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ハローワークで良い求人を見つける方法【ブラック求人の特徴を消去法にして選ぶ】

ハローワークで良い求人を見つける方法【ブラック求人の特徴を消去法にして選ぶ】
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

ハローワークは、職業紹介事業を行っている公共職業安定所です。

国によって運営されている機関で、企業からの求人の申し込みを待つだけでなく、自ら求人の新規開拓や転職サポートなどを行っています。

ハローワークには無数の求人がありますが、良い求人だけでなくブラックな求人も多くあります。

良い求人を見つけるためには、ブラック求人の特徴を知っておくことも大切です。

ブラック企業の特徴が分かれば、ブラックの特徴を消去法で消していくと良い求人が残ります。

今回の記事では、ハローワークで良い求人を見つけるコツやポイントを解説していきます。

目次
  1. ブラック求人の特徴を消去法にして選べば良い求人が残る
  2. ハローワークにブラックな求人が多いといわれる要因
  3. こんな会社は消去していこう!ブラック求人の特徴
  4. 完全未経験者の人はハロワで就活する前に個人でできる範囲で経験者になる
  5. まとめ

ブラック求人の特徴を消去法にして選べば良い求人が残る

ハローワークは国が運営している機関なので、「他の転職サイトや転職サイトよりも良質な求人が多い!」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

求人サイトや転職サイトなどは求人を掲載するために費用がかかりますが、掲載している会社は求人広告にお金をかけられるだけの余裕がある会社と言えます。

しかし、ハローワークはどんな求人でも無料で掲載ができるため、お金がなく過酷な労働環境を強いているブラック企業でも簡単に求人の掲載ができる仕組みです。

もちろんハローワークにも良い求人はたくさんあります。

良い求人を探すためには、ブラック求人の特徴を消去法にして選んでいけば最終的に良い求人が残ります。

ハローワークの求人探しで失敗しないためにも、まずはハローワークにブラックな求人が多い理由やブラック求人の特徴などを知りましょう。

ハローワークにブラックな求人が多いといわれる要因

求職者が必ずと言っていいほど利用するのがハローワークです。

ハローワークはブラックな求人が多いと言われますが、ハローワークの仕組みや体制などもブラック求人が集まる要因となっています。

ここでは、ハローワークにブラックな求人が多いといわれる要因を紹介します。

どんな企業でも求人を出しやすいためブラック企業の絶対数も多くなるため

転職サイトに求人を掲載する場合、転職サイトの色に合った求人でなければ掲載を断られることがあります。

しかし、ハローワークは企業が「ハローワークに求人を掲載したい!」と言ったら、違法性のある会社でない限り求人掲載を断ることはできません。

このような仕組みの違いから、ハローワークには転職サイトの掲載を断られた企業、ネットでの評価が悪い企業の求人なども集まります。

ブラック企業でも、労働基準監督署に違法が知られていない企業、グレーゾーンの企業などは簡単にハローワークに求人掲載ができてしまうわけです。

どんな企業でも簡単に求人を出せるのでブラック企業の絶対数も多くなります。

無料で求人を出せることを利用して低賃金で人を見つけようとする企業があるため

ハローワークは無料で求人が出せるため、資金に余裕がない企業が人を集めるためにはハローワークの利用が欠かせません。

資金に余裕がない企業は高賃金で雇うことが難しく、最低賃金並みの低賃金で求人募集しているところもあります。

低賃金で雇ってすぐに辞められたとしても、またハローワークに求人広告を掲載すればいいだけの話しです。

転職サイトは高額なお金を払って求人情報を掲載しています。

転職サイト経由で応募してきた求職者を低賃金で雇ってすぐに辞められてしまうと、低賃金で雇うメリットよりも求人にかかるコストのデメリットの方が大きくなります。

このような仕組みもあって、ハローワークは低賃金のブラック企業が多く利用しています。

ハローワークに載せる求人の審査がゆるいため最低限の情報しか載せなくて良いため

ハローワークに求人を掲載するためには審査にクリアしなければなりませんが、ハローワークの審査はかなり緩いです。

掲載する情報もこまかくチェックするわけではないため、企業から提出された求人情報の内容が事実ではないケースも多くあります。

ちなみに求人情報に掲載されている情報は労働条件の目安になるので、労働基準法の違反事項となる「労働条件の明示」には当てはまりません。

たとえば、求人情報に「30万円の月給」と記載されていたとして、実際の月給が15万円だったとしても、30万円の月給はあくまで目安なので事実と異なっていても違反にはなりません。

少々の嘘ならまかり通ってしまうため、ブラック企業が集まってしまうわけです。

ハローワークの職員が非正規雇用で低待遇が多く求職者と企業の双方がよろこぶ提案をしづらいため企業も期待しない姿勢の求人になるため

2021年の初めころ、ハローワークで働く非正規職員などが「契約を更新されない雇い止めに怯えながら働き続けている」として改善を求める要請書を厚生労働省に提出したニュースが流れました。

国の機関であるハローワークに多くの非正規職員が働いていたことをニュースで知ったという人もいるでしょう。

さらにハローワークの非正規職員の待遇は悪く、ブラック企業なみの低賃金や環境で働いている人もいます。

本来ならハローワークの職員は求職者と企業をマッチングさせる役割があります。

しかし、職員自体がブラックな環境に置かれているため、求職者と企業の双方がよろこぶ提案をしにくくなっています。

企業もハローワークに対して過度な期待はしておらず、少しでも自社にとって都合のいい条件で求人募集を行います。

たかーし

ハローワークの業務もかなりブラック!今後の改善に期待

こんな会社は消去していこう!ブラック求人の特徴

ハローワークで良い求人を見つけるためには、ブラック企業とホワイト企業を見分ける必要があります。

ブラック企業の特徴を消去法で消していけば最終的に残るのは良い求人です。

ここではハローワークに掲載されているブラック求人の特徴や見分け方を紹介します。

他転職サイトにある会社の同じ求人でハロワの方が低待遇の企業

同じ企業の求人がハローワークと転職サイトに掲載されていることがあります。

ハローワークは無料で掲載できるので、少しでも求人募集を増やすために転職サイトとハローワークを併用している企業は多いです。

同じ企業の求人でありながら、転職サイトよりもハローワークの方が低待遇になっている求人は要注意です。

転職サイトは掲載コストが多くかかるため、少しでも条件のいい待遇を掲載して求人募集を集めようとします。

ハローワークは無料で掲載できるので、応募があったらラッキーくらいの感覚で利用している企業が多く、待遇を偽ることなく求人票に記載します。

そのため転職サイトとハローワークの待遇に差ができるわけですが、企業も自社の待遇の都合の悪さを認識していると言えます。

ハローワークの方が低待遇になっている業者はブラック企業の可能性が高いです。

急成長を遂げたわけでもないのに過去に何度も求人を出している企業(頻繁に求人を出す企業は無料であることを利用している)

ハローワークを利用していると、頻繁に求人が出ている企業を目にすることがあります。

頻繁に求人を出している企業は、だいたい以下の3つのどれかに当てはまります。

・企業の規模が拡大していて新しい人材が必要

・すぐに人が辞めるブラック企業

・評判や待遇が悪く人が集まらないブラック企業

急成長を遂げているような企業は人員不足になりやすく、求人募集をどんどん出して人を集める必要があります。

このような企業なら高待遇で働けることも多いです。

一方、すぐに人が辞める企業と評判や待遇が悪い企業は、ブラック企業の可能性が高く応募して採用されても長続きしません。

このようなブラック企業は、ハローワークが無料なのを利用して何度も求人を出します。

誰でもWelcomeな応募条件を出している会社

ハローワークの求人票の中には、

・未経験可

・未経験者歓迎

・書類選考なしですぐに面接可!

・年齢、性別問いません

このように誰でもWelcomeのスタンスで求人を出している会社もあります。

文面だけ見るとアットホームな感じもしますが、人がなかなか集まらないことや雇ってもすぐに辞めてしまうブラック体制なので間口を広げて求人募集をかけています。

応募条件が大雑把に記載されている会社は、「誰でも良いから人手が欲しい」と考えているので注意してください。

また未経験者歓迎という応募条件は、見方を変えると「誰でも出来る仕事」になります。

スキルを必要としない仕事は高待遇が望めません。

給与のレンジがやたら広い会社

ハローワークの求人を見ると、「月収○○円~○○円」のように幅があるのが一般的です。

たとえば、「月収18万円~月収30万円」と記載されている場合、月収18万円でスタートして頑張ったら月収30万円くらいになるとイメージができます。

想定月収に幅があること自体は問題なく、前職の給料や経験、保有スキルなども合わせて給料の計算をするため、ある程度の幅をもたせるのは当然です。

しかし、給料のレンジが「月収20万円~月収50万円」のようにやたら広い会社については注意する必要があります。

給料のレンジを広くする目的は、良い人がいた場合に逃したくないので高い年収を表記して興味を持たせることです。

給料のレンジが広くても、転職して最初にもらえる給料はレンジの下限くらいになります。

試用期間がやたら長い会社

試用期間を設けている会社は多いですが、期間が長い会社は要注意になります。

試用期間は仕事の適正を見るもので、採用に向けて問題がないかどうかをチェックするための期間です。

ハローワークの求人票にも試用期間が記載されているケースが多いですが、試用期間が長すぎる求人はブラック企業の可能性があります。

試用期間は給料が通常に比べて低いのが一般的で、その期間が長くなればなるほど従業員に支払う人件費コストを減らせて会社側のメリットが大きくなります。

悪質な会社になると試用期間が終わったタイミングで解雇というケースもあります。

一般的な試用期間はだいたい1カ月から3カ月ほどです。

半年や1年を超えるような場合や社会保険の加入がない会社は注意してください。

口コミや評判サイトでの評価が際立って悪い会社

会社の評判は実際に働いてみないと分からない部分もあります。

そんな気になる会社の内部事情を知れるのが、以下のような口コミ・評判サイトです。

転職会議

キャリコネ

はたらくホンネ

Glassdoor

ONE CAREER

実際に働いたことがある人の口コミが掲載されているので、企業情報だけでは得ることができない企業の内部情報を知れます。

良い評判や口コミが多い企業だと良い求人の可能性が高く、悪い評判や口コミが多い企業だとブラック企業の求人の可能性が高いと判断できます。

口コミ・評判サイトは登録して自身の情報を登録すれば無料で閲覧できるサービスがほとんどなので、気になる求人を見つけたときは事前に口コミを確認しておきましょう。

完全未経験者の人はハロワで就活する前に個人でできる範囲で経験者になる

ハローワークの良い求人は競争率が高く、経験者が優遇されているものが多いです。

完全未経験者の人は良い求人を見つけても採用されないこともあるので、ハローワークで職探しをする前に個人でできることがあるなら経験者になって転職を有利に進めていくのも方法の1つになります。

ここでは経験者になる具体的な方法を紹介します。

中小企業が求める人材のスキルは高くなくても良い

スキルはあった方が転職には有利ですが、中小企業は人材に対してそこまで高いスキルを求めていません。

アルバイトやバイトの経験でも仕事につながる職務経験があれば、1つのスキルとして見てもらえます。

たとえば、ハローワークで営業の求人を見つけたとします。

営業の経験がまったくなければ未経験者になりますが、コンビニや飲食店で接客した経験があれば、コミュニケーション能力をスキルとしてアピールできます。

他にも、「学生時代は生徒会に属していた」、「部活のキャプテンを務めていた」などの経歴があれば、営業経験がなくても一定のスキルがあると判断してもらえるかもしれません。

履歴書や職務経歴書などに仕事につながりそうなスキルや経験があれば、積極的に記載してアピールしましょう。

ただし、大手企業になると実践経験や仕事に直結するスキルが重視されるので、中小企業に比べると高いスキルが必要になります。

吹「過去の経験から役に立つスキルを洗い出してみよう!」

完全未経験者とわかりやすいスキルを一つでも身につけている人との差は大きい

「完全未経験者でも可」という求人があっても、未経験者よりは分かりやすいスキルを1つでも身につけている人の方が採用される確率は高いです。

たとえば、管理職の経験を積んだことがある人はリーダーシップ・スキルのアピールにつながります。

リーダーシップ・スキルがあれば、コミュニケーション能力や管理能力がある人材と判断してもらえます。

採用する際に、同じような経歴なら完全未経験者よりもリーダーシップ・スキルがある人材の方が会社のためになると思うものです。

どれだけ人柄がよくても、書類選考と面接だけで自分の良さをすべてアピールすることはできません。

短い期間や時間の間で採用の有無を決める際に、分かりやすいスキルがあればそれなりに努力をしていると見てもらうことができます。

たかーし

スキルがあれば良い求人に出会える可能性が高まる!アピールできるスキルがないか調べてみよう

エクセルを使ってマクロを組んだり作業を少し自動化できるだけで驚いてくれる人はいる

ハローワークの求人票には、「Word、Excel、powerpoint」ができる人と記載されているケースが多いです。

Wordなら文章の入力や段落の作成ができること、Excelなら表計算を組むことができること、powerpointなら簡単なプレゼン資料が作れることなどが条件になります。

上記のような操作は基本中の基本ですが、このうちExcelについてはエクセルの複数の操作を記録して実行するマクロを組むことや関数が使えると驚く人は多いです。

事前にExcelのスキルを上げて、「表計算、マクロ、SUM・AVERAGE・IF関数」など具体的なExcelのスキルを履歴書や職務経歴書に記載しておけばアピールにつながります。

クラウドソーシングにある仕事を一件でもこなせば経験者になれる

クラウドソーシングとは、依頼主がインターネットを経由して仕事を外注して請け負ったワーカーがインターネットを経由して成果品を納品するシステムです。

クラウドソーシングは副業で利用する人も多く、1回でも仕事を請け負えばその仕事の経験者になれます。

私も前職を辞める前にクラウドソーシングでライターの仕事を請け負ったことがあります。

クラウドソーシングで記事を何本か書いていたことで「執筆経験者」となり、ライターの仕事につながりました。

クラウドソーシングにはいろいろな仕事があり、初心者でもマニュアルを見ながらできる仕事もあります。

短い期間で実績を作るのであれば、クラウドソーシングを利用して経験者になるのがおすすめです。

たかーし

クラウドソーシングはスキルアップや経験値アップに最適!積極的に活用しよう

まとめ

ハローワークに登録している企業はブラック企業が多いですが、ブラック企業の特徴を取り除いていけば良い求人に巡り合うことができます。

ハローワークの求人情報に記載されている情報をすべて鵜のみにするのではなく、口コミサイトなどを利用して口コミや評判も確認しておきましょう。

またハローワークだけでなく転職サイトや転職エージェントなどのサービスも利用し、専門家に相談しながら転職活動を進めていくと良い求人に出会える可能性も高くなります。