体験談

【話が違う】憧れだった手芸材料の店長になれずインテリア商社の事務員へ転職して満足できた話

【話が違う】憧れだった手芸材料の店長になれずインテリア商社の事務員へ転職して満足できた話

転職満足度7点/10点

sachoco ・歳の頃(現歳)

職業: 販売職→営業事務

年収: 年収230万円→年収300万円

従業員規模: 900人→240人

sachocoです。これは私が新卒で入った会社で見出したやりがいを失ってしまい転職していった話。

新卒で入った趣味を生かせる仕事、憧れの店長を目指して

大学卒業後に手芸材料を扱う会社に正社員で入社しましたが2年勤めて退職しました。

趣味を仕事にできたのでやりがいがあった事、早期退職にあたるので葛藤はありましたが、心身の健康の危機を感じて退職を決意しました。

販売員として入社したため大好きな手芸材料が揃った売り場が職場でした。

意欲的に業務や商品知識を学び業務にいかせていたため、褒められる事が多かったです。

周りからは「できる新入社員」と呼ばれていました。

入社1年目で店長から「将来の店長候補」と言われた時の喜びは大きいものでした。

店長になる事が私の目標となり、がむしゃらに働きました。

しかし店長になることができない上に…

ここから退職を決意した理由は3点あります。

1点目は目標であった店長への道が閉ざされた事です

私は転勤の無い一般職で入社しました。

入社前の面接では一般職も店長になれると聞いていました。

しかし実際は勤続年数や能力関係なく総合職が優先、それならば総合職として働いて店長を目指したいと伝えても人件費の問題で無理だと言われました。

2点目が給料です。

総合職と同じ仕事量なのに差がある、1ヶ月で100時間以上の残業しても手当が全く付かなかった事です。

人件費削減のため、時間外労働や休日出勤の記録はつけてはならないルールが浸透していました。

私自身、仕事が終わらないのは自分の責任、残業代が出ないのは当たり前だと思っていたため退職を決意するまで疑問に持ちませんでした。

3点目は精神の限界でした。

前述の働き方をしていたため、職場の最寄駅から職場までの道で(ああ、つらい)と泣きながら出勤する日が増えました。

心と身体が壊れていく感覚がありました。

(私はできる社員ではなく都合の良い社員と思われている)

と気付き、やっと退職を決意しました。

仕事を辞めて転職へ

入社して1年半が経過した頃に店長に退職の意向を伝えました。

しかし「もう少し頑張ろう」「店長代行への推薦をいずれしたい」と退職の意思を拒否されました。

根気よく伝え、3度目の面談で承諾されました。

退職の1ヶ月前に店長から職場へ告知がありました。

好きだから入社した会社なので愛着もあります。

「いなくなると不安」と言ってくれる人もいました。

転職への不安もあり、決断は正しかったのか考えました。

しかし(やっと楽になれる)思いが先行していました。

引き継ぎを行ない、入社から2年で退職しました。

決意してから退職までの期間は半年ありましたが転職活動は全くできませんでした。

朝から晩まで、休日も働いていたので時間が無かった事、退職後は休みたい気持ちが大きかったからです。

1ヶ月間身体を休めた後、転職エージェントと面談、地域の就職相談所へ行く等の活動を始めました。

様々な人と対話し、どんな仕事に就いてどんな働き方をしたいのか考えました。

手芸店に勤めていた時は店長になる事、つまりキャリアアップを希望していました。

しかし過労が原因で体調変化もあったため、心にゆとりが持て、仕事とプライベートが両立できる働き方を重視しました。

最終的にインテリア商社に事務職として中途採用されました。

面接で前職の退職理由、希望の働き方を伝え、求人案内では不明だった点を確認しました。

そのおかげで入社後の齟齬がありませんでした。

年収はアップして休日も増え人生は前向きに

転職先でもキャリアアップに憧れはありましたが、無理なく働いた事で接客スキルを更に磨き、パソコンスキルやマルチタスクの能力が向上しました。

正当な評価を受ける事ができ年収は70万円アップしました。

休日は年間105日から125日に増え、きちんと休めるので仕事とプライベートの両立も叶いました。3年4ヶ月勤め、結婚を機に専業主婦となりましたが、転職をして良かったと思っています。

sachocoさんへインタビュー

編集長

sachocoさん体験談ありがとうございました。

その後の転職先ではどのような感じでしたか?また別の大変なことなど何かありましたか。

sachoco

たしかに前職よりも働き方も待遇も良くなりました

ただ、職場の人間関係に時々つまづく事がありました。転職先は従業員が少なく私が在籍した事業所も約10人でした。

誰かがミスやイライラしているとギスギスとした雰囲気が直ぐに事業所全体に広がり居心地が悪い事がありました。小さな会社ゆえの悩みだと思います。

編集長

小さな会社だとそれはよくありそうですね。私も過去に狭い部署の職場の雰囲気につかれている先輩がいたのを思い出します。

転職にはエージェントを利用したそうですがどのような感じでしたでしょうか。
よく利用したエージェントは良かったですか?

sachoco

転職エージェントは

①DODA

②マイナビ

③リクナビNEXT

でDODAを1番利用しました。

良かったところは提案力です。私の職務経験に対して今まで考えつかなかった自分の強み、希望の働き方を見つけてもらいました。

そのおかげで自分の長所をいかした業務ができ、仕事とプライベートの両立がはかれる転職先に巡り会えました。

悪かったところは大手企業に偏りすぎている、自分の住まいから離れた求人ばかり提案された点です

転職先はDODAの求人情報で見つけましたがエージェントの対応外の案件だったため自力でアポイントを取って面接へ行っています。

編集長

相談できた方が自身では見つけられなかったポイントを教えてくれたりしますよね。

では最後に、過去のsachocoさんと同じように今も現在進行形で会社の都合でキャリアアップを閉ざされてしまい転職を悩んでいる。という人へ向けて何かアドバイスをお願いします。

sachoco

今働いている会社は自分の人生にとって幸せなのか考えてみて欲しいです。

キャリアアップの目標以外のやりたい事はできてやりがいを感じる、理想の働き方ができるのならば続けても良いと思います。

心身をすり減らすだけならば勇気を出すべきです

転職できるか不安は大きいと思いますがキャリアアップを志している方ならば経験をしっかり積んでいると思うので自信を持って欲しいです。

私自身、強みも経験も全然無いと思っていました。

しかし、エージェントとの面談をきっかけにこんなに出来る事が増えていたんだと驚いたし、転職先でも自信に繋がりました。

自分の人生です。会社ではなく、自分のやりたい事を大切にして欲しいです。

具体的なキャリアップを目標にできている人ってとても希少な存在だと思います。

なかなか見つからないものです。

せっかくの「こうなりたい」という目標があるのであり会社の都合で閉ざされてしまうのであれば勇気を出して行動してみるのも良いのではないでしょうか。