世代共通

【辞めた経験者が語る】証券会社を辞めたい人が辞める前に考えておきたいこと

【辞めた経験者が語る】証券会社を辞めたい人が辞める前に考えておきたいこと
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

証券会社は「激務」と耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

私のように証券会社から転職している人はたくさんいて、転職してよかったと感じている人もたくさんいます。
私もその1人ですが、やめてよかったと思える今があります。

今回は証券会社を辞めたいと思った理由や、辞めたくなったときに私が取った行動について元年収1000万円の証券マンだった私の実体験に基づいて紹介していきたいと思います。

こんな時に証券会社を辞めたくなる

こんな時に証券会社を辞めたくなる

証券会社を辞めたい!転職したい!と思う理由として、以下のような理由があります。

・手数料収入のノルマがきつい

・出社時間や残業が多い

・パワハラ上司から逃げたい

・真面目に営業してもなかなか努力が実にならない

・給料に不満がある

証券会社は営業ノルマがきつく、営業しても成立する確率が1%~10%とかなり低いです。

営業をしていろいろな人と知り合えるのがうれしい、という人もいますが、きつく断られてしまうことも多くメンタルが強くないと心が折れそうになります。

仕事を辞めたくなる理由は、他の仕事を辞めたくなる理由とほとんど一緒です。

私が証券会社を辞めたいと思ったのは、私が提案した金融商品でお客様に損をさせてしまった場合です。

証券会社は、顧客が金融商品の売買で生じる手数料や保有する期間に応じて発生する手数料が主な収入源になっています。

会社からは金融商品をどんどん売るように圧がかかりますが、いつでも自信を持って金融商品の提供ができるわけではありません。
タイミングによっては自信がない金融商品でも売らないとノルマの達成ができません。

お客様が負けてしまったら言い訳も必要になりますし・・。そんな環境に嫌気が差して、強くやめたい!と思うようになりました。

本当に辞めて良いの?証券会社を辞める前に考えておきたい3つのこと

同じ場所で長く働いていると、“仕事をやめたい!”と思うことは誰にでもあることです。

そのときの感情に任せて辞めてしまうと後悔するかもしれません。
まずは会社を辞める前に以下の3つのことを考えておきましょう。

やめたい理由を整理してみる

やめたい理由を整理してみる

まずはどんな理由で証券会社を辞めたくなっているのか深く考えてみましょう。

ノルマが達成できずにやめたいなら営業方法を工夫すれば問題が解決するかもしれませんし、上司が嫌いでやめたいなら上司とのコミュニケーションの取り方によって関係性が改善する場合もあります。

やめたい理由の中には、少し工夫をすれば解決できる問題もたくさんあります。
やめたい!と思う気持ちがそのときの感情かどうか判断できない場合は、1カ月ほど冷静になって考える時間を作るのもおすすめです。

たかーし

勢いでやめると後悔するかも!やめたい理由を整理しよう

上司に相談してみる

証券会社を辞めたくなったら、まずは上司に相談することをおすすめします。

よほどの問題がない限り、部下から会社をやめたいと言われた上司の多くは、「説得したら留まってくれるだろうか、考え直してくれるだろうか」と考えます。

部下に考え直してもらいたいと思うのは、次のような理由があります。

・かわいがっていた部下なので考え直してもらいたい

・優秀な人材なので手放したくない

・部下の離職率が高まると自身の評価が下がる

・新しい人材を確保しなければならなくなる

部下を思ってやめて欲しくない場合もあれば、保身のためにやめて欲しくないケースもありますが、やめられては困るのは共通しています。

相談を受けた上司は、できるだけ仕事をやめないで済むようにアドバイスやフォローをしてくれます。
また相談したことによって上司も頼られていると思って、これをきっかけに上司との絆が深まるような場合もあります。

本気でやめたいと思っているなら何を言われても変わらないかもしれませんが、やめることを迷っているなら上司に相談してアドバイスをもらってみましょう。

私は、やめると決意して準備をしてから上司に伝えましたが、とても親身になって話を聞いてくれたので、もっと早い段階から相談しておけばよかったと少し後悔しました。

部署が変わると仕事内容も変わる

営業やノルマなど仕事内容に不満があってやめたい場合は、会社に異動届を出して部署を変えてもらうのも対策の1つです。
企画やマーケティングなどの部署なら、営業で断られる心配もなくなります。

証券会社によって部署変更が可能かどうかは異なるため、まずは上司に相談して異動届が出せるかどうか相談してみましょう。

同じフロアであっても部署が変わるだけで仕事内容がガラッと変わるので、これまでの仕事の悩みが大きく解消されるかもしれません。

私は、営業、人事、マーケティングなどさまざまな部署を経験していますが、それぞれの部署にメリット・デメリットがありました。
今後の経験にも活きてくるので、可能なら他の部署も経験してみることをおすすめします。

証券会社を辞めなくても良くなる方法

証券会社を辞めなくても良くなる方法

証券会社は、いろいろある職種の中でも給料はかなりいい方です。営業が中心になるので、頑張ったら頑張った分だけ給料も多くなります。

次の仕事が見つかっている、他にしたい仕事があるなど、転職したい理由が明確にあるなら仕事をやめるのも選択肢です。
ですが会社に不満があるという理由だけで仕事をやめたいなら、会社をやめなくても良くなる方法を見つける方がよいかもしれません。

給料やノルマへの不満は、営業方法の見直しや成績がいい同僚にアドバイスをもらうことで成績が上がって会社に居やすくなる可能性もあります。
残業についても、業務を見直すことで改善されるかもしれません。

まずは自分から変えていくことが大事です。
何もせずにやめたい!やめる!と言っていると、転職した先でも同じような問題を抱えるかもしれません。

自分で働きやすい環境に改善する努力をして、それでもやめたいなら転職を検討しましょう。

証券会社を辞める場合はどうすれば良いのか

証券会社をやめる場合は、できるだけ円満退社を目指しましょう。
特に同じような業種への転職を検討している人は、転職先でやめた会社と関わる機会が出てくるかもしれません。

会社をやめることは、決して悪いことではありません。ただし、職場に迷惑をかけて会社をやめることは社会人としてNGです。

たとえば、メールやラインで上司に「今日で仕事をやめます」や3日前くらいに「仕事をやめさせてください」などは、現場に多大な迷惑をかけることになります。

引継ぎも必要になってくるので、最低でも3~6か月前には離職の旨を伝えることを心がけてください。

そして、やめる理由にも注意してください。会社に不満があっても、会社が原因でやめると言うのはよくありません。
円満にやめるなら、「これまでの経験を違う分野で活かしたい」、「違う職種でスキルアップしたい」など前向きな理由にしましょう。

私は、「前々からなりたかった個人事業者になり、自分でお金を作り出す大変さを経験して、何らかの形でいつか今の会社に恩返しがしたい」と言ったニュアンスで上司に伝えました。

今でも前職の上司とは良好な関係が続いていて、ときどき飲みに行って情報交換をする仲です。

たかーし

相手が誰であってもどんな状況でも人間関係は大切に!

証券会社から転職する場合のキャリア

証券会社で培ったスキルや経験は、さまざまな職種に活かすことができます。

ちなみに証券会社の人材は、転職市場において以下の分野で高く評価されています。

・コミュニケーション能力

・プレゼンテーションスキル

・交渉力

・精神力

・信頼

証券会社は高額な金融商品を取り扱うことが多いため、金融知識や信頼関係、コミュニケーション能力などは特に高く評価されます。

証券会社会で務めていた人の転職先としては、

・証券、金融、外資系金融

・異業界

の2つに分かれます。会社の待遇や人間関係でやめる場合は、同じ系統の金融系の転職者が多いですが、スキルアップなどが目的の場合は異業界の転職者が多くなります。

異業界についても、証券会社の経験や知識を活かしてメーカー・不動産・IT・広告など多岐にわたります。年齢や経験によりますが、異業界に転職できる可能性はかなり高いです。

私のように、これまでの経験を活かしてライターになるパターンもあります。

改めて考える証券会社の良いところ

改めて考えてみると、時代の流れと共に変わっていく繊細な経済状況を間近で見られることや、さまざまな人とコミュニケーションを取れることが、証券会社で働く面白さだと思います。

当たり前ですが、どんな仕事にもお金は発生します。

お金の価値がどのように決まっていくのか、どんな風に流れていくのか、お金の動きはとても複雑です。
生きていくためにもお金が必要であり、どこに行っても生活とお金は切り離せません

そんな生き物のようなお金について、より深い知識を持っていることが証券会社として働いてきた強みです。
どんな職種にもお金は関わってくるので、どの職種にもこの知識は活かせるとも言えます。

やめてよかったと思えるのは結果論ですが、そのための努力もたくさんしてきました。

仕事をやめたい!と思っている人は、やめた後のビジョンもしっかり考えておく必要があります。