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手に職つく仕事は買い手市場にあり!今後も人手不足が予測される職種の例

手に職つく仕事は買い手市場にあり!今後も人手不足が予測される職種の例
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たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

働き方が多様化している昨今において、「手に職」が注目され始めています。

手に職と言ってもさまざまな種類があり、中には資格がなくてもつけられる手に職もあります。

大切なのは、資格よりも将来性です。

せっかく高いスキルがあっても役に立たなければ意味がありません。

この記事では、どんな業界の手に職なら仕事にプラスになるのか紹介していきます。

将来的に人材不足になる技術で手に職をつけよう

手に職が役に立つのは、需要のある業界です。

「需要がある=その技術を有している人が足りていない」ということになります。

技術を身につけて仕事に活かしたい人は、将来的に人材不足になる技術を早い段階で見極めて手に職をつけるのもポイントです。

ここでは、将来的に人材不足になる技術の見極め方を紹介します。

売り手市場だと仕事にあぶれない

手に職をつけるなら売り手市場の業界をおすすめします。

売り手市場とは、「採用企業よりも転職希望者の方が少ない市場」です。

転職希望者の方が優位な状況になるため、転職のハードルはかなり下がります。

特に人手不足が深刻化している企業なら採用ハードルが下がるだけでなく、すぐにでも人材を確保する必要があるため、給料や待遇についても好条件を提示するケースが多いです。

売り手市場かどうかは、厚生労働省が公開している有効求人倍率を参考にすると分かります。

有効求人倍率は1人の求職者に対して求人が何件あるかを示す数値で、有効求人倍率が1を超えていたら売り手市場だと言えます。

たかーし

転職を有利に進めるなら売り手市場の職種に関連する手に職を身につけよう

買い手市場だと営業力のない人には辛い

「採用企業よりも転職希望者が多い市場」のことを売り手市場と言います。

採用企業の方が優位な立場になるため、他の求職者にはないスキルや経験などがないと転職のハードルは上がります。

買い手市場では、履歴書、職務経歴書、面接などを通して自分をアピールする営業力も必要です。

つけたい手に職が決まっていない!というのであれば、買い手市場よりも売り手市場の手に職を身につけることをおすすめします。

データサイエンスは人が足りていない?

少し矛盾する内容となってしまいますがトレンドに流されすぎないことも大切です。

ここ数年でデータサイエンティストが足りないと宣伝されてきましたが。そのため国や大学も育成に向けたカリキュラムを立てています。

企業におけるデータサイエンスとは大量のデータを分析してそこからしか得られない売り上げに繋がる傾向を発見する仕事です。

しかし需要があると宣伝されてきたその結果として実際の需要に対して挑戦する人が増えてしまいました。

いくら需要の高い分野であったとしても挑戦する人が多すぎれば売り手市場となってしまいます。

とはいえ企業に関するさまざまなデータを集めて、必要に応じてデータの加工や組み合わせを行ってデータの価値を作り出していきます。

単純に分析スキルがあるだけでなく、データから導いた仮説や根拠を経営の課題解決や意思決定に活かせますので他の業種においてデータ分析ができる人は重宝されることでしょう。

メディアが何度も繰り返して足りないという職種を目指すより専門分野の人でないとわからない人手不足になりそうな職種を目指す方が買い手市場として長く仕事を続けやすくなります。

同業種の中でも仕事にあぶれるスキルがある

同業種の中でも仕事にあぶれる手に職はあります。

手に職には数多くありますが、スキルの習得のハードルが低いほどあぶれやすいです。

たとえば、PCスキルがアピールできるスキルの場合、「一通りの操作ができるだけのスキル」と「ネットワークやセキリュティを使いこなせるスキル」があるのでは大きな差あります。

スキルがあるから転職に役立つ手に職があるわけではありません。

同業種で手に職をつけるなら、仕事にあぶれないスキルを身につけることが大事です。

たかーし

役立たないスキルもたくさんある!会社に必要とされる手に職をつけることが重要

仕事にあぶれない可能性の高い業界の職業例とは

どのような業界なら仕事にあぶれない手に職がつけられるのでしょうか。

ここでは、仕事にあぶれない可能性の高い業界の職業例を紹介します。

新しい技術へのアップデートもできているスペシャリストのITエンジニア

IT業界は、売り手市場で将来性のある業界の1つです。

その中でもITエンジニア(コンピューター関連に特化している技術者)は、高度な技術と知識などを必要とします。

ITエンジニアには以下のような種類があります。

ITエンジニアの種類概要
システムエンジニア顧客の要望を聞いてシステム設計や開発などを行う。
プログラマーさまざまなプログラミング言語を用いてソフトウェアやアプリ、システムなどを開発する。
サーバーエンジニアサーバー構築や保守作業を行う。
ネットワークエンジニアコンピューター同士をつなげるネットワークを設計、構築、開発する。
データベースエンジニア顧客の要望に合わせてデータ管理やシステム設計、運用などを行う。
セキュリティエンジニアシステムの不正利用を防ぐためのシステム開発、運用などを行う。

IT業界は目まぐるしく変化しており、同じITエンジニアでも新しい技術へのアップデートができていないエンジニアは需要がありません。

新しい技術へのアップデートができているITエンジニアが必要とされています。

宇宙分野のエンジニア

宇宙分野のエンジニアとは、宇宙開発に関わる技術を開発・研究などを行っている技術者のことです。

日本ではJAXAが大学や民間企業と連携して宇宙開発をしています。

宇宙開発と言っても、人工衛星の開発や宇宙に対応できる素材の開発、宇宙食の開発などさまざまな種類があります。

エンジニアになるためには、どの分野に関わりたいかどうかが重要です。

その上で知識やスキルが習得できる専門学校や大学に進学して宇宙科学や物理、化学、電子などを学びます。

ちなみに、宇宙分野のエンジニアになるために必要な資格はありません。

宇宙開発に役立つ知識やスキルがあれば、関連企業に転職できる可能性もあります。

ロボット分野のエンジニア

近年は、医療・防災・産業など、さまざまな分野でロボットが活躍しています。

ロボットの開発や設計を行う職業がロボット開発エンジニアですが、ロボット分野も将来性があって手に職があると役に立つ仕事です。

ロボット分野には、ロボットの感覚を司っている「センサー」、ロボットの行動を司っている「知能・制御」、運動を司っている「駆動」の専門分野があります。

これらを組み合わせるとロボットの完成となります。

ただし、ロボット開発は工学系の仕事の中でも特に最先端の知識を必要とします。

工学系や工業系の学校でロボット工学を学んでおかないと転職できる職業ではありません。

最先端のヘルステック分野でもの作りのできる人

ヘルステックとは、「ヘルスケア」と「テクノロジー」を組み合わせた造語です。

病気の予防や健康管理、治療のアフターケアなどのヘルスケアにテクノロジーを導入することによって個人の健康管理をスムーズに行えるようになります。

具体的には、

・遠隔診療サービス

・AI活用による病気進行予測

・IoMTの活用

・介護支援ロボット

などがあります。

ヘルステック分野の手に職をつける方法は、医療関係の仕事をしている人がIT技術を学ぶ、IT関係の仕事をしている人が医療関係の仕事に転職するなど、「医療」もしくは「IT技術」のどちらかの基盤があることが重要です。

数字の改善に繋げられる提案のできる仕事全般

どんな分野でも目標の数値化ができる人は重宝されます。

目標の数値化とは、目標達成の基準を具体的に指標化することです。

目標の数値化では、

・年末までに売り上げを今より伸ばそう

・顧客をたくさん増やそう

のような漠然とした目標ではなく、

・年末までに1500万円の売り上げを目指そう

・年末までに顧客を10社増やそう

のように数字を使って具体的な目標を設定します。

また単純に数字を並べるのではなく、数字に根拠をもたせられることも大事です。

数字のアピールは資格が有効です。

・ビジネス会計検定

・簿記検定

などの資格を取得すれば、数字関連の手に職があるとアピールできます。

問題解決の視点でスキルを活かすことができる人

「問題解決能力×スキル」もこれからの時代に求められます。

問題解決能力が高い人は、

・論理的思考力が高く物事をフラットに捉えられる

・物事に対してなんでだろう?と疑問を持つことや考えるクセがある

・PDCAを回す習慣がある

などの特徴があります。

このような考えができる人はスキルの持ち腐れになりくいです。

たとえば、IT関連の国家資格である情報処理技術者の資格を以下の2通りの理由で取得したとします。

1.出世や昇給の役に立つかもしれないので資格を取ることにした

2.会社の弱点はITが遅れていること。資格取得を目標にすることでITのスキルや知識を身につけられるので資格を取ることにした

問題解決能力が高い人は②であることが分かりますね。

このような思考ができる人はこれからの時代に強いです。

また履歴書や職務経歴書、面接などで、自分のスキルがどんな風に会社が抱える問題解決に役立つかアピールできれば転職しやすくなります。

売上の視点で考えられるエンジニア

エンジニアは売り手市場が続くと想定されますが、その中でも売上の視点で考えられるエンジニアは強いです。

特にセールスエンジニアのような存在は、競争が激しい企業に転職する際に有利になります。

セールスエンジニアとは、自分たちが作った商品を活用できるように営業がカバーできない専門的な部分を代わりに説明して営業の手助けを行う人です。

営業のサポート、導入支援、サポートなどが主な仕事ですが、セールスエンジニアとして働いていると売り上げも自然と意識するようになります。

最近はエンジニアに売上意識を持たせるために、さまざまな研修や教育を行っている企業も増えています。

セールスエンジニアとして働く機会がないという人は、独自にマーケティング関連の書籍やマーケティングセミナーなどを利用するのもよいでしょう。

社外の人たちとも仲良くなっておくことで仕事にあぶれにくくなる

コネはいつの時代も転職や仕事を有利にさせます。

社外の人たちと仲良くなってコネを作っておくことで仕事にあぶれにくくなります。

コネを作るために重要なのが、コミュニケーション能力です。

自分から積極的に人に関わっていくことが重要になります。

ちなみに、私は大手証券会社の営業で働いていた経験があり、そのとき作り上げてきた人脈が独立したあとの成功につながっています。

営業成績はいつもトップクラスでしたが、初めから営業成績が高かったわけではありません。

コミュニケーション能力を高めて人脈を作るためにさまざまな努力をしました。

その中でも手っ取り早く人脈を作れたのが異業種交流会です。

さまざまな業種の人が集まる会ですが、自分と同じように人脈を作ることを目的にしている人が主に参加しています。

コミュニケーション能力がないと1人ぽつんとなってしまうため、自分から話しかけなければならないプレッシャーの中、積極的にコミュニケーションをとっていきました。

異業種交流会に関わらず、自分から人がいる場に参加することを意識しましょう。

バズワードの職種には注意しよう

バズワードとは、「定義があいまいな流行語」のことです。

バズとは「バズる」から来る言葉ですが、バズワードが使われている職種には注意が必要です。

たとえば、一昔前なら

・クラウド

・AI

・FinTech

などがあります。

「かっこいい言葉」、「他の人も使っている言葉」などがバズワードで、それに関係した仕事がバズワードの職種です。

手に職をつけたい人の中にもバズワードに関連するスキルを身につけたいという方もいるでしょう。

しかし、バズワードに流されてつけた手に職がすぐに役立たなくなることもあるので注意が必要です。

数年で需要がなくなる可能性がある

過去の流行語からも分かるように、どれだけ流行しても数年経つと新しい言葉が出てきます。

バズワードの職種も同じように数年経つと需要がなくなる可能性があります。

本当にやりたいと思う仕事ならいいですが、「かっこいいから」、「流行に乗りたいから」という理由で転職すると確実に失敗します。

スキルや知識をきちんと分析して、自分に合った仕事を見つけることが大事です。

ちなみに自分に合った仕事を見つけるなら転職エージェントをおすすめします。

私も転職時に利用しましたが、経験や手に職、知識に応じて最適な求人を紹介してもらえます。

転職エージェントを上手く活用し、バズワードに流さないようにしましょう。

まとめ

手に職をつけることで仕事の幅を広げることができます。

転職や独立にも役立ちますが、役立つスキルとそうでないスキルがあることも知っておきましょう。

手に職をつけて転職する場合は、転職エージェントのようなプロの転職支援サービスの利用をおすすめします。

転職エージェントを利用すれば、手に職を最大限に活かせる求人を探してもらうこともできます。

転職のプロにアドバイスをもらうこともできるので、まずは気軽に無料相談してみましょう。