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スキルアップを理由にして転職するならクレクレさんに注意しよう

スキルアップを理由にして転職するならクレクレさんに注意しよう
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たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

転職理由として多いのがスキルアップです。

いろいろある転職理由の中でも前向きな理由なので、転職先の企業からもネガティブな印象は受けにくい特徴があります。

ただし、スキルアップを理由にして転職するならクレクレさんにならないように注意が必要です。

この記事は、スキルアップを転職する際のコツや注意点などをまとめています。

会社の利益にもつながるスキルアップをアピールしよう

スキルアップを理由に転職するなら、スキルアップが会社の利益につながることをアピールしなければなりません。

そもそも「スキルアップ」とは、仕事や研究、独学などを通じて個人の能力を高めることです。

仕事に必要なスキルを向上させることで生産性を高め、職種に関連するスキルを身につけることによって仕事の幅を増やせるメリットがあります。

スキルアップで転職するなら、企業がスキルアップを目的にしている求職者に対して何を思っているかを知ることが大切です。

多くの企業は、「スキルアップした後にどうやって自社に貢献できるかどうか」を重視しています。

スキルアップしてもその能力が会社に活かせないなら、企業が積極的に採用することはありません。

何となく「スキルアップと言っておけば問題ない」と思っている方もいるかもしれませんが、スキルアップだけでは抽象的すぎます。

スキルアップの具体的な内容や、それによって会社の利益がどんな風に増えるかを伝えることが重要です。

たかーし

スキルアップの中身が大事!表面だけのスキルアップは評価されない

”ただの踏み台にされている”と思われると心象は良くない

スキルアップがしたいとアピールをしてくる求職者に対し、企業の採用担当者は必ずしも良いイメージを持つとは限りません。

「御社で働きながらスキルアップしたい」と言われても、そこにスキルアップしたい明確な目的がなければ踏み台にされていると思われることもあります。

仕事を通してスキルアップするということは、その仕事の技術や知識などを習得するということです。

会社にとって自社のノウハウや技術は長年かけて積み上げてきた宝のようなものです。

それを自分のためだけにスキルアップしたい人に対し、簡単に教えたくないという気持ちもあります。

さらには自社でスキルを習得したあと、そのスキルを自分の強みや武器として、ライバル社に転職されてしまうようなことは避けたいものです。

そのため、スキルアップに対して明確な目的や意志がない求職者や、スキルアップで得た能力を会社に貢献する気がない求職者は不要と判断されます。

ただのクレクレさんになっていないのか考えよう

クレクレさんとは、「○○が欲しい」、「○○を頂戴」のように人のものをすぐに欲しがる人や他人を利用しようとする人です。

スキルアップを転職理由にする人は、企業からクレクレさんと思われる可能性があります。

「スキルアップしたい」ということは、「転職した会社から知識や技術を習得したい」と同じことです。

捉えようによっては知識や技術が欲しいという意味にもなります。

スキルアップしたいという転職理由は一見すると聞こえはいいですが、スキルアップしても会社に役に立たなければ本人しか得をしません。

会社にとっては無料でスキルを与えたにも関わらず、それに見合った働きをしてくれないと損しかないわけです。

企業にクレクレさんと思われてしまうと、せっかくの転職のチャンスを逃してしまうかもしれません。

スキルアップを理由に転職するなら、知識や技術を教えてもらうという謙虚な気持ちを持って転職に望みましょう。

現状のスキルで会社のプラスになることを示せると良い

クレクレさんにならないためには、現状のスキルの中で会社にプラスになることをアピールすることです。

今のスキルで転職先の企業に役立つ能力があれば、スキルアップを転職に理由にしても「求職者のスキルを使わせてもらう代わりに自社のスキルを与えよう」とお互いにメリットがあります。

この状況であれば求職者も自分のスキルを企業に与えるわけなので、一方的なクレクレさんにはなりません。

(例)クレクレさんにならない転職理由の伝え方

私は○○会社で10年以上営業の仕事をしてきました。営業に関する会社のセミナーや外部のセミナーに積極的に参加して営業を学び、常にTOP3の営業成績を残すことができました。この経験は御社の営業の仕事にも活かせると自負しております。また御社ではインサイト営業を積極的に行っており、経験がない分野で新しい営業の方法を学びながら(スキルアップ)働きたいと思いました。

このような伝え方をすれば、企業にとっても自分にとってもメリットがあるのでスキルアップしたいという転職理由がプラスになります。

たかーし

自分と企業がそれぞれプラスになるのが理想の転職理由!これができれば転職のハードルはグッと下がる

前の会社(今の会社)でスキルアップができない理由は何か

スキルアップで転職したい場合、なぜ今の会社でスキルアップできないのかも面談で伝える必要があります。

スキルアップという言葉が抽象的なので、具体的な例を挙げながらスキルアップできない理由を伝えるのがコツです。

(例)今の会社でスキルアップできない理由の伝え方

自分がこれまで行ってきた仕事においては、一定の成果を出すことができました。通常業務に関しても一従業員として知識や技術を習得できたと自負しています。その一方で、新しいことにチャレンジしたり経験したりする機会はありませんでした。このような状況を改善するために上司に相談して新しいミッションの参加ができないか交渉し、積極的に他部署と関わりました。それでも新しい仕事へのチャレンジはできませんでした。以前から興味を持っていたインサイト営業ができる御社なら、自身の営業経験を活かして利益貢献できると思い転職を決意しました。

このようにスキルアップできない理由を伝えたあとに、転職したい企業にスキルが活かせることや仕事を通してスキルアップしたいことを伝えられると転職成功率も上がります。

他の会社ではなく面談する会社がベストである理由は?

スキルアップを理由に転職する場合、他の会社ではなく面談する会社がベストである理由を伝えることも大切です。

たとえば、営業の知識や技術を高めたいという理由で転職する場合、営業を募集している企業はたくさんあります。

「営業の知識や技術を習得したい」という理由を転職希望先に伝えても、「それなら他の会社でも習得できるのでは?」と思われてしまいます。

転職を成功に導くためには、その会社ではないといけない転職理由を探すのがコツです。

「この会社でなければならない理由」は「他社と比べて魅力的な部分」に置き換えて探しましょう。

業績、事業、商品、サービス、顧客などを1つずつチェックし、他の会社より優れている部分を見つけて重点的にアピールして伝えます。

たとえば、医療用品メーカーの営業に転職を検討しているとします。

「以前も医療メーカーの営業を行っていましたが、御社は医療用品メーカーの中でも1から製品を開発し、医療施設の運営も手掛けている御社は現場のニーズに耳を傾けながら開発できる環境が整っています。現場の声を聞きながら営業ができるため、より製品の良さやアピールするポイントを絞ることができます。」

このように転職を希望している企業の強みを前面に出すことで、転職がその会社ではなくてはならない理由が見えてきます。

他人の責任にしたり不満をそのまま伝えると印象が悪くなる

スキルアップで転職する場合の注意点として、他人に責任を押し付けることや不満をストレートに伝えないことです。

スキルアップを目的に転職するということは、今や前の会社がスキルアップできる環境ではなかったことになります。

そのため、今の会社や前の会社でスキルアップできなかった理由を伝えるときに、環境や人のせいにし過ぎないように気を付けてください。

たとえば、「前の会社が新しいことを始める気がなかった」、「上司に理解がなかった」、「全体的にやる気がなかった」などです。

実際、このような理由で転職を決意したとしてもオブラートに包んで伝えましょう。

今の会社や前の会社を悪く言ってしまうと、応募先の企業は「採用していつか辞めることになった場合、いろいろなところで会社の悪口を言われて評判が悪くなる」と警戒します。

そうならないためにも、「自分と会社の考え方が違った」、「前の会社でお世話になったけど新しくやりたいことが生まれた」、「前の会社ではできない仕事がやりたい」のように、ストレートな悪口は避けながら転職したい理由を明確にしましょう。

スキルアップを理由に転職するならハイエンド向け転職エージェントの利用を検討しよう

スキルアップを理由に転職を行うなら、ハイエンド向け転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントとは無料で利用できる転職支援サービスで、転職市場価値を客観的に判断してもらうことや、その結果に基づいた求人・非公開求人などを紹介してくれます。

他にも書類添削・面接対策などのサービスが受けられます。

転職エージェントの中でも、条件のいい求人や転職を実現できるのがハイエンド向けの転職エージェントです。

一般的には年収700万円以上を目指す人が利用するサービスですが、これまでのスキルを活かしながらさらなるスキルアップを目指すなら条件がいい求人が見つかる可能性があります。

転職エージェントは相談無料なので、まずは相談してみて自分のスキルがどれくらい通用するのか確認することをおすすめします。

まとめ

スキルアップを理由に転職するなら、クレクレさんにはならないように自分が持っているスキルが会社の利益につながるというアピールも忘れないようにしましょう。

またスキルアップで転職することは前向きではあるものの、転職理由に具体性がなければ逆効果になることもあります。

転職して何をしてどんな風にスキルアップしたいのかを具体的に示すことが大事です。

転職の伝え方を整理するためにも、条件のいい求人を見つけるためにも、転職エージェントの利用をおすすめします。

まずは気軽に相談してみましょう。