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会社の悩みの解決策を自分に合った形で発見する方法

会社の悩みの解決策を自分に合った形で発見する方法

「会社が辞めたくなる悩みはわかってはいるけれど悩みをどう解決すれば良いのかわからない」

という人へ向けて記事を書きました。

当たり前ですが同じ悩みでも一人ひとりが違う背景を持っていますよね。
型にはめたようなやり方だけ見ても必然性を覚えず行動するにいたりません。

そこで前回の【自己分析してボトルネックを発見】会社を辞めたい原因を分析する方法の記事で作成したマインドマップを元に個人で最適化した解決策を発見できる方法を誰でも理解できるようまとめてみました。

デカい悩みを中心に一人一人にあった解決策を考える

デカい悩みとは会社を辞めたい気持ちにさせる様々な問題の引き金となっている厄介者の問題のことです。つまりボトルネックです。
更に具体的にはマインドマップ上の矢印が集中しているところがボトルネックです。

前回では私が会社を辞める前を想定したMindmapで「早起き」が色々な問題の中心となっていることがわかりました。

「早起きすることに大きなストレスを覚える」ことへの対策を考える

「早起きすることに大きなストレスを覚える」に矢印で直接結びついている諸問題を箇条書きにしてみます。

同時に問題のそれぞれに「早起き」とどう繋がるのかの理由を追記してもう少し論理的に整理しました。

  • 中堅社員で1ヶ月丸ごと休みがないこともざら→近い将来「早起き」問題とぶつかるため
  • 肉体労働も多いのに残業時間が長い→体を十分に休めるための睡眠時間が減り「早起き」が余計に辛くなるから
  • 通勤が嫌い→運転は嫌いではないが「早起き」した辛い精神状態で通勤すると嫌いになるため
  • 仕事ができないと叩かれることがある→「早起き」で睡眠時間が削れパフォーマンスを出せないことがあるため
  • 好きではないパチンコに付き合いでいくことになる→面白くない上に帰宅時間が遅くなり睡眠時間が減り「早起き」で余計に苦しむため

これで問題が更にスッキリとしました。

「もしも」で解決した状態を考える

ではもしも都合の悪いことは全部無視して「早起きしなくてもよくなった」と仮定したらどうなるでしょうか。

矢印で結びついていた問題は会社を辞めたいほどの悩みのままですか?

  • 中堅社員で1ヶ月丸ごと休みがないこともざら
  • 肉体労働も多いのに残業時間が長い
  • 通勤が嫌い
  • 仕事ができないと叩かれることがある
  • 好きではないパチンコに付き合いでいくことになる

私の場合、「中堅社員で1ヶ月丸ごと休みがないこともざら」以外は別に会社を辞めたいと思うほどの問題とは感じなくなりました。

人付き合いや飲み会で夜遅くになろうとも十分に眠った後であればまた元気に働くことができることを想像できます。

1ヶ月丸ごと休みがないのは「早起き」とは関係なしに嫌です。

編集長

ここで消えなかった悩みはマインドマップに追加してみましょう。
「中堅社員で1ヶ月丸ごと休みがないこともざら」の理由を考えてみたところ、例え一時的であっても1ヶ月休みがまるっと取れなくなる会社で働くのは嫌だ。という新しい問題が出てきました!

したがって、「早起き」がやはり殆どの問題の引き金だったということが判明しました。

ここまで来れば頭の中のモヤモヤがこれをする前より減ったことを感じ取れるはずです。

もし矢印で結びついた問題が殆ど解決されなかったら

  • 中堅社員で1ヶ月丸ごと休みがないこともざら
  • 肉体労働も多いのに残業時間が長い
  • 通勤が嫌い
  • 仕事ができないと叩かれることがある
  • 好きではないパチンコに付き合いでいくことになる

私の場合はボトルネック(暫定)が解消されたとした場合、上のように色々な問題を同時に解決できることがわかりましたがそうでなかった人の場合はどうでしょうか。

この場合のアプローチは主に3つです。

  1. 次に矢印の多い問題を同じように分析する
  2. 「会社を辞めたい」理由が他にないのか更に出しきる
  3. 時間を置いて1からマインドマップを書き直す(普段、慣れていない作業なのでアウトプットが追いつかなかった可能性を潰す)

上の順番でまたやって繰り返していき洗練させていくと良いでしょう。

ボトルネックを解決する具体的な手段を書き出してみる

ここまでで「早起きすることに大きなストレスを覚える」がボトルネックとある程度は確信できました。

そこでマインドマップに「早起きすることに大きなストレスを覚えることの解決法」のメイントピックを追加しました。
(右クリックの「フローティング トピック」から追加できます。)

解決法としては4つ考えられました。

ここで解決策が思い浮かばなかった人は以下の記事で自分に近いものからヒントを得てみてください。

見つからなかった場合は「悩み事のキーワード + 解決方法」などで調べると具体例を見つけ出せます。

実現可能性の高いものだけを残す

早起きの問題を解決するには時間をずらす手法が良いと考え実現方法を4つ出しました。

それぞれの解決法の実現可能性を文字化しましょう。

  • 始業時間を変えてもらう→社員一人のために変えてくれる可能性は考えられないので0
  • 出勤時間が自由な部署に異動させてもらう→簡単に異動は難しいことと、事前に他部署の実際の労働環境を知っておかないとギャンブルになるため可能性はほぼ0
  • フレックス制で残業の少ない職種を選ぶ→現在の「職種 or 業界」と掛け合わせのできるフレックス制の会社を探せば見つかる可能性は◎
  • 個人で仕事を始める→人によるが殆どの人がうまくいかないので可能性は△

このように私が所属していた社内では努力でどうにかなる問題ではありませんでした。

ここで初めて転職を視野に入れます。

もし、社内で頑張ってなんとかなりそうであったとしても労力があまりに必要であれば転職を踏まえると良いでしょう。

編集長

私のケースは珍しく紆余曲折あり個人で仕事を始めるにいたりEC分野で海外商品を売買していました。
人それぞれにあったやり方があるので敷居の低いものから試してみましょう!

手段として転職を選ぶ場合は市場価値や自己分析が必要

「転職は転職で大変なんだよなあ」

という気持ちは当然ながらあると思います。

ただし人によっては転職がそんなに難しくないケースもあり、それは事前にリサーチするしか分かりません。

とはいえ仕事で時間が殆どない中で休みの日まで仕事に関わることになかなか身が入らないこともあるかと思います。

そうした人は素直に転職エージェントに相談するのが現実的です。

  • 隙間時間を事前に決めて相談できる
  • 相談しにくいことを手取り早く相談できる
  • 転職に有利な情報をたくさん持っている

ただし相手も商売としてやっているので身近な相談できる人がいればまずは相談しましょう。
気が知れている人同士の方が身のある話がしやすいはずです。

なかなかそんな人はいないよ、とか頭ごなしに反対する人しかいない場合は時間がもったいないのでさっさとエージェントに相談すると吉です。

商売である以上はできる限り転職してもらった方が相手は嬉しいです。
会社によってはノルマが定められており急かされてしまう可能性もあるため余裕のある相談相手のいるエージェントを選ぶと良いでしょう。

エージェントを比較するにしても自分に都合の良さそうなことをいう人より希望を受け入れてもらった上で現実的で具体的なアドバイスをくれるエージェントの方が個人的にはオススメします。

市場価値を把握すれば会社を辞めるのが楽しみになる?

自分の市場価値を把握して転職はある程度は頑張ればなんとかなりそうだなと思えばあとは行動に移せば良いと思います。

一方でまだ早い段階だなと分析できた場合は市場価値が高まるまで辞めるのは待った方が良いでしょう。
(もちろん耐えられない程のストレスがあれば別)

例えばITエンジニアであれば目安として経験3年目とそうでない場合では大きな市場価値の解離があると感じます。
その時に相対的に待遇が悪いとなればそのギャップの分だけより良い待遇を選ぶことが可能となります。

そう考えたら少し転職が楽しみにならないでしょうか。
定期的に新しい環境へ飛び込むことは人生経験としても良い刺激が得られます。

編集長

技術系の人たちは特に自分の市場価値に疎い印象を受けます。

あまり買い叩かれすぎると自分が辛いだけでなく業界全体の価値を引き下げることにも繋がりトータルでみんな損してしまいますよ。

点の悩みではなく線の悩みを解決しよう

ネットで「○○時間も残業させる会社はブラックだから辞めたほうがいい」とか「○○の業界は将来性がないから辞めた方がいい」とか色々な噂があります。

他の柔軟な働き方を提示している会社も羨ましかったりするかも知れません。

そこで断片的な不満が募ってしまい不幸感を覚えたまま働き続けてしまう状態になっている人も少なくないのではないでしょうか。

しかしそうした断片的な悩みは意識の表面の表面に過ぎなかったりします。

こうしたかなり表面上の悩みは解消できても一瞬だけ満足してまたすぐに別の悩みが出てきてしまいます。
それらに踊らされて転職を繰り返しそれが経歴上のキズとなったらいやですよね。

したがって悩みはできる限り俯瞰してそれぞれの繋がりを把握した上で優先順位をつけることをオススメします。
そうすることでまとめて様々な問題に対処することができるからです。

社会との折り合いを付けながら生きる以上は全ての問題を自分に都合よく解決する方法を模索するのは現実的ではありません。
「会社を辞めたい」という気持ちが抑えられるほどに問題を解決していく方が自分にもできそうですよね。


自己分析が得意な人はここまでのやり方をさらに「なぜ」の回数だけマインドマップを深堀させてより心の奥にある気持ちを発見すると良いかと思います。

私の具体例においてもより「なぜ」のもう少し深いところに「早起き」よりも「睡眠」が関わっているような気がします。

次は最後の記事です。
“手段として会社を辞めること”を候補に入れている人向けの会社を辞めた場合のリスクに関する記事になるのでよかったら読んでみてください。