営業事務はハードな仕事の1つです。
事務が仕事になるわけですが、営業マンをサポートする重要な役割があります。
やってみて自分に合ってなかったと感じている方もいるでしょう。
営業事務を辞めたい人は、辞めたくなる理由や個人で改善できる工夫をしてみましょう。
それでも気持ちが変わらないなら転職するのも選択肢の1つです。
この記事では営業事務を辞めたい人が考えられるキャリアや辞める前にできることを紹介します。
営業事務を辞めたくなるよくある理由
まずは営業事務を辞めたくなる理由を整理しましょう。
ここでは、営業事務を辞めたくなるよくある理由を4つ紹介します。
営業からの無理なお願いごとが多い
営業事務は営業のサポートも業務の1つです。
そのため、立場的に営業マンの方が強くなることが多く、中には無理なお願いごとばかりしてくるような人もいます。
お願いを断ることができず、無理にでも対応していると要求はエスカレートしてきます。
お願いが圧力や強制のように感じてくると仕事をするのもつらくなります。
またミスが起こると事務に責任を押し付けられることも多く、事務が責められているときは知らん顔をされるなど個人にかかる負担もかなり大きいです。
資料作成以外にも電話対応から接客まで同時に対応するのが大変
営業事務の仕事は資料やデータを作成するだけではありません。
電話対応から接客まで業務内容は多岐にわたります。
また会社によっては営業の同伴をすることもあり、先方にアポを取ったり商品やサービスの説明をしたりするところもあります。
事務という名前がついているものの、実際は営業とほとんど変わらない仕事を強いられるケースも少なくありません。
それでも営業担当者は事務の仕事にタッチしませんから、営業マンに比べて営業事務の方が仕事量も多くなりがちです。
取り扱っている商品やサービスによっては営業事務でも幅広い知識や理解などが必要になります。
覚えることが多いことに負担を感じている人も多いです。
営業事務の仕事量は多い!オーバーワークで心が疲れている可能性も
営業からホウレンソウが十分にもらえず仕事の負担になる
営業事務は営業の縁の下の力持ち的なポジションです。
営業マンと顧客の間に入り、営業しやすい環境を作るのも大事な仕事の1つになります。
当然ながら営業マンとは多数のやりとりを必要とするわけですが、すべての営業マンがしっかり連絡をくれるわけではありません。
メールを送っても返信がない、ラインを送っても既読がつかないなど、営業マンとのコミュニケーションに悩む営業事務は多いです。
浅い内容のやりとりなら問題なくても顧客が絡むようなやりとりだと仕事にも影響が出ます。
営業マンからホウレンソウがないことで顧客に不快な思いや嫌な気持ちにさせてしまい、それがきっかけで契約が解除されるようなこともあるでしょう。
このような事態になっても営業マンではなく営業事務が責任を負わされることもあります。
営業マン次第のところもありますが、ホウレンソウで十分なコミュニケーションが取れないとストレスが溜まります。
そして仕事を辞めたいと思うようになります。
責任が重い割りに評価もされづらい
営業マンは仕事の成果が目に見えます。
成績を残すことができれば上司や会社に評価されて出世や給料アップなどにも直結します。
その一方で営業事務は営業マンと違って仕事の成果が見えにくいです。
どれだけ頑張って営業マンをサポートして仕事を取ってきても評価されるのは事務ではありません。
ただし、営業マンのミスは営業事務が責任を負わされることも少なくありません。
仕事の良いところは営業マンが取り、仕事の悪いところは営業事務の責任になります。
責任が重たいわりに評価されにくいことも仕事を辞めたいと思う理由の1つです。
まずは個人でできるところを工夫してみる
営業事務を辞めたいからと言って、すぐに辞めてしまうのはよくありません。
仕事を辞めても今より条件がいい仕事が見つかるとは限らないからです。
まずは辞めることを考えるのではなく、個人でできるところを工夫して続ける方向で考えてみましょう。
ここでは、辞める前にやっておきたい3つの行動例を紹介します。
残業しない人として覚えてもらう
残業が多いことに負担を感じているなら残業を一切しないようにすることも方法の1つです。
営業マンは残業が多いため、「自分だけ定時で帰るのが申し訳ない」と思う人もいるでしょう。
しかし、営業マンと営業事務は仕事内容がまったく異なります。
営業マンは仕事がハードな代わりに、結果を残すことができれば評価されます。
営業事務にはそれがないわけですから、無理に営業マンと仕事のリズムを合わせる必要はありません。
最初のうちは定時に帰ることに抵抗があるかもしれませんが、続けていると周囲から「残業しない人」と認識されるようになります。
それで自分の居場所がなくなるようなら改めて転職を考えればいいだけです。
周囲が残業しているからと言って同じにする必要はない!残業の必要性を改めて考えてみよう
作業を楽にするフォーマットやツールを作って仕事を楽にする
営業事務の仕事量に負担を感じているなら、ラクして仕事ができないか模索してみるのもよいでしょう。
仕事を効率化させることによって仕事量が少なくなれば、身体的・精神的にかかる負担も小さくなります。
仕事を楽にすることと仕事をさぼっていることは別です。
自分なりに工夫して仕事を楽にすることは会社にもメリットがあります。
今の仕事を効率化するフォーマットやツールがあれば積極的に活用しましょう。
上司に改善案を提案してみる
営業事務の仕事に不満があり、「この業務は○○した方がいいのに」、「もっと〇〇すれ良くなるのに」など具体的な改善案があるなら上司に相談してみるのもありです。
親身に話しを聞いてくれて改善案も受け入れてくれたなら辞める必要はありません。
改善案を提案して受け入れてもらえるとは限りませんが、そのときは転職を検討すればいいだけです。
また仕事を辞めたい理由が「待遇」、「人間関係」のように自分1人でどうにかなる問題でなければ上司に相談してアドバイスをもらうのもよいでしょう。
自分一人で抱え込む前に相談することをおすすめします。
個人でできるレベルを超えてきたら転職も検討しよう
自分なりに対策したものの、辞めたい気持ちが変わらないなら転職も視野に入れましょう。
無理してストレスを抱えたまま仕事をして体調を崩してしまったら元も子もありません。
転職して環境が変わると気持ちが一新し、場合によっては今よりも待遇が良くなることもあります。
私も大手証券会社時代の営業マンとして働いていましたが、営業事務として働いていた社員がパソコンスキルやマーケティングスキルを活かしてキャリアアップ転職した事例を見てきました。
転職を1つの選択肢として考えてみましょう。
まずは相談することから始めよう
転職と言っても、どうやって進めていけばいいのか分からない人が大半だと思います。
転職を検討するなら、まずは家族や知人などに相談しましょう。
会社に対して思うことや不満だけでなく、今後どんな風になっていきたいかを明確に伝えることも大事です。
視野を広げるためにも、できるだけ多くの人に相談することをおすすめします。
家族や知人に相談できたら、次は転職支援サービスの転職エージェントに相談しましょう。
転職のプロが自分の市場価値を分析し、価値に応じた職業や求人の提案などをしてくれます。
無料で利用できるサービスなので金銭的な負担は一切ありません。
もちろん転職を強要されることもないです。
相談時にもらったアドバイスを参考にし、転職の決意が固まったら転職準備を始めましょう。
いろいろな立場の人に相談しよう!気持ちもかなり楽になる
営業事務の頃に得意だった領域は別の業種にも活かしやすい
営業事務の仕事を通して得られるのはPCスキルやコミュニケーション能力などです。
また営業の仕事を間近でサポートしていた場合はマーケティングスキルも身につきます。
これらのスキルを活かせる業種や職種は多いです。
ここでは、営業事務の転職先としておすすめする業界を3つ紹介します。
パソコン作業が得意ならIT系の仕事と相性が良い
営業事務でパソコン作業の仕事をこなしていた人はIT系の仕事との相性が抜群です。
またIT業界はIT市場の急拡大によって人手不足になっています。
ITの技術を使う事業や業界は非常に多く、ITとまったく関係がない仕事はないと言っても過言ではありません。
事務の仕事そのものは好きという人にはIT関連の仕事がおすすめです。
ちなみにIT系の仕事には以下のようなものがあります。
・IT情報サービス
・Webサービス
・システムエンジニア
未経験者でも働ける企業は多くあります。
まずは転職エージェントに相談し、自分のスキルに合った求人を紹介してもらうのがおすすめです。
レポートや分析が得意ならマーケティング系の仕事と相性が良い
営業事務の仕事の中でも、ㇾボート作成や顧客・市場分析などを得意としていた人はマーケティング系の仕事がおすすめです。
マーケティングとは、世の中が求めているものを探り、それを満たす商品やサービスを提供するための活動です。
マーケティングの仕事には以下のようなものがあります。
・市場分析
・商品開発
・プロモーション
・価格設定
営業事務の仕事でレポートや分析を行っていたなら、経験やスキルをそのまま活かすことができます。
接客が得意な人は営業もできる
営業事務から営業マンに転職する人は多いです。
身近で営業の仕事を見ていたこともあり営業の仕事を熟知していることや、営業マンの評価制度がうらやましいと感じていることなどが理由としてあります。
経験がないなら営業事務から営業マンに転職するのもありです。
もし営業事務の仕事に戻りたくなったときに、営業マンの経験をしていれば営業マンの気持ちも理解できます。
営業事務と営業マンの管理的なポジションも狙えます。
まとめ
営業事務の仕事は大変です。
辞めたいと思ったときは辞めたい原因と向き合い、個人で解決できない問題であれば転職を検討しましょう。
転職は自分1人で進めるのではなく、転職のプロの支援が受けられる転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用し、自分のスキルや経験に合った求人を探していくと転職のリスクを減らせます。
まずは気軽に相談してみましょう。