会社を辞めたいけど辞め時が分からず悩んでいる!という方もいるかもしれません。
辞め時だと思っても辞めたけど、「あのとき辞めるんじゃなかった」と後悔するのは避けたいですよね。
会社の辞め時というのは確かに存在しており、辞めるタイミングを間違わないことが大事です。
この記事では、会社の辞め時を紹介すると共に、あせらず辞め時を見極める方法を紹介します。
こんな時は辞め時?辞め時になる兆候
どんなときが会社の辞め時なのでしょうか?
ここでは、辞め時の兆候やタイミングを紹介します。
仕事は卒なくこなせるのにマンネリ化してきた
同じ場所で長く働いていると、仕事は卒なくこなせるもののマンネリ化してやる気がなくなることがあります。
仕事がマンネリ化してしまっている方の中には、「同じことの繰り返しで年齢と共に新しいことにチャレンジできなくなったらどうしよう」と不安に思う方もいるでしょう。
同じマンネリ化でも「仕事がつまらない」という理由だけなら仕事に楽しみを見出す工夫や割り切るなどの対応もあるので辞め時とは言えません、
しかし、将来に不安を感じているなら原因が解消されないと年と共に不安は増大し、「あのとき辞めておけばよかった」と後悔することにつながります。
仕事がマンネリ化し、なおかつ将来に不安を感じるなら会社の辞め時と言えるでしょう。
新しいチャレンジできる環境ではなくなった
仕事のやりがいに関して、新しいチャレンジができるかどうかで考えている方もいるでしょう。
近年は終身雇用制度が崩壊しており、個々のスキルや経験などが重視されるようになっています。
今の会社も定年まで働けるかどうか分からないため、いろいろなことに挑戦してキャリアアップしたい!と考える方が増えています。
このような考えを持っていて今の会社の中で新しいチャレンジができる環境なら最高です。一方、新しいチャレンジができる環境ではない、もしくは新しいチャレンジができる環境ではなくなったなら辞め時と言えます。
昇給が頭打ちになってきた
一昔前までは勤めているだけで年々昇給があり、退職するまで給料が上がり続けるシステムを取っているところが多かったです。
最近は若いうちから昇給が頭打ちになる会社が増えています。
このような会社が増えているのは若い人材を重視する会社が増えたためです。
年功序列で給料を増やすのではなく、年齢に問わず優秀な人材にコストをかけることで仕事の質や幅を広げることが目的になっています。
もともと、「他の仕事がしたい」という希望があったのであれば、昇給が頭打ちになったことを辞め時の1つとして捉えることもできます。
昇給がなくなってモチベーションが維持できない!そんなときは会社の辞め時!
仕事に対して一切の情熱がなくなってしまった
今まで仕事を頑張ってきたけど、ふと仕事の情熱がサーっとなくなってしまうことがあります。
燃え尽き症候群と呼ばれる状況で、情熱が消えてしまうと仕事にもやりがいがなくなり、これまでより仕事の効率が下がることも多いです。
一時的な疲れなどが原因で燃え尽き症候群になっている場合は、少し休養を取ることで体調が回復することもあります。
それでも仕事への情熱が復活しないなら仕事の辞め時と言えます。
逆に辞め時ではないタイミングは?
逆に仕事の辞め時ではないタイミングとはどんなタイミングでしょうか?
ここでは、仕事の辞め時ではない4つのタイミングを紹介します。
大きなプロジェクトの途中
大きなプロジェクトを抱えて多忙になっていると、ふと「仕事を辞めたい」という気持ちが頭をよぎることがあります。
プロジェクトを放棄して仕事を辞めることに法的な問題があるわけではありません。
しかし、プロジェクトの途中が辞め時とは言えないです。
プロジェクトが終わって一息つき、そこで仕事の充実感を得ることができず、「もう同じ思いはしたくない」という意志が変わらないなら辞め時になります。
転職候補の業界が不況・買い手市場になっている
仕事を辞めたい方の中には、「○○の業界にチャレンジしてみたい」という強い意志を持っている人もいます。
他の業界にチャレンジしてみたいという心意気は素晴らしいですが、転職したい業界が不況・買い手市場になっている場合は要注意です。
転職活動をしても条件のいい求人が見つからないばかりか、仕事そのものが見つからない可能性もあります。
特に未経験職種への転職を検討している場合は経験やスキルが重視されます。
未経験のままだと経験者優遇でさらに転職のハードルは上がってしまいます。
今の仕事を辞めたい理由にもよりますが、今すぐ辞めたい!というのでなければ、焦って転職しようとせず、転職エージェントなどのサービスを利用して働きながら求人を探してみるのがおすすめです。
買い手市場の業種への転職はハードルが高い!それでも働きたいという意志があるなら後悔しないために転職するのもあり
他の業界でも評価される経験年数に達していない
同業種の転職を検討している場合であっても、評価される経験年数に達していなければ転職しても成功する確率は低いです。
自分のスキルや経験が転職でどれくらい役立つかどうかは自分では分かりません。
ここでもおすすめするのは転職エージェントの利用です。
転職エージェントを利用すれば、これまでのスキルや経験が活かせる求人をピンポイントに探してもらうこともできます。
仕事を辞める前に、まずは自分のスキルや経験が希望する企業に通用するのかどうかを転職エージェントで確認しておくと安心です。
昇級する直前である
昇級間近でありながら仕事を辞めてしまうのはもったいないです。
特に、「仕事のやりがい」、「給料」、「人間関係」などの理由で辞めたいと考えている方は昇級して立場が変わると辞めたい原因がなくなるかもしれません。
昇級すると仕事内容や人間関係も変わって給料もアップします。
環境も変わるため、昇級後に満足できる働き方ができる可能性もゼロではありません。
今すぐ辞めたい!というのでなければ、昇級してから辞めるかどうか考えることをおすすめします。
個人でできる工夫をやってみる
辞め時が見つからないという方は、辞めない方向で考えてみるのも方法の1つです。
仕事の中で不満を感じていることがあれば、その不満を解消する方向で考えてみましょう。
ここでは、個人でできる工夫を紹介します。
情熱を捧げられる新しい仕事を自分で作る
会社員の中には、「自分で仕事を作る人」と「仕事をこなす人」がいます。
仕事に充実感を得ることができない、仕事が大変という人の多くは、仕事をこなす人です。
こなすだけの仕事を続けていると、転職しても同じような状況になって仕事は長続きしません。
やりがいを持って仕事をするためには、情熱をささげられる新しい仕事を自分で作ることです。
いきなり熱く仕事を見つけるよりも、仕事の中で「これはこうした方がいいかも」、「こんな風にしたら仕事の効率化が上がるかも」と頭に思い浮かぶことがあれば、思い切って行動してみることです。
普段は「自分の仕事じゃないので放っておこう」と思っていたことでも、実際に思ったことを実行してみると楽しいと感じるものです。
このような感じで、まずは頭のイメージを行動に移すことから始めてみましょう。
やりがいのネックになっているところを取り除くよう上司に掛け合う
仕事は好きだけど会社の風習や方向性などでやりがいを持てずに仕事を辞めたいと考えている方は、ネックになっているところを上司に相談してみることをおすすめします。
たとえば、
・年功序列の風習が残っていて上司に言うことに絶対従わなければならない
・柔軟性がなく決められた通りにしか動くことができない
・アイデアがあってもそれを受け入れる体制が整っていない
などです。
やりがいが持てないと仕事のモチベーションは上がりませんが、それだけで辞め時と考えてしまうのはよくありません。
会社の体制は変えにくい部分もありますが、上司に気持ちを伝えることで現状が少しでもいい方向に変わる可能性もあります。
まずはやりがいのネックになっているところを上司に相談してみましょう。
収入が不満であれば上司と掛け合う
収入が不満で会社を辞めたいと考えているなら、上司に給料アップしてもらえるか掛け合ってみるのもよいでしょう。
交渉して給料がある確証はないですが、何も行動を移さずに辞めるなら、事前にできることはしておくべきです。
変わらないのであれば、それが会社の辞め時と言えます。
上司と掛け合うなら、給料を上げてもらうだけの根拠を用意しておく必要があります。
たとえば、自分の実績や同業種の給与などを引き合いに出し、希望する具体的な収入を示して掛け合うことが大切です。
個人でできることは限られているのでやってみてもダメなら転職はアリ
会社を辞めないためにいろいろ工夫しても個人でできることは限られています。
自分なりに行動を起こしてみて、やってもだめなら転職を検討しましょう。
また「やってみてダメだったからすぐに辞めよう」という考え方はよくありません。
行動によっては会社に居づらくなってしまうこともありますが、次の仕事のことを考えずに行動を起こしてしまうと会社を辞めてからの離職期間ができます。
在職中から転職エージェントを利用し、コンサルタントに相談しながら将来のキャリア設計をしましょう。
行動を起こしてダメだった場合に、候補となる転職先がいくつかあるくらいが理想です。
情熱の有無より苦痛に感じない仕事かどうかの方が長く続けられる
情熱を持って仕事に取り組めるのは素晴らしいことですが、情熱だけで仕事をしていると燃え尽き症候群になってしまう可能性が高いです。
そうなると、これまで通りのテンションで働くことはできなくなってしまいます。
仕事を長続きさせようと思うなら、情熱の有無よりも苦痛に感じるかどうかで考えることをおすすめします。
そもそも仕事はお金をもらうための労働であり、本来はしんどくてきついものです。
その中で楽しみを見出すことができれば理想ですが、苦痛に感じずに働くことができればそれだけで十分と考えることもできます。
転職を検討しているときも情熱で考えることは大切ですが、同時に自分が苦痛に感じる仕事かどうかも考えておきましょう。
ラクな仕事はない!仕事がつまらないくらいの理由なら辞め時ではないかも?
辞め時に感じたタイミングから転職するメリットとデメリット
辞め時と感じたら転職するための準備を始めましょう。
気を付けて欲しいのは、辞め時と感じても直後に辞めてしまわないことです。
仕事を辞めてもすぐに新しい仕事が見つかるとは限りません。
仕事をしていない間はずっと生活費がかかり続けるわけですから、その間は貯金や退職金を切り崩して生活する必要があります。
自分の資産を減らし続けながらの生活の中、心や時間に余裕を持って自分の希望する条件の仕事を見つけるのは困難です。
転職のタイミングとしては、
- 辞め時を感じた
- 転職エージェントに相談
- 自分のスキルや経験に応じた求人を探す
- 在職中に次の仕事を見つける
- 会社に辞める意向を伝える
- 離職と同じタイミングで次の仕事ができるように準備しておく
このような流れがベストです。
辞め時を感じても焦って辞めるのではなく、次の仕事を見つけてから転職しましょう。
まとめ
会社を辞めたいと思っている方は、会社の辞め時やタイミングを考える必要があります。
辞めたいと思ってもすぐに辞めるのではなく、まずは辞めたい理由を上司に相談して現状を変えられるかどうか掛け合ってみましょう。
行動してみて変わらないのであれば辞め時です。
会社を辞めて転職する場合は、転職エージェントに相談して転職活動を進めていきましょう。
転職エージェントは無料相談に対応しているので、在職中に相談してから転職するかどうかを決めることもできます。
まずは気軽に相談してみましょう。