グローバル化が進み、海外を飛び回る仕事に挑戦したい!という方も多いのではないでしょうか。
海外を飛び回る仕事と言っても、個人事業主や会社員などさまざまな属性があります。
勤めている会社に海外での仕事のチャンスがないなら転職を検討するのもありです。
この記事では、海外を飛び回る仕事にどんな職種や業界があるかについて紹介します。
個人事業主・起業がもっとも実現しやすい
個人事業主は自由なスタイルで働けるのがメリットです。
海外を飛び回りながら仕事をしたい人にも向いています。
ここでは、個人事業主の起業がもっとも実現しやすい職種を5つ紹介します。
個人でバイヤー・卸売り業
個人事業主として起業が実現しやすい職種にバイヤー・卸売り業があります。
バイヤーは次のトレンドになる製品を考え、海外から安く買いつけを行う仕事です。
買いつけした商品をネットショップに出店して販売したり、自分でサイトを立ち上げて販売したりして収入を得ます。
最近は以下のように個人で買いつけできる会社も公開されており、会員登録や年会費がかからないサービスもあります。
・ネッシー
・卸の達人
・ラクスル
このような会社を活用すれば低コストでバイヤーや卸売り業の商売を始められます。
ただし、この方法だと競合相手も多くなります。
そのため、より多くの商品を安く買いつけるために海外に行って仕入れ先を探す人も多いです。
フルリモートワークが可能なフリーランス業
新しい働き方として注目されているのがフリーランス業です。
フリーランスと言っても、仕事を受託する方法もあれば、商品やサービスを販売する方法もあります。
いずれにしても多様な働き方を実現できます。
フリーランスの中でも以下のような職種なら、海外マーケットを視野に入れながらフルリモートで仕事ができます。
・ウェブデザイナー
・ライター
・システムエンジニア
仕事については以下のようなクラウドソーシングサービスを利用すれば受注できます。
また最近はフリーランスを対象とした一般求人も増えています。
indeedなどの求人サイトを利用して個人で受注できる仕事を探してみるのもよいでしょう。
今はネットで簡単に海外とつながれる時代!まずはリスクが低い自宅から海外とのネットワークを作るのがおすすめ
日本語教師
海外に携わる仕事の1つに日本語教師があります。
日本語を母語としない外国人に日本語を教える仕事で、海外の教育機関や企業などが活躍の場です。
最近はオンライン環境が整備されたこともあり、国内にいながら日本語教師の仕事をしている人も増えています。
特に必要な資格はありませんが、教育する国の言語もある程度は習得しておく必要があります。
ただし、日本国内で日本語教師をする場合は、
・日本語教育能力検定試験の取得
・文化庁認定の日本語教師養成講座を修了
・大学や大学院で日本語教育に関する主専攻プログラムか副専攻プログラムのどちらかを修了
などを満たしている必要があります。
海外で日本語教師をする場合も日本で求人を探すときは、上記のような条件をクリアしている方が転職のハードルは下がります。
求人については、日本語教師求人情報などに掲載されています。
クリエイター・アーティスト
海外を飛び回る仕事としてクリエイターやアーティストなどがあります。
最近の流れとしては、youtubeやInstagram、tiktokなどの動画サービスやSNSなどで自分の得意なことを投稿して注目を浴びてインフルエンサーになる方法です。
海外の人も動画サービスやSNSを見ることができるので、言語が違っていても注目を浴びれば一躍有名人になります。
そうなれば広告収入もたくさん入ってきます。
狙ってなれるものではありませんが、得意なことがあるならチャンスをつかむためにも積極的にアピールすることをおすすめします。
クリエイター、アーティストは世界共通!得意なことがあるならネットを使って積極的に発信しよう
動物のトリマーで現地の仕事を見つける
日本は世界的に見てトリマーの技術が高い人の需要は大きいです。
海外にもグルーミングと言うトリマーのような仕事がありますが、日本のトリマーのように大胆で繊細さは求められていません。
デザインの多くは丸刈りスタイルで時間短縮のためにバリカンで体毛の多くを処理するような感じです。
海外でトリマーになるために必要な資格はありません。
英語などが必要になる場合もありますが、それ以上に技術力の高さの方が重要になります。
日本にいるうちに自分の技術を画像や動画に撮っておいて、それを現地でアピールするのが効果的です。
企業や組織に所属して世界を飛び回ることのできる仕事
最近はグローバル化を進めている企業が増えているので、海外とつながりがある企業に転職することで世界を飛び回る仕事に挑戦できる可能性が高まります。
ここでは、海外で特に働きやすい職種を5つ紹介します。
商社系
商社は幅広い産業分野で、原料・加工品・サービスなどあらゆる商材を扱う仕事です。
売り手と買い手の仲介者となり、事業や商材を売り出すために販売チャネルの開拓や新しい物流ネットワークづくりなども行っていきます。
どの商社も海外の取引先や海外に自社の拠点があるケースが多く、グローバルな活躍を目指す人には最適な仕事と言えます。
ちなみに商社には、幅広い商品やサービスを取り扱っている総合商社と特定の分野に特化している専門商社の2つがあります。
どちらも海外とのネットワークが必須な仕事ですが、総合商社の方が規模が大きく海外に多くの拠点を持っている場合が多いです。
航空パイロット・客室乗務員
海外線の航空パイロット・客室乗務員も海外を飛び回る仕事の1つと言えます。
航空パイロットになるためには、航空大学校やパイロット養成コースなどをクリアする必要があるのでハードルは高いです。
ただ、大卒で大手航空会社の自社養成パイロット採用試験に応募してクリアすることでパイロットになるという方法もあります。
一方、客室乗務員についてはなるために特別な資格は必要ありません。
専門学校や短大卒業以上の学歴は必要ですが、学部や学科の制限などはないです。
またTOEIC600点程度の英語力は必要になります。
海外で頻繁にミーティング・調査の必要な研究者
研究も海外を飛び回る仕事の1つです。
日本国内の研究機関に勤め、そこから海外で研究をしている人もいます。
ただし、研究機関に入ることができても海外でただちに仕事ができるわけではありません。
海外で研究の仕事をするためには、海外の日本企業や現地の機関などに転職する方が確実です。
日本では、海外で研究を希望する人向けに以下の研究者派遣支援制度を設けています。
┗若手研究者を海外に派遣して特定の研究機関において長期研究に専念できるように支援
┗大学などの学術研究機関に所属する研究者を海外の国に派遣する事業を行う
このような支援制度を活用するのが近道です。
海外でプロダクトを展示することの多い企業
海外でプロダクト(製品)を展示することの多い企業だと海外の仕事に辿り着きやすくなります。
もともとは工場で生産された商品をプロダクトと呼んでいましたが、最近はさまざまな生産物・製作物を意味して使われます。
具体的には、家具・家電・衣服・衣料品・乗り物などのメーカーです。
海外に拠点を持っているような大手企業なら、海外に派遣される可能性も高くなります。
クルーズ船の従業員
クルーズ船は動く海上のホテルとも呼ばれ、世界各地を船で旅して回っています。
仕事をしながらさまざまな国を回ることができるので、海外を飛び回りたい人には最適の仕事です。
クルーズ船の従業員になるために必要な資格は働く場所によって変わります。
運航に関わる部署なら航海士や機関士などの資格が必要ですし、乗客と関わりが深いスタッフだと高い英語力とそれを証明する資格やTOEICなどが必要です。
クルーズ船で働くための専門学校はありませんが、ホテル業界や外語関係の学校を出ていれば転職しやすいです。
現地でお金を稼ぎながら世界を飛び回る(旅する)人もいる
海外で仕事をしたい場合、通常であれば先に仕事を決めてから現地での生活を考えていきます。
しかし、中には現地でお金を稼ぎながら世界を飛び回っている人もいます。
仕事の例として、路上販売や路上パフォーマンス、ビーチでマッサージ、旅系youtuberなどがあります。
それぞれ紹介します。
路上販売・路上パフォーマンスでチップを稼ぐ
路上販売や路上パフォーマンスをしてチップを稼ぎながら海外を飛び回っている人もいます。
「海外で路上販売やパフォーマンスはできるの?」と思う方もいるかもしれませんが、日本に比べると海外の方がストリートには理解があります。
欧米では路上でパフォーマンスを行う人のことを「バスカー」と呼んでいますが、現地にはバスカーだけで生計を立てている人もいるほどです。
ただ、海外で路上販売や路上パフォーマンスを行う場合は以下のようなリスクもあります。
・窃盗、詐欺
・他のバスカーとのトラブル
・人種や宗教関係のトラブル
治安の悪いところだと窃盗や詐欺のリスクが高まりますし、人種差別が根強く残る地域だと「外国人は出ていけ!」のように罵声を浴びせられることもあります。
現地の言語がまったく分からないとトラブルに巻き込まれたときに対応ができないので注意が必要です。
ビーチでマッサージしてチップをもらう
マッサージやエステ店などで働いたことがある人であれば、そのスキルを活かして海外でマッサージをしながら生計を立てるという方法もあります。
日本のマッサージは、海外に比べると丁寧・繊細で評判もいいです。
たとえば、日本独自のマッサージである指圧や安全性が高い鍼灸なども外国人に人気があります。
マッサージに関連する資格はいくつかありますが、無資格者でもマッサージをすることは法律で禁止されていません。
海外のマッサージ店で勤務するという方法もありますが、世界を飛び回っているセラピストは各国の人が集まる人気ビーチに出向き、マッサージをしてチップをもらっている人も多いです。
自分で客を探してマッサージを行う場合、コミュニケーション能力が欠かせない能力になります。
旅系Youtuber
世界を飛び回る仕事をしている人の中には旅系youtuberもいます。
Youtuberは動画の再生数や登録者数に応じて収入も増えるシステムなので、現地で言葉が通じなくてもyoutubeの動画で閲覧者数を増やすことができれば問題ありません。
Instagram、tiktok、youtubeなどのSNSや動画サービスを利用していて、すでに多くのフォロワーを抱えている人であれば旅系youtuberになるハードルはかなり低いです。
しかし、SNSや動画サービスのフォロワーが少ない場合は、国内でフォロワーや登録者数を増やしてから海外に行くのが現実的です。
ただ、海外に行ってもコンテンツの作成に気を取られてしまうため、本来の目的である旅を楽しむことはなかなかできません。
海外でさまざまな経験を積みたいなら旅系youtuberもありですが、コンテンツの作成が苦手な人やトラブルを避けたい人には向いていません。
企業の場合は海外出向を任せてもらえるのかどうかは運次第
企業に勤めて海外出向できるかどうかは運次第です。
ただし、海外に通用するスキルを持っていてアピールできれば優先的に海外出向ができます。
海外出向を実現するためにしておきたい2つのポイントを紹介します。
日系企業の場合はTOEICやIELTSなどで良い成績を取っておこう
海外出向は、外国語スキルが高い人が優先される傾向にあります。
現地の外国人とコミュニケーションを取る必要があるので、仕事のスキルが多少低くても通訳代わりで行けることもあります。
英語のスキルをアピールする方法として、
・TOEIC
・IELTS
の2つの試験があります。
TOEICはビジネスや日常生活における英語力やコミュニケーション能力をはかる試験で、IELTSは海外移住や海外の大学に通う際に求められる英語力をはかる試験です。
TOEICは990点満点、IELTSは9.0点満点で採点されます。
どちらも高ければ高いほどアピールになりますが、海外出向できるかどうかは点数よりもライバルとなる同僚や部下、上司よりいい成績であることの方が重要です。
海外を飛び回る仕事をするなら、どちらにしても英語力は欠かせません。
空いた時間を活用して、TOEICやIELTSの勉強を通して英語のスキルを高めていくのがよいでしょう。
TOEICやIELTSはさまざまな仕事に役立つスキル!勉強して損はない
社内で英語や海外好きのイメージを持ってもらいつつ仕事で信頼を稼いでいく
海外出向に選ばれるためには、社内で英語や海外好きをアピールするのもポイントです。
海外に行きたいという気持ちが伝われば、海外出向の人事が出たときに名前が挙がる可能性は高くなります。
ただし、名前が挙がっても仕事で信頼を得ることができてなければ、海外のマーケットに関する重要な任務を任せることはできません。
普段から仕事に励み、「○○なら安心して仕事を任せられる」と同僚や上司に思ってもらえるくらいの努力は必要です。
そのためにも目の前の小さな仕事に全力で取り組み、周囲に認めてもらえるような人材になりましょう。
まとめ
ビジネスのグローバル化が進み、昔に比べると海外を飛び回る仕事はかなりしやすくなりました。
仕事の方法も企業の従業員として出向するだけでなく、個人事業主やフリーランスとして海外のマーケットを開拓している人や、特技を活かして海外でパフォーマーやyoutuberになっている人もいます。
また海外とつながりが深い企業に転職するのも海外で働く近道です。
海外で働くなら英語力とコミュニケーション能力は欠かせません。
早いうちからTOEICやIELTSの勉強をするなど英語のスキルを高めておきましょう。