体験談

モデル事務所のマネージャーからWeb制作ディレクターへ転職した話

モデル事務所のマネージャーからWeb制作ディレクターへ転職した話

転職満足度8点点/10点

トシ 男性・30歳の頃(現32歳)

職業: 芸能系マネージャー→Webディレクター

年収: 450万円→300万円

従業員規模: 15人→20人

私はモデル事務所のマネージャーからWeb制作会社へ転職しました。

転職時に苦労したことや、なぜ転職しようと思ったのかをお話しします。

フリーターからはじめての正社員

私は4年生大学を中退後、アルバイトを転々とするフリーターでした。

特にやりたいこともなく、(まずは正社員として就職しないとマズいな…)とぼんやりと考えているうちに月日が流れました。

気づけばあっという間に20代後半。

重い腰を上げて就職活動を開始しようと決意します。

28歳にしてはじめての就職活動です。

私はワーキングホリデーの経験があり、多少の英語力がありました。

英語を使って外国人とコミュニケーションをとるのは好きだったので、英語を使える仕事につこうと考えました。

しかし当時の私のスペックは

・高卒

・20代後半

・正社員経験なし

企業からしたらギリギリ20代であること以外は魅力的には映らないでしょう。

スペックから考えると、当然ながら就職活動は難航すると思っていました。

しかし、正社員としての経験がないにもかかわらず、すんなりと就職が決まります。

私はフリーターの期間が長いですが、TOEICスコアが企業の求めるレベルに達していたことが大きかったようです。

5社ほど面接を受けましたが、運よくモデル事務所から内定をいただき、外国人モデルの担当になりました。

当時は英語を使える仕事であればなんでも構わないと思っていたので、特に業種は考慮せずに就職を決めました。

こうして自分でも拍子抜けするほどあっさりと就職が決まり、会社員生活がスタートしました。

モデル事務所を辞めたくなったきっかけ

モデル事務所へ入社してから、業務は忙しいものの、充実した日々を過ごしておりました。

しかし、もともと独立志向があった私は(モデル事務所の業務を続けたところで、独立はできるのかな…)と悩みはじめます。
やり方はいくらでもあるのでしょうが、少なくとも私にはできそうにないと感じました。

自身で事業を立ち上げるほど仕事への愛情やモチベーションもありません。
もともとなんのビションもない就職だったので、当然の結果でしょう。

当時は悩んでいましたが、転職を決意するほどではありませんでした。
ではなぜ転職に至るかというと、もう1つ直接的な理由があったからです。 

私にはモデル事務所の業務で特に苦手なことがひとつありました。それは車の運転です。

モデルの送迎に必要なため、運転は業務上必須でした。

私は運転が嫌いではありませんが、どちらかというと苦手です。
仕事で運転する場合は時間に追われることも多く、ストレスが溜まっていました。

そんなとき、ストレスや疲れの影響か運転が荒くなり、違反を繰り返してしまいます。

東京は警察の取締りが多く、今思えば当然の結果でした。続けて違反をした後にふと(この先も車の運転をつづけられるのかな…)と思います。

ここではじめて不安になった私の頭に転職の2文字がよぎります。

行動に移すまでは少し時間がかかりましたが、私は転職にむけて動き出すことを決意しました。

転職を意識して学習を開始

転職しようと決意を固めてから、私はすぐに動き出しました。

転職を目指す業界は独立のしやすさを考慮してWeb業界を選択しました。

Web業界ではスキルが求められます。

しかし、当時の私は肝心のWebに関するスキルがゼロ。

そこで、私はオンライン完結型のスクールでWebに関する勉強を開始します。
具体的な学習内容はWebサイトやWebサービスの制作です。

仕事をしながら学習を開始したのでなんとか時間をつくらないといけません。

そこで私は平日の就業前に必ずカフェに寄って学習をすると決めました。

就業時間の長い会社だったので、夜は疲れて集中できないからです。

日によりますが、おおむね下記の就業時間でした。

・10:00〜23:00

残業が多く、夜は遅いので学習のために早起きをするのは辛かったですが、今思い返すとがんばってよかったと思います。

最終的には約3ヶ月の学習期間を経て企業へ提出するポートフォリオを完成させました。

内定2社、Webディレクターとして就職

ポートフォリオが完成したので、いよいよ転職活動を開始します。

ある程度スキルがついたものの転職活動には苦戦します。

実務経験をもとめる企業が多く、前職での経験も活かせません。

大手の求人サイト経由で求人へ応募しておりましたが、実務経験がないので書類の段階落とされることがほとんどでした。

応募した企業は50〜60社だと思います。

前職を早く辞めたかった私は退職願をすでに提出しておりました。

退職時期が迫っているにもかかわらず、次の職場が決まっていない不安は大きかったです。

しかし、最終的には希望していたWeb系の企業か2社から内定をいただくことができました。

どちらも受託系のWeb制作会社で、条件の良い方へ入社を決めました。

未経験者の私を拾ってくれた会社には今でも感謝しています。

入社当時は覚えることが多く、大変苦労しましたが、とても良い経験でした。

毎日新しい知識がつくので、日を追うごとに業務の幅が広がるのを実感できます。
たとえ嫌な上司がいても(スキルをつけて独立をすれば、会わなくてすむな)と前向きに考えることができます。

結果として私は前職での悶々とした日々を払拭することができましたので転職してよかったと感じています。

トシさんへインタビュー

編集長

トシさん体験談ありがとうございます。

50〜60社へ応募したということで結構な量をこなしたと思います。

未経験でも拾ってくれた会社にはどうして内定がもらえたと思いますか?
面談で特に意識したことや工夫したことがあればお聞きしたいです。

トシ

特に工夫したことはありませんが、強いて上げるならば、面接を受ける会社のリサーチを入念にしたことです。

コーポレートサイトだけではなく、SNSも利用しあらゆる媒体から企業の情報を収集しました。

編集長

SNSまで調べていれば自分の企業へ真剣に入りたいということが伝わってきそうですね。

次に質問なのですが、トシさんの転職の満足度は高かったそうですが、年収はけっこう下がってしまったと思います。

収入の面では正直なところ気持ちとしてはどうでしょうか。

トシ

正直な意見として収入ダウンに関してはあまりマイナスに感じておりません。

私にとっては仕事内容の方が重要でした。

編集長

仕事内容の方がプラスの気持ちに大きく関わっているということですね。

最後にトシさんと同じように未経験からWeb系の職種へ転職しようとしている人へ向けて何かアドバイスをお願いします。

トシ

まずはポートフォリオを作ることに専念してください。

納得のいくものが作れるまでには時間がかかります。

資金面の不安もあるでしょうから、できる限り仕事を続けながら転職活動を続けることをおすすめします。

編集長

仕事をしながらの転職活動は同意見です。 追い詰められていれば別ですが。

トシさん、ありがとうございました。