40代の中には、仕事を覚えられない!と悩んでいる方もいます。
年齢と共に記憶力も衰えてくるため、新しいことを覚えられないのは珍しくありません。
誰でもありえることですが、行動や生活を変えるだけで対策もできます。
この記事では、仕事を覚えられない40代の方向けに、どうすれば仕事を覚えることができるかを紹介しています。
「食事」「睡眠」「運動」の生活習慣から見直す
私も30代後半になったあたりから、物忘れをするようになったり、物覚えが悪くなったり、若いころに比べて記憶力が低下していることを実感しています。
40代を過ぎると男性ホルモンの減少や脳の老化などが起こり、脳の機能が低下することで新しいことを覚えることや物忘れが増えると言われています。
私が記憶力の低下を防ぐためにまず始めたのは、食事・睡眠・運動などの生活習慣の見直しでした。
個人事業主になってからはお付き合いで外食も多かったことから、脂質や塩分、糖質が多い食事ばかりでした。
食事については好きなものだけを食べるのではなく、緑黄色野菜やサバ、イワシなどの青魚、キノコ類なども積極的に摂取するように心がけました。
睡眠についても6時間以上は確実に寝る時間を確保し、できるだけ早寝するようにライフスタイルを変えました。
睡眠不足だと睡魔に襲われて仕事が頭に入ってきません。
運動については30分から60分のウォーキングやランニングが中心でしたが、この時間の運動でも体と心はかなりスッキリします。
頭のもやもやもさっぱりし、新しい知識もスッと入ってきます。
特に睡眠と運動は記憶と深い関係があると実感しました。
仕事を覚えられない方は、食事・睡眠・運動の生活習慣を見直してみてください。
30代以降は身体をメンテナンスするかどうかで身体の機能を維持できるかどうかが決まる
30代以降は、身体をメンテナンスできるかどうかで身体の機能が維持できるかどうか決まってきます
特に私のような個人事業主は、健康もお金も仕事もすべて自分で管理しなければなりません。
目の前の仕事に追われていると、ついつい健康は後回しにしてしまいがちです。
しかし、健康でなければ働くことも稼ぐこともできません。
健康が何より大切であると考えるようになり、今ではウォーキングやランニングをはじめ、体を鍛えるためにジムにも通っています。
また生活習慣病を防ぐために、「ジャンクフードはできるだけ食べない、バランスのいい食事を心がける、野菜を意識的に摂取する」なども行っています。
身体のメンテナンスを意識するだけで以前よりもすっきりとした頭の状態で仕事ができるようになりました。
生活習慣の改善は、健康維持だけでなく仕事を覚えられない悩みに対しても効果があると実感しています。
30代後半になると急に衰えを感じるようになる!メンテナンスを怠ると大病のリスクも高まるので注意しよう
記録を引っ張りやすくしたり記憶を補助するツールで工夫して記憶する
仕事が覚えられない方は、記憶を引っ張りやすくしたり記憶を補助するツールの活用がおすすめです。
まず、記憶を引っ張りやすくする方法には以下のようなものがあります。
[寝る前に今日新しく覚えた仕事のことを学習する]寝る前に学習すると記憶が残りやすい特徴があります。
布団に入ってからスマホや読書をして過ごすという方も多いでしょう。
その時間を仕事の学習に使うだけで、記憶が引っ張りやすくなります。
[声に出して覚える]受験勉強のときに「書いて聞いて声に出して勉強を覚えた!」という方もいるでしょう。
書いたり聞いたりすることも大切ですが、声に出して覚えたことを反復学習することも記憶として定着させるためには欠かせません。
[メモはできるだけ手書きにする]最近はスマホのアプリにメモを取る方も多くいます。
簡単なメモであれば十分ですが、大切なことを覚えるときは手書きがおすすめです。
アプリだと見て覚えるだけですが、書く場合は見て書いて覚えられます。
覚える手段が多くなるので記憶にも定着しやすくなります。
また記憶を補助するツールとしてはメモが役立ちます。
「メモを持っているけど仕事を覚えられない」という方はメモの取り方に原因がある可能性が高いです。
以下、メモを取る際のコツを紹介します。
・日付とタイトルをつける
・教えられたことに対して自分の思ったことやコメントを入れる
・大事だと思うところは色を変える
・余白を残す
・文章は必ず手書き
メモを寝る前に確認することも忘れないようにしましょう。
流動性知能を鍛えると脳のワーキングメモリも鍛えられる
40代になると流動性知識が低下し、これが仕事を覚えられない原因につながります。
流動性知識とは、新しい情報を取得し、処理して活用する能力です。
人は問題解決を図るときに、周囲の環境や得られる情報からさまざまな情報を引き出して処理していきます。
この情報は作業をしている短い間だけ記憶にとどまるため、ワーキングメモリとも呼ばれます。
流動性知識は20代をピークに少しずつ低下し、40代以降になると大幅に低下するともいわれているので早いうちから鍛える必要があります。
鍛える具体的な方法を以下に紹介します。
新しいことに取り組む
新しい情報に触れることによって、脳細胞が活性化される効果が期待できます。
脳は環境に対して最適なシステムを作り上げる機能がありますが、使わない神経細胞は退化するのが特徴です。
新しいことにどんどん挑戦し、使っていない脳神経を覚醒させることが重要になります。
もちろん、仕事に限ったことではなく趣味でも好きなことでもなんでも大丈夫です。
私は30代になってからゴルフやマリンスポーツをはじめ、これがきっかけで流動性知識が高まったように感じます。
趣味を持つことは大事!いろんなことに挑戦すると記憶の使い方が上手になる
難しいことにチャレンジする
頭を使うことも流動性知識を高めるために重要なことです。
難易度が高ければ高いほど脳が活発に働くため、より流動性知識を高めることができます。
難しいことへのチャレンジとして有効なのがゲームです。
脳トレやマインクラフトのように自分で考える系のゲームは脳を活発に使います。
ただし、ゲームのやり方をマスターしてしまうと、それ以降は脳を使う必要がなくなるため注意が必要です。
1つやり遂げることができたら、次はもっと難しい問題にチャレンジしていきましょう。
不便な生活を意識する
記憶力が低下する理由の1つにスマホやパソコンなどの便利なテクノロジーがあります。
以前は1つのことを調べるために多大な労力や時間を使っていましたが、今はIT機器を使うと一瞬で大抵のことは調べられます。
便利なツールは私たちの暮らしを快適にしてくれますが、その代わり自分で考える必要がなくなり脳が退化する諸刃の剣でもあります。
たまにはスマホやパソコンから離れて不便な生活を意識し、自分で考える習慣を取り入れることも大切です。
すぐに効果は出ないので少しずつコツコツとやっていこう
生活習慣を改善しても、意識的に流動性知識を高めようとしても、すぐに効果が出るわけではありません。
急激にライフスタイルを変えてしまうと、それがストレスになって長続きしないため、焦らずコツコツ少しずつやっていきましょう。
また仕事が思うように進まないからと言って焦ってしまうのは厳禁です。
気持ちが焦ると集中力が低下してしまい、余計なことを考えて新しい記憶も入ってきません。
多少時間がかかってもいいので焦らず、落ち着いて確実に仕事に取り組むことを重視しましょう。
絶対に焦らないこと!心に余裕がある方が新しい知識も脳に定着しやすくなる
まとめ
記憶力が低下してくる40代になると、若い頃に比べて仕事が覚えられないという方も増えます。
しかし、記憶力は何歳であっても鍛えることができる能力です。
生活習慣の見直し、記憶を引っ張りやすくする方法の実践、流動性知識を高める行動なども意識しましょう。
仕事が上手くいかなくても焦ってはいけません。
気持ちに余裕がなくなると、新しいことを覚えることもできなくなります。
仕事の分からないことはメモである程度の対応ができます。
気になることや分からないことがあれば、同僚や上司に相談してメモを取る習慣も身につけましょう。