将来性を考えるとずっと続けていく未来が見えない
郵便局から他の業界へ転職できそうであれば検討したい
という人へ向けて記事にしました。
安定した職業の1つと言われている郵便局員。
もともと公務員だった郵便局員ですが、民営化されてからは苦しい経営になっているところも多く過酷な労働環境を強いられているところもありますよね。
新卒や第二新卒などで郵便局に入った20代の郵便局員の中には、仕事を辞めたい!という方もいるかもしれません。
さまざまな選択肢がある20代なら、辞めたい気持ちを優先して郵便局を辞めることもできます。
ただ、辞めたいからと言って勢いで辞めるのは避けましょう。
この記事では、20代で郵便局を辞めたい人が考えておきたいことを紹介しました。
人件費を減らす方向で変わっているので行動するなら早めが良い
2021年5月14日に、日本郵政グループが発表した2021~2025年の中期経営計画によると、業務の効率化を図るために25年度までの5年間で3万4500人を削減するという内容が盛り込まれていました。
内訳としては、日本郵便が3万人、ゆうちょ銀行が3000人、かんぽ生命が1500人ほどです。
この計画においては、リストラで人員削減をするのではなく、自然減や採用の抑制などから人員削減すると日本郵政側は強調しています。
どちらにしても20代はリストラの対象になりにくいため、人員削減だからと言って働き続けて解雇される可能性は低いです。
しかし、人件費を減らすことに人員削減しようとしていることは明白です。
解雇されなかったとしても仕事の内容が変わるわけではないため、仕事の激しさは増すことが考えられます。
将来が明るいとは言えません。
郵便局を本気で辞めたい!と考えているなら、転職市場で有利な20代のうちに転職に向けて行動することをおすすめします。
配達業務は遅かれ早かれ自動運転による配達に置き換えられる
2020年に日本郵便が配達ロボットの初の公道走行を行ったことは記憶に新しいです。
この実験はラストワンマイル配送における配送ロボットの導入可能性を検証するためのもので、自動運転による配達の可能性を立証できる結果となりました。
また2021年には、ドローン開発を手掛けるベンチャー企業、「自律制御システム研究所(ACSL)」と郵便・物流分野での業務提携を結びました。
ドローンを使った自動配達にも意欲的です。
今後は自動運転の技術がさらに高まり、郵便局の配達業務も遅かれ早かれ自動運転による配達に置き換えられることが想定されます。
20代で郵便局に入った人の中には、配達業務をメインに行っている人もいると思います。
すぐに配達の仕事はなくなりませんが、近い将来に配達の仕事が大幅に減り、その際にリストラや異動の対象になるかもしれません。
今よりも労働環境が悪くなる可能性もあるので、早いうちに転職を視野に入れておきましょう。
20代は転職がしやすい年代
20代で郵便局を本気で辞めたいと思うなら、辞めて新しい仕事を探した方が良いです。
業界や職種によって違いはあるものの、転職は若ければ若いほど有利なので20代は転職市場における売り手になります。
20代なら「年齢のせいで転職できない」というケースはほとんどないでしょう。
企業が20代に期待していることはポテンシャルです。
また郵便局で仕事した経験があるなら、社会人としてのマナーは身についていると判断してもらえます。
企業としては新卒と同じくらいポテンシャルを感じ、なおかつ新卒と違って社会人マナーの教育が必要ありません。
企業によっては新卒よりも優先的に採用するところもあります。
20代は、未経験の業種や職種への転職もしやすい年代です。
新しく挑戦してみたい業種や職種に就くこともできます。
また郵便局での経験を活かして転職できるところもあります。
郵便局の配達業務なら、
・トラック
・運送会社
などの仕事、
郵便局の窓口業務なら、
・接客販売
・事務職
・個人営業
などの仕事、
郵便局の保険業務なら、
・個人営業
・法人営業
などの仕事があります。
経験を活かせる仕事なら即戦力として雇ってもらえるため、未経験の業種や職種に比べると転職のハードルはかなり下がります。
20代は転職に困らない年代!やりたいことを優先しよう
一般企業のデメリット
郵政民営化によって公的機関から民間企業になった郵便局ですが、昔の名残が残っているところもあります。
そのため、郵便局から一般企業への転職にはデメリットもあります。
転職して後悔しないためにも、一般企業で働くデメリットを知っておきましょう。
ここでは、デメリットを2つ紹介します。
プレッシャーやノルマが大きい
一般企業は、モノを生産して販売することやサービスを提供するのが業務です。
一般企業は利益を追求することが基本になっていて、モノやサービスを提供することによって得られる対価が活動資金になっています。
また大企業になるほど仕事の規模が大きくなり、企業によっては世界の経済に大きな影響を与えるような仕事を行うこともあります。
郵便局も業務を通じて利益を得ることが目的ですが、公的機関の名残があって一般企業のようにガツガツして利益追求しているところは少ないです。
年賀はがきや保険のノルマはありますが、もっと厳しいノルマがある一般企業もあります。
郵便局を辞めた後は一般企業に転職する人が多いと思いますが、転職先によっては経験がないようなプレッシャー・ノルマに押しつぶされてしまうかもしれません。
20代だと社会経験が少ないため、「隣の芝生は青く見える」こともあります。
どうしても辞めたい!と思って郵便局を辞めたものの、いざ転職してみると郵便局よりも辛かった!と言った状況になることもあるので注意しましょう。
転職が全てを解決してくれるかのように期待しすぎると失望してしまって失敗してしまったと感じるよ。どの業界にもそれなりの大変さがある!
一般的な民間企業は本当にいろいろあるよ。
残業が多い会社も少なくない
「郵便局はブラックだ!」と言われることもあり、ネットで調べても郵便局はブラックと言うキーワードが出てきます。
ノルマが厳しいことや給料が低いなどの理由が主ですが、公的な機関だったこともあって残業のルールなどはきちんとしているところが多いです。
局や部署にもよりますが、残業をさせない雰囲気でほとんど残業がないケースもあります。
郵便局を辞めて転職したい20代の方の中には、ハードな残業経験がない人もいると思います。
しかし、一般企業で働くとなると、企業によっては残業が多くハードーワークになる可能性もあります。
残業の多さは業種によっても変わります。
dodaが2019年に行った調査によると、広告・新聞・EC業界・コンビニでは残業時間が30時間を超えています。
残業時間が少ない業種のスポーツ・薬局・信販などの業種においても残業時間は10時間を超えます。
残業が多い企業は少なくなく、転職次第では郵便局よりもプライベートの時間が大幅に少なくなってしまうかもしれません。
幹部候補や役職候補にあたる人は転職することでむしろ将来的な待遇が悪くなる可能性も
20代でも郵便局の仕事で結果や成績を残していると幹部候補や役職候補になります。
郵便局では年に1回ほど人事評価シートが作成されますが、このうちA・B査定を受けると増給になります。
評価が高ければ幹部候補や役職候補になり、社員申告書で出世の意思を示しておけば、昇進試験のときに上司から声をかけられることもあります。
もし若いうちから幹部候補や役職候補に入っているなら、そのまま郵便局で働いた方が転職するよりも給料や待遇は良いかもしれません。
ただ、郵便局で20代から将来を期待されているような人材なら、転職先でも成績を残して出世するとも言えます。
幹部候補や役職候補であっても郵便局を辞めたい気持ちが変わらないなら、20代のうちに転職をして転職先で出世を目指すのもありです。
中途半端にだらだらと仕事を続けるくらいなら転職活動をまずは並行して見た方が良い
郵便局を辞めたいと思いながら、行動を起こさずだらだらと仕事を続けるのは時間のムダです。
郵便局を辞めたいという気持ちがあるなら、他にやりがいを持って働ける場所があるか調べることをおすすめします。
在職中でも転職活動はできるので、転職したい企業が見つかったら郵便局を辞めたらいいのです。
とは言っても、仕事に追われる日々の中で転職活動をするのは簡単ではありません。
そこで活用したいのが、在職中でも転職支援を行ってくれる転職エージェントです。
転職エージェントは、転職支援の高い実績を持つコンサルタントのサポートが受けられるサービスになります。
自分の経験やスキルにマッチした求人の紹介や仲介をはじめ、履歴書や職務経歴書の添削、面接サポートなどを行ってくれます。
転職エージェントで転職活動をしてみて、やっぱり郵便局で働き続けた方が良いと思うなら仕事を辞めなくても構いません。
今の仕事を続けるべきか辞めるべきかを、感情的ではなく客観的に判断するためにも転職エージェントはおすすめです。
中には郵便局を辞めてから転職活動することを考えている方もいるかもしれません。
しかし、仕事を辞めて収入が途絶えた状況で転職活動をしても心に余裕はもてません。
希望する条件を妥協して転職することにもつながるので、転職活動は仕事をしながら行うのがベストです。
転職エージェントは無料のサービス!コストをかけずに転職活動ができる
まとめ
20代で郵便局を辞めたい気持ちがあるなら、まずは仕事をしながら転職活動することをおすすめします。
仕事が激務でも転職エージェントを活用すれば、転職活動のサポートを行ってくれます。
転職活動をして働きたいと思える企業があれば転職に向けて舵を切り、今のまま働いた方がいいと思うなら気持ちを切り替えて仕事に力を入れましょう。
社会経験が少ない20代は、ちょっとしたきっかけで仕事を辞めたいと思いがちです。
転職市場では売り手市場なので転職には困らないですが、「あのとき郵便局を辞めなければよかった」と後悔しないように勢いで辞めてしまうのは避けましょう。