50代辞めたい

50代で転職に失敗しない3つの心得とは?【事前に知っておきたい】

50代で転職に失敗しない3つの心得とは?
ABOUT ME
たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

定年退職が近づく50代になると、これまでのキャリアを振り返り、今後の生き方についていろいろ考えることも増えてきます。

中には、「他の仕事をやったみたい」、「今の仕事がつらい」など、転職を考えている方もいるかもしれません。

50代の転職は厳しいと言われていますが、50代が転職に成功しているケースもたくさんあります。

この記事を読めば、50代で転職に失敗しないためにも、転職の失敗例や成功例、コツなどが今よりわかるようになるはず。

すでに転職したけど失敗してしまったなあと思う方も人もぜひ読んでみてください。

50代の転職事情

「役職はそれなりに高かったのになぜ転職できないんだ」とハシゴをはずされてしまったように思う方もいます。

質は50代の転職事情は厳しいものがあります。
まず50代で転職できた人の割合は年間、14%ほどでそのうち約30%だけが正社員となっています。つまり正社員として転職できた50代の人は4.2%だけです。

そして50代になると転職ができたとしても、これまでのように正社員として働くことができない可能性も出てきます。

これだけ聞くと悲観的に感じるかもしれません。とはいえ、仕事や経験で培ってきたスキルを活かし、これまでよりもいい条件で転職している50代もいるのも事実です。

実際のところ全体の中で数が少ないとはいえ50代の転職は近年増加傾向にあり、2019年の45~54歳の転職者は57万人となっています。

50代の転職者が増えているのは、人手不足や競争力を強化するために経験がある50代を積極的に雇う企業が増えているためです。

50代の転職は厳しいと言われている反面、50代を求めている会社が増えている背景を考えると転職できる望みは十分にあります。

転職で失敗しない3つの心得とは

50代の転職は他の年代に比べて厳しいため、失敗しないためにも慎重に進めていく必要があります。特に以下の3つの心得については重要なポイントになるので覚えておきましょう。

自分の経験やスキルと相性がいい会社を探す

転職したい方の中には、「とにかく今の仕事が辞めたい」という方と「○○の仕事がやりたい」という方がいると思います。

前者は今の仕事を辞めること、後者はやりたい仕事に就くことが目的になっています。

やりたい仕事がある場合は、それを優先させて未経験でも可能な職種なら経験やスキルを捨てて飛び込む覚悟も必要になります。

一方、今の仕事が辞めたいという理由で転職をするなら、自分の経験やスキルと相性がいい会社を探すことで転職成功率を高められます。

たとえば、50代の営業職が転職をする場合に、「同じ営業職に転職する」、もしくは営業で培ってきたコミュニケーション力を活かして「サービス業に転職する」などです。

スキルや経験が求人にマッチしていれば、即戦力として雇ってもらえるので給料や待遇をあまり落とさずに転職できることもあります。

給料や待遇の最低ラインを決める

転職をする理由にもよりますが、転職をするなら以下のような就業条件が気になるのではないでしょうか?

・給料

・賞与

・年間休日数

・残業の有無

・福利厚生

希望する条件の求人があれば最高ですが、50代からの転職だとすべての希望条件を満たす求人が見つかることは少ないでしょう。

給料や待遇に高望みをしても転職はできないため、転職に失敗しないためにも給料や待遇の最低ラインを決めて新しい仕事を探しましょう。

在職中に次の仕事を見つける

50代からの転職で成功しているほとんどの人は在職中に転職活動をしています。

在職中の転職活動は意外と思われるかもしれませんが、仕事をしながらなら仮に転職に失敗をしても居場所があります。

仕事を辞めてから転職に失敗すると、戻る場所がなく給料も入ってきません。

そうなると、「生活するお金がとにかく必要!どんな仕事でもいいので内定が欲しい」と焦って転職活動をしてしまい、企業から出される条件を妥協して受け入れることにもつながります。

妥協しない転職のためにも、仕事を辞める前に次の仕事を見つけましょう。

転職でよく失敗する人のパターンと対策

50代の転職で失敗するパターンとして多いのがプライドです。

50代になると人生経験も豊富で、会社ではマネジメント業務を行うようになります。部下に指導する機会はあっても、上司から指導や注意される機会も少ない年代です。

しかし、転職して新しい職場に入ると、周囲にいる人は自分より年下でもポジション的には上司にあたる場合が多くなります。

年下の上司に注意や指導されることに対してプライドが許せず、せっかく決まった仕事をすぐに辞めてしまうことになるわけです。

プライドが原因で転職に失敗しないためには、「転職をすると自分が一番の新人になることを覚悟する」ことです。

企業が積極的に50代を採用したがらないのも、「50代=頑固でプライドが高い」というイメージを持ち、社内の輪を乱すリスクを感じているのも理由の1つとしてあります。

たかーし

転職の成功はプライドを捨てられるかどうかにかかっている!新卒時代を思い出して仕事に取り組もう

企業が50代に期待するものを理解する

50代が転職を成功させるためには、企業が50代に何を求めているのか正しく把握する必要があります。企業が求めていることに対応できるものがあれば、アピールポイントにもなります。

企業が50代に期待するものには以下のようなものがあります。

・特定分野における専門知識

・豊富な経験から期待される判断力

・若手指導、マネジメント能力

・即戦力

などです。

このうち、特定分野の専門知識・即戦力などは「証券会社の営業から保険会社の営業」のように同職種への転職に有利になります。

また業種や職種が異なっても、判断力やマネジメント能力などを求める企業は多いです。

このような、経験・スキルを欲している企業なら、50代でもスムーズに転職ができるケースもあります。

経験が生かせない業種であれば待遇は悪くなる

求人情報には、50代でも未経験を歓迎している企業はたくさんあります。

特に以下のような業界は50代の未経験者が就職しやすい業界です。

・警備員

・マンション管理人

・清掃員

・タクシー

・介護業界

これらの業界は、特別なスキルや経験が必要なく50代の未経験でも転職しやすい業界です。

その一方で、これまでの仕事の経験やスキルは生かしにくい業界でもあり、給料や待遇も悪くなる可能性があります。

少しでも給料や待遇を落としたくないのであれば、経験やスキルを生かせる同職種や同業種への転職がおすすめです。

年下にも謙虚である方が良い理由

50代で転職をする際に意識して欲しいのが「謙虚さ」です。

年下の上司に気を使うのと同じく、年上の上司も年上の部下には気を使うものです。

上司は部下に指示をしなければなりませんが、何かを指示するたびに自分の意見を押し付けてくる部下がいると業務を円滑に進めることはできません。

若者は、なんとなく「面倒そう」、「プライドが高そう」、「頑固」そうなどのイメージを50代に持っているものです。そして実際にそうだったら、「やっぱりか」と落胆します。

しかし、予想に反して謙虚だったら、「年上なのに謙虚に接してくれて助かる!」、「年上なのに年下の意見がきちんと聞けてすごい」など、50代のイメージのギャップも相まって好感をもたれます。

50代の方の中には、「謙虚でぺこぺこするのはカッコ悪い」、「年下に舐められたくない」と思う方もいるかもしれません。しかし、謙虚な方が年下からは尊敬されるものです。

誰にでも謙虚に対応していれば、「この人は大丈夫そう」、「ちゃんとしている人」などのイメージをもたれ、重要な仕事を任されることや管理職などに推薦されることもあります。

たかーし

信頼や尊敬される人は共通して謙虚!年齢に関係なく誰にでも謙虚な気持ちを持とう!

すでに50代で転職したけど失敗してしまったなと考えている人

すでに転職したけど失敗してしまったと考える人は手厳しい言い方になってしまいますが事前に覚悟すべきところを認識できていなかった可能性があります。

下のようなケースが失敗したと感じてしまう要因です。

・予想よりも労力の必要な仕事だった
・すぐに昇給できると思っていたが経験を生かせず収入が下がったままになりそうだ
・社風がこれまでのものと違いストレスを覚える
・これまでの役職の延長線上を想像していた
・転職あてもないまま辞めてしまったので焦って転職してしまい変な会社に当たってしまった
・これまでの実務経験が生かせない会社を選んでしまった

どれも事前にリサーチしていれば予想と覚悟はできるポイントです。
同じ会社に長く勤めているとつい偏った見方がついてしまいがちです。
しかし皆さんが考えている以上に会社の中での常識は社会全体の中では特殊である場合も少なくありません。

たかーし

あらためて受け入れられそうな妥協点を踏まえた上で会社選びをやってみよう。
50代転職でスキルを活かせない職場の場合、待遇はかなりの妥協を迫られる場合がある!

コネがなければ転職サービスの会社に相談するのもあり

転職に失敗しないためには、知人や家族などに相談することをおすすめします。

自分は「仕事を辞めて他の仕事をした方がいい!」と思っていても、自分のことを知っている知人や家族から見たら転職しない方がいいと思うかもしれません。

失敗しないためにも後悔しないためにも、謙虚になって人の意見に耳を傾けてみましょう。

相談できる相手やコネがない場合は、転職エージェントなどの転職サービスを利用してみるのもおすすめです。

転職エージェントは、これまでに何度も企業と求職者をつないできた転職のプロが多数在籍しています。転職のプロがスキルや経験などに基づいた転職市場の価値を判断し、その上で適切なアドバイスをくれます。

基本的に転職エージェントは無料のサービスなので、転職後のためにお金は使いたくない!という人でも安心して利用ができます。

もちろん、家族や知人に相談をした後に、客観的なアドバイスが欲しいという理由で転職エージェントを利用するのもありです。

たかーし

年を取るほど否定されるのが怖くなる!でも相談せずに失敗するよりはマシ

まとめ

転職が厳しいと言われている50代でも、新しい仕事を探して転職することはできます。

50代が転職に失敗しないための心得は、給料・待遇の最低ラインを決め、自分のスキルや経験をなるべく生かせる仕事を在職中に探すことです。

そして、どんな相手にも謙虚な気持ちを忘れないでください。

仕事を辞めようかどうか悩んで答えが出ない!という方は、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。