50代になり仕事に行き詰まりを感じている人は少なくありません。
人生100年時代と言われていますが、50代は人生の折り返し地点に差し掛かる年齢になります。
今の仕事を定年まで続けるべきか、新しいことを始めるべきかなど、これからの人生を深く考えている方もいるでしょう。
この記事では、50代で仕事の行き詰まりを覚えたなら、どのように対策すべきかを紹介します。
出世も天井を迎えてきた今、何をモチベーションにすべきか
若い頃は、出世や給料アップなどを仕事のモチベーションにしている方が多くいます。
少々辛いことがあっても夢や希望を持てる年齢やポジションです。
しかし、50代になると出世も給料も天井を迎えはじめ、若い頃のように上に登ることをモチベーションにできなくなります。
その結果、やる気や希望を持つことができなくなり行き詰まりを感じるようになるのです。
そこで大切になるのがモチベーションです。
特に仕事一筋で生きてきた方は、頭や気持ちを切り替えて日々の生活にやりがいや張りを持つことが重要になります。
ここでは、モチベーションにつながる3つの例を紹介します。
新しい仕事にチャレンジする
モチベーションを上げるために、新しい仕事にチャレンジするのもよいでしょう。
新しい仕事と言っても転職だけでなく、今の職場で他の部署に異動する方法もあります。
50代なら立場的に管理職である場合も多く、「初心にかえって他の部署で下っ端として働く」、「他の部署も経験してマネジメント能力を高めたい」など今後のキャリアにプラスになる理由があれば異動しやすいです。
新しい仕事を始めることにより、これまでとは違う刺激を得ます。
仕事を覚える苦労や新しい人間関係を築くなどの苦労もありますが、このような状況もモチベーションを高めるきっかけにつながりやすいです。
もちろん、転職して新しい仕事にチャレンジする方法もあります。
今の職場で部署を変えても気持ちが変わりそうにないなら、思い切って会社を変えてみるのも選択肢の1つです。
趣味を見つけてメリハリをつける
趣味を見つけることも仕事のモチベーションを高める方法です。
私も20代の頃は仕事に追われるばかりで趣味を持つことができませんでした。
そんな状況で働き続け30代になるころには、「仕事しかしない人生は本当に楽しいのか?」と自問自答するようになりました。
仕事にも行き詰まりを感じ始めた頃から、休みの日にゴルフ・ランニング・マリンスポーツなどの趣味を始めました。
最初は健康目的でしたが、どの趣味も奥が深くこれまでよりも休日を楽しみに感じるようになりました。
休日に趣味の楽しみさがあると、「そのために仕事を頑張ろう」と前向きに考えることができたり、趣味と仕事にメリハリをつけたりできるようになります。
趣味を見つけるだけで毎日が楽しくなります。
趣味を見つけることは人生を豊かにする!プライベートの時間を大切にしよう
仕事を減らしてライフスタイルを充実させる
趣味を見つけて日常の中にやりがいを見つけることができたら、次は趣味の時間を多く取れる方法がないか考えてみてください。
残業が当たり前になっている方は、残業時間を減らすだけでライフスタイルがより充実したものになる場合があります。
「普段している残業は本当に必要なのか?」、「仕事を効率化させる方法はないか?」など、仕事を減らすためにできることはあるはずです。
残業が減ると残業代の収入も減ってしまうという人もいるかもしれません。
残業代をあてにする働き方より、減った残業代を普段の生活の中で節約してカバーし、ライフスタイルに時間を取る方がこれからの長い人生を考えると有益と言えます。
人生100年時代!この期に第二の人生を歩む道もあり
人生100年時代に50代で悩んでいるなら、仕事以外の人間関係に力を入れてことやこれまで培ってきた人脈で新しい会社を作るなど第二の人生を歩む道もありです。
ここでは、どんな第二の人生を歩む道があるか紹介します。
仕事以外の人間関係に力を入れる
仕事以外の人間関係に力を入れることも第二の人生を歩む方法です。
仕事の付き合いだと、どうしても偏ったコミュニティになりがちになります。
会社の同僚や上司、部下とプライベートで付き合いがあっても、会社や仕事の話しになることが多く新しい刺激を得ることはできません。
私は第二の人生というわけではありませんが、証券会社の営業マンとして働いていたことから、いろんなお客さんとコミュニケーションを上手に取るために、会社以外の人間関係に力を入れてきました。
たとえば、「ゴルフやマリンスポーツの趣味で知り合った人と積極的に関わる」、「異業種交流会に積極的に参加する」、「地元の行事に参加する」などです。
このように人との付き合いを自分から作りに行ったことで、さまざまな業種・職種の人とつながることができました。
自分と違う仕事をしている人や年齢が異なる人と話すことは、新しい会話のネタができたりコミュニケーション能力が高まったりとメリットばかりでした。
こうして作った人脈は、会社を辞めて独立する際にも役立ちました。
これまで培った人脈で会社を作る
私は地方の証券会社→大手証券会社に転職したのち独立しました。
起業することは大変だと感じるかもしれません。
しかし、私の場合はこれまで培ってきた人脈のおかげでリスクやコストもほとんどなく独立に成功しました。
法的な手続き、アドバイス、税金関係なども趣味や異業種交流会で仲良くなった方に任せています。
また営業の仕事をしているときに出会った顧客や取引先の方とも良好な関係を築いていたおかげで、独立してから仕事を回してもらうこともできました。
今では大手証券会社時代よりも独立してからの方が多くの給料をもらっています。
また個人事業主なのでライフスタイル重視の働き方ができるのも独立してよかったと感じる理由です。
もちろん苦労もありましたが、それよりもやりがいや楽しみの方が上回っています。
起業したいという気持ちが少しでもあるなら、会社を作るということも視野に入れて考えてみるとよいかもしれません。
50代からの独立は珍しくない!できない理由ではなくできる理由を一番に考えてみよう
思い切って転職はすべき?
50代で仕事に行き詰った場合、思い切って転職はすべきなのでしょうか?
ここでは、50代が転職を考える場合に知っておきたい3つのポイントを紹介します。
同業種で同職種であれば転職は比較的にしやすい
50代の転職のハードルは一般的にかなり高いです。
採用する企業側にとって、定年までの期間が少ない50代を1から教育するコストは安くありません。
また若者に比べると記憶力や体力なども低下し、健康面や即戦力という点でも期待できないのが実際のところです。
ただし、50代でもいい条件で転職できるケースがあります。
それが「証券会社の営業から他の証券会社の営業」、「百貨店の販売から他の百貨店の販売」のような同業種・同職種の転職です。
同業種・同職種の転職には、これまでのスキルや経験をそのまま活かせる強みがあります。
50代でも能力があれば、今よりいい条件で転職できる可能性もあります。
転職したい理由が「○○の業種に挑戦してみたい」、「今の業種や職種にやりがいを感じない」の場合だと不向きですが、「今の職場の人間関係に魅力を感じない」、「長く勤めてマンネリ化している」のように職場が変われば問題が解消する理由あら同業種・同職種の転職をおすすめします。
まずは知り合いから尋ねてみる
同業種・同職種の転職はハードルが低いものの、すぐに自分の希望する条件の求人が出てくるとは限りません。
場合によっては何カ月、何年も時間がかかる可能性もあります。
転職できるかどうか分からない状況なら、求人を探すより知り合いに尋ねることをおすすめします。
いわゆるコネ転職ですが、「自分の能力を先方の会社に伝えてもらえる」、「○○さんが紹介してくれるなら安心して採用できる」など、一般的な転職に比べるとハードルはかなり低いです。
転職の成功率を上げるためにも、まずは知り合いに尋ねてみることをおすすめします。
### 転職エージェントに相談してみる
理想の条件で働ける求人が見つからない、知り合いに聞いてもコネ転職ができないような場合は転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは転職支援サービスです。
求職者のスキルや経験を客観的に分析し、そこから市場価値を算出します。
そして、市場価値に応じた求人を紹介してもらうことができます。
また転職エージェントでは、一般には出ていない条件がいい非公開求人を多く取り扱っているのも特徴です。
他にも履歴書・職務経歴書の添削や面接サポートなども行っています。
在職中でも50代でも気軽に利用できるサービスなので、まずは相談してプロのアドバイスをもらってから今後のことを考えるのでも遅くはありません。
転職エージェントは完全無料!気軽に相談してみよう
まとめ
50代で仕事の行き詰まりを感じたら、プライベートを重視する方向にシフトしてみましょう。
新しい趣味を見つけることや交友関係を広げるのがコツです。
それでも仕事を辞めたい気持ちが変わらないなら、独立や転職をして仕事や環境を変えるのも方法としてあります。
転職活動を行うのであれば、転職エージェントを活用してプロに相談することをおすすめします。
人生100年と言われる時代、第二の人生を考えるのもありです。
後悔しないように、これから何をしたいかもう一度考えてみましょう。