「このままアウトソーシングテクノロジーを続けていても良いのかな」
「アウトソーシングテクノロジーを辞めたいけれどどうすれば」
そんな人へ向けて書きました。モノづくり分野におけるエンジニア・技術者に特化している人材派遣会社のアウトソーシングテクノロジー(OST)。
プロフェッショナルのイメージを持たれがちの仕事ですが、給料や年収、待遇の面で納得ができず辞めたい!と考えている方もいます。
ですがアウトソーシングテクノロジーを辞めたいと思っても、勢いで辞めてしまうと後悔するかもしれません。
辞めたい理由に向き合い、本当に辞めてもいいのかどうか考えてみましょう。
それでも辞めたい気持ちが変わらないなら転職に向けて準備を行いましょう。
この記事では、アウトソーシングテクノロジーを辞めたい人が転職活動する前に知っておきたいことを知れるようにしたので読んでみてください。
アウトソーシングテクノロジー(OST)の働き方と将来性設計が合わない場合は辞めるべき理由
アウトソーシングテクノロジーは技術者を派遣する会社ですが、直接雇用で正社員雇用制度を取っています。
派遣社員のようにさまざまなメーカーの技術者として働けることに加え、派遣会社のように派遣切りや契約終了がなく雇用が安定しているのが大きなメリットです。
その一方で、派遣と言う性質上、1つの分野を追求することや勤務形態は安定しにくいデメリットもあります。
今のまま働き続けることに不安を感じている方もいるでしょう。
アウトソーシングテクノロジーを辞めたいなら、働き方と将来性設計が合わないときに検討することをおすすめします。
派遣社員という理由でより上流工程の実務に携わることができない人
アウトソーシングテクノロジーに勤めている技術者は即戦力が重視されます。
システム開発においてはプログラミングやテストなどの下流工程に携わる機会が多く、派遣という理由で要件定義や設計などの上流工程の実務に携われない人も多いです。
アウトソーシングテクノロジー自体は、技術者が上流工程に上がるための実践的な研修を実施して技術者のスキル向上に力を入れています。
しかし、上流工程の研修を行ってスキルを身につけても、派遣を受け入れる企業が自社のエンジニアに上流工程を任せていることが多く、研修の成果を出しにくい環境にあります。
上流工程に携われないという理由でアウトソーシングテクノロジーを辞めたいなら、IT企業で正社員として働くことをおすすめします。
出勤日が安定して欲しい人
アウトソーシングテクノロジーの出勤日は、派遣される企業によって変わってきます。
土日休みの企業に派遣されていたとしても、派遣先が変わったら土日の休みが保障されるとは限りません。
働く時間についても企業によって異なるため、派遣先が変わることで夜勤が必要になるようなケースもあります。
プライベートやライフスタイルを重視したい人からすると、出勤日や出勤時間が安定しないのは大きなデメリットです。
アウトソーシングテクノロジーを辞めたい理由が出勤日や出勤時間なら、自分の希望する出勤日や出勤時間で働ける企業に転職することをおすすめします。
一つの分野でスペシャリストとして追求していきたい人
アウトソーシングテクノロジーは定期的に派遣先が変わり、職場が変わることに仕事内容も変わります。
派遣先の希望をある程度は聞いてくれますが、自分が希望する仕事ができる職場に配属されるとは限りません。
いろいろな経験やスキルを積みたい人からすると、職場が定期的に変わるアウトソーシングテクノロジーに魅力を感じるでしょう。
しかし、1つの分野でスペシャリストとして追求していきたい人からすると、目標や夢を実現しにくい環境にあります。
1つの分野を突き詰めていきたいという理由でアウトソーシングテクノロジーを辞めたいなら、ITスペシャリストなどを目指せる企業に転職することをおすすめします。
年収を高めていきたい人
ライトハウスの調査によると、アウトソーシングテクノロジーの平均年収は376万円です。
dodaの調査によるとITエンジニアの平均年収は452万円ですから、アウトソーシングテクノロジーの年収は決して高いとは言えません。
平均年収が低いということは、それだけ年収が上がりにくいことを意味します。
昇給が少ないことや賞与が安定しないなどの理由から、年収を高めていきたい人からすると物足りなさを感じるでしょう。
年収に不満があってアウトソーシングテクノロジーを辞めたい人は、年収が多くもらえる企業や昇給制度がしっかりしている企業への転職をおすすめします。
努力が評価されやすい環境で働きたい人
アウトソーシングテクノロジーは、直接雇用の企業に比べて努力が評価されにくく昇給しにくい特徴があります。
これは派遣先の企業で高く評価されても、アウトソーシングテクノロジーの評価には反映されにくいからです。
給料や昇給を決めるのは派遣先ではなく、アウトソーシングテクノロジーになります。
派遣先でどれだけ頑張っても、その頑張りを正しく評価してくれるとは限りません。
努力している人ほど評価されなかったら辞めたい気持ちも大きくなると思います。
努力を評価してもらうなら、派遣の形態ではなく直接雇用の形態を取っている企業に転職することをおすすめします。
残業を減らしたい人
アウトソーシングテクノロジーの勤務形態は派遣先によって異なるため、残業が多い職場もあれば残業が少ない職場もあります。
残業が少ない職場で働くことができても、派遣先が変わって残業が増えることもあるので、一生残業が少ない環境で働くのは難しいでしょう。
プライベートやライフスタイル重視で仕事がしたい人からすると、残業はできるだけ少ない方がいいと思います。
残業を減らしたいという理由でアウトソーシングテクノロジーを辞めたいなら、直接雇用で残業が少ない企業への転職をおすすめします。
今のままアウトソーシングテクノロジー(OST)の働き方であっている人
アウトソーシングテクノロジーを辞めたいと思っても、スキルや希望する働き方によっては今の働き方の方が合っている人もいます。
仕事を辞めると元に戻ることは難しいので、後悔しないためにもアウトソーシングテクノロジーで働くメリットを今一度考えてみましょう。
ここでは、メリットも踏まえながらアウトソーシングテクノロジーの働き方が合っている人の特徴を紹介します。
経験者として転職するための必要最低限のスキルを磨いている途中の人
アウトソーシングテクノロジーの仕事は派遣される企業によって異なりますが、派遣される企業で必要なスキルが足りなければ研修を受けることができます。
アウトソーシングテクノロジー側も、派遣する人材が使えなければ自社の評価に悪影響を与えるため、即戦力として使える程度に育ててから派遣させます。
転職するためには経験・スキルがあると有利ですが、IT企業に勤めているだけで経験・スキルのアピールができるとは限りません。
しかし、アウトソーシングテクノロジーでは、IT企業に派遣されたという実績があるだけで、一定のスキルや能力があると評価されます。
経験者として有利に転職するために最低限の経験やスキルを得ることを目的に働いているなら、アウトソーシングテクノロジーは最適な職場と言えるでしょう。
アウトソーシングテクノロジーはスキルや経験値を短時間で積める!転職にも有利になりやすい
色々な分野の仕事に関わりたい人
アウトソーシングテクノロジーは、定期的に派遣先が変わるため、浅く広くさまざまな分野の仕事に携わりたい人に向いています。
また複数の仕事を経験することによって、さらに高いレベルの仕事に携われるようになります。
たとえば、派遣先のA会社でプログラミング、派遣先のB会社でWebデザイン、派遣先のC会社でマーケティング関係の仕事をしたとします。
これらの経験を活かすことで、高収入が目指せるITコンサルタントやWebプロデューサーなどの道が開けてきます。
1つの道を極めるというより、複数の仕事の経験を活かして管理やコンサルなどの職業を目指すなら、アウトソーシングテクノロジーで働くメリットは大きいです。
休日が多いままが良い人
アウトソーシングテクノロジーで働くメリットとして休日の多さがあります。
派遣先によって勤務形態は変わるものの、アウトソーシングテクノロジーが規定している休日数は約束されます。
仮に所定の時間を超えて働くと、産業カウンセラーの面談を強いられます。
またアウトソーシングテクノロジーの社員は、休みの日に技術や自己研鑽をしている人が多いので、まとまった休みを取りやすいメリットもあります。
IT業界の中には休日も返上して働いているようなところもあるので、安定した休みが欲しいという人は仕事を辞めずに続けた方がよいでしょう。
転職する場合はどういう業界が良いのか
アウトソーシングテクノロジーで得られる経験やスキルはたくさんあります。
経験やスキルを活かせる会社なら、高収入・高待遇で転職できる可能性も高くなります。
ここでは、アウトソーシングテクノロジーを転職する場合におすすめの業界を紹介します。
未経験者としてではなく経験者として転職活動できる場所を選ぶ
少しでもいい条件で転職するなら、未経験者としてではなく経験者として転職できる場所を選びましょう。
ここで言う経験者とは、その職種の経験者のことです。
プログラミングの経験があれば、プログラマーの求人募集をしている企業で経験者として雇ってもらうことができます。
経験者と言っても、その仕事に携わっていれば経験者になれるわけではありません。
経験のレベルは求人募集する企業によって異なります。
営業や事務などの職種だと「○○年以上」と年数で経験レベルを判断されることが多いですが、プログラマーなどIT関連の職種だと、担当工程などで経験レベルが判断されることが多いです。
経験者として転職できるかどうかを自分だけで判断することは難しい面もあります。
客観的に自分の市場価値を判断してもらうなら、転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントに相談をし、自分のスキルや経験を転職市場に照らし合わせ、経験者として転職活動できる場所を選んでいくとよいでしょう。
ヘッドハンティングしてくれる企業
アウトソーシングテクノロジーは高い技術を身につけて派遣されることから、派遣先で貢献すると大手メーカーからヘッドハンティングされることがあります。
新卒として入社ができなかった企業でも、経験を積むことで転職できるケースもあります。
大手メーカーへの転職支援を行っているのは、業界内ではアウトソーシングテクノロジーのみです。
その企業でキャリアを積みたいという思いがあれば、キャリアアップのサポートもしてくれます。
派遣先で働きたいと思う企業があれば、ヘッドハンティングやキャリアアップを狙ってみるのもよいでしょう。
給与をアップしたいのであればハロワより転職エージェントが良い理由
給料アップを目指すなら、ハロワや求人サイトで求人を探すだけでなく、転職エージェントの利用もおすすめします。
転職エージェントは経験やスキルにマッチした求人紹介、書類添削、面接サポートなどの支援が受けられますが、他にも非公開求人を多く取り扱っています。
求人を非公開にしているのは以下のような理由があります。
・重要ポストの人材採用を社内秘で行う
・応募殺到を避けて採用の効率化を図る
・競合他社にプロジェクトを知られないため
このように人気のある求人や重要ポストの求人は非公開になりやすい求人です。
給料や待遇でも好条件になることが多く、今より条件がいい会社への転職を目指すなら、転職エージェントの非公開求人を狙いましょう。
転職エージェントは求人サイトの性質も併せ持つ!コンサルタントに相談して非公開求人を紹介してもらおう
派遣業界はお互いに利用し合うくらいの関係性が良い
アウトソーシングテクノロジーのような派遣業界は、必要な人材を素早く効果的に確保することを目的に人材派遣を行っています。
企業にとっては足りていないポストの人材をピンポイントに穴埋めできるメリットがあり、働く側にはスキルや経験を活かしてすぐに働けるメリットがあります。
派遣社員に対しては、一般企業よりも社員を育てるという気持ちが弱く、穴埋めするための人材という感覚が強いです。
派遣業界で働く側も会社に尽くすという考えではなく、「さまざまな仕事を通してスキルアップしてステップアップを目指す」のように派遣会社とお互いに利用し合うくらいの方が良好な関係性を築きやすいです。
アウトソーシングテクノロジーを辞めたいと思う理由が、会社や社員とのコミュニケーションなら「会社を利用してやる!」くらいの気持ちを持つと楽になります。
良くも悪くも都合の良いパーツとして人を送り込むことが付加価値となっている業界
派遣業界は、人がいなくて困っている会社に対して自社の人材を穴埋めすることが目的です。
良くも悪くも都合のいいパーツとして人を送り込むことが付加価値になっています。
一般企業のように1人1人の人材を子どものように育てることはなく、派遣業界とそこで働く派遣社員は割り切った関係と言えます。
アウトソーシングテクノロジーは社員を直接雇用しているものの、自社で働くわけではなく取引先の会社に派遣するのが仕事なので、派遣会社とシステムはほとんど同じです。
社員研修などスキルアップや研修サービスなどを行っていますが、それでもパーツを送り込むことが付加価値になっている業界に変わりはありません。
全くの未経験者が足かかりを作るのに利用してあげるくらいがちょうど良い
アウトソーシングテクノロジーを辞めたいと考えているなら、その前に未経験者が転職の足がかかりを作るために利用するのもありです。
派遣業界はいろいろな経験値を積めるのが強みであり、そこで得たスキルや経験は転職に活かしやすいメリットがあります。
「転職の足がかりができるまで働く!」と具体的なゴールを決めておけば気持ちも楽になると思います。
辞めたい!と思ってもすぐに辞めるのではなく、転職にプラスになる経験を積んでから辞めることをおすすめします。
派遣ではない企業の正社員と同じように1人の人材として大切に扱われることは最初から諦めておくと良い
最近は終身雇用制度が崩壊しつつあると言われていますが、それでも新卒で入社して1人の大切な人材として扱ってくれる企業はたくさんあります。
このような企業は、1人の人材を若いうちから大切に育て上げ、退職するまで手厚いサポートを行います。
アウトソーシングテクノロジーのような派遣業界も人材育成に力を入れますが、一般企業の正社員のように、1人の人材として大切に扱われることは最初から諦める方がいいです。
アットホームや公私混同のような会社に憧れを持つなら、派遣業界ではなく一般企業への転職をおすすめします。
不景気になると最初に切られるのは派遣
不景気になると最初に切られるのは派遣です。
派遣には契約期間が設けられており、契約更新時期に派遣されている企業が更新しなければ仕事はなくなります。
不景気になったら、社員をリストラする前に、まずは派遣社員を切って人件費を浮かそうとする企業がほとんどです。
ちなみに、アウトソーシングテクノロジーでは契約満了前には次の就業先にスムーズに移行できるように社内調整を進めていきます。
待機時間も短く、すぐに新しい業務に取りかかれる体制を作っていますが、景気が悪化しても同じように次の仕事が見つかる保障はないです。
不景気には弱い会社であることも含めて辞めたいなら、IT企業の社員に転職するなど安定して仕事ができる企業への転職をおすすめします。
長期間はたらくメリットはあまりない
アウトソーシングテクノロジーはさまざまな仕事の経験ができる反面、難しい仕事や責任ある仕事はその会社に勤めている社員が行うため、1つの分野の仕事を極めにくい特徴があります。
若いうちはいろんな経験ができてメリットも多いですが、歳を取ってくると同級生は管理職などのポジションに就いているのに、自分だけ役職もなく一般社員のままという状況にもなりかねません。
上を目指すつもりがないなら別ですが、年齢に応じて給料や待遇も良くしたいなら、この会社で長期間はたらくメリットはあまりないです。
理想は、アウトソーシングテクノロジーで複数の仕事を経験し、その中で自分が興味や頑張れる分野の仕事を見つけることです。
仕事を通して経験値を積み、やりたい仕事ができる会社に転職できれば、過去の経験を活かしながらステップアップできます。
辞めたい気持ちが強いなら、転職エージェントに相談をして転職活動を進めることをおすすめします。
辞めたい気持ちが強いならどこかで見切りをつける必要がある!1人で悩む前に転職エージェントに相談を
まとめ
アウトソーシングテクノロジーを辞めたい場合は、仕事で得た経験やスキルを活かせる会社に転職することをおすすめします。
アウトソーシングテクノロジーではさまざまな経験が積めるため、有利に転職しやすいのもメリットです。
自分1人で考えても、どんな会社に転職するのがいいのか分からない方もいるでしょう。
少しでも理想の転職に近づけるためには、転職のプロである転職エージェントにサポートしてもらうことをおすすめします。
後悔しないためにも、勢いで辞めるのではなくしっかり準備をして転職活動をしましょう。
会社辞めたい.comでは年代別に会社を前向きな理由で辞めていくことができるようになる記事を書いています。
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