これは私が大手の食品会社で働きましたが、そこから中小企業の食品会社に転職して、働きやすさと将来性を手に入れた話です。
大手の食品会社で勤めている途中で、鬱病になってしまい、退職せざるを得なくなりましたが、今の会社に入社して、働きやすい環境で楽しく仕事をできています。
大手の食品会社に入社するまでの話
私は大学を卒業後、4年程は新卒で入社した運送会社で働きました。
その時期からサービス業の条件の悪さを感じていたので、メーカーへの転向を決意し、薬品系のメーカーで製造職を経験しました。
その後、化粧品メーカーの生産管理職として働き、キャリアアップの目的で、東証一部上場企業の食品製造メーカーで働くことになりました。
大手の食品会社を辞めたいと感じた理由
入社後、手前味噌ではありますが仕事ができる方であったため(他の社員が余りに仕事が出来ない人が多かったのもありますが)、1年未満にも関わらず、主任の辞令が出ました。
それに伴い、サービス残業と休日出勤が増えていきました。
工場長が私に期待してくれていましたが、段々と私に無茶ぶりな要求を押し付けるようになり、結果が出せない場合には酷い𠮟責を受けました。
所謂、パワハラです。
直属の上司は無駄に話が長い人だったので、少し気に食わない事があれば、いくら業務が残っていても、平気で1~2時間ネチネチと説教をされていました。
そのせいで、まだ早く上がれる可能性があった日ですら、22時~24時まで時間を引っ張られてしまい、無駄に残業時間が増えていき、疲労が蓄積していって、体調を崩しやすくなるように。
残業時間は毎月70~80時間になっていましたが、「お前は役員になっていく人間なので、経費を削減して、利益率を上げないといけないことはわかるよな?」と言われて、全てがサービス残業になっていました。
その過酷さから、退職することを考え出していました。
鬱病を発症し、退職を決意
ある日を境に、会社に出勤できなくなり、心療内科を受診して、鬱病の診断を受けました。
その事を受けて、会社に退職の意思を伝えましたが、パワハラ上司からは「鬱病は甘えです。お前は甘えに負けないで、会社に戻ってこい」と言われました。
その発言を聞いて、もうこの会社で働いても、幸せな人生は手に入らないと思い、退職を決意しました。
再度、退職の意思を伝えましたが、会社に呼び出されて、2時間程、役員の方から説得されました。
「お前なら上を目指せる。辞めない方が良い。」
「うちは大手で、会社が倒産する心配はない。」
「他の会社に行くより、安定している。」
「うちの会社には、あなたの能力が必要だ。」
のような内容を言われていた記憶があります。
それでも、頑なに断っていましたら、最後は罵倒されました。
「1年程で退職しても、次は絶対に決まらないから、後悔することになるぞ。」とも言われました。
そこまで言われて、流石に腹が立ったので、(必ず、この会社よりも良い会社に入ってやる)と決意しました。
転職エージェントを利用して、優良企業に就職
今まで、自己流の転職活動を行ってきていて、数回失敗していたので、最後の転職活動にするために、転職エージェントを利用することにしました。
最初は、dodaのエージェントサービスを利用していました。
ですが、求めている内容とはかけ離れた求人ばかりを勧めてきますし、サイトの履歴書を提出しても、殆ど書類が通りません(コロナ禍という状況も影響があったとは思いますが)。
忙しい時間や夜間に関係なく、スタッフが電話をしてくるのに腹が立ち利用するエージェントを替えることにしました。
転職エージェントのタイズを知ったきっかけとしては、タイズに登録されている求人が気になった為、タイズに連絡したからです。
タイズのスタッフは本当に親切で、転職活動を行っている利用者の要望に極力近い求人を紹介してくれますし、職務経歴書や履歴書の添削、面接の練習、退職理由で弱点になる部分の答え方を一緒に考えてくれました。
私が求めた条件は、福利厚生がしっかりしていること、それでいて一定以上の年収が保証されていることでしたので、タイズさんが紹介してくれる求人の数は多くはないですが、条件に近い求人を紹介してくれました。
タイズさんが紹介してくれる求人と、ハローワークで自分で申し込んだ求人を受けていき、1カ月半程で、15社を受けて、3社から内定を頂きました。
頂いた内定の内容は以下の通りです。
・中小の食品製造メーカーの製造工
・中小の電気配線関係のメーカーの生産管理
・大手の印刷機器の製造、倉庫管理業務
頂いた内定の中から、タイズの担当者に相談して、今の食品業界で才覚が出てきているなら、食品メーカーの製造工の仕事が良いと思いますとアドバイスを頂きまして、そちらの会社に入社しました。
今の会社は残業も少なく(月10時間以下)、休日は年間125日と多く、年収もボーナスが全て出るようになれば、420万円からスタートになります。
住んでいる地域が田舎のため、田舎の企業としては、給料は多い方だと思います。
今は鬱病の症状も落ち着き、毎日楽しく働けています。
ひろのすけさんへインタビュー
待遇の良い会社へ転職できたようで良かったです。質問があります。
転職するまで合計でどのくらいの期間がかかりましたか?
また、貯金などは大丈夫でしたか?
鬱病の症状が出て、1カ月程は家から出ることができませんでした。
症状が軽度だったので、症状を隠しながら、1カ月程、転職活動を行い、内定を頂けました。
そのため、転職までの期間は2カ月程になります。
貯金も300万程あったので、問題はありませんでした。
貯金に余裕がけっこうあったのですね。
ちなみに、退職後に鬱病を克服するために特にやっていたことなどはありましたか?
通院と薬を飲んでいたこと、残業をしないようにしていた(会社自体が残業がないですが)ぐらいです。
軽度ですぐに過酷な環境から逃げたため、症状が改善するのも早かったです。
症状が悪化する前に行動できた点が良かったですね。回復するのに年単位が必要な人もいるので軽症なうちに改善すると良さそうだなと思いました。
転職活動についてお尋ねします。
面談や就職活動においてここが効果的だったな。というところはありますか?
転職エージェントに早期で退職した理由をマイナスに伝わらないようにするための答え方を教えて頂けたことです。
伝え方をサポートしてもらえたということですね。
転職エージェントはタイズさんを利用したそうですね?
そうですね。株式会社タイズさんはこちらの希望条件をしっかりと聞いて頂いて、条件に合った求人を勧めて頂けたことが良かったです。
職務経歴書の添削、質問の内容の答え方などについても、しっかりと親身になってアドバイスを頂けた点も使って良かったなと思います。
デメリットを上げるとすると大手のエージェントに比べて、求人の取扱件数が少なかった点は確かにありました。
よくわかりました。ありがとうございます。
最後にですが今後、仕事自体は評価されているが職場の環境で悩んでいる人へ向けて何かアドバイスをお願いいたします。
辛い環境では、長期で働くことはできません。
時には、逃げ出す勇気も必要です。
鬱になったものの軽症のうちに行動できたおかげで2ヶ月という短期間で転職に成功してさらに病気も克服できたということなので精神的にも苦しんでいる方はぜひ転職を一考してみてはどうでしょうか。