歯科衛生士を辞めたいけど、転職先があるのか不安!このまま続けた方がいいのか分からない!と悩んではいないでしょうか。
歯科衛生士から転職する場合は経験を活かして他のクリニックで働くか、まったく違う業種や職種に転職する方法などがあります。
この記事では、歯科衛生士を辞めたいと考えている方が転職を検討する前にできることや転職する際に気を付けて欲しいポイントなどを紹介します。
歯科衛生士を辞めたくなったらまずは自分で行動して変えられるところはないのか考える
歯科衛生士を辞めたくなったときは、最初に辞めたい理由を自分なりにまとめてみましょう。
辞めたい理由を考えたときに、自分で行動して現状を考えられる可能性があるなら先に行動してから辞めるかどうかを考えるのでも遅くはありません。
辞めたい理由にきちんと向き合わず、なんとなく「辞めたい」という理由で辞めてしまうと転職に成功しても仕事が長続きしない可能性があります。
仕事を辞めたい理由に向き合って改善できるなら改善し、それでも難しいなら転職で同じ失敗をしないためにどうすればいいのかを考えることが大切です。
そのときの感情だけで辞めてしまうのもよくありません。
まずは頭を冷やして冷静に考えてみてください。
歯科衛生士を辞めたい理由と対策
歯科衛生士を辞めたい主な理由は人間関係や仕事内容、治療方針、給料などです。
ここでは辞めたい理由と対策を紹介します。
院長との人間関係
歯科衛生士を辞めたい理由の中でも特に多いのが院長との人間関係です。
たとえば、院長の以下のような態度が嫌で辞めたいと思ってはいないでしょうか。
・八つ当たりをする
・気分がコロコロ変わる
・セクハラ、パワハラ発言
・大きな声で叱責する
・理不尽な指示を出す
特に小規模クリニックや歯科医院のように院長1人にすべての権限が集中するような勤務先だと、パワハラやセクハラなどが起こりやすくなります。
対策として、先輩に相談する方法もありますが、問題解決する可能性はかなり低いです。
院長の好き嫌いが激しい場合だと、院長に対して不快感を持っていないスタッフの方がたくさんいる場合もあります。
このようなケースなら転職して環境を変えるのがベストです。
新卒で入ったなら「院長はこんなもんか」と諦めてしまうかもしれませんが、歯科医の中には常識があってスタッフに対して思いやりをもってくれる人もいます。
今より環境が良い医院に転職するのがベストです。
先輩との人間関係
歯科医院やクリニックのスタッフはほとんどが女性です。
女性同士の職場だと人間関係が複雑になりやすく、特に院長が男性だった場合は院長に気に入られようとするスタッフもいて嫉妬やマウントなど面倒な感情が入り混じります。
特に先輩との関係では自分が不利になりやすいことから、先輩にいじめられたり嫌がらせをされたりして仕事を辞めたいと考える方も多いです。
明らかにいじめで仕事にも影響が出るような嫌がらせなら、いじめや嫌がらせの内容をこまかくまとめておきましょう。
その内容をまとめて院長に相談してみてください。
それでも現状が変わらないのであれば、転職して職場を変えるのが対策としてはベストです。
逃げるようでかっこ悪いと感じるかもしれませんが、転職してスキルアップやステップアップをするというポジティブな気持ちを持ってください。
仕事へのモチベーション
歯科衛生士として就職できても、最初から歯科衛生士の仕事をさせてもらえない歯科医院やクリニックはたくさんあります。
治療にこだわりがあるクリニックほど、最初は見学や書類、雑務などの仕事からスタートすることが多いです。
このような仕事ばかりでモチベーションが上がらない!という理由で仕事を辞めたいという方もいるでしょう。
しかし、この状況で転職しても転職先で同じような仕事しかできない可能性は高いです。
どんな仕事でも一人前になるまでには時間がかかるものなので、ステップアップするためには今の仕事を続けて他の仕事を任せてもらえるように努力する方がいいかもしれません。
一方、歯科衛生士としての仕事をさせてもらっているにも関わらず、仕事内容に満足ができずモチベーションが上がらないなら、歯科衛生士の仕事が向いていない可能性が高いです。
仕事として割り切れるなら続けるのもよいですが、ストレスで体調に異変を感じるようなら異業種に転職することをおすすめします。
仕事の合う合わないはある!モチベーションが上がらないなら他業種に目を向けてみるのもあり
患者への治療方針
患者への治療方針で仕事を辞めたいと考えている方は、歯科医院やクリニックで仕事をしたことのある期間が長い方が多いです。
仕事に慣れて、他の歯科医院やクリニックの治療方針なども知ってくると、今の治療方針よりもっといい治療方針があるのではないかと感じるようになります。
仕事に対してこだわりを持っている方なら、なおさら患者ファーストで治療方針を考えたいはずです。
しかし、「こんな治療方針がいい!」と院長に訴えかけても、それが採用されるとは限りません。
患者への治療方針が歯科医院やクリニックと大きくずれていると、仕事をすることが苦痛に感じるようになります。
訴えかけても変わらないのであれば、自分が望む治療方針の歯科医院やクリニックに転職することをおすすめします。
給料
業務量に対して給料が見合っていない!という理由で、歯科衛生士を辞めたいと考えている方もいるでしょう。
歯科衛生士として給料を多くもらうためには資格取得も方法としてあります。
たとえば、
・ホワイトニングコーディネーター
・歯周病学会認定衛生士
・認定訪問歯科衛生士
・日本歯科審美学会歯科衛生認定士
このような資格を取得していれば今の仕事で評価されなくても、転職時に給料アップの材料になるケースもあります。
また今よりも給料がいい求人を探して転職するのもありです。
他の歯科衛生士へ転職する場合にやりたいこと
歯科衛生士の転職先として有力なのが同業界への転職です。
歯科衛生士を辞めたい理由が、人間関係や待遇、治療方針のように歯科衛生士の仕事が嫌いになったのではなく、環境や待遇に不満があるなら同業界への転職をおすすめします。
これまでの歯科衛生士の経験をそのまま活かせるため、給料や待遇を落とさずに転職しやすいのもメリットです。
この場合は同じ失敗を繰り返さないように転職先を選ぶ必要があります。
給料が原因の転職なら求人票をチェックして今よりも給料がいい求人を探すこと、人間関係や治療方針などが原因なら転職会議やOpenWorkなどの口コミ情報をチェックし、歯科医院やクリニックの内部事情などを調べておきましょう。
転職で失敗しないためにも!在職中から徹底して情報収集を行おう
歯科衛生士とは異職種へ転職する場合にやりたいこと
歯科衛生士を辞めたい理由が、仕事そのものに興味がなくなった、モチベーションが上がらない、他の業界にチャレンジしたいなどの場合は異職種への転職をおすすめします。
先にやりたい仕事が決まっているなら、後悔しないためにもその業界にチャレンジすることをおすすめします。
やりたい仕事が決まってないなら、少しでも過去の経験やスキル、知識などが活かせる業界がおすすめです。
ここでは、歯科衛生士が異職種に転職する場合にやっておきたいことを紹介します。
歯科衛生士の知識を活かせる同業種がないかリサーチする
歯科衛生士として働いていた人は以下のような経験がアピールポイントになります。
・コミュニケーション能力
・こまかい作業
・デスクワーク
歯科衛生士は患者と日ごろから接していることでコミュニケーション能力、こまかい作業を通して器用さや正確性、デスクワークを通して基本的な事務知識などが見に付きます。
これらの経験が活かせる異業種には、
・医療系営業、販売系
・医療系事務
などがあります。
歯科衛生士の資格を取得していれば、資格を取得していない人に比べて医療系の企業には入りやすくなります。
また経験が給料や待遇に反映されることもあります。
歯科衛生士ではないものの歯に関わる業界がないかリサーチする
歯科衛生士の転職先として、歯に関わる業界があります。
歯科衛生士の資格が直接活かせなくても、歯に対する知見があるというだけで重宝する会社もあります。
たとえば、
・歯ブラシ関係の会社
・歯磨き粉関連の会社
・入れ歯関係の会社
・歯科用品製造の会社
このような会社は歯の知見がある歯科衛生士が転職しやすいです。
ただ、知識があるというだけで業界経験が少ないと給料や待遇などはあまりプラスにならないこともあります。
転職しても歯に携わる仕事がしたい人におすすめです。
歯科衛生士の転職は珍しくない?転職経験者は7割
歯科衛生士の転職は珍しいことではありません。
日本歯科衛生士会の歯科衛生士の勤務実態調査報告書令和2年3月(第九回)によると転職経験が1回以上ある歯科衛生士は全体の76.4%に上り、前回の調査(74.4%)に比べて増えています。
またこの半数以上は2回以上の転職を経験しています。
辞める人が多くなることで、残ったスタッフの仕事量が増えて休みが取れず、さらに離職者が増えるという悪循環に陥ってしまいます。
歯科衛生士は個人の歯科医院やクリニックが多いことから院長や他のスタッフとの間でトラブルが起こってしまうと部署異動などが出来ず、離職につながりやすいことが歯科衛生士の転職の多さの要因になっています。
若い方が異業種への転職には有利
歯科衛生士を辞めて異業種に転職するなら若い方が有利です。
具体的には30代前半までで、それ以降になると未経験分野への転職は難しくなります。
転職市場においては30代を超えると、会社で活かせるスキルが求められるためです。
一方、20代から30代前半は未経験であっても教育すれば大きな戦力になってくれる期待があります。
また初めての就職で基本的なマナーや社会経験が見についているため、一人前になるまでの教育コストがかからないメリットもあります。
ただし、30代でも40代でも異業種転職で成功している人はいますし、20代でも思うような転職ができていない人もいます。
転職したい業界、転職希望者のバックグラウンドなどによって転職が成功するかどうかは変わります。
歯科衛生士を転職活動する場合に活用した方がいいサービス
歯科衛生士が転職をするなら、転職支援サービスの転職エージェントの利用をおすすめします。
このサービスは転職のプロに転職支援をしてもらえるサービスで、過去の経験やスキル、実績などから市場価値を客観的に算出し、その価値に応じた求人探しをしてもらうことも可能です。
転職エージェントは無料で利用できるサービスですが、お金がかからないのは登録している企業が一定の手数料を払っているからです。
転職エージェントによっては数十万円から数百万円のコストがかかりますが、裏を返せば転職エージェントで取り扱っている求人の会社は資金力があるとも言えます。
在職中でも利用できて、転職エージェントを利用したからと言って転職を強制されるわけでもありません。
まずは気軽に相談してみて、現状で転職した方がいいかどうかのアドバイスや、転職するならどんな企業に転職するのがいいかアドバイスをもらうとよいでしょう。
転職エージェントは書類や面接サポートなども受けられる!気軽に相談してみよう
まとめ
歯科衛生士を辞めたい!こんな場合は、辞めたい理由と向き合って現状を変える努力や行動をしてみましょう。
その上で辞めたい気持ちが変わらないなら転職して他の歯科医院やクリニック、または異業種転職することをおすすめします。
転職を検討するなら転職エージェントのサービスを活用しましょう。
在職中でも利用できるサービスなので、まずは気軽に相談してアドバイスをもらって辞めた方がいいと決意したら転職活動を進めることをおすすめします。
自分一人で決断するよりも相談してじっくり考えて決めた方が後悔はしません。
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