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【仕事が辛い人は必見】人生100年時代とは?どう生きれば良いのか

【仕事が辛い人は必見】人生100年時代とは?どう生きれば良いのか
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たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

近年、メディアで見聞きするようになった「人生100年時代」。
これは寿命が延びたことによってこれまでの人生設計プランでは経済的にも幸福度的にも安心した人生を送ることが難しくなったことを意味します。

そこでライフプランの設計や働き方の見直しが必要となりました。
実際、終身雇用の崩壊が始まっている今、人生100年時代に向けて世の中はまさに転換期にいます。

「そんな、これまでの計画はなんだったのか」

と思う人も安心してください。人生100年時代はネガティブなことばかりではありませんし今から始めれば手遅れではありません。
何より生きる時間が伸びたことで個々のスキルや能力を高めることで仕事の選択肢が増え、自由性の高い働き方で生きていくこともできます。

しかしそのためにはやはり計画の再構築はマストです。
仕事がつらい人は人生100年時代を生き抜くために、「今できること」や「ライフプランの設計」をしっかり行っていきましょう。

この記事では、人生100年時代によって働き方や世の中がどう変わっていくのか、そしてどのように生きていけばいいのか紹介していきます。

人生100年時代とは

人生100年時代とは、リンダ・グラットン教授が著書「LIFE SHIFT」の中で提言したもので「寿命が100歳前後まで伸びるにあたって、国・会社・個人がライフプランの見直しが迫られている」というものです。

上は書籍の要点をグッと抑えている動画の引用です。

人生100年時代においては、「学ぶ」、「働く」、「引退する」の3つのステージのうち、どれか1つ、もしくはすべての期間を少しずつ伸ばしていくという対策だけでは対応できないと言われています。

単純な3つのステージの進み方だけでなく、ステージを組み替えながら柔軟に生き方を提案する時代を迎えています。

長寿大国である日本においては、2007年に生まれた子どもの半数が107歳より長く生きるという海外の研究結果があるように、人生100年時代は他人ごとではなくなっています。

厚生労働省も人生100年時代へ向けて動いている

人生100年時代は個人レベルの対応ではなく、厚生労働省が人生100年時代に向けてすでに動いています。

平成29年9月に設置された人生100年時代構想会議を中心に具体的な対応を取りまとめており、「人生100年時代に高齢者から若者まですべての国民に活躍の場があり、すべての人が元気に活躍できる社会、安心して暮らせる社会をつくることが重要な課題」としています。

具体的な対応としては以下のようなものがあります。

<リカレント教育>

労働者が何歳になっても必要な能力・スキルを身につけられるようにリカレント教育機会の拡充に取り組む。

<高齢者雇用の促進>

働きたいと考える高齢者の希望を叶えるために高齢者の就業促進策に取り組む。

<幼児教育の無償化・待機児童の解消>

3歳から5歳までの子どもたちの保育料を無償にし、保育の受け皿整備に取り組む。

このように100年時代に向けて少子化を減らすため、子どもを持つ親への支援、高齢化が進む中で高齢者が活躍できる社会の実現の2つの軸で動いています。

「人生100年時代」の言葉の火付けとなった書籍「LIFE SHIFT」

人生100年時代を生き抜くための指南書と言われているのが書籍「LIFE SHIFT」です。

著者のリンダ・グラットン氏は、イギリスの組織論学者でロンドン・ビジネス・スクールの管理経学の教授をしています。2011年には経営学界のアカデミー賞とも称されているThinkers50ランキングのトップ12に選ばれています。

LIFE SHIFTでは、人生100年時代において、仕事上のスキルセットだけでなくヒューマンスキルが重要になってくると説いています。

学校教育→仕事→定年退職ルートが当たり前でなくなる

従来のライフモデルは、学校教育を受ける→就職をする→定年退職をして余生を過ごすという3つのライフステージに沿って生きるというものです。

多様な年代、領域で活躍できる人材を育てるためには教育が必要不可欠ですが、教育には多額のお金がかかるので、家庭によっては経済的な問題を理由に子どもに満足な教育をさせることができません。

こうした教育の場の問題に対し、政府は幼児教育や高等教育の無償化、1人1人のライフステージにあった知識やスキルを習得するためのリカレント教育の確立などを人生100年時代の構想に盛り込んでいます。

これまでは高校や大学を卒業してから就職をするのがスタンダードでしたが、教育の多様化によって大人になってからスキルや知識を身につけることも可能な世の中になります。

教育→仕事→定年退職という従来のルートだけでなく、教育→仕事→教育→仕事→教育など知識やスキルを高めながら生涯働き続ける人も増えるでしょう。

100年時代は、教育・仕事・定年退職という3つのステージにとらわれず、多様な人生の設計ができる人が生き残れる社会になります。

終身雇用もなくなる

終身雇用とは、正社員として採用した従業員を定年まで雇用し続ける制度です。1958年にジェームス・C・アベグレンが出版した書籍「日本の経営」がもとになっています。

終身雇用においては、いい大学に出て大企業に勤めて終身雇用されることが人生における成功と定義されていました。

しかし、現在は大企業でも倒産・リストラされる時代であり、終身雇用は崩壊して神話になりつつあります。

3つのステージに捉われない生き方が重要と言われている人生100年時代において、組織に捉われている終身雇用という考えは時代に逆行しています。

また、デジタル化やグローバル競争の激化により、大量生産してものを売っていれば生き残れる時代ではなくなりつつあり、企業が生き残るためには多様な人材を必要とします。

1人を長く雇うよりも、そのときに必要な知識やスキルを持っている人材に働いてもらうメリットの方が大きいわけです。

今後は終身雇用に頼る生き方ではなく、自立した生き方が必要になります。

親世代よりも労働期間がほぼ確実に長くなる

人生100年時代は「仕事の引退」という概念が薄れ、年齢に関係なく元気なうちは働くという社会に変化していきます。

今は60~65歳で定年退職する人が多いですが、将来は90歳や100歳でも働いている人が今よりも増えるでしょう。

定年退職がなくなると、それだけ労働期間が増えることになります。

若いうちはハードワークでも体力でカバーできますが、年を取ってくるとハードワークは難しくなります。そこで必要になってくるのが、少ない勤務時間でも効率的に収入が得られるようになるスキルです。

いかに少ない時間でお金を稼げるかどうかが、人生100年時代を豊かに過ごす上で重要になってきます。

これまでの定年退職までのルートが通用しないならどうすれば良いのか?

学校教育→仕事→定年退職のルートが通用しない人生100年時代、どう生きていけばいいのでしょうか。

定年退職がない世の中では、お金を稼ぐ能力が必要になります。そしてお金を稼ぐためにはスキルが必要です。100年時代に通用するスキルセットは何か?スキルを築くためにどうすればいいのか?それぞれ見ていきましょう。

100年時代に通用するスキルセットを把握する

100年時代に通用するスキルとして、経済産業省によると以下のような3つの能力と12の能力要素が基礎として必要です。

<能力①前に踏み出す力(アクション)>

・主体性:物事に進んで取り組む力

・働きかけ力:他人に働きかけて巻き込む力

・実行力:目的を設定して確実に行動する力

<能力②考え抜く力(シンキング力)>

・課題発見力:現状を分析して目的や課題を明らかにする力

・計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにして準備する力

・創造力:新しい価値を生み出す力

<能力③チームで働く力(チームワーク)>

・発信力:自分の意見を分かりやすく伝える力

・傾聴力:相手の意見を聞く力

・柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力

・状況把握力:自分と周囲の人々の物事との関係性を理解する力

・規律性:社会のルールや人との約束を守る力

・ストレスコントロール力:ストレスに対応できる力

そして人生100年時代においては、上記の12の能力要素を基本としつつ、能力を発揮するにあたって自分を認識してリフレクションしながら目的・学び・統合のバランスを図ることが必要とされています。

まずは12の能力要素のうち、自分にどれくらいの能力要素があるか確認してみましょう。

別スキルを築く期間をつくる

人生100年時代を生き抜くためには、12の能力要素を使って新しいスキルを築いていく必要があります。

1つの仕事を繰り返して行うよりも、複数の仕事を行った方が別スキルを築きやすく経験値を増やせます。

別スキルを築く方法として、社内で別の領域にチャレンジすることや転職、個人事業主や企業にチャレンジするなどがあります。

社内で別の領域にチャレンジする

別スキルを築く方法として、社内の違う部署に異動して新しい知識やスキルを増やす方法があります。

たとえば、1つの会社10年間営業をし続けるのと、5年間営業・5年間事務の仕事をするのではどんなスキルの差が生まれるでしょうか?

10年間営業の仕事を行った場合は営業のスキルを高められますが、それ以外のスキルは得られません。これが5年間営業・5年間事務の仕事なら、営業と事務能力のスキルを得ることができます。

「今の職種で十分にスキルを得た!」というのであれば、異動願いなどを出して社内の別の領域にチャレンジして新しいスキルを築くのもよいでしょう。

スキルを築くために転職する

社内で別の領域にチャレンジできる環境ならいいですが、「スキルが高められる部署が他にない」、「異動できない」、など社内で新しいスキルを築くのができないという方もいるでしょう。

この場合、転職をして他の業種・職種にチャレンジしてみるのもありです。

転職はネガティブなイメージを持つ人も多いと思いますが、人生100年時代においては終身雇用が崩壊して転職が当たり前の時代になります。いろいろな仕事にチャレンジしてスキルを築くのも、これからの時代を生き抜くための1つの術です。

個人事業主・起業にチャレンジする

自分の得意なことを活かし、個人事業主や企業にチャレンジをしてスキルを築く方法もあります。

私は証券会社に長らく務めた後、証券時代に培ってきた知識や経験を活かすために個人事業主になりました。

個人事業主になると自分で営業やマーケティングをして仕事を作る必要がありますし、最初のうちは勘定も自分でしなければなりません。

しかし、これらの経験も今となってはマーケティング能力や事務能力のスキルにつながり、個人事業主として安定した収入が得られるまでにさまざまな能力を身につけることができました。

個人事業主、起業にチャレンジする過程で、今後の役に立つスキルをたくさん得ることができます。別スキルを作るために、個人事業主や起業にチャレンジしてみるのも方法の1つです。

無形資産を築く期間をつくる

マルチステージを生きる上で重視されているのが、「無形資産」です。無形資産には以下の3つの種類があります。

・生産性資産:主に仕事に役立つ知識やスキル

・活力資産:健康、良好な家族、友人関係

・変身資産:変化に応じて自分を変える力

人生100年時代には、さまざまな要因で人生のステージを変える必要が出てきます。たとえば、不況で会社をリストラされることや転職することもあるでしょう。

ステージを移行するときは不安や困難がつきものですが、無形資産があれば心の支えになってくることや、コネで今よりもいい条件で働ける会社を紹介してくれることもあるかもしれません。

有形資産がたくさんあっても無形資産がなければ、人生は退屈でつまらないものになるでしょう。そうならないためにも、早いうちから無形資産の形成を行う必要があります。

家族を大切にする時間をもうける

もっとも身近な無形資産が「家族」です。

身近な存在である家族は心の支えであり、困ったときに助けてくれる頼もしい存在でもあります。しかし、あまりにも近い存在であるがゆえに、その大切さが実感できないこともあります。

有形資産を作るためにすべての時間を仕事に費やし、無形資産である家族を失う人も少なくありません。

有形資産と無形資産をバランスよく築くためにも、家族を大切にする時間を意識的に設けましょう。

直接利益には関係のないコミュニティに属する

「人脈は財産」という言葉がありますが、無形資産である人脈は思わぬところで役に立つことがあります。

人脈を増やして無形資産を作るためには、直接利益とは関係のないコミュニティに属するのもおすすめです。

たとえば、私はマリンスポーツ全般が好きですが、SNSのマリンスポーツコミュニティに属して他の会員と交流をしていました。そこで仲良くなった人の中に会社員から個人事業主に転身した人がいて、自分が独立するときにアドバイスをもらいました。

また他の会員は優秀な税理士さんを紹介してくれたり、自分を知り合いに紹介してくれる人がいたりなど、さまざまなところで助けられました。

趣味のコミュニティは直接の利益とは関係ないですが、間接的に利益につながることや共通の話題があるので早く仲良くなれるメリットもあります。自分の好きな分野のコミュニティに属して人脈を広げてみましょう。

自分でコミュニティを形成する

「自分が属したいコミュニティがない!」という場合は、自分でコミュニティを作るのもおすすめです。

形成するコミュニティは何でもいいですが、紅茶が好きなら「紅茶愛好会」、空が好きなら「日々の空を語る会」、アニメが好きなら「アニメを語る会」など、自分がやりたいこと、継続できること、みんなでやっていけるような内容を選びましょう。

趣味をコミュニティにすることは人脈作りだけでなく、好きなことに打ち込む時間を作れるのでストレス解消にもつながります。

たかーし

コミュニティは人脈作りとストレス解消で一石二鳥!無形資産はコミュニティも活用しよう

ボランティアに参加する

3つの無形資産のうち、活力資産を築く方法にボランティアへの参加があります。

ボランティアに参加すると知らない人と一緒に共同作業を行うことになりますが、そこで交流をしながらイベントを達成することによって絆が生まれます。

普通の交流会と違って共同作業の中で自然と会話が生まれるため、人とつながりやすいメリットもあります。

またボランティアの主催者はお金に余裕がある経営者や団体であることも多く、社会的地位が高い人と関わりが持てることもあります。

「無償のボランティアに参加する価値はない」と思う方もいるかもしれませんが、ボランティアで有形資産は手に入らなくても無形資産はたくさん手に入ります。

たかーし

まずは地域のボランティアへの参加がおすすめ!イベント情報を自治体に問い合わせてみよう

仕事が辛い人でも今のスキルの節目になるなら辞めてしまってもOK

仕事が辛くて辞めたい!と悩んでいる方の中には、いつ仕事を辞めていいのか分からないという方もいるでしょう。

仕事を辞める判断の1つになるのが獲得スキルです。

今の仕事を通じて何らかのスキルを築けているのであれば、新しいスキルを築くために今の仕事を辞めてしまってもOKです。

仮に営業の仕事を3年間してきて、営業で一定の成績が出せているなら営業のスキルを習得していると言えます。

職種の経験で得られるスキルの定義はあいまいなので、仮に1年しか営業の仕事をしてなくても営業のスキルをアピールすることは可能です。

仕事が辛いと感じているなら無理をして続ける必要はなく、仕事を変えて新しいスキルの習得を目指しましょう。

孤独や不健康は地獄になる

人生100年時代において、有形資産に恵まれても孤独や不健康になると地獄の日々になります。特に高齢者は無形資産や健康であることが幸せに直結します。

健康は気をつけていても避けられない病気もありますが、労働環境や孤独な環境が病気の起因になるケースもあります。

それでは孤独や不健康が人生100年時代にもたらす影響について詳しく見ていきましょう。

健康を害するブラック労働は晩年を苦しめる可能性

ブラック労働とは、長時間労働や過剰なノルマ、残業代・給料の賃金不払い、ハラスメントなどが横行しているブラック企業での労働を指す言葉です。

若いうちはブラック労働でも体力で乗り越えることができるかもしれません。

しかし、ブラック労働が体や心に与える影響は大きく、積もるに積もったストレスや疲労が大きな病気の引き金につながるケースもあります。

そして崩れてしまった体調が完全に戻り切らず、人生100年のうち多くの時間が病気によって奪われてしまうかもしれません。

ブラック労働で未来を棒に振るくらいなら、もっと就業条件がいい会社に転職することをおすすめします。

たかーし

人生100年時代にブラック労働はわりに合わない!体調を崩す前に転職の検討を

孤独な人は寿命が短い?

近年、日本でも独居老人がたった1人で死を迎える孤独死が問題視されるようになりました。
孤立することによって体調に変化があっても気付かれず、適切なケアが受けられず、死に至るわけですが、孤独そのものが早死につながっているという声もあります。

アメリカのブリガムヤング大学のジュリアン・ホルトランスタッド教授が行った、30万人以上のデータをもとにした研究では、「社会的なつながりを持つ人は持たない人に比べて早期死亡リスクが50%低下」するという発表結果が出ました。

孤独は万病のもとであり、早いうちから人脈を広げて無形資産を作っておくことの重要性にもつながってきます。

人間関係が会社関係の人は孤独になりやすい

人生100年時代を生き抜くためには人脈を広げて無形資産を作ることも必要ですが、中には会社関係の人間関係だけで満足しているという方もいるでしょう。

会社関係のつながりは、会社という組織に属しているときは有効に働きますが、会社を辞めてしまった後は続かない場合がほとんどです。

これは会社関係のつながりに共通の目的意識や共通認識があるためですが、会社を辞めると目的意識や共通認識がなくなってしまうためです。
仕事をしていた頃は会社関係の人に囲まれていたのに、退職してから一気に孤独になるという方も少なくありません。

その点、趣味やボランティアなどを通じて培った人脈やつながりは、会社を辞めても消えることはありません。

長い人生、長く付き合える人脈作りは仕事以外の場で行うことが望ましいです。

100年時代、戦略的な転職はメリットの方が多い

100年時代を生き抜くためには、終身雇用の考え方を捨てて戦略的な転職も視野に入れたライフスタイルの設計が必要です。

戦略的な転職とは、さまざまな業種・職種の経験を通して多様なスキルを築き、多様化する世の中のニーズに応えられる人材になっていくことを目的とした転職になります。

たとえば、エンジニアとして生涯仕事をしたいという考えを持っている人がいるとします。
エンジニアとしての仕事だけを続けていると、AIに仕事を奪われる日が来るかもしれません。

そこで転職を繰り返し、人事や総務、営業などの職種や他の業種を通じて別スキルを築いたとします。

そうすると、コミュニケーション能力が高く、管理能力があって数字に強いエンジニアという肩書を手に入れることができます。
AIが不得意とするこまかなニュアンスや要望に応えられるようになり、AIに完全に仕事を奪われるリスクを減らせます。

終身雇用が当たり前だった時代は「転職=デメリット」のイメージでしたが、人生100年時代における転職はスキル・経験値を増やせるメリットがあります。

たかーし

これからは転職が当たり前の時代になる!どれだけ経験値やスキルを築けるかが重要

過酷な労働や健康を害する社内環境は変えた方が100年時代にあっている

100年時代を生き抜くために、「細く長くムリなく」の3つがポイントになってきます。

寿命が延びると言っても、若いころの体力は年を取るごとに失われます。
高齢になっても充実した人生を送るためには、細く長くできる仕事をムリなく続けられるのが理想です。

過酷な労働や健康を害する環境で働くことは、これからの時代の流れに逆行します。

社内環境を変えることができないのであれば、ムリなく働ける会社に転職する方が長い人生を考えるとメリットは大きいです。

ワークライフバランスが総合的な資産を増やしてくれる

ムリのない働き方をすれば、ワークライフバランスの調整がしやすくなります。

ワークライフバランスとは、簡単に説明すると「生活と仕事の調和・調整」です。

単純に生活と仕事のバランスを取るというものではなく、

・生活が充実すれば活力が出て仕事もはかどる

・仕事が上手くいけばお金に余裕が出て生活が潤う

など、生活と仕事の相乗効果を得るための調整になります。両方が上手くいけば、有形資産と無形資産を増やし総合的な資産の増加につながります。

過酷な労働環境だと健康を害し、生活を楽しむ余裕がなくなります。
生活を充実させるためには給料だけでなく、心や体に余裕を持てる働き方に変えていくことも大事です。

すぐに副業関連のビジネスには飛びつかない

人生100年時代を豊かにする方法に「副業」があります。

副業は収入を得て有形資産を増やすだけでなく、新しいスキルの形成や起業のきっかけ、コミュニケーションなどを通して無形資産を増やすことにもつながります。

今後のことを踏まえて副業するのはおすすめですが、すぐに副業関連のビジネスに飛びつくのはやめた方がいいです。

ネットで検索すると副業に関する情報はたくさん出てきますが、中には「投資で簡単に稼げる」、「簡単に1日1万円もうかる」、「スマホだけで儲ける」と言った内容もたくさんあります。

副業は簡単なことではなく、このような副業情報の中には詐欺も多くあります。

副業は自分のスキルや得意なことを活かすのが望ましいです。

たとえば、マリンスポーツが好きな人なら「マリンスポーツに関する商品の小売りをする」、「海に関する記事を書く」、「マリンアドバイザーになる」などがあります。

吹「副業が上手くいったら本業にするもよし!副業が上手くいかなかったら本業に専念すればよし!副業は人生の選択肢が広がる」

ハードワークが悪い訳ではない

ハードワークで心や体のバランスを崩す人がいる一方で、楽すぎる仕事も体にはよくないと言われています。

書籍「科学的な適職」によるとイギリスが3万人の公務員を対象に行った研究では、組織内で地位のランクがもっとも低い人は責任が大きく重大な仕事をする人に比べて死亡率が2倍高かったという結果が出ています。

適度なストレスは仕事の満足度を高め、幸福感を高めることにもつながります。ハードワークの中でこそ、活き活きと輝ける人もいるでしょう。

ブラック労働とハードワークは似ているようで違います。労働環境がしっかりしているなら、ハードワークが決して悪いとは言えません。

期間を決めた方が良い

ハードワークが幸福度を高めることもありますが、ハードワークを死ぬまで続けることはできません。年齢とともに体力は落ちてくるため、これまでと同じような働き方ができなくなる日も来るでしょう。

ハードワークで働くことに苦痛を感じなくても、長い人生のことを考えると期間はあらかじめ決めておいた方がいいです。

たとえば、

長期的に見たら、「40代までハードワークで頑張り、50代から少しずつ仕事のペースを落とす。」短期的に見たら、「3~8月の繁忙期はハードワークで頑張り、それ以外は仕事のペースを落とす。」などです。

ハードワークで頑張り続けると、それが終わったときの反動も大きくなります。いわゆる燃え尽き症候群ですが、そうならないためにも適度に息抜きすることが大切です。

頃合いを見つけたら計画的に転職しよう(仕事をやめよう)

戦略的な転職がいいと言っても、その会社で必要なスキルを身につけるまでに必要な期間は働いてみないと分からないので、「事前に○○日までに転職する」と期日を決めるのは困難です。

一方、長く働くと「転職のタイミングが分からない」という状況にもなりかねません。

戦略的な転職を成功させるためには、節目や頃合いを見つけて転職するのがおすすめです。

たとえば、営業の仕事なら年間成績が出る頃、エンジニアなら大きなプロジェクトが終わったタイミングなどです。

いきなり仕事は辞めない方が無難です

戦略的な転職をするために、いきなり仕事は辞めない方が無難です。

いきなり仕事を辞めると、その日から給料は入ってこなくなり生活費は出ていくばかりになります。すぐに仕事が見つからないと気持ちが焦ってしまい、最初に決めていた目標を妥協して転職することになるかもしれません。

理想の転職は仕事を辞めた時点で次の仕事が決まっている状態を作ることです。

そのためには在職中からの転職活動が必要になりますが、これについては転職エージェントを利用して転職のプロにサポートしてもらうことをおすすめします。

転職エージェントは非公開求人も多く取り扱っていて、自分の希望にマッチした求人をプロに探してもらうこともできます。

たかーし

いきなり会社を辞めると職場に迷惑がかかる!会社・社会は横でつながっているので円満退社を目指そう

まとめ

人生100年時代を豊かにするためには、従来のライフスタイルにこだわらず、そのときのライフステージにあった働き方や生き方を選ぶことがポイントになります。

変化するライフステージに対応するためには、自分のスキルを高めることや人脈、健康づくりなど目には見えない無形資産の形成が重要です。

長い人生を豊かにするためにも、自分の生き方について見直してみてはいかがでしょうか。