50代辞めたい

【未経験◎】50代で転職が楽になる資格とは

【未経験◎】50代で転職が楽になる資格とは

50代は転職が厳しいと言われている年代です。

その一方、終身雇用制度が見直されつつある現代において、中高年の転職も珍しい話しではなくなってきています。

50代で少しでも有利に転職活動を進めていくなら、他の50代にはない経験やスキルなどのアピールが欠かせません。

アピールできる経験やスキルがないときに役立つのが資格です。

50代でも転職に役立つ資格はたくさんあるので、資格を取得してから転職活動を進めていくのもよいでしょう。

今回の記事では、50代の転職におすすめの資格や資格取得の注意点などを紹介します。

50代が転職が楽になる資格一覧

日本には数多くの資格制度がありますが、すべての資格が仕事に役立つわけではないです。

せっかく時間をかけて資格を取得しても、その資格が転職に活かせないと意味がありません。

ここでは50代の転職が楽になる資格を紹介していきます。

マンション管理人関係の資格

マンション管理人の仕事は、簡単に言うとマンションの点検や管理を行うことです。

マンションには若者から高齢者、夫婦、ファミリーなど、さまざまな家族構成の人が住んでいるため、人生の経験が豊富な50代にも人気がある仕事の1つになります。

マンション管理人になるために特別な資格は必要ないものの、資格を持っていればマンション管理に関連する業務も行えるため、待遇が良くなることや優先して採用されやすくなります。

マンション管理人関係の資格には以下の5つほどあります。

マンション管理士

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇
試験形式学科
受験費用9400円
合格率7~9%
試験日程年1回

マンション管理士の独占業務はないものの、難易度が高く業界で高く評価されるので転職にはかなり有利です。

マンション管理の経験がなくても受験することができるので、マンション管理の仕事に就きたいなら挑戦したい資格です。

マンション管理員検定

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地札幌、仙台、東京、静岡、名古屋、大阪、広島、高松、福岡
試験形式学科
受験費用9900円
合格率60~80%
試験日程年2回

マンション管理員検定は、マンション管理における受付・点検・立ち合い・報告連絡などの管理員業務への理解を深めることを目的とした資格です。

マンション管理の知識がアピールできるので、マンション管理士の取得が難しい人におすすめの資格になります。

管理業務主任者

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地札幌、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄
試験形式学科
受験費用8900円
合格率20~30%
試験日程年1回

管理業務主任者とは、マンション管理業者が管理組合に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告をする際に必要となる資格です。

マンション管理を委託する会社に一定数の設置が義務付けられています。

マンション管理士に比べて難易度がやや緩く求人も多いので、転職活動に時間をかけられないなら管理業務主任者の資格を優先的に取得するのもよいでしょう。

防災センター要因

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地東京
試験形式講習で座学、実技を受ける
受験費用35200円
合格率40~60%
試験日程年1回。講習を含めて2日間。

一定規模の建物に設置されている防災センターにおいて、防災盤などの監視や操作などを行う者に必要な資格です。

防災センターにおける活動を中心とした防火管理や消防機関への通報などを行います。

年齢に関係なく一定数の求人があるので、資格を取得すると転職先の幅が広がります。

認知症サポーター

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地各自治体
試験形式講習を受ける
受験費用無料

物忘れや妄想、徘徊などの症状や、認知症のタイプによって現れる症状が異なることなど、認知症の基本を知るための講座です。

マンション管理において認知症の住人の対応が必要になります。

コストがかからず簡単に取得できるので、付加的に取得しておくとマンション関連の仕事に転職しやすくなります。

フォークリフト免許(経験あった方が転職しやすい)

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地全国
試験形式学科、実技
受験費用45000円
合格率90%以上
試験日程定期的に開催

フォークリフトは工場や物流倉庫、港やターミナルなどで使われている、大きなものを持ち上げたり運んだりできる乗り物です。

フォークリフトは需要が多く、50代で新たに資格を取得して転職する人も多くいます。

資格があれば転職の幅が広がりますが、経験を重視する会社も多いです。

社労保険士

受験資格短大、大卒、高等専門学校卒などの学歴
試験地札幌、宮城、群馬、埼玉、千葉、神奈川、石川、静岡、愛知、京都、東京、大阪、兵庫、岡山、広島、香川、福岡、熊本、沖縄
試験形式学科(選択式と択一式)
受験費用15000円
合格率2~10%以上
試験日程年1回

社会保険や労働関係の法律の専門家で、人事や労務管理などが行える資格です。

士業の1つであり、難関資格の1つに数えられています。

社労保険士を募集している求人もありますが、ほとんどの企業は経験を重視しています。

資格を取得しても実務経験がないと転職には役立ちにくいです。

社労保険士は転職というよりも独立に役立つ資格になります。

中小企業診断士

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇
試験形式一次試験、二次試験(筆記・口述)、実務補習、実務従事
受験費用一次試験13000円、二次試験17200円
合格率約4% 
試験日程年1回

中小企業診断士は経営の診断・助言について一定の能力が認められた人に与えられる資格です。

経済、経営、人事、マーケティング、財務、会計、物流、店舗管理など幅広い知識を有します。

コンサルティング業界の転職に有利で、それ以外の業界・職種の転職でも有利になりやすいです。

難易度が高いものの、独立の資格としても使えるため、独立から転職アピールまで幅広く役立ちます。

ファイナンシャルプランニング技能士

<ファイナンシャルプランニング技能士3級>

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地全国
試験形式学科と実技
受験費用6000円
合格率70~90% 
試験日程年3回

<ファイナンシャルプランニング技能士2級>

受験資格・AFP認定研修の受講修了者・3級FP技能検定合格者・FP実務経験2年以上
試験地全国
試験形式学科と実技
受験費用8700円
合格率40~60% 
試験日程年3回

<ファイナンシャルプランニング技能士1級>

受験資格・実務経験5年以上・2級合格者で実務経験1年以上
試験地札幌、仙台、宇都宮、東京、新潟、金沢、静岡、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇
試験形式一次試験、二次試験(筆記・口述)、実務補習、実務従事
受験費用8900円
合格率約10% 
試験日程年3回

50代の転職で特に保険や金融業界に強い資格がファイナンシャルプランニング技能士です。

3級から1級まであり、履歴書でアピールできるのは2級以上になります。

ただし、2級を取得するためには受験資格が必要になるので、未経験から目指す場合は先に3級を取得しておく必要があります。

ビル管理技術者(職業訓練校などでも勉強できる)

受験資格・一級建築士・技術士の機械・電気電子・上下水道等・大学で指定された学科を卒業している
試験地札幌、仙台、東京、愛知、大阪、福岡
試験形式学科
受験費用13900円
合格率約15% 
試験日程年1回

ビル管理者は不動産関係で需要が多い資格です。

受験資格がありますが、職業訓練校などで勉強できることもあります。

難関資格になるので取得までの道のりは長いですが、50代以上の転職には心強い資格になります。

トラックの大型免許

受験資格20歳以上で普通免許もしくは大型特殊免許を持っている期間が2年以上
試験地全国
試験形式学科、実技
受験費用38,650円(通常は教習所に通って20~40万円ほどかかる)
合格率約90% 
試験日程定期開催

需要が多く未経験でも比較的給料が高い職業にトラックドライバーがあります。

特に大型免許が必要なトラックの運転については、乗り手が少ないことから給料はさらに高くなります。

50代の未経験でも働ける場所は多く、特にドライバーやルート配送の経験がある人におすすめです。

弁理士

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地東京、大阪、仙台、名古屋、福岡
試験形式学科、口述
受験費用12000円
合格率約6~8% 
試験日程年1回

弁理士は、特許・実用新案・意匠・商標について特許庁に対する申請・出願などの事柄を代わりに行う職業です。

転職先が少ないイメージがもたれていますが、最近は国際出願が増えていることもあって語学能力があれば50代でも転職できるところもあります。

簿記一級

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地全国
試験形式学科
受験費用7850円
合格率約10% 
試験日程年2回

簿記一級は極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を習得し、会社基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえ、経営管理や経理分析を行うことができる知識を持ちます。

主に経理関係の転職に役立つ資格です。

合格率が低いため、1年~3年の余裕を持って勉強をする必要があります。

第二種電気工事士

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地全国
試験形式学科、実技
受験費用9300円
合格率55~65% 
試験日程年1回

第二種電気工事士を取得すると、一般住宅・小規模のテナント・一部工場などの電気工事担当ができます。

電気工事士が働ける場所が多いことや合格率がやや高めであることから、電気関係の仕事に転職したい人におすすめの資格です。

税理士

受験資格・学職による受験資格・資格による受験資格・職歴による受験資格
試験地北海道、宮城、埼玉、東京、石川、愛知、大阪、広島、香川、福岡、熊本、沖縄
試験形式学科
受験費用1科目4000円
合格率10~20% 
試験日程年1回

税金のスペシャリストである税理士ですが、その難易度は高く数年かけて資格取得を目指す人が大半です。

税理士の働き場所として金融機関・一般事業会社の経理・会計事務所・税理士事務所などがあります。

ただし、未経験だとすぐに転職先が決まらないこともあるので、資格取得にかける労力を考えると独立も視野に入れて検討するのがよいでしょう。

宅地建物取引主任者

受験資格年齢、性別、学歴などの制限なし
試験地全国
試験形式学科
受験費用7000円
合格率15~20% 
試験日程年1回

宅地建物取引主任者は、通称「宅建」と呼ばれる資格です。

不動産業を営むためには1つの事務所で業務に従事する人の5分の1以上の割合で、専任の宅建士を設置することが義務化されています。

50代でも需要が多いため、不動産関連の仕事に転職したいと考えている人は取得しておきたい資格です。

未経験であってもこれまでの経験が活かせるような資格がベター

50代が転職のために資格取得を目指すなら、これまでの経験が活かせる資格を選ぶと転職成功率が上がります。

たとえば、

・過去にルートドライバーとして勤務していた経験があるなら大型免許を取得してトラックドライバーを目指す

・過去に人事の経験があるなら社会保険労務士を目指す

・過去に工場で細かい作業の経験があるなら電気工事士を目指す

などです。

過去の経験に関連性がある資格なら、まったくの未経験でもすぐに仕事に慣れて、即戦力になってくれるという期待も高まります。

たかーし

資格を取るなら自分の得意分野がいい!その上で経験を上手に活かそう

中小企業経営や金銭問題は高齢者に多い悩みなので同世代の方がチャンス

50代が転職に不利と言っても、それは全体的な傾向であり、1つ1つの職種を見ていくと50代以上の方が若い世代よりも重宝される仕事があります。

たとえば、

・中小企業経営

・お金

・保険

などの分野は、若者よりも高齢者の方が悩みとして持ちやすい傾向にあります。

上記のような問題に関して、自分より若い人にアドバイスをもらうことに抵抗を感じる方もいるでしょう。

その点、人生経験豊富な50代ならアドバイスもしやすく、された方もすんなりアドバイスを受けやすいと思います。

たかーし

50代が転職に絶対に不利なわけではない!中高年にしかできないこともある

FP、税理士、中小企業診断士、社会保険労務士などの資格が活かせる仕事は50代に向いている仕事と言えます。

職業訓練校など公共の教育施設などがある場合は活用する

資格取得はお金と時間がかかります。

仕事を辞めてから資格勉強を始める人もいますが、収入がない状態で勉強をしても気持ちが焦るだけです。

資格勉強で失敗しないためにも、仕事を辞める前に空いた時間を使って勉強を進めていく必要があります。

ただし、ハローワークの職業訓練校を利用すれば、仕事を辞めてからでもお金をもらいながら資格取得が目指せます。

職業訓練校は失業している人が再就職するための公共職業訓練を行う施設です。

国や自治体などが主体で運営していて、年間に30万人を超える人が利用しています。

職業訓練を受けるための条件は以下の3つです。

・受講開始日からさかのぼって1年以内に公共職業訓練を受講していない

・ハローワーク所長の受講推薦や受講指示が受けられる

・ハローワークに求職の申し込みをしている

などがあります。

雇用保険受給者でなくても受講することができます。

職業訓練校に通って資格取得するためには審査にクリアしなければなりません。

「職業訓練校をあてにして仕事を辞めたのに訓練校に通うことができない!」と言ったケースもあるので注意してください。

難易度の高い資格は資格の不要な転職先でもアピール材料となる

転職先の業種とは関係ない資格でも、難易度の高い資格を取得しているとアピール材料になることもあります。

難易度の高い資格を取得するのは簡単ではなく、継続的に勉強をして知識と技術を高めなければなりません。

難易度の高い資格を取得していると、企業から見たときに「目標を決めてやり遂げることができる人!」という印象を持ちます。

その一方で、難易度の低い資格をたくさん保有してもアピールにはつながりにくいです。

統一性のない資格を保有している人に対し、企業は「趣味が資格取得。資格マニア。」という印象を持ちます。

たかーし

複数の資格を保有している場合は履歴書に厳選して記載しよう!

必ずしも高難易度の資格が有利になるとは限らない

高難易度の資格を保有していることはアピールにつながりやすいとお伝えしました。

しかし、希望する職種や業種によっては難易度の高い資格が有利にならないケースもあるので注意してください。

ファイナンシャルプランナーは総務人事のイメージが強い人材となる

たとえば、ファイナンシャルプランナーは金融系の資格の中でも難易度が高く、保険・金融機関などへの転職や総務人事などに強みがあります。

しかし、転職しようとしている企業が金融や保険とはまったく関係のない業種で、なおかつ部署もファイナンシャルプランナーの資格が活かせないなら資格を保有していても意味がありません。

採用する企業としても、「そんな難易度の高い資格を持っているなら、それに関係した仕事に就いた方がいいのでは?未経験の仕事をしてすぐに辞めてしまうのでは?」など、資格を保有していることでかえって疑問や不安が出てくることもあります。

資格の保有を履歴書に記載するかどうかは自由です。

資格の記載が逆効果になりそうな場合は、記載せずに資格をアピールしないというのも一つの手でしょう。

まとめ

50代の転職で成功するかどうかは、アピールできるものがあるかどうかで決まります。

アピールできるものがない、何か強みを持ちたいという場合に資格は役立ちます。

転職に役立てるために資格を取得するなら、自分がしたい仕事に関連する資格を選びましょう。

資格によっては取得に数年以上かかる場合もあるので、具体的な転職計画と資格取得に向けた計画も立てましょう。

資格取得ができたら、資格を最大限に活かせる求人探しのサポートをしてもらうために、転職エージェントの活用をおすすめします。

転職エージェントは履歴書、職務経歴書の添削なども行ってくれるので、資格アピールのアドバイスも受けられます。