40代辞めたい

40代の女性が転職で正社員になるために考えておきたいこと

40代の女性が転職で正社員になるために考えておきたいこと
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たかーし
二児の父親。家族との時間を作るために、一念発起して某証券会社を退職。現在は個人事業者として自由に働けるスタイルを確立し、以前より家族との時間も収入も増えました。 簡単な道のりではなかったですが、あのとき仕事を辞めてよかったと心の底から思える今があります。転職経験がある個人事業者の立場から転職のアドバイスを発信していきます。

40代で転職をする女性の方は多くいます。

子育てや家事が落ち着き、パートやアルバイトを辞めて正社員として働きたいという方もいるでしょう。

一般的に、40代は正社員の転職ハードルが高くなる年代です。

転職を検討するなら、スキルを活かせる職種や未経験でも働きやすい業種を視野に入れることもおすすめします。

この記事では、40代の女性が転職で正社員になるために考えておきたいことを紹介します。

40代から正社員を目指すことが難しいといわれる理由

40代から正社員を目指すことは、20代や30代に比べて難しいと言われています。

ここでは、転職が難しいと言われる理由を紹介します。

求人数が前世代と比べて減る

40代は求人数が20代や30代に比べて減るため、転職したくても求人そのものが少なくなっています。

企業が40代に求めることは専門性やマネジメント力などであり、スキルや実績などアピールできるものがなければ、先が長い若者を採用するメリットの方が大きいからです。

ちなみに2007年10月の法改正により、企業が採用する条件として年齢を理由とした合否決定はできないことになりました。

年齢で不採用にすることは禁止されているものの、実際には年齢フィルタを設けている企業がほとんどです。

子育てからのブランク期間をマイナスに捉える層がいる

40代で正社員を目指して転職を検討する女性の中には、子育てが落ち着いたので本格的に働きたいという方もいるでしょう。

子育て中のブランク期間は、企業からマイナスに捉えられやすい特徴があります。

遊んでいたわけではないのに、マイナスに思われることは腑に落ちないと思うかもしれません。

しかし、ブランクがある人はそうでない人に比べて働いてきた時間が少ないことでもあり、企業側からすると「過去のスキルや知識が今の業界に対応できるか?」、「働くことに対するモチベーションが維持できるか?」などの懸念が出てきます。

出産や子育てが理由でブランク期間が生じている場合も、仕方がないとは言えネガティブな評価をつけられやすくなります。

ただし、仕事を休んでいた理由が明確であるため、今の業界に役立つスキルや知識があれば採用につながる可能性はあります。

扱いづらそうという偏見がある

これまでの社会経験から40代に対して「給料や働き方にこだわりやプライドがあって扱いづらそう」と思う採用担当者も多いです。

知識や能力があっても、「優秀だから使いにくそう」と思われることもあります。

他にも「年下の部下についていくことができるか?」、「上司の指示に従ってくれるのか?」なども懸念されやすいです。

間接的にでも良いので経験を活かせる会社を選ぶ

40代の女性が正社員の転職を目指すなら、間接的でもいいので経験を活かせる会社を選ぶことをおすすめします。

ここでは、経験を活かせる会社へのアピールポイントを紹介します。

これまでの仕事の同業種で同職種である方が良い

転職には、大きく分けて「同業種×同職種」・「同業種×異職種」・「異業種×同職種」・「異業種×異職種」の4パターンがあります。

このうち転職のハードルが低いのは「同業種×同職種」です。

同業種×同職種の転職は、「証券会社の営業から証券会社の営業に転職」するように、業界も仕事内容も同じになります。

同業種×同職種は、これまでの経験やスキルをそのまま活かすことができるので即戦力として雇ってもらうことができます。

転職したからと言って以前より給料や待遇が良くなるわけではありません。

しかし、転職先が限られる年代になってくるので、他の仕事がしたくても、まずは同業種×同職種の会社に転職をしてブランク期間を埋めることが大事です。

講師や販売であればコミュニケーション能力をアピール

講師や販売など人相手の仕事を行うときは、コミュニケーション能力が重要になります。

過去に営業、販売、マネジメントなどの仕事を経験していれば、そこで培ってきたコミュニケーション能力のアピールができます。

転職活動でアピールするポイントは、職務経歴書や面接で具体的なエピソードを入れることです。

たとえば、「前職では、顧客のニーズをくみ取れる営業を目指し、チームの協力体制を作るために報告・連絡・相談が気軽にできる体制を作って業務を円滑に進めました。コミュニケーションを大切に業務に取り組んでおり、貴社でも同様に人とのつながりを大切にして顧客に満足してもらえる提案や成約につなげたい所存です。」

コミュニケーション能力は目に見えるスキルではないため、エピソードでアピールするのが効果的になります。

たかーし

コミュニケーション能力はどんな仕事にも役立つ!積極的にアピールしよう

事務作業であればPCスキルやソフトを扱える能力をアピール

事務関係の仕事への転職では、「PCスキルやソフトを使いこなせる能力」などが重要になります。

事務系の仕事で特に重視されるのが、「MicrosoftのWord、Excel、PowerPointを使えるスキル」です。

これらのスキルは最低限習得していることが条件になっている場合も多くアピールする場合は具体的なスキル例を伝えるのもポイントになります。

たとえば、

・Wordの実績:文書作成、見積書、社内文章

・Excelの実績:関数、データ作成

・PowerPoint:プレゼン資料の作成、マニュアル作成

このように各ソフトを使ってできることや、やってきたことを伝えると、採用側も採用した後にどんな仕事を任せられるかイメージができます。

40代の女性が未経験分野でも比較的に転職しやすい業種

アピールできるスキルや知識がない場合、新しい分野の仕事をやってみたい人は未経験分野に挑戦するのもありです。

ここでは、40代の女性が未経験分野でも比較的に転職しやすい業種をまとめています。

小売・サービス

小売・サービス業の転職先として以下のような場所があります。

・スーパー

・コンビニ

・アパレルショップ

・ホームセンター

・百貨店

・家電量販店

・クリーニング

・飲食店

販売や陳列などであれば、未経験者の40代女性でも比較的転職はしやすいです。

必要な資格もないため、資格取得に時間やお金をかけたくない人にも向いています。

小売・サービス業に共通して必要なのはコミュニケーション能力や清潔感です。

特に飲食やアパレル関係では清潔感が重要になるため、身だしなみを整えて面接を受けましょう。

介護

いろいろある業界の中でも慢性的な人手不足に陥っているのが介護業界です。

常に求人が出ているため、転職には困らない業界とも言えるでしょう。

介護職は資格がなくても働くことができますが、まったくの未経験なら「介護福祉士実務者研修」の資格を取得しておくと転職しやすくなります。

この資格は介護系の基本的な資格であり、介護福祉士やケアマネージャーなど上の資格を目指したい場合にも必要です。

介護業界と言っても働き先は、「特別養護老人ホーム」、「介護老人保健施設」、「ショートステイ」、「デイサービス」、「グループホーム」など多岐にわたります。

初めて転職するのであれば、規模が大きな特別養護老人ホームや介護老人保健施設などがおすすめです。

その理由として、

・大きな介護施設は教育体制がしっかりしている

・入居者数が多くて経験を積みやすい

・最新の介護用具が使える

などがあります。

営業

ハローワークの求人や求人サイトを見ても分かるように、営業は求人が多い職種の1つになります。

営業の求人数が多いのは、会社にとって必要不可欠な職種であることや離職率が高い職種だからです。

営業の離職率が高いのはノルマの厳しさ、コミュニケーションの難しさなどが挙げられます。

その一方で営業成績を残すことができれば、未経験者でも高い給料をもらえる可能性があります。

未経験者でも営業で入りやすい業界は次の通りです。

・インターネット業界

・不動産業界

・保険業界

・金融業界

・人材業界

・メディア業界

このうち営業経験がまったくない人におすすめなのは、人材・メディア・インターネットなど無形商材の法人営業を行っている業界です。

個人相手に比べると顧客からのクレームが少ないこと、成長段階にある業界なので積極的に人材採用を行っていること、ノルマが比較的厳しくないことなどが挙げられます。

葬儀や行事関係

未経験者を歓迎している業界の1つに葬儀関係があります。

葬儀に関して専門的に学んでいる人は少なく、40代以上の女性でも正社員として転職しやすい業界です。

葬儀関係の代表的な仕事が、

・葬祭ディレクター

・葬祭スタッフ

です。

葬祭ディレクターは葬式のスペシャリストで、遺族と打ち合わせをしながら葬式のプランまでを担当します。

葬祭スタッフは葬祭ディレクターの指示下で、遺族の着付けや参列者の案内などを行います。

葬祭スタッフとして経験を積んでから葬祭ディレクターにステップアップするのが一般的です。

ちなみに葬儀業界は40代以上のミドルシニア層の採用がもともと多く、「仕事経験」や「人生経験」などを活かしやすいことも理由としてあります。

葬儀は大切な人をお見送りするための行事なので、若い人よりも落ちついたミドル層の方が安心感や信頼感があります。

葬儀業界に勤めることで、コミュニケーション能力・冠婚葬祭に関するマナー・臨機応変に対応できる柔軟性などのスキルを得ることができます。

キャリアがあるなら外資系

外資系は一定以上の資本金が海外資本になっている日本企業で、日本企業のような年功序列のような制度はなく、実力次第で上位のポジションを狙うことができます。

インセンティブなど成果報酬を重視している企業が多いのも特徴です。

外資系は未経験者にとってハードルが高く感じるかもしれませんが、企業に関連する業種や職種の経験があれば転職できることもあります。

たとえば、医療系の経験がある人なら医療の知識やスキルが活かせる医療系外資系企業に転職できる可能性があります。

ただし、外資系企業は実力主義になるため、終身雇用制度を取っているところは多くありません。

企業にとって成果を出していない人は解雇されることもあります。

安定した雇用関係で働きたいという人には少しハードルが高いかもしれません。

たかーし

年齢不問・実力主義の外資系はスキル保有者にメリットが大きい!好条件を狙いたい人におすすめ

誰かに相談することで自分の強みを言葉に変えていくことができる

40代で転職を考えているなら、自分1人で決めるのではなく周囲に相談してアドバイスをもらうことをおすすめします。

まずは家族に転職したいという気持ちや転職したい業界について相談してみましょう。

家族が後押ししてくれたら、次は転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントはコンサルタントが転職支援してくれる無料のサービスです。

転職エージェントは転職の無料相談をはじめ、非公開求人の取り扱い、求職者と企業のマッチングサービス、履歴書・職務経歴書の添削サービス、面接練習やサポートなどを行います。

無料で利用できるのは、登録している企業が転職エージェントに対して数十万円から数百万円の手数料を支払っているためです。

企業は、手数料を払う代わりに自社にあった人材を紹介してもらうシステムになっています。

ある程度資金力を持った企業が求人を出しているので高収入や高待遇などが期待できます。

転職エージェントは若者向けのイメージがありますが、40代でも利用して転職を成功させている女性は多くいます。

自分の市場価値を客観的に判断してもらえるため、どんな企業に転職できるかなどイメージしやすいのもメリットです。

転職したいという気持ちがあるなら、気軽に転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

たかーし

転職で焦ってしまうのは禁物!相談して気持ちを整理してみよう

まとめ

40代の女性が転職で正社員を目指すなら、過去のスキルや経験が活かせる業界・職種がおすすめです。

子育てなどでブランクがあってもスキルや経験を買ってくれる企業はあります。

転職に有利なスキルがない、新しい業種や職種にチャレンジしたい!という方は、転職エージェントを利用してプロにアドバイスをもらいながら転職活動を進めていきましょう。

転職活動は焦って行うと失敗します。

どんな仕事がしたいかを明確にし、自分のペースで転職活動を進めていくのがコツです。