新しい働き方として注目されているフリーランス!
長年勤めてきた会社を辞め、フリーランスに転職したという話しも以前より増えていると身近に感じている方もいるでしょう。
最近は、公務員からフリーランスに転職するケースも増えています。
結論から言うと、公務員からフリーランスに転職するのはありです。
ただし、公務員からフリーランスに転職したい方は、そのメリットだけでなくデメリットについても知っておく必要もあり。
ここでは、公務員からフリーランスに転職するメリット・デメリットを紹介しました。
公務員からフリーランスになるメリット
フリーランスの仕事について、自由に仕事ができるイメージを持っている方も多いでしょう。
給料、勤務形態、就業日などがきちんと決められている公務員とは真逆の働き方に感じますよね。
実際に、公務員からフリーランスになるには以下の3つのようなメリットがあります。
公務員とは真逆に近い世界なので新鮮に感じる
公務員からフリーランスになるメリットの1つに、公務員では味わうことができない新鮮な勤務形態があります。
私も民間企業からフリーランスに転職した経歴を持ちます。
民間企業は朝の出勤時間、昼休み、休みの日などがあらかじめ決められていますが、これは公務員でも同じです。
フリーランスになって最初によかったと感じたのは、自分で働く時間や休む日を自由に決められることでした。
フリーランスの業務形態にもよりますが、私はコンサルタントや執筆などがメインだったので、クライアントから指定される納期や打ち合わせの計画を立て、それに合わせて仕事をしていました。
朝起きるのが大変なときやプライベートで用事があるときは、夜に集中して仕事ができますし、用事がなければ休日でも仕事ができます。
プライベートの時間をメインにし、空いた時間を使って働くというライフスタイルを作ることもできました。
民間企業よりもさらにルールに厳格な公務員なら、フリーランスの自由性の高い働き方に対してより新鮮に感じると思います。
無駄や効率化を自由にやれる
仕事をきちんとこなしている方からすると、ムダが多く非効率な職員と一緒に仕事をするのはきついと感じるかもしれません。
私も職場の同僚にミスばかりする人がいて、連帯責任という形で一緒に責任を取らされることも多かったです。
腹が立っても悪気がない感じだったので強くは言えず、もやもやした気持ちで仕事をしていました。
フリーランスになると、自分で仕事のスケジュールを組んで働くので、他の職員や従業員に足を引っ張られることもありません。
ムダや効率化を自由に行うことができるので、自分の考えに基づいて自由に働けるメリットがあります。
もともと顧客・社員問わずコミュニケーションを取るのは得意でしたが、ネガティブなことは言いたいことがあってもストレートには言えませんでした。
フリーランスになって自由に働けるようになって新たに出てきた問題もありますが、すべてが自己責任なので誰かを恨むこともなく自分の中で納得ができます。
フリーランスはすべて自己責任!失敗しても納得はできる
事務的な対応をしなくて良くなる
公務員は事務的な対応をする人が多いと言われています。
このような対応の職員が多いのは、市民とのトラブルをできるだけ減らしたいためです。
事務的な対応=無難な対応ですが、事務的に対応する側も自分の意見が言えず精神的にきつく感じます。
フリーランスはクライアントとのやりとりがありますが、それ以外で事務的な対応をする機会は多くありません。
事務的な対応が嫌なら、関わらないようにすることだってフリーランスならできるのです。
フリーランスと言っても、仕事を選べる人もいればどんな仕事だって受けたいという人もいます。
仕事によっては事務的な対応が多くなることもありますが、公務員のようにかしこまる必要もなく強制されるわけでもありません。
公務員からフリーランスになるデメリット
公務員からフリーランスになるのはメリットばかりではありません。
デメリットをきちんと知っておかないと、「公務員を辞めるんじゃなかった」と後悔します。
フリーランスの勤務形態も多様化しているため、現在のフリーランスの働き方のデメリットを把握しておくことも大切です。
ここでは、公務員からフリーランスになるデメリットを3つ紹介します。
フリーランスの急増と不景気で価格競争が激しくなる
日本は終身雇用制度の崩壊やクラウドソーシングなどの普及に伴い、フリーランスとして働く人が急増している背景があります。
ランサーズが行ったフリーランス実態調査2021によると、2018年にフリーランスとして働いていた人が1151万人だったのに対し、2021年には1670万人になっていて約500万人以上も増加しています。
ちなみにアメリカでは2018年に5670万人だったのに対し、2021年は5700万人で約30万という小規模の増加です。
データからもフリーランスが急増していることが分かりますね。
フリーランスが急増していることに対して景気は後退気味です。
コロナ感染症が流行してからは倒産する企業も増え、解雇されてフリーランスに参入する人も増えています。
フリーランスの増加によって起こるのは価格競争です。
仕事を発注する側は、より安くて質のいい仕事をしてくれる人に仕事の依頼をしたいと思います。
フリーランスが急増したことで価格競争が起こり、発注側はより安く質のいい仕事を依頼できるようになり、以前よりもフリーランス1本では稼ぎにくくなっている現状があります。
フリーランス市場は刻々と変化!時代に合わせた働き方に変えていくスキルも必要
参入敷居の低い分野(ライターやWeb制作)は独自の強みや経験がないと淘汰されやすい
フリーランスと言ってもさまざまな働き方があります。
公務員からフリーランスになりたい!という方の中には、フリーランスになってどんな仕事をするかイメージできていない方もいるでしょう。
知識やスキル、経験がなくてもフリーランスにはなれます。
特に初期資金が必要なく未経験でも始められるライターやweb制作などはフリーランスにも人気の仕事です。
参入敷居の低い分野は誰でも同じように始められることから、競争が激しく独自の強みや経験がないと淘汰されやすいデメリットがあります。
たとえば、
・士業の資格を取得しているライター
・大手企業のホームページを手がけたwebデザイナー
このような実績があれば仕事を受注できる確率は高くなりますが、実績がないと発注側も「他に信頼できる人に依頼する」ことになります。
公務員でも、「公務員時代に珍しい経験」、「プライベートで他の人には負けない趣味」、「IT関連の資格を取得」しているなどがあれば、フリーランスの仕事に活かせるかもしれません。
フリーランスの業務量は無限
フリーランスで働く場合、請け負うことができる仕事量には上限があります。
現在請け負っている仕事があるなら、他の仕事を受注することはできず、せっかくのチャンスを何度も逃すことになります。
私もフリーランスになって大きなデメリットと感じたことの1つです。
1つの企業から定期的に受注があるうちはいいですが、それがいつ終わってしまうか分からない不安もあります。
受注がなくなったら次の取引先を探さなければなりませんが、再び1から信頼関係を築いて仕事を始めなければなりません。
「1つの企業にこだわっていると仕事がなくなったときに大変!」と思い、複数の企業と契約して仕事をもらうと、仕事が雑になってしまうことやスケジュール管理が難しくなります。
フリーランスの業務量は無限ですが、その中で自分のキャパや受注されないリスクなどを考えながら仕事をするのは想像以上に大変です。
他にも「仕事を断ったら次の仕事をもらえないかもしれない」という不安から、受注できるだけ受注するというフリーランスも多くオーバーワークになりやすいデメリットもあります。
フリーランスで利益追求の姿勢や営業力を鍛えてからの転職はアリ
フリーランスになると、公務員や民間企業ではできないような経験もあります。
私もフリーランスになり、1人で仕事を受注して稼ぐようになってからたくさんの学びがありました。
この経験は次に転職するときに必ず役に立つはずです。
特にフリーランスは、民間企業が必要とする「利益追求力」や「営業力」などの能力を高められます。
フリーランスでスキルを高め、この経験を次の転職に活かす材料にするやり方もあります。
公務員からフリーランスになり、さらに民間企業を経験する人は多くありません。
人と違った経験を積み重ねることで仕事の幅を増やせるメリットもあります。
それでも転職できなかった場合のオプション
転職活動は仕事をしながら進めるのが望ましいですが、公務員は課長補佐以上になると在職中の転職活動ができません。
そのため、公務員を辞めてから次の仕事を探すという方も多くいます。
仕事を辞めると収入が途絶えますが、次の仕事が見つかるまでに生活費がかかります。
貯金や退職金を切り崩して仕事を探さなければなりませんが、仕事がすぐに見つかるとも限りません。
フリーランスの仕事はいつでも始めることができて、いつでも終わらせることができます。
転職活動をしている間のオプションとしてフリーランスで働くのもありです。
フリーランスで仕事をもらうためには企業に交渉しなければなりませんが、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングを利用すれば、未経験者でも仕事に応募することや仕事の受注ができます。
転職先が見つかるまでフリーランスで働き、転職してからフリーランスを辞めるという働き方も選択肢の1つです。
フリーランスが本業にならなくても副業・兼業に活かせる!
転職してダメだった後でもフリーランスになれる
公務員からフリーランスになり、フリーランスから民間企業に転職しても、環境が合わず仕事を辞めるという方もいます。
公務員と民間企業では職場の雰囲気が異なるため、転職が上手くいかないケースも多いです。
せっかく転職できても、すぐに仕事を辞めてしまっては意味がありません。
働いてみないと職場の雰囲気は分からないので、転職に失敗すること自体は悪いことではありません。
しかし、再び転職することになると1から転職活動をやり直さなければならず、転職に失敗したことに不安を持って転職活動が慎重になってしまいます。
公務員からフリーランスになった経験があれば、転職に失敗してもフリーランスに戻るという選択肢が残されます。
転職活動をしているときも、フリーランスとしての選択肢があれば心の余裕が生まれます。
フリーランスで働くことは、転職で失敗したときの保険にもなります。
フリーランスでなくても転職できる可能性のある分野はある
公務員からフリーランスへの転職を考えている方の中には、公務員から民間企業に転職することが難しいという理由の方もいるでしょう。
公務員での経験やスキルは民間企業だと活かしにくく、特に即戦力を求めるような企業だと元公務員の求職者の採用に対して後ろ向きになりやすいです。
ただし、公務員ならではの経験やスキルを求めている企業もあります。
転職先が見つからないという理由で公務員からフリーランスへの転身を考えている方は、フリーランスになる前にこのような民間企業に転職するのもありです。
公共営業の分野
公務員の経験が重宝される民間企業に、役所や自治体と取引のある企業があります。
民間企業の経験しかないと役所や自治体の内部事情が分かりませんが、公務員の経験があれば内部事情が分かります。
役所や自治体が抱える課題や問題を熟知している社員が営業をした方が、民間企業の経験しかない社員に比べてピンポイントにアプローチをかけられます。
公共営業の求人情報はたくさんあります。
求人サイトやハローワークの求人でも探せますが、公務員で経験してきた部署や経験がより活かせる求人を探すなら転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントは無料で転職サポートをしてくれる他、スキルや経験にマッチした求人を探してもらうこともできます。
転職が難しいという理由だけで公務員からフリーランスに転職しようとしている場合は、先に転職エージェントを使って転職できる企業がないか探してもらうのもおすすめです。
社内の調整役
公務員の中でも、市役所のように部署移動がある職場だとさまざまな経験を積めます。
だいたい3年くらいで異動する部署が多く、これは不正の防止や職員の能力開発、職場の活性化などを目的にしています。
公務員の経験は民間企業に活かしにくいと言われています。
しかし、1つの民間企業で1つの部署を経験したことがない人よりも、さまざまな部署を経験している公務員の方が経験やスキルを転職に活かしやすいこともあります。
複数の部署の経験が転職先の職種とまったく関係なくても、ゼネラリスト(保有している知識・技術・スキルが広範囲の人)の方が調整役に向いています。
調整役はリーダーとメンバーをつなぐ重要な役割です。
市役所で勤務していた公務員なら、市民と行政をつなぐ調整役でもありますよね。
大企業だと専属の調整役がいますが、中小企業だとゼネラリストを調整役として迎え入れるところも多いです。
ただし、調整役を採用している企業は一般求人だと分かりにくいです。
転職エージェントでコンサルタントに仲介してもらい、自分のスキルや経験が調整役として活かせる求人を探してもらうことをおすすめします。
まとめ
公務員からフリーランスになるメリットは自由な働き方ができることです。
その一方で、公務員のように安定した給料はもらえず、自分で仕事を探さなければなりません。
フリーランスは安定しない仕事ですが、自分で考えて行動しなければならず、そこから得られる知識や経験は今後の人生に役立つはずです。
もちろん公務員として働くメリットもあるので、勢いで辞めてしまわないようにしてください。
フリーランスのメリット、デメリットを振り返り、今後のライフワークについて考えましょう。
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