しています。
努力で解決できないものは転職して環境を変える方向に力を入れましょう。
可能であれば仕事をしながら転職活動した方が良い
仕事が多すぎてうつになりそう!という理由で転職活動をする際でも、可能なら仕事をしながら転職活動することをおすすめします。
心が限界状態なら仕事を辞めてから次の仕事を探すのもありですが、仕事を辞めて無収入になってしまうと心の余裕はさらになくなります。
仕事をしていれば安定した給料は入ってくるので、その間に次の仕事を見つけることができれば、お金の不安を抱えることなく環境を変えることもできます。
転職活動する際には転職エージェントの力を借りましょう。
転職のプロし、自分が置かれている状況やうつになりそうな事情などを相談すれば、事情を考慮して転職のサポートもしてくれます。
うつ状態が限界という場合は仕事を休職という手段もありますが、働ける状態にあって環境を変えて状況の改善が見込まれるなら転職をおすすめします。
転職エージェントに事情を相談してみよう!自分にあった働き方の職場の提案をしてもらえるかも
転職エージェントに求人を出せる会社の方が資金的に余裕がある可能性がある
転職エージェントを利用するメリットは、転職支援が受けられることや書類添削、面接サポートなどが受けられることなどが挙げられます。
しかし、転職エージェントは求人サイトの一面もあり、一般の求人サイトやハローワークでは取り扱いがないような好条件の求人も取り扱っています。
このような好条件は非公開求人として取り扱われていますが、応募が殺到するのを避けることやスカウトすることなどを目的に非公開としています。
転職エージェントに求人を掲載するためには多額の費用がかかりますが、転職エージェントに求人を出しているということは資金的に余裕がある会社と言えます。
転職しても好条件の仕事に辿りつけることも多いので、まずは転職エージェントに頼って求人探しをすることをおすすめします。
まとめ
仕事が多すぎてうつになりそうなら、最初に今の職場でもっと楽に働ける方法はないか工夫しましょう。
仕事において「楽=悪」と思う人もいるかもしれませんが、楽しく効率よく働くことは会社への貢献にもつながります。
それでも状況が改善されないなら転職して職場環境を変えましょう。
転職準備を進めるなら転職エージェントの利用をし、転職サポートを受けながらうつにならない職場探しをしましょう。
もし心が辛いなら無理をせず、ゆっくり休んでから次の仕事を見つけましょう。
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