女性の中でも年収の高い仕事には何があるのかな?高収入を狙っていきたい
先進国の中で男女平等からもっとも遠い国と言われているのが日本。
男女間で大きな収入差があり、昔よりも女性の社会進出が進んでいるものの、ジェンダーギャップによって男性に比べて女性は稼ぎにくいのが現状です。
しかし、実際には男性よりも稼いでいる女性も多くいて、中には1000万円以上の高い年収を得ている方もいます。
高い年収を得ている女性にはどのような特徴があるのでしょうか?また年収が高い仕事にはどんなものがあるのでしょうか?
この記事では、年収の高い女性の仕事についてまとめてみました。
女性の年収割合
国税庁が行った「令和元年 民間給与実態統計調査」によると、男女の給料平均は以下のようになっています。
1人あたりの平均給与 | 436万円 |
男性 | 540万円 |
女性 | 296万円 |
年収は男性に比べると女性の方が少なく男女の年収格差が目立ちますね。
また同調査では女性の年収割合が以下のようになっています。
年収 | 人数 | 割合 |
100万円以下 | 341.6万人 | 15.4% |
100万円超 200万円以下 | 525.8万人 | 23.7% |
200万円超 300万円以下 | 452.3万人 | 20.3% |
300万円超 400万円以下 | 389.0万人 | 17.5% |
400万円超 500万円以下 | 233.3万人 | 10.5% |
500万円超 600万円以下 | 123.2万人 | 5.5% |
600万円超 700万円以下 | 66万人 | 3.0% |
700万円超 800万円以下 | 36.6万人 | 1.6% |
800万円超 900万円以下 | 17.7万人 | 0.8% |
900万円超 1,000万円以下 | 10.3万人 | 0.5% |
1,000万円超 1,500万円以下 | 18.9万人 | 0.8% |
1,500万円超 2,000万円以下 | 5.4万人 | 0.2% |
2,000万円超 2,500万円以下 | 1.2万人 | 0.1% |
2,500万円超 | 1.5万人 | 0.1% |
1000万円以上稼いでいる女性は27万人で、全体の割合で見ると1.2%になります。
女性が1000万円以上を稼ぐためには、この1.2%の枠に入らなければなりません。
最初から1000万円を目指すのは難しいので、まずは平均年収の400万円以上を目指すところから始めることをおすすめします。
ちなみに400万円以上稼いでいる女性は514.1万人で、全体の割合で見ると23.1%になります。
年収の高い女性の仕事の共通点とは?
年収の高い女性にはどのような共通点があるのでしょうか。
プレジデントウーマンが年収800万円以上の働く女性219人を対象に行った調査によると、年収800万円以上ある高収入の女性の職業は以下のようになっています。
・経営者、役員:8.7%
・部長、次長クラスの会社員:11%
・課長、係長、主任クラスの会社員:28.4%
・一般社員:20.1%
・公務員:14.2%
・医師:6.4%
・自営業:7.8%
・その他:1.9%
約60%が会社員となっているように、会社員でも800万円以上の年収を目指せることが分かります。ただし、会社員で高収入の女性の多くは役職がついています。
また同調査によると、年収800万円以上の女性のうち約60%が転職の経験をしています。年収を増やすために転職が有効な手段であることが分かりますね。
年収1000万円超えの仕事
女性の年収1000万円超えの仕事として、医師・公認会計士・弁護士・不動産鑑定士のような特殊な資格が必要な職業があります。特に開業医は年収2000万円以上が狙えると言われており、医師は安定して高い年収が望めます。
特殊な資格が不要な仕事としては、大手マスコミ・大手商社・外資系コンサルティング業界などがあります。また、youtuberやモデル、タレントなど個性を活かす職業も1000万円以上の年収が狙えます。
また仕事の成果が収入に結びつきやすい営業職も高収入を目指せます。
年収800万円超えの仕事
年収が多い業種の大手企業の管理職に就けば、年収800万円超えは難しくありません。
「令和元年 民間給与実態統計調査」によると、業種別で見たときに800万円以上の年収
をもらっている業種は電気・ガス・熱供給・水道業が50%以上を占めています。
ライフライン業界は給料が高く、特に課長クラス以上の管理職になると給料が一気に増えてきます。日常生活に必要なインフラなので、業界が安定しているのも特長です。
また金融業・保険業も年収800万円以上の割合が全体の26%ですが、金融業・保険業で特に稼いでいるのは管理職と営業職になります。営業職においてはFPのような金融系の資格を取得していると給料アップにつながりやすいです。
年収600万円超えの仕事
年収600万円超えだと、大手企業の役職なしでも狙える仕事が増えてきます。
製造業、宿泊業・飲食業、運輸業をはじめ、医療や福祉の仕事でも600万円以上の年収をもらっている女性もいます。
ただし、一般企業で勤めて600万円以上の年収をもらうためには長期で働くことが前提です。長く働くうちに昇給で給料が増えて、それに伴ってボーナスも増えてきます。
体力のある大手企業なら真面目に勤務して人柄に問題がなければ600万円以上を稼ぐことは難しくないですが、中小企業だと管理職クラスにならないと600万円以上を稼ぐことは難しくなります。
年収500万円超えの仕事
年収500万円だと月収が40万円くらいですが、求人サイトや転職エージェントの求人を見ても分かるように500万円以上の求人は数多くあります。
技術系、クリエイティブ系のようにスキルが必要な仕事だと、転職していきなり500万円以上の年収になることも珍しくありません。看護師、教師なども年収500万円以上が手堅い職業です。
年収が比較的少ないと言われている介護業界でも、管理職やケアマネージャーなどの資格を取得していれば年収500万円以上の求人は多くあります。
年収400万円超えの仕事
専門職ならほとんどの職種で年収400万円超えが狙えます。また会社の重要ポジションの人事・総務などの仕事も400万円以上の年収が期待できます。
400万円以上の年収がもらえるかどうかは、その人のスキルや経験だけでなく働く会社の体力もポイントです。
どれだけスキルや経験があっても体力がない会社だと給料を多く出すことはできません。体力がある大手企業に就職・転職できれば、年収400万円以上は十分に稼ぐことができます。
未経験でノー資格保有だけど給料の高い仕事をしたいなら…
一般的に給料は、経験・スキルに応じて増えて医師や弁護士のように保有している資格が特殊で難しいほど多くなります。
これは経験、スキル、資格に応じて人材の希少性が高くなるためで、代わりの人材がなかなか見つからないため企業も多くの報酬を用意するわけです。
この理論から言うと未経験でノー資格保有者が給料の高い仕事に就くのは難しいのでは?と思うかもしれませんが、希少性は経験・スキル・資格以外でも評価されることがあります。
例を挙げると、コミュニケーション能力があります。
特に営業職においては物やサービスを薦めて、物やサービスを買ってもらうのが仕事です。
コミュニケーション能力が高く相手が何を求めているのかを瞬時に判断できる女性なら、営業で成績を残して大幅な収入アップにつながります。
私も学校を卒業して入社した証券会社の営業で、5年間のうちに年収300万円から年収600万円に年収を倍増させたことがあります。
もともと人付き合いが好きだったこと、普段から相手の立場になって物事を考えるようにしていたことが収入アップにつながりました。
他にも、ルックスやスタイルを活かしてモデルやタレントになる、趣味や特技を活かしてyoutuberになる、など自分の個性を活かす仕事も希少性が高く需要があれば、給料の高い仕事になるでしょう。
個性、人柄、対人関係スキルも給料につながる要素!稼いでいる女性は自分の強みを持っている
女性が年収を上げるコツとは
どれだけ頑張って仕事をしても、その会社で用意できる給料には限界があります。同じ時間をかけて働くなら少しでも給料が高い仕事がしたいと考えるのは当然ですよね。
年収を上げるためには今よりも給料が多い会社に転職するのが一番ですが、無計画に転職をしても給料は増えません。給料を増やすためには、計画的に転職活動を進めていく必要があります。ここでは、女性が年収を上げるコツを紹介していきます。
計画的にキャリアアップする
キャリアアップとは、専門的な知識を深めて、より収入が多い仕事や地位の向上を求めて転職することです。
たとえば、派遣社員で実績を積んで正社員に転職する、転職をして前の会社よりも大きなプロジェクトに参画する、などがキャリアアップになります。
私のケースだと、最初は高卒で入社できる小規模の証券会社に入社し、そこで実績と成績を残したことで、大手証券会社からヘッドハンティングされて給料アップにつながりました。
最初から計画していたわけではありませんが、学歴的に最初から大手証券会社に入社することができなかったので小規模の証券会社に入社し、そこで頑張ったことで実績が評価されて給料が多い大手証券会社にキャリアアップできました。
ちなみにヘッドハンティングは、転職エージェントに登録していたことがきっかけです。
転職エージェントは自分の転職市場価値を客観的に判断し、キャリアアップできる求人を探してもらうことや企業からスカウトを受けることもできます。
計画的にキャリアアップするためにも転職エージェントに登録することをおすすめします。
転職エージェントはキャリアアップの相談もできる!アドバイスをもらって計画を立てよう
中抜きの少ない個人事業主で独立する
私は、小規模の証券会社→大手証券会社に転職しましたが、そのあとは個人事業主に転職した経緯があります。
職場には恵まれていたのですが、仕事で実績を残していくうちに「結果を残してない他の社員の給料も自分がカバーしている」と感じるようになりました。
私は私の実績を素直に評価してもらい、それに見合った報酬を受け取りたいと考えるようになり、個人事業主に転職しました。
個人事業主になってしばらくは給料もダウンしましたが、営業をして仕事が少しずつ増えて収入が増えていくことにやりがいと喜びを感じました。
そして今では以前よりも多くの収入を得るようになり、個人事業主に転職してよかったと言えるようになりました。
市場の大きな業種へのステップアップする
市場規模の大きな業界は、それだけ多くの人から必要とされている業界でもあります。
優れたモノやサービスを提供していても、それを求める人が少ないと売り上げは大きくなりません。
給料をたくさんもらうためには、企業が多くの利益を得ている必要があります。
市場規模が大きい業界ほど企業も利益が多くなり、社員に還元される報酬も多くなるわけです。
そのため、年収をアップさせるためには市場規模が大きな業種にステップアップするのも方法の1つとしてあります。
市場規模が大きな業界には以下のようなものがあります。
・生命保険
・金融
・建設
・不動産
・医療
市場規模を知る方法として、市場価値マップが分かりやすくて便利です。年収アップのために市場規模が大きな業界に転職を検討してみるのもおすすめです。
マネジメントで強くなる
部下を持ってチームリーダーや管理職などに就くと年収は大幅にアップします。そのため、年収を上げるためにはマネジメント能力を意識的に高めていくのもコツです。
マネジメント能力とは管理する能力のことですが、物事の管理や運営したりする能力になります。
マネジメント能力が高い人には以下のような特長があります。
・コミュニケーション能力が高い
・リーダーシップと意思決定力に優れている
・プロジェクトマネジメント力に長けている
・現状分析と問題解決能力に優れている
単に部下の管理を行うだけでなく、リーダーシップやコーチング力などさまざまな能力が必要になります。
完璧主義者の女性だと、相手に完璧を求めるあまり威圧的になってしまい、
部下が委縮して能力を発揮できなくなるケースもあります。
相手が部下であっても思いやりの気持ちを忘れず、優先順位や自己管理、コミュニケーションなど多面的に物事を見ることを意識し、業務をこなしていくとマネジメント能力は身についていきます。
数年かけて専門家になれる強い資格をとる
年収を上げる方法として難易度が高い国家資格の取得があります。
転職で年収アップを目指すなら、受験資格が厳しくなく独学や通信教育で目指せる資格取得をおすすめします。
以下に高収入が期待できる国家資格をいくつか紹介します。
資格名 | 受験資格 | 年収 |
中小企業診断士 | なし | 500~1000万円 |
司法書士 | なし | 300~800万円 |
不動産鑑定士 | なし | 600~1000万円 |
社会保険労務士 | なし | 500~800万円 |
公認会計士 | なし | 700~1200万円 |
どれも難易度はかなり高い資格ですが、取得すれば年収アップが期待できます。仕事をしながら独学で資格取得を目指すことも可能です。
また本業以外にも執筆・講演・メディア出演など、専門知識を活かして収入アップにつながることもあります。
資格はいろいろなシーンで役立つ!自分の市場価値を高めるためにも資格取得を検討してみよう
まとめ
年収の高い女性は大手企業社員や国家資格取得者をはじめ、中にはコミュニケーションスキルや個性を活かして営業などで稼いでいる方もいます。
年収が高い女性に共通して言えるのは、他の人にはない自分の強み・スキルを持っていることです。
給料を多くもらうなら、独自性や希少性を高めて自分の市場価値を高めていく必要があります。
自分の得意分野を伸ばすためにも、まずは転職エージェントのサービスを利用して転職のプロに自分の能力を客観的に見てもらうことをおすすめします。
その上でキャリアアップ・独立・資格取得などを模索して年収アップを目指しましょう。