体験談

好きなことをやりたくて医療事務職からインテリアデザイナーになった話

好きなことをやりたくて医療事務職からインテリアデザイナーになった話

転職満足度8点/10点

うーすけ 女性・26歳の頃(現32歳)

職業: 医療事務職→インテリアデザイナー

年収: 300万円→300万円

従業員規模: 2000人→1000人

就活時、私が一番優先したのは「カレンダー通りに休める会社に入る」ということでした。

土日祝日に休みじゃないと友人や家族とも会えないし、好きなイベントにも参加できないからという、安易でありきたりな理由からでした。

でも私は大学在学中、インテリア店でアルバイトをしていた経験がありました。

人に商品を提案したり可愛い小物を見ることが好きで楽しくて、そんな楽しいという気持ちだけで、4年間アルバイトを続けてこられました。

そんな経験から、本当は「インテリア関係の仕事に就くのもいいな」と、心の中では思っていました。

でもそういったやりがい以上に、当時の私は周りの人たちと同じ時間を共有したいという思いが強く、最終的にカレンダー通りに休める医療事務として内定を得て、入社することを決めました。

私が内定を得た病院の事務職は、ほぼ定時に上がることができて年間休日も120日以上と、当時の私の希望を叶えてくれる職種でした。

比較的新しい病院だったので設備も整っているという点も大きかったと思います。

特に不満を感じることなく、かといって大きな期待をすることもなく、平然とした気持ちのまま、入社することになりました。

大きな不満はないけど、徐々に「このままでいいのか」という気持ちに

入社してしばらくは、先輩に付きながらの研修が続きました。

事務ということで先輩は女性の方がほとんどだったのですが、優しい先輩も入れば、もちろん怖い先輩もいました。

特に私が配属された部署には、悪口が多くて仕事を人任せにする先輩が何人かいて、ちょっとでもミスをすると、「なんでこんなミスすんの?」と聞こえるように小言を言われました。

仕事に慣れていくうちにそういったことは減りましたが、最初のうちは(女性って怖い)(また言われるのかな)と嫌な思いをしたものです。

でもそれ以外の職員は優しい人も多く、同期にも恵まれ、特に大きな不満がないまま仕事を続けていました。

しかし、働いているうちに、少しずつ(私、このままでいいのかな)という気持ちが芽生えてきました。

休みの日は友達とも会えるし、家族ともいれて、土日祝日に開催するイベントにも参加できて、楽しく生活できている。

でも休みの日に、ふと昔私が働いていたような可愛らしいインテリアショップで笑顔で接客をしている店員さんを見ると、なぜか(いいな)(うらやましい)と思い始めるようになったのです。

(かわいい商品が入荷されて、それをディスプレイするのが楽しかったな)

(シーズンイベントの時のキラキラした小物が可愛かったな)

ふとした時に、このような昔働いていた時の楽しい気持ちを思い出すことが増えていきました。

今の仕事も決して悪くありません。

(でも本当に心からやりたいと思っている仕事なのかな?)と、少しずつ自分に問いかける日々が増えていったのです。

「やりたいことを後悔したくない!」と転職を決意

そんなある日、普段は平日休みの友人とたまたま会う機会が訪れ、久々に話をしました。

その友人はアパレルメーカーの販売職に就いており、もちろんカレンダー通りの休みではありません。

でも仕事の話をする彼女はとても生き生きとしていました。

「最近お客さんと仲良くなってきて、馴染みの人が増えたんだ~」

「新しい仕事を任されてポップも作れるになったよ」

嬉しそうに話す彼女は、本当に心から好きな仕事をしている。そんな雰囲気を全身から感じ、とても輝いて見えたのです。

それを見た私は(私も好きなことを仕事にして生活してみたい)と、その時はっきりと感じたのです。

そこからの行動は早かったです。

転職サイトにて希望のインテリアメーカーでの職を探し、運良く通勤可能範囲内で行けそうな会社を見つけると、就活時代を思い出しながらエントリーシートを書き、応募をしました。

一度転職を決断すると1分1秒さえも惜しく感じて、早くステップアップして働きたいと素早く転職活動をしました。

そして2回の面接を経て合格。幸運にも、応募した1社目の会社から内定を頂くことができました。

働きたいという気持ちはもちろんですが、事務職で得たスキルをどのように活かせるかということがしっかりアピールできたのも、合格できた要因だったのかなと自己分析しています。

好きなものに囲まれて楽しい環境で働いています

そして現在、インテリア関連メーカーの接客員として働く日々が続いています。

土日休みではないし、友人と会える機会も昔より少なくなったけど、夜に会うなど工夫して自分で時間を作れば、周りの人たちとも繋がっていられるということに気付きました。

何より、自分の好きなものに囲まれて仕事できるということに嬉しさを感じています。

この気持ちは、前職のままでは絶対に感じることができなかったでしょう。

一度きりの人生なのであれば、自分の好きなことをしてお金を稼いで生活していきたい。

私が転職を踏み切れたのは、この気持ちが強かったからです。

やらない後悔より、やる後悔を。

結果、後悔することなく仕事をすることができている私は幸せ者だと思います。

うーすけさんへインタビュー

編集長

うーすけさん、体験談ありがとうございました。

いくつか質問させていただきたいです。

一社目で内定が決まったとのことですが面談の際に
「事務職で得たスキルをどのように活かせるかということがしっかりアピールできた」
というのを成功の理由だったとされています。

仕事の幅が広い事務職ではスキルのアピールに悩む人は少なくないと考えています。

もう少し具体的にどのように事務職の経験を面談で伝えることができたのか教えていただけないでしょうか。

うーすけ

事務職で鍛えたPCスキルをアピールしました。

販売職と言っても、見積作成やPOP作成にはPCスキルが必要になります。

表の接客だけではなく、上記のような裏での事務作業ができる人は重宝されるとアルバイト時代の経験からわかっていたので、ワードやエクセルといったツールが使えるといったことなどをアピールするようにしました。

編集長

具体的に○○ができます。といった方が即戦力になってくれるイメージが湧きやすいので良いですね。

転職する際には転職エージェントなどは何か利用しましたか?
どんな感じでし
たか。

うーすけ

1番利用したエージェントはマイナビ転職でした。

良かったところ→求人数が多く、情報が得やすかったところ。

悪かったところは特にありませんでした。

編集長

マイナビはボリュームがあるところは評判良いですよね。

最後に、過去のうーすけさんと同様に違う異業種で異分野の世界からインテリアデザイナーに転職したいという人が相談してきたらどのようにアドバイスしますか?

うーすけ

もし経験がなくても「ここで働きたい」という熱意をしっかり伝えるのがまず第一だと思います。

そして過去の経験やスキルもアピールし、「自分がこの会社で働くとどんな利益が出るか」という自分自身の売り込みもすると、面接官の心にも響くのではないかと思います。

編集長

熱意と相手視点からみた利益をアピールすることは大切ですよね。

ありがとうございました。