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【経験者が語る】年収1000万円を稼げる営業マンになるには

【経験者が語る】年収1000万円を稼げる営業マンになるには
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

努力や結果が年収に反映されやすい職種と言えば営業!

年収1000万円を1つの目標にしている営業マンもいるでしょう。

私も大手証券会社で営業マンとして年収1000万円以上を稼いだことがある経験者です。

年収1000万円の道のりは簡単ではなかったですが、営業スキルを高めて転職をしながら実現することができました。

この記事では、経験も踏まえながら年収1000万円を稼げる営業マンになる方法を紹介します。

年収1000万円の営業マンになれる会社にいるのか

年収1000万円の営業マンになるためには、社員に年収1000万円を支払える能力がある会社に勤めることが大前提です。

私は最初に小規模証券会社に勤めていましたが、どれだけ努力をしても会社の規模が小さかったことから年収600万円が限界でした。

それから大手証券会社に転職をし、年収1000万円に辿り着くことができました。

どれだけ優秀な営業マンでも、年収1000万円を出せない会社に勤めていると目標は達成できません。

年収1000万円を稼ぐためには、勤めている会社も重要になってきます。

社員に年収1000万円を支払える会社や業界は限られている

営業職でも業種によって年収の水準は変わってきます。

同じ業種でも会社の規模によって年収は変わってくるため、「業種・会社の規模」で年収1000万円を目指せる営業職を探さなければなりません。

マイナビ転職が調査した2020年のモデル年収平均ランキングによると営業職のある業種別年収ランキングは以下のようになっています。

順位職種分類平均年収
1位外資系金融1515万円
2位不動産764万円
3位生命保険、損害保険723万円
4位環境関連設備685万円
5位金融総合グループ676万円

金融、不動産系の平均年収が高いのが分かりますね。

平均年収が高い業種でなおかつ規模が大きい会社なら、年収1000万円を稼げる営業マンになれます。

もちろん上記以外の職種でも、会社の規模が大きければ同様です。

成果報酬があるかどうか

営業マンの報酬には以下のような形態があります。

・完全固定給

・完全歩合給

・固定給&歩合給の成果報酬

営業マンが年収1000万円を稼ぐためには、完全歩合制か成果報酬の会社に勤める必要があります。

完全歩合給の方が営業の成果に対する収入は多くなりますが、まったく結果が出せないと無収入になります。

成果報酬のように一定の固定給をもらいながら、成果が出たときに+αで収入が増える方が精神的にはラクです。

月の給料83万円ベースを超える固定給の営業職はあまりない

年収1000万円は月収に換算すると「83万円以上」の給料になります。

求人サイトやハローワークの求人情報を見ても、固定給が83万円以上の求人はほとんどないですよね。

実際に月の給料が83万円を超える営業職はほとんどありません。

固定給はだいたい30万円~50万円ほどで、あとは成果報酬で結果を出して年収1000万円を稼いでいる営業マンが多いです。

このように完全固定給の報酬形態だと、営業マンが年収1000万円を稼ぐのは難しくなっています。

顧客単価の高い業界かどうか

営業職で稼ぐためには、顧客単価が高い業界である必要があります。

私が勤めていた証券会社のように、金融商品を契約したら継続的に支払いが発生するような業界も年収は高くなりやすい傾向にあります。

また保険会社のようにクロスセル営業やアップセル営業の手法が通用しやすい業界も営業マンの年収は高くなります。

クロスセル営業は、自社の商品・サービスの購入者に対し、合わせて他の関連する商品やサービスを購入してもらう営業手法です。

たとえば、生命保険を契約している顧客に学資保険にも加入してもらう方法になります。

アップセル営業は、もともと購入して使っていた商品やサービスを上位モデルにして価格の高い商品を提案して売り上げ拡大につなげる営業手法です。

たとえば、医療保険を契約している顧客に死亡保障が充実したワンランク上の医療保険に加入してもらう方法になります。

顧客単価が高く、クロスセル・アップセル営業が通用する業界なら営業マンが年収1000万円を狙うことができます。

社員の平均年収400万円の会社より平均800万円の会社の方が年収を高めやすい

サラリーマンが年収1000万円を稼ぐためには、平均年収が少しでも高い会社に勤める必要があります。

たとえば、社員の平均年収400万円と平均年収800万円なら、平均年収800万円の方が年収は高めやすいです。

平均年収が高いということは、それだけ1人の社員に支払える給料が多く、会社の経済状況も良好と言えます。

企業の平均年収の調べ方には次のような方法があります。

Yahoo Finance

就職四季報

有価証券報告書

これらのツールをもとに平均年収が高い企業を探し、その企業の営業職に転職をすれば高年収が狙えます。

たかーし

平均年収が高い企業ほど求められるスキルは高くなる!自分のスキルに見合った企業を見つける必要がある

年収1000万円になるまでに実践したこと

私は高校を卒業して地元の証券会社に入社しました。

大手証券会社に入社したかったのですが、高卒で採用してくれるところはありませんでした。

証券会社に入社して営業で契約が取れるようになった頃から仕事が楽しくなり、営業関連の書籍やセミナーに通ってはスキルを高めることに尽力しました。

入社した当初の年収は300万円ほどでしたが、5年経つころには年収は600万円になりました。

成果報酬のシステムを採用していたこともあり、営業成績で結果が出ると給料が上がってモチベーションの維持にもつながりました。

しかし、年収600万円を超えたあたりから営業で成績を出しても給料が上がらなくなります。

勤めていた証券会社の規模が小さく、社員1人に支払える給料が上限に達してしまったんだと悟りました。

ここで今の仕事を続けるべきか、年収アップを目指すべきか深く悩みました。

最終的に「家庭があること」、「もっと上を目指せる自信がある」という結論に至り、転職エージェントを使って大手証券会社への転職を目指すことにしました。

転職エージェントに相談をすると、「これまでの経験やスキルを評価して採用してくれる大手証券会社もあるはず」と言ってもらったので、登録をして転職活動を始めることにしました。

しばらくすると大手証券会社からスカウトがあり、提示された条件もよかったので転職することに。

以前の証券会社とは客層も規模も異なり、より大きなお金が動いていました。

転職した後も、これまでの営業経験やスキルなどを活かすことができたおかげで、仕事は順調で数多くの契約を結ぶことができました。

転職直後は年収500万円でしたが、それから5年後には年収1000万円を稼ぐ営業マンになっていました。

私が年収1000万円の営業マンになれたのは、営業のスキルを正しく評価してくれる大手証券会社に転職できたことが大きいです。

自分1人で決めず、転職エージェントに相談したことも転職の成功につながりました。

年収1000万円の営業マンはどのくらい激務なのか

大手の証券会社に転職をして年収1000万円になりましたが、年収が上がったからと言って以前の証券会社と仕事内容が大きく変わったわけではありません。

激務と言えば激務ですが、休日もあって残業手当も支払われていたので、体力的・精神的に追い詰められることはなかったです。

ただ、地方の証券会社から大手証券会社に転職したことで客層が変わりましたが、客層が変わったことでコミュニケーションの取り方には苦労しました。

地方の証券会社にいた頃は一般的なサラリーマンや主婦などが多く、日常生活の出来事で十分にコミュニケーションが取れました。

しかし、大手証券会社に転職すると、会社役員・議員・著名人・芸能人など、社会的立場が高い顧客が中心になり、これまでのコミュニケーションの取り方では営業が通用しないと直感しました。

私も対等以上の立場で商品の提案ができるように金融・経済セミナーに通って知見を深め、富裕層が好むゴルフや釣りなどの趣味に力を入れてコミュニケーションを取るきっかけを作りました。

年収が増えると必要なスキルも増えると実感しました。

また単価が高い商品を提供すると責任も大きくなるので、精神的な面での重圧は大きくなりました。

高い収入をもらうということは、それだけ心理的な負担も大きくなるということです。

気をつけておきたいこと

年収1000万円を目指す営業マンが気をつけたいことは、甘い求人に惑わされないようにすることです。

求人サイトを見ると「年収1000万円以上可能」と言った内容の求人情報も多くあります。

実際に年収1000万円以上稼げる会社だったとしても、誰でも簡単に年収1000万円を超えることはできません。

そのときの勢いだけで転職しても後悔するだけです。

私は手前味噌ですが、最初に入社した証券会社の同僚の中でトップクラスの営業成績でした。

5年ずっと上位成績をキープし、ようやく年収が300万円から600万円まで上がりました。

大手証券会社に転職しても上位成績は保ったままで、営業マンとして10年ほど実績を積んだところで年収1000万円に辿り着きました。

この10年間は人よりも努力し、営業成績を上位でキープすることに全力をかけてきました。

それだけの時間と熱量をかけて、ようやく年収1000万円に辿り着いたわけです。

甘い求人に騙されて転職しても、それ相応の実績と実力がないと高収入は目指せません。

たかーし

営業は実力の世界!誰でも簡単に年収1000万円は目指せない

会社の年収に天井があるなら迷わず転職を検討しよう

会社の年収に天井があるなら迷わず転職を検討することをおすすめします。

ただし、今の会社での営業成績が悪く、アピールできるものがないなら、実績を積んでから転職活動した方がいいです。

実績がなければ、給料が好条件の企業は雇ってくれません。

どちらにしても転職のプロである転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントに条件のいい求人を探してもらえそうなら、迷わず転職を検討しましょう。

年収1000万円がゴールならそれに関係のないことは時間の無駄

営業マンが年収1000万円をゴールに設定しているなら、年収1000万円を目指すためのステップを考えましょう。

私の場合だと、

[地方の証券会社で実績を積む]→[大手証券会社に転職する]のステップで年収1000万円になりました。

年収1000万円がゴールなら、それに関係ないことは時間のムダになります。

たとえば、地方の証券会社で実績を積んで給料が上がらない状態で仕事を続けるのは時間のムダです。

しかし、十分な実績が積めていないなら仕事を続けてスキルを高める必要もあります。

今の働き方にムダがないかも考えてみましょう。

たかーし

時間も財産!ムダな時間を減らして年収アップに力を注ごう

転職エージェントの取り扱っている企業は人件費に余裕がある会社

営業マンが年収1000万円を目指すために転職エージェントを利用する目的には、転職の相談だけでなく好条件の求人を紹介してもらうこともあります。

転職エージェントは無数の非公開求人を有しており、スキルや能力が高い人材とのマッチングを行っています。

求人サイトやハローワークに掲載されない好条件の求人もあるので、転職エージェントの非公開求人も活用しましょう。

また企業が転職エージェントに求人を掲載するためには多額の費用がかかります。

転職エージェントが取り扱っている求人の企業は資金的な余裕があり、人件費にも余裕があると言えます。

そのため、一般的な求人に比べると提示される給料の条件は良い場合が多いです。

働きながら転職活動すべき理由

転職エージェントを利用する場合、在職中でもコンサルタントが代わりに転職活動の支援をしてくれます。

営業の仕事が忙しくても代わりに転職活動をしてくれるので、働きながら次の仕事が探せるメリットがあります。

営業マンが年収1000万円を目指すために転職活動するなら、ぜったい働きながら転職活動をした方がいいです。

年収1000万円を目指せる求人数は少なく、他にも希望する条件があるなら転職できるまでに数か月から数年かかることもあります。

仕事を辞めていると収入が途絶えるため、自分の希望する条件にこだわりを持って求人を探す余裕はなくなります。

働いて収入を得ながらの方が心と時間に余裕が生まれるため、希望する条件で転職がしやすくなります。

営業で高年収を目指すなら、転職エージェントの力を借りて働きながら次の仕事を探しましょう。

たかーし

転職活動は思ったより時間がかかることも!心とお金の余裕が大事

まとめ

営業マンが年収1000万円を稼ぐためには、年収1000万円を目指せる企業で働く必要があります。

どれだけ成績がよくても、給料の天井がある企業では高年収を目指せません。

まずは転職エージェントに相談をして、自分のスキルや経験で年収1000万円が目指せるか相談することをおすすめします。