「今の収入に納得がいかない…。」、「もっと月収を増やしたい!」とお考えではないでしょうか。給料を上げてもらう方法の1つに、給料交渉があります。
「収入を上げて欲しい」とはなかなか言えないと思うかもしれませんが、上手く交渉すれば今よりも収入が大幅アップする可能性は十分にあります。
なにもしないで今の給料に不満を抱えるだけでなく、給料交渉をして自分の気持ちを会社に伝えることも大切です。
そこで今回は、給料を上げてもらう方法や月収アップに必要なものやSTEPについて紹介していきます。
給料交渉に失敗するパターン
給料を上げてもらうために給料交渉するのは効果的ですが、交渉内容によっては給料アップがないばかりか、上司との関係が悪くなって会社に居づらくなるかもしれません。
給料交渉に失敗するパターンとして、以下のようなケースが多くあります。
・「給料が低すぎるので給料を上げて欲しい」
・「家族が増えたので給料を上げて欲しい」
・「こんなに頑張っているのに今の給料はおかしい」
どれも共通しているのは、自分のことしか考えていない点です。会社側の立場から言うと、従業員の働きに見合った給料を支払っています。
感情的に給料を上げて欲しいと従業員に言われても、会社にとってメリットがなければ給料を上げる意味がありません。そのときの感情や不満を前面に出して行う給料交渉は上手くいかない場合がほとんどなので注意してください。
会社の立場になって考えてみることも大事!
給料を上げてもらうには交渉材料を準備しよう
給料を上げてもらうためにも、上司や会社との交渉材料を準備しなければなりません。
そのためにも、自分の市場価値を知ることが大切です。転職にも市場が存在していて、市場価値が低い人もいれば市場価値が高い人もいます。中には、社内評価が低くても市場価値が高い人もいるかもしれません。
自分の市場価値を知る診断ツールはネット上にたくさんあります。
(例)https://www.pasonacareer.jp/income/#step-3
まずは自分の市場価値と適正年収を知りましょう。実際の年収が適正年収よりも下回っているなら、給料を上げてもらう余地は十分にあります。
その上で給料交渉のために必要な、「自分の成果や自分のできること、会社にとっての自分のメリット」などを洗い出していきましょう。特に会社が重要視するのは、他の従業員では代替えができないスキルや経験です。
私の場合、父の仕事の関係で中国やイギリス、アメリカなどで在住してきた経験があります。前の仕事では国内外の機関投資家とやりとりを行っていましたが、さまざまな言語が使えたことで外国人投資家とのやりとりに重宝されていました。
当時、私の代わりができる人材は少なかったこともあって給料交渉の材料にしていました。
吹「自分の強み、人より優れている部分を冷静に考えてみよう」
どんな風に成果を出したら良いのか
会社で成果を出すと給料交渉がしやすくなりますが、成果を気にせず「ただ業務をしているだけ」の人は給料アップが難しくなります。
職種によって成果は異なるため、まずは自分の仕事における成果について考える必要があります。
・営業職:契約件数を増やす
・技術職:新しい技術の開発
・事務管理:正確さやスピード、仕事効率化
・医療、福祉:利用者からの評価やコミュニケーション能力
・サービス:顧客満足度
たとえば、営業職なら「契約件数を増やして成績トップになる」のように具体的な目標を設定し、目標をクリアできれば成果となります。自分より優秀な人材が周りにいる中で、給料を上げて欲しいと言ってもなかなか聞く耳はもたれません。
成果を出すためには、「目標を設定」→「目標クリアに必要な取り組みや努力事項を洗い出す」→「実行」→「改善」を繰り返して目標クリアを目指していく必要があります。
自分が置かれている立場を理解して、会社に何を求められているかどうかを客観的に見る必要もあります。
私の場合、証券会社で新規の契約数を増やすために、徹底的に市場リサーチして金融の勉強をしてライバルに差をつけていました。
金融商品を売るわけなので、売った金融商品で顧客が儲けたら、口コミで横に広がって自分のところで金融商品を買ってくれる人が増えます。
経済の先読みが上手い外国人投資家とも交流があり、国内では得られない経済の情報を収集できたのも成果につながったと感じます。
自分の強みを理解して活かすことが大切です。
何をすれば良いのか分からない場合は上司に相談してフィードバックをもらう
自分が考える会社が自分に求めることと、実際に会社が自分に求めることは合致しない場合が多いです。
給料アップのためには成果を出さなければなりませんが、何をどうすれば良いのか分からない場合は上司に相談をして何をすべきかフィードバックしてもらうことをおすすめします。
相談内容については上司との信頼関係によって話せることや話せないことが変わってきます。日ごろから相談している上司なら、給料アップに絡めて相談するのがおすすめです。
たとえば、「給料アップして欲しいので、もっと会社に求められる人材になりたいです。自分は○○が得意なので、○○を活かして会社に貢献できるようになりたいですが、他に会社が自分に求めていること、上司から見て自分の長所や欠点などがあれば教えてください。」
単に「給料アップして欲しい」、「何をしたらいいのか教えてください」と相談するだけだと、深く考えてないと思われてしまうので、自分が現在頑張っていることを伝えた上で、助言が欲しいと伝えるのがよいでしょう。
ここで注意して欲しいのは、給料アップを望んでいることをアピールするのが大前提であることです。
給料アップして欲しいことが上司に伝われば、頑張り次第で会社にかけあってくれる可能性も高くなります。
上司に味方になってもらうような言葉選びをしましょう。
給料交渉をすると上司から「どれくらいの給料が欲しいのか?」と聞かれる場合がほとんどです。
ここは正直に「現在○○円の給料をもらっているので、理想の収入は○○円」と伝えておきましょう。
吹「上司も頼られるのはうれしいはず!思いきって相談してみよう。」
交渉した上で難しい場合は転職も検討する
給料交渉をしても給料アップしない場合、思い切って転職を検討してみるのもおすすめです。
特に自分の市場価値に給料が見合ってない場合は、転職することで給料アップする可能性は十分にあります。
転職活動の期間は3~6カ月が目安になりますが、転職活動の期間が長いほど条件のいい転職先をゆっくり見つけられます。
転職=リスクと感じる人もいますが、転職することで給料アップだけでなく、新しい人間関係や視野の広がり、新しいキャリアが歩めるなどのメリットもあります。
給料交渉が上手くいかない場合は転職も1つの方法として考えてみるのもよいでしょう。
まとめ
給料交渉は給料を上げてもらうために有効な方法ですが、自分の要求を感情的に伝えるだけでは交渉がうまくいきません。
自分が会社にどのように役立てるか、貢献できるかを交渉の中で伝えていく必要もあります。
また、自分自身の市場価値を知ることも大切です。
給料交渉が上手くいかない場合は、思い切って転職も視野に入れてみるのもよいでしょう。
転職することで給料がアップして、より働きやすい環境で活き活きと仕事ができるかもしれません。
給料アップを望んでいる方は、ぜひ本記事を参考に給料交渉や転職を検討してみてください。