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広告代理店のよくある辞めたい理由とそれぞれの対処法

広告代理店のよくある辞めたい理由とそれぞれの対処法
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たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

広告代理店を辞めたい!でもどうすればいいのか分からない。

と不安や悩みを抱えている方もいるでしょう。

広告代理店を辞めたいと思ったときは、その理由についてもう一度考えてみましょう。

辞めたい理由によっては、自分の行動や立ち振る舞いで問題解決ができるケースもあります。

今回の記事では、広告代理店を辞めたい理由と対処法を紹介します。

これは辞めた方が良い?広告代理店を辞めたいよくある理由と対処法

これは辞めた方が良い?広告代理店を辞めたいよくある理由と対処法

どんな理由で広告代理店を辞めたいと思うのでしょうか。

広告代理店は華やかな業界というイメージを持たれていますが、勤務実態や労働環境はかなり過酷の職場も多いです。

ここでは、広告代理店を辞めたいよくある理由と対処法を解説します。

忙しすぎて休みが取れない場合と対策

広告代理店の仕事内容は、営業、広告主との打ち合わせ、クリエイティブのチェック、社内会議、連絡のやりとりや企画書の作成、デスクワークなど業務は多岐にわたります。

特に、

・出稿媒体の多さ

・何パターンもの制作物を作る必要がある

・クライアントから指定された納期に間に合わせる必要がある

など、オリジナルの制作物を作ることやクライアントの意向に合わせて対応しなければならないことから働く時間は長くなりがちです。

広告代理店の仕事は激務と言われることもあり、忙しく休みが取れないことを辞めたい理由に挙げる人もいます。

また予算消化をしなければならない年度末、ボーナス商戦に入る夏・冬などは、広告代理店の繁忙期に入るので特に忙しい時期です。

<対策>

スケジュールを組んで計画性を持って仕事に取り組む。ムダを減らして仕事をこなす。

広告代理店の残業は営業・企画系に多く、総務や購買系は少ない特徴がある。総務や購買系に異動届を出して部署を変えてもらうのもあり。

休日出勤がつらくて辞めたい場合と対策

広告代理店のクライアントの中には土日のみサービス展開している会社もあります。

納期が絶対であるため、土日でも出勤しなければならないケースもあります。

休日出勤になっても代わりに平日が休みになりますが、子どもの学校のイベントや遊びに行きたいという人からすると、少しでも土日は休みの方がいいでしょう。

広告代理店で働くと仕事優先になりやすく、プライベートは2の次になります。

<対策>

・広告代理店の休日出勤は営業・企画系に多く、総務や購買系は少ない特徴がある。総務や購買系に異動届を出して部署を変えてもらうのもあり。

・仕事が激務でなく周囲に迷惑をかけないタイミングで休日に有給をもらう。

体育会のノリがきつくて辞めたい場合と対策

広告代理店は高いコミュニケーション能力を求められますが、人付き合いを大切にする風潮があることから体育会系のノリの会社が多いです。

また広告代理店は激務になりやすいことから、「気合で頑張る」、「根性で乗り切る」など精神論を持ち出して解決させる風潮のところもあります。

体育会系が必ずしも悪いわけではなく、挨拶や礼儀がしっかりしていることや飲み会・社内イベントも多くチームの団結力が強いメリットもあります。

体育会系のノリが好きな人ならいいですが、このようなノリが嫌いな人からすると仕事が苦痛で辞めたい!と思うかもしれません。

<対策>

・体育会系のノリに自分から合わせていく。

・総務や事務など人との関わりが少ない部署への異動届を出す。

ハラスメントがつらくて辞めたい場合と対策

以前、某大手広告代理店で過労死をしたニュースが世間を賑わせました。

長期労働やパワハラなどが原因ですが、セクハラ・パワハラ・モラハラなどのハラスメントが横行している広告代理店も多くあります。

体育会系のノリであることから上下関係が厳しく、上司に逆らいにくい雰囲気が作られやすいのもハラスメントが横行する原因です。

ハラスメントが続くと肉体的にも精神的にも追い詰められていきます。

このような状態が続くと仕事を辞めたいと思うようになります。

<対策>

・会社の上司に相談する

・会社の窓口や人事担当者に相談する

・総合労働相談コーナーに相談する

・道府県労働委員会・都道府県庁に相談する

・弁護士に相談する

たかーし

ハラスメントがつらいときは1人で抱え込まない!まずは相談して気持ちを整理しよう

地味な作業が多くてつらくて辞めたい場合と対策

華やかなイメージのある広告代理店ですが、部署によっては地味な作業が多いところもあります。

たとえば、広告を制作するクリエイティブ部門は、広告を作り上げるため実際には広告を出稿する前の誤字・脱字などのチェック作業が多く地味です。

同じようにプロモーション部門も資料管理や情報収集などがメインになるため、地味な作業が多くコツコツ仕事ができる人に向いています。

地味な作業が多くなると仕事のモチベーションが上がらず、特に華やかな世界に憧れて広告業界に入ってきた人からすると物足りないでしょう。

地味な作業が多く、つらくて仕事を辞めたいと考えている人もいるかもしれません。

<対策>

・メディア、マーケティング、営業など変化が大きい部署への異動届を出す。

・仕事の中で小さなやりがいや目標を見つける。

クライアントからのクレームが多くてつらくて辞めたい場合と対策

広告を出すためには多額の資金を投じる必要があり、広告を依頼するクライアントは広告費以上のリターンを求めます。

広告の成果が出ないと、他の業界より厳しいクレームがクライアントから入ることも多いです。

広告を出す企業は、昔から出し続けているところも多くこれからも長い付き合いをしなければなりません。

クレームに対して誠意ある対応をしないと、クライアントから契約を打ち切られてしまい、会社の業績に大きな悪影響を及ぼします。

こうした事情もあり、クレーム対応している人の中にはクレームが多くてつらくて辞めたいと考えている人もいます。

<対策>

・クレームを自分のこととして捉えず割り切る。

・クレーム対応はコミュニケーション能力を高める。経験を積んでいると前向きに考える。

・上司に相談をして部署を変えてもらう。

お酒が苦手なのに飲み会や接待が多くてつらくて辞めたい場合と対策

広告代理店はクライアントが命であり、特に大口のクライアントを失うことは企業の業績にも悪影響を与えかねません。

そのため、クライアントのご機嫌取りや関係性を深めるために飲み会や接待に駆り出される人も多くいます。

体育会系の色が濃い広告代理店だと、上司から命令されて接待しなければなりません。

飲み会も多く行われているため、お酒が苦手な人からすると仕事よりもつらく感じるかもしれません。

このような飲み会や接待を理由に仕事を辞めたいと考えている方もいます。

<対策>

・お酒はノンアルコールやソフトドリンクで対応。テンションを場の雰囲気に合わせる。

・接待は仕事の業務の1つとして割り切る。

・上司に相談してクライアントとの関わりが直接ない部署に変えてもらう。

広告会社以外で考えられる転職先

それでも広告代理店を辞めたい!という気持ちが変わらないなら、新しい仕事を探して転職することをおすすめします。

広告代理店での経験が活かせる業種は、広告代理店以外でもあります。

給料や待遇面が優遇されることも多いので、転職するなら経験が活かせる業種がおすすめです。

ここでは、広告代理店以外で考えられる転職先の候補を紹介します。

広報担当というポジションを募集している広告会社ではない会社

一定規模以上の企業には、広報部という部署が存在します。

広報部と広告代理店の関係性は、広報部だと広告代理店に依頼し、広告代理店は広報部の希望を汲み取って宣伝内容を考えるのが仕事です。

どちらも商品やサービスを外部にアピールして販売促進することが目的であり、その仕事内容は似ています。

広告代理店から広報部への転職のハードルは比較的低く、経験やスキルを高く評価してくれるところもあります。

転職によって収入や待遇が良くなることもあります。

マーケティングに関わる領域全般

マーケティングとは、商品やサービスが効率よく売れるように市場調査・分析・販売・宣伝などを行う仕事です。

マーケティングには以下のような職種があります。

・CRM

┗顧客データを分析してマーケティングを行う職種

・マーケティングデザイン

┗顧客データからターゲットになる消費者のライフスタイルを打ち出し、商品企画や開発、パッケージなどを形作る職種

・デジタルマーケティング

┗ターゲットの消費者がwebでおこなった購入をはじめ、コンテンツの閲覧数などのデータを収集して分析する職種

・SNSマーケティング

┗SEOやメディアディレクションのスキルを使って長期的な視点で需要を育てることやプランディングする職種

このようにマーケティングの仕事は多岐にわたりますが、商品やサービスの販売促進をするという点は共通です。

広告もマーケティングの1つなので、広告代理店の経験やスキルを活かしてマーケティングに転職する方法もあります。

クリエイティブ関連業務のディレクション

クリエイティブディレクションは、企業の戦略を把握して生活や市場環境を分析して商品やサービスの企画・設計をする仕事です。

広告代理店の仕事と同じように、根底にあるのは商品・サービスの販売促進です。

企画の立ち上げ時に依頼者から希望を聞き、具体的な案を出すことから始まります。

広告代理店の経験やスキルをそのまま活かせることから転職先の候補の1つに挙げられます。

クリエイティブディレクションはさまざまな過程で数多くのスタッフやクライアントと関わるため、高いコミュニケーション能力を必要とします。

経験者として転職できる状態をゴールにしてそれまで頑張る方法

広告代理店からの転職を成功させるためにも、経験者として転職できる状態を作っておきましょう。

広告代理店の仕事は、マーケティング力・コミュニケーション力・企画力・営業力など、さまざまな能力が身につきます。

これらの能力を評価してもらえたら、給料や待遇面で今よりも条件がいい転職が期待できるでしょう。

しかし、能力を評価してもらうことができなければ、広告・マーケティング関係に転職しても未経験者として扱われてしまいます。

広告代理店に勤めているだけでは経験者になれません。

「○○の広告を手がけた」、「○○のクライアントの担当をしていた」、「○○の市場調査で結果が出せた」などの実績があっての経験者になります。

焦って転職するのではなく、経験者として実績をアピールできるまで実績を積んでから転職活動するのもありです。

辞める条件をあらかじめ決めておくことで心の余裕ができる

広告代理店を辞めたいけど辞められない方の中には、「辞めるほどではない」、「辞めるリスクを考えると辞められない」、「もう少し様子を見たい」という方もいるでしょう。

慌てて辞めてもいいことはありませんが、辞めたい気持ちを押し殺してダラダラ働き続けるのもよくありません。

転職で後悔しないためには、事前に辞める条件を決めることをおすすめします。

たとえば、

・次の仕事が決まってから辞める

・上司に交渉して待遇が変わらなければ辞める

・1年働いて環境が変わらなければ辞める

・異動届を出して取り入れられなかったら辞める

このように、具体的に辞める条件を決めておくと心に余裕ができます。

すでに経験者として転職できそうであれば働きながら転職活動する

広告代理店で経験やスキルを積み、アピールできる実績があれば働きながら転職することをおすすめします。

仕事を辞めてから次の仕事を探す人もいますが、次の仕事がすぐに見つかる保障はありません。

特に高収入や高待遇の転職先を見つけようと思っているなら、自分の理想の条件の求人が見つかるまでに数カ月~数年の期間が必要になります。

仕事を辞めると収入が途絶えるため、「早く収入源を確保しないと生活ができない!」という焦りから条件を妥協しがちです。

焦って失敗しないためにも、今の仕事を続けて収入源を確保しながら、次の仕事を探すことをおすすめします。

たかーし

実績があるなら早めに転職活動を始めよう!仕事をしながらでも転職活動はできる

自分が経験者として転職活動できるのかわからない場合は転職エージェントの人と相談してみる

広告代理店での経験やスキルが実績として評価されるかどうか、自分では判断が難しいところもあります。

自分の市場価値を客観的に判断してもらい、自分の経験やスキルを評価してくれる求人を見つけるためにも転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントは、無料で利用できる転職支援サービスです。

求職者の経験やスキルから市場価値を導き出し、求職者の希望に応じた求人を探してもらうことや書類の添削、面接サポートなどのサービスが受けられます。

また転職エージェントは、ハローワークや求人サイトなどが取り扱っていない好条件の非公開求人も多く取り扱っています。

事前に情報を登録しておけばスカウトサービスも受けられるため、広告代理店を辞めたいと思ったタイミングで相談することをおすすめします。

転職先として考えている範囲の仕事は経験値を得ることを意識してこなす

広告代理店の経験やスキルを活かして転職するなら、少しでもアピールできる経験は多い方が得です。

転職を有利に進めるためには、転職するまでに少しでもできることを増やしておきましょう。

たとえば、普段はしてない書類のチェック、企画の提案、校正やライティングなどを行ってできることを増やすのもありです。

少しでも携わったのであれば、それは経験した仕事になります。

面倒な仕事でも経験値を増やすためだと思い、転職するまでにできるだけ多くの経験を積んでおきましょう。

別の広告会社という選択肢

広告代理店の転職先として挙げられるのが同じ業種の広告会社です。

広告会社と言ってもさまざまな形態があり、会社によって仕事内容や給料、待遇などが大きく異なります。

広告代理店の経験やスキルを活かしやすいため、今より給料や待遇を落とさずに転職できる可能性が高いです。

転職することによって広告代理店を辞めたい理由が解消されるかもしれません。

それでは、広告代理店から他の広告会社への転職先候補を4つほど紹介します。

専門広告代理店

専門広告代理店は、新聞社・テレビ局・出版社など特定の媒体に特化した広告代理店です。

それぞれが専門とする媒体や業務のプロフェッショナルとしてノウハウを持っていて、知識や経験などが豊富であることが強みになります。

一方で、複数の媒体や業務がまたがっている案件を自社内で請け負うことはできません。

「以前の会社で特定のメディアの広告に携わっていた」、「興味のあるメディアがある」など、特定のメディアの経験や興味がある人におすすめです。

他の広告代理店での経験やスキルがそのまま活かせるため、給料や待遇の条件を落とさずに転職しやすい特徴があります。

特定事業に特化した広告代理店

広告代理店の中には、

・音楽業界

・不動産業界

・エンターテインメント業界

・医療業界

・アパレル業界

など、特定の分野に特化している会社もあります。

このような特定事情に特化した広告代理店は、専門分野に強みを持っているのが特徴です。

そこで働く社員にも、事業に関する知識や一定のスキルが欠かせません。

仕事内容は他の広告代理店とほとんど変わらないため、特定事業に特化した広告代理店に転職するために必要なのは専門知識とスキルです。

たとえば、「過去に音楽業界の広告を多くてがけてきた」、「音楽業界に興味がある」などの経験や興味があれば、音楽業界に特化した広告代理店が向いています。

社員の満足度の高い広告代理店

広告代理店を辞めたい理由の多くは、会社の風潮や待遇、勤務形態などが関係しています。

上記に関連する理由で辞めるなら、少しでも働きやすい広告代理店に転職したいものです。

働きやすさを考える上で、1つの指標になるのが社員の満足度になります。

満足度が高い会社は風潮や待遇、勤務形態に対する不満が少ないことを意味します。

満足度を調べる上で役に立つのが口コミサイトです。

口コミサイトでは実際にその会社で働いたことがある人や働いている人の口コミが掲載されていて求人探しの役にも立ちます。

口コミサイトはいくつかあります。

転職会議

キャリコネ

はたらくホンネ

JobQ

キャリドア

などの口コミサイトが有名です。

口コミサイトを活用して事前に広告代理店の評判を調べ、評判がいい広告代理店の求人を探すことで転職に失敗するリスクを減らせる。

たかーし

会社の内部は働いていた経験のある人しか分からない!口コミを参考に転職先を探そう

インターネット広告代理店

広告代理店の中でも将来が明るいと言われているのがインターネット広告代理店です。

クライアントが依頼するデジタルマーケティングを請け負って、クライアントの予算に合わせて戦略やメディアプランニング、ディレクション、広告運用などを行います。

インターネット広告代理店で働くメリットには、「最新IT技術やトレンドが分かる」、「広告の効果が数字で分かりやすい」などがあります。

ネット広告がテレビ広告を抜き、今後もインターネット広告代理店の需要は高まりばかりです。

将来性を考えて、他の広告代理店からインターネット広告代理店に転職するケースも増えています。

ただし、インターネット広告代理店で働くためにはITやweb関連の知識やスキルなどが必要になります。

そのため、「情報処理技術者資格を所有している」、「前の広告代理店ではデジタル部門にいた」、「ネット広告を手がけたことがある」などの経験や実績がないとインターネット広告代理店への転職は難しいです。

まとめ

広告代理店のよくある辞めたい理由と対策、おすすめの転職先などを紹介しました。

広告代理店の経験やスキルはさまざまな仕事に活かせます。

アピールできる実績があり、広告代理店の業務と関連する職種の仕事なら、今よりもいい条件で転職できる可能性もあります。

転職は、自分1人で決めて勢いで仕事を辞めてしまうと必ず失敗します。

転職に失敗しないためにも、まずは転職エージェントに相談をして転職のプロにアドバイスをもらいましょう。