キャリアを考えるとこのタイミングで辞めるのは悩んでしまう
仕事を辞める理由の1つに結婚があります。
最近は寿退社という言葉を聞く機会が減っているように、結婚してもそのまま働き続ける人が増えています。
結婚して仕事を辞めるかどうか悩んでいる方は、仕事を辞めるメリット・デメリットをきちんと知っておきましょう。
この記事では、結婚して仕事を辞めると損する人と大丈夫な人の特徴や結婚して辞めたあとの働き方などを紹介します。
結婚後に辞めて損するパターンは経験が不十分な状態で辞めてしまう人
結婚後に辞めて損する人は、経験が不十分でキャリアが築けてない人です。
条件を落とさずに転職するためには、過去のキャリアをそのまま活かせるかどうかがポイントになります。
経験が不十分で転職の際にアピールできるポイントがないと、未経験者扱いとなり過去と同じような給料や待遇も期待できません。
結婚後も働き続けたい意志があり、経験をアピールすることが難しいのであれば、仕事を辞めずに今の仕事を続けるのが望ましいです。
すでにキャリアを築いていれば結婚後でも転職してキャリアアップできる人もいる
すでにキャリアを築いている人なら、結婚してもキャリアアップできる可能性があります。
キャリアアップが目指すスキルや経験があるなら、結婚後に転職しても高い給料や高待遇を目指せます。
また結婚による退職理由は転職に不利になりません。
ここでは、結婚して仕事を辞めても大丈夫な人の特徴を紹介します。
結婚による退職理由は転職で不利にならない
「結婚で仕事を辞めることが転職に不利になるのでは?」と不安に思っている方もいるかもしれません。
しかし、退職理由が結婚であっても、仕事への意欲がアピールできれば不利になりません。
求人に応募する際には、「以前の仕事を続けたかったけど、結婚に伴う転職でやむを得ず退職をした」のように退職した理由がきちんと伝わるようにしましょう。
また出産を予定しているときは、「育児と仕事の両立を望んでいる」のように転職したあとの働き方を具体的に伝えるのもポイントになります。
いずれにしても結婚して退職したからと言って引け目を感じる必要はありません。
ある程度の経験を積んだ人は再就職もなんとかなる
転職でアピールできるスキルや経験、実績などがあれば、結婚後の再就職も給料や待遇を落とさずに転職できる可能性が高いです。
アピールできるスキルとして具体的には、
・語学力
・PCスキル
・マネジメント力
・営業力
などが挙げられます。
上記のようなスキルを使って仕事をしていた実績があれば、即戦力で使えるスキルとして見てもらうことができます。
また経験をアピールする場合、スキル力を具体的に挙げることが大切です。
たとえば、「営業でトップ成績だった」、「PCの○○言語を習得している」、「英語検定のレベルやスコア」など○○が○○のように明記しておくとよいでしょう。
経験があれば同業種や同職種に転職しやすい!アピールできるスキルを考えてみよう
結婚後に考えられるキャリア
結婚後に考えられるキャリアには、
・正社員へ再就職
・パートやアルバイト
・副業系
の3つがあります。
給料をキープしたいなら正社員に再就職ですが、家事や子育てなどを優先するならパートやアルバイト、副業などが選択肢になります。
給料を重視するか、もしくは家庭を重視するかによって結婚後に目指すキャリアは変わってきます。
これについては自分1人で考えるのではなく、配偶者の意思も事前に聞いておく必要があります。
##正社員へ再就職
正社員の再就職は、ボーナスを含めた給料や正社員という立場を手放すのがもったいないという場合に選択肢の1つになります。
配偶者と同じフルタイム勤務になるのであれば、家事や子育てを手伝ってもらう必要も出てきます。
また配偶者と相談して生活リズムについて考える必要もあります。
小さな子どもがいる場合や今後子どもができることを考えると、子育てに忙しいタイミングで新しい職場に慣れるにはストレスも多大にかかります。
1から新しい環境で正社員になるよりも、慣れている職場で正社員として働く方が気持ちの面ではかなり楽です。
他の職場に転職することを考える前に、結婚や子育てしながら今の仕事を続けられるかどうか模索することや上司に相談することをおすすめします。
パートやアルバイト
家庭や子育てを優先して働くなら、パートやアルバイトとして働く選択肢もあります。
パートやアルバイトのメリットは、短い時間で働けることや家庭優先でシフトを組んでもらいやすいことです。
パートやアルバイトとして働く場合は、扶養内で働くかどうか、社会保険をかけて働くかどうかによっても変わってきます。
社会保険をかけてもらって働く場合は正社員に近い働き方になるので、家庭や子育てを優先するなら扶養内で働けるパートやアルバイトなどがおすすめです。
専門性が低く低時給のパートタイムはできれば避けたい
結婚を機に仕事を辞めて、家事や子育てをしながらパートやアルバイトを考えている方の中には、子育てが落ち着いてから正社員に復帰しようと考えている方もいると思います。
正社員に少しでも有利な条件で復帰できるようにするためには、専門性が低いパートタイムはできれば避けたいところです。
パートやアルバイトの中にも、転職に役立つ経験やスキルが積めるところもあります。
たとえば、飲食店で接客のアルバイトをすればコミュニケーション能力が得られますし、英語が得意なら英会話の講師のアルバイトをすれば語学力のスキルをさらに高められます。
パートやアルバイトをするなら、スキルが身につけられる仕事を選ぶのが望ましいです。
正社員の復帰を考えるなら少しでも転職に役立ちそうな仕事内容のパートやアルバイトを探そう!
副業系
副業系は自分のペースで仕事を進められることや、自分のスキルや経験を活かして仕事ができるメリットがあります。
以前の副業と言えば手作業がメインでしたが、最近はネットでの副業案件が増えています。
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングを活用すれば、自宅にいながら簡単に副業を探すことができます。
アルバイトやパートだと会社に出勤しなければなりませんが、副業なら自宅にいながら仕事ができるので、子どもがいる家庭は子どもを預けずに働くことができるのもメリットです。
副業系は片手間のイメージだが実際はかなり時間がかかる案件も多いため注意
副業系の仕事は家庭や子育てを優先しながら働けるので、片手間のイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし、実際に副業をすると時間がかかる案件も多く、パートやアルバイトよりも働く時間が長くなることもあります。
また副業系で安定した収入を得るためには、クライアントとの信頼関係が何よりも重要です。
クライアントが指定する日時までに必ず納品をしなければならず、納期を守らなかったら簡単に契約を切られてしまいます。
副業で働く場合は働く時間が決まっているアルバイトやパートよりもしっかり時間の管理をしなければなりません。
副業はスキル研鑽や経験値を積めてメリットが多い!クラウドソーシングで気軽に始めてみるのもあり
週休の多い会社は増えてきている
結婚して仕事を辞める人の中には、正社員だと休みが少ないことを理由に挙げる人もいます。
しかし、最近は優秀な人材の確保や流出を止めるために週休3日制を導入する企業が増えています。
週休が増えると会社の負担は大きくなりますが、それ以上に企業の成績に貢献する社員が多ければ企業は成長しますし、売り上げも伸びるため企業側にもメリットが大きいのです。
最近は働き方改革によって自由なスタイルで働けるフリーランスが人気を集めていますが、フリーランスのようなスタイルで働けるように勤務形態を変えている企業も増えています。
それに伴い柔軟に対応してくれる企業も増えているので、結婚して仕事を辞めるのではなく、今の職場で働き続けられるかどうかを上司に相談してみるのもおすすめです。
ゆくゆくはフルリモートで働ける会社もある
新型コロナウイルスをきっかけにリモートワークを導入する企業が増えています。
自宅にいながら仕事ができることから、リモートワークは家事や子育てが必要な人にとって働きやすい環境です。
新型コロナウイルスが終息しても、働き方改革によってますますリモートワークは増えることが予想されます。
今勤めている会社もゆくゆくはフルリモートで働けるようになるかもしれません。
フルリモートで働けるようになれば、結婚して家事や子育てを優先しながら働くことも可能になります。
また今勤めている会社がリモートで働けないなら、フルリモートに対応している会社に転職するのもありです。
結婚を機に転職を考えている場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは無料の転職支援サービスですが、結婚をきっかけに転職したい場合に希望条件に合った求人を探してもらうことができます。
フルリモートに対応している企業をピンポイントで紹介してもらうこともできるので、転職を検討している場合はぜひ活用しましょう。
まとめ
結婚して仕事を辞めることは転職に不利になりません。
しかし、新しい職場で働くとなると、活かせるスキルや経験があった方が給料や待遇面では有利になります。
転職を検討しているならスキルが活かせるかどうかも含め、転職エージェントに相談することをおすすめします。
また正社員として働くのが難しいなら、スキルや経験が活かせる副業やスキルや経験が積めるアルバイトをするのもありです。
配偶者とも相談しながら結婚後のワークスタイルについて今一度考えてみましょう。