「研究職を辞めたい」、「研究職から他の職業に転職したい」などの悩みを抱えてはいないでしょうか?
楽しいと思って研究職に就いたものの、現実は体力的にも精神的にもきついと感じながら働いている人は多くいます。
研究職で働いていると、他の仕事では習得できない専門知識やスキルの習得ができます。
これらの経験や能力を活かして転職するという選択肢もあります。
辞めたい理由と向き合い、改善できるところは改善して今の仕事を続けるのも選択肢の1つです。
この記事では、研究職を辞めたい人向けに辞めたくなる理由や対策、転職先の候補などを紹介します。
研究職を辞めたくなるときのあるある場合と対策
研究職は、新製品の開発や既存製品の改良に必要となる基礎研究を行うのが仕事です。
企業や大学、公的機関などが主な職場になります。
研究職のやりがいは、研究成果が世の中で活かされて社会貢献できることや、学術研究に貢献できること、興味のある分野の知識や新しい発見が期待できることなどです。
一方、研究職ならではの辞めたくなる理由もあります。
ここでは、研究職を辞めたいあるあると対策を紹介します。
クローズドな人間関係が辛い場合と対策
研究職は他の職業に比べてクローズな人間関係になりやすい特徴があります。
職場によっては外部の人との関わりがほとんどなく、研究チームのメンバーだけで多くの時間を過ごします。
研究職は1つの分野を追求していくことから変わり者も多いです。
その変わった性格が仕事に向いていれば問題ないですが、コミュニケーションが上手に取れなかったり、わがままを言ったり、自分勝手に行動したりする人がいると仕事にも影響が出てきます。
他の仕事のように部署を変わることもなかなかできないため、人間関係のトラブルを抱えてしまうと問題解決が難しくなるのも研究職のデメリットです。
クローズドな人間関係が辛い場合、まずは信頼できる上司に相談してみましょう。
上司との関係が悪化しているときは、勤めている企業や学校の上司の上司などに相談してアドバイスをもらうのがおすすめです。
それでも改善しないときは転職して人間関係をリセットしましょう。
人間関係のトラブルは解消困難!心身ともに疲れたら転職して環境を変えるのもあり
先輩がすごすぎて自分の研究に自信をなくすことの対策
研究職にはひらめきやアイデアが重要です。
ひらめきやアイデアなどは頑張ったからと言って生まれてくるものではなく、持って生まれたセンスも大きく関わってきます。
自分のペースで人のことを気にせず研究できる職場ならいいですが、中には先輩の研究能力がすごすぎて自分の研究に自信をなくしてしまうという人もいるでしょう。
先輩じゃなくても周囲にすごい人がいれば、評価される機会も少なくモチベーションは上がらないでしょう。
しかし、研究は続けることで成果が出るものです。
今はまったく結果が出なくても、やり続けることで先輩以上の結果が残せる可能性を秘めているのが研究の仕事です。
先輩は先輩、自分は自分と割り切る気持ちも必要になります。
研究職になりたくてもなれない人もたくさんいるわけですから、転職したいという強い気持ちがないなら今の仕事を続ける方がいいです。
結果に対するプレッシャーが大きすぎることの対策
研究職は結果を出すことを目的に仕事を行います。
結果に対するプレッシャーが大きすぎて精神的にしんどいと感じる人もいるでしょう。
周囲からプレッシャーをかけられていて、肉体的にも精神的にもきついというのであれば転職して環境を変えるのも対策です。
周囲からプレッシャーをかけられるわけではなく、自分で自分にプレッシャーをかけているなら転職するよりも気持ちを切り替えることが対策になります。
研究は簡単に結果が出るものではなく、やり続けなければ結果は出ません。
神経質で責任感が強いとプレッシャーも強くなるので、肩の力を抜いて周囲を気にしないように気持ちをコントロールできれば気持ちはかなり楽になります。
多忙で気が休まらないことの対策
研究職は多忙で気が休まらないと感じている人もいるでしょう。
結果を出すために必死に仕事をしている人から見ると、他の仕事はプレッシャーも少なく楽だと感じるかもしれません。
しかし、仕事の多忙さだけで見ると研究職よりきつい仕事はたくさんあります。
研究職は技術職のように明確な締め切りや納期が設定されているわけではなく、派遣社員や学生などに仕事を振ることもできます。
多忙と思い込んでいるだけであって、実際には多忙ではないことも多いです。
もちろん、研究の結果が出るまで気が休まらないことはあるでしょう。
「研究職はそのようなもの」と割り切ることが大切ですが、それが難しいようなら転職をして環境を変える必要も出てきます。
国際的に仕事をしたいができない場合の対策
グローバル化が進む近年において、国際的に研究の仕事を行うケースが増えています。
特に外国語を習得している人や研究結果を世界に発信したいという人は国際的に関われる研究がしたいと思う人も多いでしょう。
しかし、研究職のすべてに国際的な関わりがあるわけではありません。
もっとグローバルに関われる研究がしたいという理由で仕事を辞めたいと思う人もいます。
国際的な仕事ができずに辞めたいと考えている人は、国際的な仕事が出来る研究職への転職をおすすめします。
ただし、国際的に仕事をするなら高い語学力が必要です。
言語に自信がない人は働きながら外国語のスキルを高めていく方が現実的と言えます。
創意工夫ができずに辛い人はアイデアとは何かを基礎から学習する
研究にはアイデアや創意工夫が必要です。
発想力は持って生まれた才能の部分もありますが、以下の5つのポイントを意識することでいいアイデアを生み出す確率は上げることができます。
- データ集め
- 集めたデータを分析
- いろいろなデータを組み合わせる
- アイデアの発見
- アイデアのチェック
まずは「アイデアが何か」という部分を学習し、アイデアを生み出す確率を高めましょう。
研究職は1発逆転がある!アイデアが出なくても諦めない姿勢が大切
専門分野がニッチであるため転職先が限られている場合は関連分野も検討する
研究職は専門分野がニッチなので、高い専門知識や研究スキルが合っても活かせる仕事は少ないです。
研究職を辞めたいと思っていて、転職を検討しているなら関連分野を検討することもおすすめします。
特にIT分野やベンチャー企業などは研究職と相性がいい分野です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
IT分野は掛け合わせがしやすい分野
IT分野は研究職から転職しやすい異業種の1つです。
IT分野はさまざまな職業と親和性があり、現在はどの分野においてもITが欠かせません。
一見、今の研究とIT分野が無関係に思えても、研究結果を実用化するためにITが必要になることもあります。
またIT分野も研究職と同じく理系です。
アイデアや考える方向性が異なるだけで、IT分野も新しい分野に挑戦していくという点では研究職に似ています。
IT分野は人手が足りていないこともあり、異業種転職でもハードルが低いため、研究職でも転職しやすいメリットがあります。
研究×ITは可能性がある分野!ITを学んで研究に戻るキャリアの積み方もあり!
ベンチャー企業などは転職しやすい
研究職を続けたいという意志があるなら、ベンチャー企業の研究職を狙う方法もあります。
ベンチャー企業とは独自のアイデアや技術などをもとにして、新しいサービスやビジネスを展開していく企業のことです。
新興企業ともいわれますが、主に成長過程にある企業を指します。
最先端の技術や新しいビジネスモデルなどを駆使し、新しい価値を作っていく企業などがベンチャー企業と呼ばれます。
ベンチャー企業が求めているのは「独自性」や「発想力」などです。
独自性や発想力などは研究にも必要なスキルであり、研究職として働いていた経験があるだけでベンチャー企業にスキルを評価してもらえることもあります。
日本独自の慣習が苦手な人は海外の研究職を目指す
日本は周囲に合わせることや同調圧力が強いこともあり、周囲が気になって「思うような研究ができない!」と不満に思う人もいるでしょう。
日本独自の慣習が苦手な人は、慣習に捉われることなく自由に働ける海外の研究職もおすすめです。
海外の研究職で働くためには博士号を持っていることや一定の英語スキル(TOEIC700~800以上)が求められますが、これらの条件を満たしているのであれば海外の研究職に転職するのもありです。
海外の研究職の求人は非公開求人などを取り扱っている専門の求人サービスから探す必要があります。
特におすすめなのが転職支援サービスの転職エージェントです。
転職エージェントは無料で利用できるサービスで、職歴やスキル、経験などから転職市場価値を客観的に判断してもらえます。
市場価値に基づいて転職先を探してもらえることや、海外の研究職関連の非公開求人を紹介してもらえるケースもあります。
また海外の研究職に転職できるスキルがあるかどうかの判断もしてもらえます。
在職中でも利用できるサービスなので、仕事を辞めてしまう前に相談してみましょう。
将来性に不安がある場合はマネジメント層になるキャリアを目指す
研究職にはマネージャーや管理職などの「マネジメント層」があります。
民間企業では、研究を続けているとリーダーやマネージャーなどのマネジメント層に昇格するところが多いです。
しかし、人の出入りが少ない研究施設で働いている場合はマネジメント層に空席ができず、マネジメント層に入れないこともあります。
将来性に不安があるならマネジメント層になるキャリアを目指せる企業に転職するのもありです。
ただし、マネジメント層の人は研究だけでなく、製造や営業など他部署の業務も経験している場合が多くあります。
研究でいい結果を残していても、転職してすぐに管理職として働けるとは限らず、実績を積んでいく必要があります。
転職エージェントに相談しながら転職するのもあり
「研究職を辞めたいけどどんな転職先があるのか分からない」、「初めての転職で流れが分からない」、「本当に研究職を辞めても後悔しないのか?」などの不安を抱えている方は、自分1人で転職を判断するのではなく、転職エージェントに相談してから今後のことを決めていきましょう。
家族や友人に相談するという選択肢もありますが、研究職に就くのは難しいことや給料・待遇面で一般のサラリーマンより条件がいいケースも多いため、研究職を辞めたいと言っても反対される可能性があります。
その点、転職エージェントは経験やスキルなどに基づき、客観的に転職できるかどうかを判断してもらえるため、「転職しない方がいい」と言われても説得力があります。
また転職エージェントでは書類添削や面接サポートなど、求人紹介以外のサービスも充実しているので初めての転職でも安心です。
転職エージェントの相談は無料なので、お金をかけることなくプロのアドバイスが聞けるのもメリットになります。
転職を検討するならまずは転職エージェントに相談しよう!条件がいい非公開求人を紹介してもらえることもある
まとめ
研究職を辞めたい場合、まずは辞めたい理由を考えて個人の行動で出来る対策がないか考えてみましょう。
研究はなかなか成果が出ないことも多いので、成果が出ないという理由だけで辞めてしまうのはもったいないです。
それでも辞めたい気持ちが変わらない場合や研究以外の仕事がしたいという場合は転職をして職場を変える方法もあります。
転職をするなら後悔しないためにも、転職支援のプロである転職エージェントに相談することをおすすめします。
在職中でも気軽に相談できるので、辞めてしまう前に相談して今後のことを考えていきましょう。
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