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30代辞めたい

会社辞めたいけど30代で転職回数が3回目は多いから転職すべきではない?

会社辞めたいけど30代で転職回数が3回目は多いから転職すべきではない?
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。
悩んでいる女性

転職回数が多くて良い目で見られないイメージがある

悩んでいる男性

次転職したら3回目になる。もし次の職場も合わなかったりしたら転職回数がキズになってしまわないか心配

転職をして新しいスキルや経験を身につけたいと考えている方はたくさんいます。

30代になると1回や2回の転職は珍しくなく、3回以上の転職をしている方もいます。
日本ではもともと終身雇用制度が根付いていたこともあり、1つの企業で長く働くことが基本という考えがありました。

そのため、転職回数が多くなると転職には不利になりやすく、すでに転職を経験している30代の方にとって次に転職ができるかどうか気になるところだと思います。

この記事では、転職が難しくなると言われる30代・3回目の転職に照準を当てて、転職するべきかどうか、転職を決意したならどのように転職活動を進めていくのか紹介しました

30代で転職3回目はまだ多くない!統計調査はどうなってる?

30代はどれくらいの割合で転職をしているのでしょうか?

ミドルの転職の調べによると以下のようになっています。

3回以上の転職経験者は全体の33%に上ります。4回以上の転職経験者が14%いることを考えると、3回の転職経験は決して多くはありません。

その一方で、転職経験がない人と転職回数が1回の人は全体の60%を占めていて、転職回数が少ない人の割合はかなり大きいです。

これは転職回数が多い30代の人材を敬遠したとして、転職経験が少ない人材を企業が見つけやすいことを意味しています。

つまり、早急に人材を必要としていない企業なら、転職回数が少ない人材を探す余裕も十分にあるわけです。

何回から30代で転職回数が多いと思われやすいのか

30代の転職回数の割合を見ると、1~3回までの割合はそれぞれ全体の19~24%で大きな差はありません。割合的に企業も転職回数が多いとはそこまで感じません。

しかし、4回目の転職は8%、5回目以上の転職は6%とかなり少なくなっていることから、4回以上になると転職回数が多いという印象を持つ企業が増えます。

また1つの企業でスキルや経験が認められる勤務歴は3年以上であり、それ以下のスパンで転職を繰り返していると企業は「人柄に何か問題があるのでは?」と警戒します。

30代前半だと大学卒業してから4回以上の転職になると、勤務期間が3年未満の会社が出てくるため、回数よりも勤務期間の短さを気にする企業が出てきます。

30代後半だと転職回数が3~4回なら勤務期間の面では問題になりませんが、5回以上になるとやはり勤務期間の短さが気になってきます。

会社を辞めてきた理由に一貫したものがあると悪い印象を持たれにくい

転職回数が3回以上になると、企業は「なんで3回も仕事を辞めたんだろう」という疑問を持ちます。

面接のときに離職理由を聞かれますが、そこで人間関係や待遇、勤務形態などネガティブな離職理由を伝えてしまうとマイナスの印象を持たれます。

まずはネガティブな理由をポジティブな理由に変換しましょう。3回転職したことも「3回も転職をしてしまった」と言うよりも、「3回の転職のおかげでさまざまな経験やスキルを身につけることができた」と言った方向性で伝えると印象はかなり変わります。

転職回数が多いと、企業からは「この人は仕事が長続きしないのではないか?」という不安をもたれます。その不安を払拭するために、これまでの転職には一貫性があることを上手くアピールするのがコツです。

(例)

最初はアパレル関係の会社で事務の仕事をしていた。最新のトレンドファッションを目にする機会が多く、自分で企画・販売がしたいと思うようになり、そのスキルを身につけるべくネット通販の企画に転職をした。そして、自分で企画した商品の売り上げがどんどん上がっていったので、次は出版・雑誌業界に転職をして新しいPRのスキルを身につけた。

転職回数は3回ですが、1つ1つの転職に意味があって一貫性がありますね。後付けでもいいので、転職に一貫性を持たせることができれば、転職回数が多くても転職成功率は上がります。

転職回数より転職理由の方が大切

転職回数の多さは転職に不利になりますが、転職理由によっては転職回数の多さがプラスの評価につながることもあります。大切なのは転職回数ではなく転職理由です。

ここでは、意識して欲しい転職理由について紹介していきます。

基本的には本気度を伝える方向であればOK

転職回数の多さをカバーするためにも、転職に対する本気度をしっかりアピールしましょう。

本気度をアピールする場は面接です。

面接では自己PRや志望動機、転職理由などを聞かれたあとに、「転職できそうですか?」、「大丈夫ですか?」など転職に対する本気度を探ってくる質問をされます。

一般的な質問に対してなら少し考えて間が空くのは問題ないですが、本気度を問われたときに間があったり、曖昧な返事をしてしまうと意欲を疑われかねません。

本気度を問われる質問に対しては即答するように心がけてください。内容によっては短い返答になることもありますが、話すときに声にハリを出すことや目に力を入れることで「やる気がある」と判断してもらえます。

転職先の企業でなければならない理由が明確であるのか

30代で3回以上だと経験職種も多く、企業は「自社でなければならない理由」を重視して人材の判断を行います。

ここで注意して欲しいのは、転職先の企業でなければならない理由が面接時に伝わらなければ転職成功率を落としてしまいます。

本気で転職をしたいと考えていればいるほど、より具体的なことをさまざまな視点で考えているはずです。

たとえば、企業が「弊社のどんなところに魅力を感じていただけましたか?」という質問をしたとします。

以下の2つの答えのうち、どちらの方が面接官のイメージが良くなるでしょうか?

  1. 家から近く昔から知っている会社で雰囲気がよく生まれ育った地元で役に立つ仕事がしたい
  2. 海外展開しているので地元にいながらグローバルなつながりをもって仕事ができることに魅力を感じた

どちらもポジティブな答えではありますが、①は交通の利便性やイメージで選んでいて、その企業でなければならないわけではありません。②は海外展開していることやグローバルなつながりが持てるところがその企業ならではの魅力と強みであり具体性があります。

その企業でなければならない理由を上手く伝えることができれば、転職回数が多くても転職成功率は上がります。

自身のためにもなり企業への即戦力にもなることを話す

転職回数の多さの強みとなるのが、複数の職種を経験することによって得る多様なスキルや対応力です。また1つの企業に縛られていないため、いい意味で企業の色もついていません。新卒のような透明性で対応力や柔軟性があり即戦力としての期待もできます。

また転職することによって自身の経験やスキルと新しいスキルを組み合わせ、他の人材にはない強みが持てるのもアピールになります。

企業は即戦力になりうる人材かどうか以下のポイントを重視して判断します。

・必要なスキルがあるか

・自分の役割をきちんと理解しているか

・目標を持っているか

・コミュニケーション能力があるか

などです。これらのポイントを気にしつつ、自分が即戦力として活躍できることをアピールしましょう。

たかーし

企業は社員の成長を願っている!自分も会社もwin-winの関係を築くにはどうすればいいのか考えてみよう

こんな転職理由はマイナスな印象を与えやすい

転職回数が多いことが転職に不利になることを防ぐため、いろいろな言い訳や嘘を転職理由にしてしまう方もいます。

採用されるだけのスキルや経験があっても、転職理由ですべてが無駄になってしまう場合もあるので注意しましょう。ここではマイナスな印象を与えてしまう転職理由を紹介します。

周りの人のせいにしていると思われない

30代で転職をする方の中には、「上司や部下と合わない」、「同僚との関係が悪い」、「取引先とトラブルがあった」など人間関係が転職のきっかけになる方もいます。

enジャパンの調査によると、人間関係がきっかけで退職を考え始めた30代は約27%で、転職・退職者の4分の1が人間関係に何らかの不安や不満を持っているのが分かります。

ここで注意して欲しいのは、転職回数が多い人が転職理由を人間関係にしてしまうと「本人に問題がある」と思われてしまうことです。

転職回数が0回や1回くらいなら、人間関係のトラブルで辞めても「よっぽどひどい人がいたのかな?」と肩を持ってくれる場合もありますが、3回の転職になるとどんな理由があっても「周囲のせいにする危険人物」というレッテルを貼られてしまうものです。

20代なら人間関係を口に出しても若いから仕方がないと済まされることもありますが、30代で周りがどうのこうの言っていると、未熟な人間と判断される可能性があるので気をつけてください。

たかーし

会社は人間関係で成り立っている!周りの人のせいにする人は能力があっても不必要と思われる

ネガティブな理由をネガティブなまま伝えない

正直に何でも話すことは大切ですが、ネガティブな転職理由をそのまま伝えるのはよくありません。

ネガティブな退職理由とは、

・残業が多い

・給料が少ない

・企業の将来性に疑問を感じる

などです。これらは事実だとしても、聞く側からすると辞めた会社の悪口に感じます。

転職を繰り返している人は早期退職されるリスクが高く、企業は雇ってもすぐに辞められてしまう可能性を感じています。

そんな中、ネガティブな退職理由をネガティブに伝えられると、「自社を辞めたときも悪口を言われるんだろう」と言う風に取ってしまいます。

何度も転職をして、そのつど自社の悪口を言われると思うと積極的に採用する気にはなれませんよね。ネガティブな転職理由はできるだけ伝えず、ポジティブな転職理由を伝えましょう。

たとえば、給料が少ないという理由で転職をするとして、「給料が安いから辞めた」と伝えるのではなく、「自分の頑張りが評価される貴社で働きたいと思ったから」と伝えるとポジティブに感じますよね。

言葉のいい回しを少し変えるだけで印象はずいぶんと変わるので、意識しながら転職理由を考えてみてください。

嘘をつく(ついていると思われる)

転職の際には、面接官に少しでもいい印象を持ってもらうために、正直に話すべき情報を盛ったり隠したりして結果的に嘘をついてしまうケースが多いです。

たとえば、「前職を解雇されたのに自己都合で退職した」、「入社してすぐに辞めた会社のことを隠した」などです。

面接の場を乗り越えられたらいいという理由から嘘をつく人もいますが、嘘がバレてしまったときは内定が取り消しになることもあります。

一度でもついてしまった嘘は取り消すことができません。面接のときにごまかして採用されたとしても、その嘘を入社してからずっとつき続けるのは困難です。

ネガティブな転職理由は嘘でごまかすのではなく、言い回しを変えてポジティブな理由に変換して伝えましょう。

「ネガティブな理由で辞めちゃった(辞めたい)けどどう言えばいいんだろう」という人は第三者の声を借りる

ネガティブな転職理由をポジティブに変換する方法が分からない、どれだけ考えても良い言い回しが見つからないという方は第三者の声を借りることをおすすめします。

身近な知人や友人に相談するのはもちろん、転職エージェントに相談してプロにアドバイスもらうのも1つの手です。

身近な転職回数の多い知人や友人に手伝ってもらう

転職の相談をするときは、まず身近な知人や友人に相談しましょう。
30代なら同級生の中に転職に成功している人もいれば、上手くいかなかったという経験をしている人も出てきます。

また初めて転職をする求職者と3回目の転職をする求職者では、企業が見るポイントも変わってきます。
転職経験が少ない知人や友人のアドバイスは参考にならないこともあるので、できれば2回以上は転職している知人や友人に相談することをおすすめします。

たかーし

自分を客観的に見るために知人や友人に相談してみよう!転職への意識が変わるかも

誰も相談できる人がいない場合は転職エージェントの人を活用する

身近に誰も相談できる人がいない場合は転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントを利用すると、コンサルタントやキャリアアドバイザーが自分の年齢や職務経歴、転職回数などの情報をもとに転職活動のサポートをしてくれます。

転職回数が多い悩み、ネガティブな転職理由をポジティブな理由に変換する方法などのアドバイスももらえます。

転職エージェントは企業からの報酬で運営されているサービスなので、利用にお金がかかることもありません。
転職そのものに悩んでいる人は相談だけというのも可能です。

たかーし

知人や友人に相談してから転職エージェントを利用するのもあり!いろいろな人のアドバイスをもらおう

転職回数が多い人ほどいきなり会社を辞めない方が良い

30代は転職市場において売り手市場なので、仕事を選ばなければ未経験でも働ける会社はたくさんあります。

しかし、転職回数が増えてくると30代でも転職のハードルは上がります。仕事を辞めてから転職活動をしてもすぐに次の仕事が見つかるとは限りません。

次の仕事を探している間も生活費はかかり、無職の期間も長くなって転職に影響する可能性が出てきます。
早く仕事を見つけないと!という焦りから、給料や待遇を妥協して転職し、早期退職につながり、さらに転職回数を増やしてしまうかもしれません。

失敗しないためにも転職回数が多い人はいきなり会社を辞めるのではなく、仕事をしながら平行して転職活動を進め、次の仕事が見つかったら離職の準備をするのがおすすめです。

「仕事が忙しくて転職活動する余裕がない!」という方は、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントは転職活動を進めてくれるだけでなく、良質な求人や非公開求人なども紹介してくれます。

面接サポートも行ってくれるので、転職回数の多さに対する答え方なども教えてくれます。

まとめ

30代で転職回数が3回以上になると、企業からも転職回数が多いなと警戒され始めます。

しかし、転職回数が多いと転職には不利と言われているものの、30代は売り手市場であることや転職理由によっては自分の希望する条件の企業に転職することは可能です。

ネガティブな転職理由はポジティブな理由に変えて、自分1人で決めて判断するのではなく、知人や友人、転職エージェントにアドバイスをもらいながら転職活動をしましょう。