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仕事(職場)の人間関係が辛いので辞めたい人がラクになる行動

仕事(職場)の人間関係が辛いので辞めたい人がラクになる行動

仕事を辞めたい理由として多いのが職場の人間関係です。
仕事にやりがいを持っていても、人間関係が辛いと業務に集中できず仕事に行くのが苦痛に感じるようになります。

仕事が好きなら人間関係だけで転職するのはもったいないです。
少しの工夫で人間関係が改善されることもあるので、人間関係を改善するために行動や視点を変えてみましょう。
それでもダメなら転職も視野に入れて現状を変えることをおすすめします。

今回は、仕事の人間関係が辛いと感じている人が人間関係を改善するための方法や対策ができるようになることを目指しました。

この記事を読んで人間関係でストレスを覚える生活を減らしていきましょう。

あるある!人間関係が辛いと感じるパターンとその対策

仕事で人間関係が辛いと思うのはどんなときでしょうか?

人によって辛いと感じるポイントは異なると思いますが、だいたいは以下のどれかにあてはまるのではないでしょうか。

・上司が怖い

・同僚に仲間外れにされている(されている気がする)

・職場で悪口を言われている(言われている気がする)

・職場に話せる仲間がいない

・なれなれしい同僚がいる

・部下と仲良くなれない、信頼されない

まずは人間関係が辛いと感じる場面をイメージしてみましょう。

たとえば、上司の一挙一動が気になっているのであれば、上司が怖くて人間関係がイヤになっています。
周囲に人が集まって何か話をしていて、その輪に入ることができないなら同僚に仲間外れにされていることが辛いと感じる原因です。

職場の人間関係がイヤになりすぎると、考えるのも嫌になって自分を客観的に見ることができなくなります。

私も証券時代に苦手な上司がいて、気分がコロコロ変わって急に叱りだすこともあれば、急に褒めるような少し情緒不安定な上司でした。
いつの間にか顔色ばかりを伺うようになり、仕事に集中できなくなり、営業成績も落ちてしまう悪循環に陥りました。

私の場合は上司に相談という形で話をしたら上司の方から「言ってくれてありがとう」とお礼を言われ、そこから上司との人間関係は円滑になりました。

しかし、私と上司の日ごろの関係性からベストな方法だったわけで、誰でも同じ方法が通用するとは限りません。

解決策を出すためにも、まずは人間関係が辛くなっている理由と向き合ってみましょう。

改善できる方法は以外に多い?!仕事の人間関係を改善する視点10選

人間関係に悩む原因が分かったら、次は人間関係を改善する方法について考えていきましょう。ここでは、仕事の人間関係を改善する10の視点を紹介していきます。

自分に当てはまるもの、自分でもできそうなことがあれば、会社でも実践してみましょう。

全員に好かれることを諦める

人間関係で辛くなっている人の中には、全員に好かれることを意識して日ごろから対人関係に力を入れている人もいます。

単に嫌われたくないという理由の人もいれば、ビジネスにおいて人から嫌われることに一利なしという考えの人もいるでしょう。

もちろんビジネスにおいて敵は少ないに越したことはありません。

しかし、全員に好かれることにこだわっていると人の言動、行動ばかりが気になってしまい、些細な言葉にも傷ついてしまいます。
それで業務に支障が出ると、それこそ本末転倒です。

感情を犠牲にして全員に好かれる必要はありません。自分が思っているより相手は自分のことを考えていないのです。

相手を攻撃せず、思いやりの気持ちを忘れず、目の前の仕事に全力で取り組む方が人間関係は円滑になります。人のことより自分や会社のことを考えましょう。

たかーし

好かれることを諦めたとき、これまでの悩みが嘘のようになくなる!

心理学的に有効なコミュニケーション方法を取る

心理学的に有効なコミュニケーション方法の取り方として、アルフレッド・アドラーの心理学が有効です。

アドラーの心理学によると、職場の人間関係の悩みを抱えないためには「距離感」が重要と説いています。
特に「近づきすぎず、遠ざけすぎない、押し付けず、遠慮しない」この4つのポイントは職場のコミュニケーションで重要なポイントです。

近すぎると相手のイヤなところが目に付くようになり、遠ざけてしまうと自分が孤立しているという不安感が強まります。
近すぎると感じる場合は少し距離を取り、遠すぎると感じる場合は話しかける回数を増やすなどの対応が有効です。

たかーし

家族、会社、友達すべての関係において適度な距離感が大切!

脳科学的に有効なコミュニケーション方法を取る

円滑な人間関係を築いている人は、だいたいコミュニケーション能力が高いです。

コミュニケーション能力を高めると人間関係が楽になる場合もありますが、コミュニケーション能力が高い人は聞き上手という特徴があります。

脳科学的にコミュニケーション能力が高い人は、

・いつ

・どこで

・誰が

・何を

・なぜ

・どのように

の5W1Hを基準に人の話を聞いています。相手の話をしっかり理解できるので、的確な返事ができます。すると、相手も「自分のことを分かってくれている」と思うようになり、信頼してくれるようになります。

脳の理解力を高めるためには、テレビや新聞のニュースを見て要点をまとめるのが有効です。

メディテーションなどを通じて自分の感情を客観視できるようにする

メディテーションとは、日本語に直すと「瞑想」という意味になります。

瞑想はスピリチュアルなイメージがもたれがちですが、心を落ち着かせて自分を客観視する最適な方法です。
心の筋トレともいわれていますが、冷静に自分を客観視することで自分が取るべき行動や気を付けるべき言動などが見えてきます。

メディテーションそのものに人間関係を改善する効果はありませんが、心を落ち着かせることでストレスが解消されることもあります。

メディアテーションと言えばヨガをイメージする人も多いと思いますが、お風呂から出てスマホやテレビの電源を切り、目をつぶって椅子に10分座るだけでも十分な効果が得られます。
特に、心に余裕がない!という人に実践して欲しい方法です。

経営者の目線で上司の部下に対する役割を把握して接する

上司が怖い、上司の態度が威圧的、など上司への苦手意識が原因で人間関係に悩んでいる人もいるでしょう。

上司との関係が悪くなると、「今日も上司に叱られたらどうしよう」、「上司がいなかったらいいな」、「上司と顔を合わさないためにはどうすればいい?」など、上司のことばかり考えるようになります。

ここで考えないといけないのは、「どうして上司は自分にそんな態度を取るのか?」というポイントです。中には救いようのない最悪な上司もいますが、多くの上司は上司としての立場で部下に接しています。

たとえば、「先方に電話を入れるのが遅い!」と叱責されたとします。

「また叱られてしまった」と考えてしまう人は上司との関係がいつまでも改善しません。

もう一歩踏み込んで、「連絡するのが遅れてしまったせいで、先方を不安にさせてしまい、それがきっかけで先方との仲が悪くなることを懸念して上司が叱ってくれている」と考えることができれば、上司との関係も少しずつ改善していくはずです。

上司の立場になって考えることも大切です。

相談できる話し相手を見つける

相談できる相手がいれば、それだけで気持ちが楽になるものです。

相談できる人がいないなら、相談できる話し相手を見つけることも、人間関係の辛さを改善することにつながります。

相談相手としては同僚など職場の事情を知っている人が望ましいですが、同僚はライバルでもあるので相談が悪口にならないように注意してください。

たとえば、「○○上司がむかつく、○○さんが嫌い」と言ってしまうのは相談ではなく悪口です。「○○上司に信頼されるようになりたい。○○さんともっと仲良くなりたい」などは相談になります。

相談される側も「自分は信頼されている」と思うのでイヤな気はしないはずです。それがきっかけでコミュニケーションが深まることもあります。

辞めて欲しくない人材になり立場を改善する

「あの上司が嫌い」、「あの上司が好き」という好き嫌いがあるように、会社にとっても「あの従業員は辞めてもいい」、「あの従業員に辞められるのは困る」という基準があるものです。

「あの従業員に辞められて困る」という人材になれば、周囲には自然と味方が現れてきます。
人間関係に悩んでいるなら、自分自身が努力をして辞めて欲しくない人材になって立場を改善するのも対策の1つです。

辞めてほしくない人材とは、

・真面目で誠実な人

・仕事ができて優秀な人

・明るくムードメーカー

・気配りが上手で優しい

・面倒見がいい

などがあります。すべてを完璧にする必要はありません。

たとえば、コミュニケーションが苦手なら真面目で誠実な人と思われるように努力、細かい性格なら気配りが上手で優しい人を目指せばいいのです。

自分の性格や長所を伸ばせる分野で「辞めてほしくない人材」になりましょう。

できる限り高い役職の人と仲良くなり後ろ盾になってもらう

職場において後ろ盾があることは気持ちの大きな安心につながります。特に同じ会社の高い役職の人と仲良くなっていれば、それだけで周囲からは一目置かれるようになります。

ただし、役職が高い人と仲良くなるのは簡単ではありません。あからさまに媚を売っても、経験豊富な人には簡単に見抜かれてしまいます。

普段から挨拶、報告、相談などをしっかり行い、信頼される人材になることが高い役職の人と仲良くなるために最低限必要なことです。自分からどんどんアピールすることが重要になります。高い役職の人と仲良くなっていれば、出世にもプラスになります。

表面上だけ慕われている人は可哀想な人だと思い同情する心の余裕をもつ

自分が「嫌い苦手」だと思う人は、他の同僚からも「嫌い苦手」と思われているものです。

多くの人から嫌われている人は自分のやり方が正しい、自分はすごい、など勘違いしているケースがほとんどです。

表面上だけ慕われているような人に苦手意識を持つ必要はなく、「周囲から嫌われていることに気付けない可哀そうな人だ」と同情する気持ちを持つことで心に余裕が生まれてイライラが自然と消えていきます。

接し方の工夫で解決できない相手は人事に相談する

接し方を工夫しても人間関係の辛さが解消されない場合は、会社の人事部に相談してみるのも選択肢としてあります。

特にいじめ・パワハラ・セクハラなどで悩んでいる場合は、相談することで会社が何らかの措置や対策を取ってくれる可能性もあります。

会社には従業員が安心して働くことができるように職場環境に配慮しないといけない義務があり、これに違反していると会社自体が処罰されることもあるのです。

「相談して立場が悪くならないか?」、「余計に人間関係が悪化しないか?」など不安に感じることも多いでしょう。
しかし、苦痛に耐えながら我慢して働く必要は一切ありません。

場合によっては異動できることや、いじめをしている従業員に何らかの処罰が下ることもあります。
相談するときは、「どんなことをされるのか」、「苦痛に感じることは何か」などをまとめておきましょう。

我慢したことは表面上は受け流せても心身への負担となるので注意

人間関係でイヤなことがあっても我慢して受け流すという人も多いでしょう。

日本人の気質として「我慢が美徳」のような部分もありますが、我慢してやり過ごすことができても、確実に心身の負担になっていることに注意しなければなりません。

少しずつ蓄積された心身の負担はストレスに変わり、自分が知らないうちに心が病んでしまい仕事に影響が出てきます。

我慢して心身が病んでしまうくらいなら、最初から我慢する必要はありません。心身が病んでしまっても、自分を追い詰めた人には何の影響もないわけです。

我慢することに何のメリットもありません。

改善を実践した上でダメなら会社を辞めることも視野に入れよう

人間関係の改善を実践しても、状況が変わらないなら会社を辞めることも視野に入れましょう。

「会社を辞めるとキャリアに傷がつくのでは?」と不安に感じるかもしれません。

転職回数が増えると転職がしにくくなるのは事実としてありますが、我慢しながら働き続けても業務に集中できず会社の中での成長も望めないでしょう。働きやすい職場に移り、業務に集中しながら成長できる環境を整える方が将来を考えたときにメリットは大きいです。

離職を考える前に、必ず上司への相談、もしくは人事への相談は行ってください。相談しても改善が見られないなら離職を検討しましょう。

勢いで辞めると転職に失敗する可能性がある!事前にリサーチを行おう

人間関係で辛いと感じている人が転職したとしても、新しい職場で新たな人間関係の悩みが出てくることも十分に考えられます。

特に勢いで辞めて転職すると、同じような悩みを抱えて再び離職に追い込まれるかもしれません。

転職に失敗しないためには、自分がどのような理由で離職するのか冷静に考えて同じ理由で離職しない職場を選ぶことが大切です。

同僚とコミュニケーションを取ることができなかった、コミュニケーションを取るのが苦手という理由で仕事を辞めた人が、人間関係が密な職場に転職しても上手くいきません。

たとえば、密な人間関係が苦手なら淡々と仕事がこなせる事務職、疎遠すぎる人間関係が不安なら人と接する機会が多い営業職、上司が苦手なら管理職など、自分の性格に合った仕事を選びましょう。

自分ではどんな仕事が合うのか分からない!という人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは転職のプロに自分の市場価値を評価してもらい、自分の性格や適性を判断して最適な仕事を紹介してくれます。

仕事に関する相談もできるので、これまで上手くいかなかった理由を知って今後につなげることもできるでしょう。

転職エージェントは無料で利用ができて、さらに在職中でも転職活動を支援してくれます。
自分1人で転職活動をするよりも客観的に自分を見てくれる転職のプロが近くにいた方が気持ちもかなりらくです。

たかーし

リサーチするなら転職エージェントに頼もう!自分に合った仕事が見つかるはず!

数年の経験でフリーランスに転向しやすい職業への転職もあり

人間関係が苦手な人におすすめの働き方としてフリーランスがあります。

私は個人事業者として働いていますが、自分1人ですべての業務をこなすため、誰かに叱責や注意されることもなく人間関係の悩みは一切ありません。

仕事関係の人付き合いはもちろんありますが、誰かとチームを組んで業務を進めるわけではなく、仕事の受注や発注に関するやりとりがメインなので完全にビジネスと割り切った付き合いができます。

その分、安定して仕事があるかどうかの不安などはありますが、お金にならない人間関係より仕事そのものに悩む方がずっとメリットはあると感じます。

フリーランスとしての働き方にはいろいろありますが、数年の経験でもフリーランスとして転職しやすい職種として以下のようなものがあります。

・ウェブマーケティング

・エンジニア

・デザイナー

・コンサルタント

これらはフリーランスの仕事として人気が高く人間関係の悩みも抱えにくいです。

この場合、辞めてからフリーランスで仕事を始めるのではなく、在職中から技術を磨き、可能なら副業からスタートして「イケる!」と思った時点でフリーランスに転向するのが理想です。

まとめ

人間関係の悩みを抱えながら仕事をするのは辛いですよね。

人間関係で仕事を辞めるのは「逃げではないか?」、「甘えていると思われないか?」など、周囲の視線も気になるところです。

結論から言うと、できることをして状況が改善しないなら転職するのはありです。相談できる人に相談をして、それでも人間関係が辛いなら新しい仕事を探しましょう。

転職エージェントを利用すれば、自分に合った仕事を転職のプロが探してくれます。人間関係の悩みを抱えにくいフリーランスになるのも選択肢の1つです。

仕事をしていると今の環境がすべてだと錯覚してしまいがちですが、自分に合う仕事は他にもたくさんあります。我慢するのは終わりにして、視野を広げて仕事を探しましょう。