【年収別】年収の高い理系の仕事まとめ【年収1000万円】

困っている女性

理系で年収の高い仕事を知って就職先の候補を検討したい

困っている男性

理系でどういった分野が年収高いのか知りたい

数学や科学、医学などの学問を学んだ理系人材に対する求人はたくさんあります。
また理系は高い年収がもらえる職業が多く、若い年代で年収1000万円を超えている方もいます。

利益で高い年収を目指すためにも、理系が高年収を狙える仕事について知っておきましょう。また1つの企業で長く働くだけでなく、他の職業にステップアップ転職するのも年収アップのコツです。

この記事では、年収の高い理系の仕事や年収アップのコツなどをまとめてみました。

理系でも目指せる年収の高い仕事の共通点とは

理系とは形式科学の数学、自然科学の物理学・生物学・化学など自然を対象とした学問や、プログラミングのように理系的な知識や技術を必要とする人などを指します。

理系は文系に比べると年収が高いと言われていますが、独立行政法人経済産業研究所が行った調査でも以下のように理系出身者の方が年収は高めです。

・理系出身者：430万円

・文系出身者：381万円

※男女平均

理系出身者の方が文系出身者に比べると50万円ほど給料は高めです。

理系の年収が高いのは、専門性の高い職業や国家資格を有している人が多いこと、需要が多いITやAI業界が人手不足であることなどが理由としてあります。また大学院に進学する割合が多く、高学歴が優遇されて給料アップにつながります。

理系の仕事にもいろいろありますが、やはり「専門色が強い」、「希少性が高い」、「人手不足」、「大手メーカー」などを中心に年収が高めです。

それでは理系が狙える年収ごとの仕事をマイナビ転職の職業別モデル年収平均ランキングを参考に紹介しています。

年収1000万円超えの仕事

理系が狙える1000万円超えの仕事には、システムアナリストがあります。特にシステムアナリストは1609万円と年収はかなり高いです。

また医師や弁理士などの理系資格を保有し、独立して年収1000万円以上をもらっている人もいます。

私は証券会社の営業で10年目に年収1000万円を超えましたが、営業職と言えば文系のイメージを持つ方も多いと思います。
しかし、私はもともと理系です。コミュニケーション能力を鍛えることが好きだったことに数字の強さが加わって年収アップにつながった部分もあります。

このように理系の強みは文系仕事に就いたとしても年収1000万円を超えるケースがあることです。

年収800万円超えの仕事

理系が狙える800万円超えの仕事として、

・システムコンサルタント

・医薬、食品、化学などの基礎研究

・ITアーキテクト

・フロントエンドエンジニア・コーダー

などがあります。ほとんどがIT関連ですが、研究者も800万円超えが狙えます。管理職や成果主義の仕事なら、年収1000万円超えも可能です。

年収600万円超えの仕事

理系が狙える600万円超えの仕事として、

・シーズ探索、スクリーニング、基礎研究

・獣医

・研究調査員・リサーチャー

・ERP、SCM、CRM

・特許技術者

・製品、研究開発

・システムLSI設計

などがあります。IT関連、研究、調査などの職種が多くなっています。これらの職種で管理職になれば1000万円も会社によっては視野に入ってきます。

年収500万円超えの仕事

理系が狙える500万円超えの仕事として、

・環境保全

・解析（電気、電子、半導体など）

・応用研究（電気、電子、機械など）

・デジタル回路設計

・生産、製造、プロセス技術（家電、コンピューターなど）

・プログラマー

・制御設計

・薬剤師

・システムエンジニア

・CAD、CAMオペレーター

などがあります。職種も幅広く、管理職になればさらに年収を上げることもできます。

年収400万円超えの仕事

理系が狙える400万円超えの仕事として、

・看護師

・商品開発

・CADオペレーター

・応用研究

・臨床開発

・各種検査技師

・歯科技工士、歯科衛生士

などがあります。理系のほとんどの職種で年収400万円以上を狙うことができます。

資格と無関係の理系職ならメーカーの上層部を目指すのも王道

「理系だけど資格を持ってない、無資格で理系が高い年収を目指すためにはどうすればいい？」という方は、メーカーの上層部を目指すのが王道です。

転職会議の研究・開発の年収まとめを見ると、大手企業の管理職で1000～3000万円の年収をもらっている人がたくさんいるのが分かりますね。

研究開発の平均年収は535万円ですが、メーカーの上層部にたどり着くことができれば平均年収を大きく超えます。

代理店や下請けの会社は年収が上がりにくい

同じ上層部でも代理店や下請けの会社になると、大手企業やメーカーと比べて年収は上がりにくくなります。これは事業規模が小さく会社の利益も相対的に少ないため、社員に還元できる報酬も少なくなるのが理由です。

年収を重視するなら大手企業やメーカーに入社し、そこから上層部を目指して仕事に励むのが王道です。

ただし、入社のハードルが低い代理店や下請けの会社でまずは実績を積んで、そのあとに転職エージェントを利用して大手企業にスカウトしてもらう方法もあります。

研究職は院卒を目指そう

研究職を求人している企業は、学部卒の学生だとポテンシャルや入社したあとの成長を期待して採用しますが、研究の過程で多くの経験をしている院卒の学生だと即戦力として活躍することを期待して採用します。

メーカーの開発・研究の仕事は、研究機器の取り扱いや研究分野に対する幅広い知識が欠かせません。これらの経験やスキルは新人教育で1から教えるのはコストも時間もかかるため、最初から一定の経験やスキルを持っている人材を探して雇う方が効率的です。

しかし、理系の院卒は新卒の割合で見るとかなり少なく、給料や待遇などの条件を良くしないと求人募集は集まりません。

理系院卒は高収入の条件である、「専門色が強い」、「希少性が高い」、「人手不足」の3つが揃い、「大手メーカー」の求人も多いことから年収が高い傾向にあります。

理系が仕事で年収を上げるコツとは

年収が高いと言われる理系ですが、職種によって明暗はかなり分かれてくると思います。衰退している職種だと今はよくても年収が上がらず、場合によっては早期退職を迫られることになるかもしれません。

理系が仕事で年収を上げるためには業界選びが重要なポイントになります。

ここでは理系が仕事で年収を上げるコツを紹介していきます。

業界選びが大切

理系で稼げるかどうかは業界によって変わってきます。

これから伸びると言われている既存業界には以下のようなものがあります。

・IT

・エンタメ

・建設

・医療

・医薬

・化学

・介護福祉

・農業

・食品

・人材派遣

このうち、IT・医療・医薬・化学などは理系分野ですが、建築や食品でも設計や研究など理系の仕事に関わる部署もあります。現在はAIやロボット開発・運用も進んでいますが、これらで代替えができない職業が廃れない職業になります。

これから長期間に渡って伸びていく業界を選ぶ

現在開発が進んでいる宇宙・ロボット分野の職業なども理系職になります。学生時代にこれらの知見や経験を習得しているなら、これから長期間に渡って伸びていくことが予想されるので高い年収が狙えます。ここでは、今後期待されている理系職業について紹介します。

宇宙産業

宇宙産業は右肩上がりの業界で、日本航空宇宙工業会によると2013年に3025億ドルだった市場は2018年には4148億ドルに伸びています。

宇宙産業には、

・ロケット開発

・惑星での探査や調査

・衛星データの利用

・衛星の運用や地上整備

・国際宇宙ステーション関連

・宇宙旅行

などがあります。宇宙産業は理系学部の中でも理学部や工学部が有利です。

日本では三菱重工業、川崎重工業、SUBARU、IHIなどの大企業で宇宙輸送機の開発や製造を行う専門事業部があります。

また大企業ばかりでなく中小企業がロケット技術に取り組んだ事例もあるので、ベンチャー企業を狙うのもありです。実例が少なく、取り組み次第では大きな可能性を秘めているのが宇宙産業の魅力になります。

ロボット業界

人の代わりにプログラムで自動的に作業を行ってくれるAIやIotなどのロボット業界も長期的な成長が期待される業界です。

新エネルギー・産業技術総合開発機構によると、2020年におけるロボット産業の市場は2.9兆円ですが、2025年には5.3兆円、2035年には9.7兆円と大幅な市場拡大が見込まれています。

ロボット業界は、理系学部の中でも理学部や工学部が有利です。

有名なロボット企業にはABB、ファナック、川崎重工業、KUKAなどがありますが、今後はさまざまな企業の参入が予想されます。

GAFAが企業買収しているような分野

GAFAとは、アメリカの主要IT企業のGoogle、Amazon、Facebook、Appleの4社の総称でガーファと呼びます。

これらの大手企業は成長が予想される分野の企業をどんどん買収しています。

たとえば、Appleは2020年に天気予報アプリの米ダークスカイやアイルランドの音声認識スタートアップ、VRイベントをストリーミング配信する米ネクストなど7社を買収しています。

GAFAは莫大な資金を活かし、今後成長する企業を先手で買収してさらに企業を大きくしています。

見方を変えるとGAFAが買収している分野の企業は、成長が期待できて高い年収をもらえる可能性があることを秘めています。

たかーし

GAFAがどんな企業を買収しているか見てみよう！自分のスキルや経験が活かせる分野があるなら狙い目

バズワードな業界は職種の寿命が短い可能性があるので注意

なにか新しい重要な概念だったり難しい言葉をかっこよく使えたりするワードをバズワードと言います。

たとえば、2020年だと、

・テレワーク

・ニューノーマル

・DX

・デジタルヘルス

・次世代リアル店舗

などのバズワードがあります。バズワードは一種のトレンドのようなものであり、そのときは需要が一時的に急伸しても数年経過すると廃れていることも少なくありません。

バズワードな業界はかっこいいので「就職・転職したい！」という方もいるかもしれませんが、短期的にはよくても長期的に働きたいと考えている場合は将来性について十分に考える必要があります。

ただし、バズワードな業界は社会の最先端でもあるので、働いて得た知識やスキルなどを次の転職に活かし、年収アップを狙うなどのやりかたもあります。

スーパーエンジニアを目指さないのであれば管理職を目指す

技術的な能力が高いだけでなく、リーダーシップやコミュニケーション能力にも優れているような人材をスーパーエンジニアと言います。

自分の経験ではありますが、理系は1つのことをコツコツと極めるタイプの人が多く、技術的な能力は非常に優れているのに対人関係が苦手な人が多いように感じます。

もちろん人に負けない技術があれば大手企業に入って高い年収を望めますが、対人関係が得意でなければ出世して管理職を目指すのは難しいです。

管理職を目指すのであれば、

・スーパーエンジニアになる

・管理能力を高める

のどちらかになります。

より高い年収ならスーパーエンジニアですが、スーパーエンジニアを目指さないのであれば、上司や部下と積極的にコミュニケーションを取って管理能力を高めて管理職を目指すのが年収アップの近道です。

たかーし

スペシャリストになれるのであればそれに越したことはないけれど、技術力がそこそこでも管理能力があると重宝される！足りない技術は対人関係でカバーできるよ

収入が頭打ちになってきたら同じ技術で高い年収を狙える業界へ転職する

どれだけ頑張って仕事をしても1つの企業で稼げる年収には限度があります。

収入が頭打ちになったら同じ技術でもっと高い年収をもらえる企業に転職するのがおすすめです。

転職の際に活用したいのが転職エージェントで、転職のプロがスキルや経験をもとに今よりも高い年収がもらえる企業を探してくれます。
また在職中でも転職活動をサポートしてもらうことができます。

私も最初は小規模の証券会社に勤めていて、5年ほど働いて年収を300万円から600万円にアップさせることができました。
しかし、それ以上は成績を出しても年収が増えなくなったので、これまでの実績をもとに大手証券会社に転職して年収は1000万円以上になりました。

転職はマイナスのイメージを持つ人も多いですが、経験やスキルを活かすキャリアアップは年収アップの方法として効率的です。

たかーし

同じ仕事で今より年収が多くもらえる企業があるかも？転職エージェントを利用して調べてみよう！

コミュニケーション能力も鍛えてコンサル的な立ち位置を目指す

ITコンサルタント、シンクタンクコンサルタント、戦略系コンサルタントなどは、分析や数字に強い理系に向いている職業です。

以下のようなコミュニケーション能力を鍛えることでコンサルタントとして大きな年収が狙えます。

コンサルタントは対面ビジネスになるので営業職的な要素も持ち合わせています。
人とコミュニケーションを取るのが苦ではない、プレゼンテーションが得意という人におすすめの職業です。

たかーし

コミュニケーション能力はあらゆる仕事に役立つ！理系に限らず社会人が積極的に習得したいスキル

まとめ

理系で高い年収を目指すなら、大手メーカーの研究・開発や将来的に成長が期待される分野の職業がおすすめです。
管理職に就くことができれば、年収1000万円超えも見えてきます。

また医師、薬剤師、看護師のように国家資格を活かせる職業も高い年収が期待できます。

効率よく年収アップをするなら、転職エージェントを利用したキャリアアップ転職もおすすめです。

ぜひこの記事を参考に自分が狙える年収の高い仕事について考えてみましょう。