仕事に対する給料が低すぎる
今の給料で納得いかないけどどうしたらいいんだろう
給料は仕事の対価としてもらう報酬なので、本来なら仕事の出来高に応じて給料も上がるはずです。
仕事で成果を出し始めたのにも関わらず、会社の環境が悪くて給料が上がらない!と不満を抱えてはいないでしょうか?
年功序列のように給料が上がりにくい会社もありますが、あまりにも給料が割りに合わないと感じる人は給料交渉や転職など、何らかの行動を検討した方がいいです。
この記事では、仕事の成果や能力に給料が合ってないと感じる人向けに、対策や行動例などを紹介していきました。
【悲報】割りに合わない仕事は自分の市場価値を引き下げていく
給料が割りに合わないと感じるようになるのは、新卒よりも仕事に慣れて成果を出し始める20代後半から30代くらいが多いです。
自分の給料が割りに合わないと感じるタイミングとして、
・成果を上げても給料が一切上がらない
・同級生が自分より多く給料をもらっている
・仕事をしない上司の給料が高い
・平均年収よりも低い
など、いろいろあると思います。日本は年功序列と言って年齢が上がると給料が増え、どれだけ仕事を頑張っても若手は給料が上がりにくい会社が多いです。
しかし、今は年功序列でも自分が働いているうちにシステムが変わってしまう可能性もありますから、自分も同じように年を取れば多額の給料がもらえるとは限りません。
また給料が少ないと自分の市場価値を下げるので転職をするときに不利になります。
たとえば、同じような仕事をしている同じ年代の求職者が2人いたとします。年収が高い求職者の方が何となく仕事もできるというイメージを持ってしまいますよね。
仕事で成果を残しても給料が低いと「人材に問題があるのかな?」と自分に問題があるかのように見られることもあります。
給料は人材の価値を決める要素の1つであることを認識しておく必要があります。
市場価値が下がると転職のハードルは上がる!給料をたくさんもらうためには自分の市場価値を上げていく必要がある
セルフイメージとして自分の収入の天井を決めていってしまう
給料が低いとセルフイメージとして、「自分の価値はこれくらい」と天井を決めてしまいがちです。
たとえば、給料が上がりにくい会社で今の年収は300万円だったとします。「年収300万円だし、給料も上がらないので狙える年収はせいぜい400万円くらいかな」と思い込んでしまいます。
自分の天井を決めてしまうと給料が低くても満足するようになり、給料をたくさんもらうための行動や努力を怠ってしまい、給料アップの可能性を自分から消してしまうのです。
不満だけ抱えて行動しない残念な人になってしまう
能力があって給料の低さに不満がある方の中には、同僚や部下などに「これだけ頑張っているのに給料が低い!最悪の会社だ!」と愚痴をこぼしてはいないでしょうか?
ストレスを発散させることも大切ですが、不満ばかりを口にしていると同僚や部下からは
「行動しない残念な人」と思われるようになってしまいます。
せっかく能力があっても、そこが評価されることはなく愚痴を言う面倒くさい人間に成り下がってしまいます。
しんどい思いをして周囲からの評価も下がるとか最悪ですよね。
愚痴や不満をこぼして自分を下げないためにも、自分の能力に応じた給料をもらいたいものです。
自分だけでなく職種の市場価値を引き下げていることにも繋がっている
それぞれの職種ごとに平均年収がありますが、自分の給料がその職種の平均年収よりも低いと職種の市場価値を引き下げることになります。
たとえば、dodaが調査した平均年収において30代の一般事務の平均年収は342万円になっています。
30代の一般事務職でこの年収よりも低いと、事務職の市場価値を引き下げることになります。
市場価値が低くなると就職・転職のハードルは下がり、なかなか就職・転職ができない人の受け皿にもなるので、さらに市場価値を引き下げるという悪循環です。
自分が同じ職種に転職しようとしても給料が高い仕事を見つけるのが難しくなります。
もちろん1人の年収が職種の平均年収に与える影響はほとんどないですが、給料の低さを我慢して働いている人が多ければ影響が出ます。
社内で給料の交渉をする
給料の不満がある場合に、最初に検討したいのが給料アップの交渉です。
給料の不満を上司に伝えるのは抵抗があるという方もいると思いますが、不満を抱えてストレスを溜め続けるくらいなら転職も覚悟した上で交渉することをおすすめします。
それでは給料交渉のポイントについて見ていきましょう。
いきなり上げてもらえない場合は条件を出してもらう
上司や上層部に「給料に不満があるので給料を増やして欲しい」と言っても、すぐに給料を上げてくれる会社はほとんどありません。
給料の不満を理由に社員の給料を簡単に上げてしまうと、他の社員に対しても同じような対応をしなければならないからです。
給料を上げてもらうためには、会社に給料を上げる条件を出してもらい、その条件をクリアできるように業務に励む必要があります。
「給料を上げて欲しいのですが、どうすれば給料は上がりますか?」と言ったニュアンスで伝えると、「○○すれば給料は上がる」など条件を出してもらえることがあります。
ただし、軽くあしらわれることも多いので最初からあまり過度な期待はしない方がいいです。
給料は仕事の対価!実績がないのに“給料に不満”はイメージダウンになるので要注意
ただ頑張っているだけでなく給料が安いといえる根拠があった方が良い
上司や上層部に「頑張っているので給料を上げて欲しい」と言っても、「今の頑張りに応じた給料を支払っている」と言われたら返す言葉もありません。
このような返答が予想されるので、頑張っていることへのアピールだけでなく、今の給料が仕事に見合っていない、給料が安いと言える根拠を用意しましょう。
交渉材料になるのが企業に貢献している実績です。
たとえば、営業なら成績で表彰された、企画なら企画した商品がたくさん売れた、接客なら売り上げが多いなどです。
これらの実績に加え、自分の年代や職種の平均年収などのデータを引き合いにだすと給料交渉しやすくなります。
色々と理由をつけられて給料の交渉に応じてくれない場合は転職を念頭におく
給料交渉をしても応じてくれない会社は多いですが、いろいろと理由をつけられて今後も給料アップの見込みがないなら転職も念頭におきましょう。
特に20~30代の若手は転職市場において売り手なので、今よりもいい条件で働ける会社はたくさんあります。
実績を残している人なら、転職で給料アップもかなり期待できます。
私の場合、新卒で証券会社に入社して5年で年収300万→600万円にアップしました。
しかしそれ以上の給料アップは見込めないと感じ、これまでの実績を武器に他の証券会社に転職をして、最終的に年収1000万円まで上げることに成功しました。
このような経験もあって、給料アップが望めないなら転職が有効な手段だと実感しています。
給料アップを狙った転職は珍しくない!転職で一気に給料が上がることも
社内で行動した上で給料が上がらない場合はさっさと転職しよう
社内で給料交渉をした後、仕事で成果を出しても給料が上がらないなら給料アップの望みは薄いです。
もし上がったとしても、大幅に給料が上がることはないでしょう。そのあとに再び給料が上がる確証もありません。
給料が上がらないなら早めに転職に向けた準備を始めましょう。
20~30代は転職しやすい年代ですが、若ければ若いほど需要が多く有利な条件で転職しやすくなっています。
だらだらと働き続けている間も年を取るので、少しでも有利に転職をするなら絶対に早い方がいいです。
給料のせいで満足度が低い仕事をやっても誰も幸せにならない
「給料を上げたい!」と思いながら仕事を頑張っているうちはいいですが、「給料が上がらないなら頑張っても意味がない」と思うようになると、仕事に対するモチベーションは上がらなくなります。
周囲に会社の不満や愚痴をこぼして仕事の生産性も落ちてくると、自分にとっても周囲にとっても会社にとってもメリットがありません。
給料のせいで満足度が低い仕事をやっても誰も幸せにはならないので、傷口が広がらないうちに転職をして気持ちを切り替えることをおすすめします。
ただ、私の場合は給料の低さに不満はあったものの、会社の内情が何となく分かっていたことや環境には恵まれていたので、周囲に不満や愚痴をこぼすことなく淡々と転職活動をしていました。
そのおかげで今も当時の同僚や部下とつながりがあり、新しい仕事につながることもあります。
誰かに不満をぶつけたい気持ちも分かりますが、なるべくなら「立つ鳥跡を濁さず」で会社を辞めたいものです。
自分の市場価値を分析する
給料アップを成功させるためには、自分の市場価値を最大限に評価してくれる会社を選んで転職することです。
そのためには自分の市場価値を分析する必要があります。
ただし、自分では自分の市場価値が分かりにくいので、信頼できる人や転職のプロに相談をして客観的に見てもらうのがおすすめです。
ここでは自分の市場価値を分析する方法を紹介していきます。
社内だけにしか通用しないスキルなのかどうか自分にはわからないので相談しよう
仕事のスキルが高いと言っても、ヒューマンスキルのように社外でも通用するものもあれば、社内システム・社内ルールのように社内だけにしか通用しないスキルもあります。
社外で通用するスキルがあれば、転職には有利に働いてそれが給料アップにつながることもありますが、社内にしか通用しないスキルだと転職にはプラスになりません。
自分が持っているスキルが社外でも通用するのか、それとも社内しか通用しないのか、を判断するためにも、身近な友人や家族などに気軽に相談してみることをおすすめします。
可能なら、同じ職種で働いている知人や友人などに相談できれば理想です。
相談できる人が身近にいない場合は相談サービスを活用する
相談できる人が身近にいない場合は、転職エージェントを利用してコンサルタントの相談サービスを活用しましょう。
転職エージェントは無料の転職支援サービスで、在職中でも相談や転職活動のサポートが受けられます。
転職エージェントのコンサルタントは、これまでに何度も転職事例を見てきていることから、客観的に自分のスキルや経験を見て市場価値を分析してくれます。
また身近に相談できる人がいても、違う視点からアドバイスをもらうためにも転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは相談だけでも可!相談したからと言って転職が必要なわけではない
本気で変わりたいなら転職エージェントを複数活用する
転職エージェントは1つしか利用してはいけないルールはなく、複数のサービスをかけ持ちして利用することもできます。
本気で現状を変えたいと思うのなら、複数の転職エージェントの活用がおすすめです。
複数のサービスを利用することで、より自分と相性のあるコンサルタントと出会える可能性が高くなります。
コンサルタントによって得意分野は異なるため、どのコンサルタントでも自分の市場価値を正しく判断してくれるとは限りません。
また実際に転職活動を進めていく際に、専門分野の転職だけでなく他の分野にチャレンジしたい気持ちがある場合や専門的なアドバイスだけでなく面接対応もしっかり教えて欲しいようなときに、色が異なる複数の転職エージェントを利用した方が効率的です。
ケース別の給料が割りに合わない場合にやりたいこと
給料が割りに合わない場合、会社への適度な給料交渉や転職を検討する方法がありますが、それ以外にもサービス残業をなくして自分の時間を増やす、実力主義の会社に転職する方法もあります。
ここでは、給料が割りに合わない場合にやりたいことをケースごとに紹介します。
時給換算するとコンビニバイト以下の場合
正規雇用者のほとんどは月給制だと思いますが、まずは自分の給料を感覚的に知るためにも時給換算してみましょう。
たとえば、月にサービス残業も含めて250時間の勤務で月収が17万円なら時給は「17万円÷250時間=680円」になります。アルバイトやパートの最低賃金を下回る時給になるのが分かりますね。時給で見ると給料がより安いことが分かります。
サービス残業などを無くしていく
時給が安くても働く時間を減らせば時給を増やせます。
特に就業時間の中にサービス残業が占める割合が多ければ、サービス残業を減らすことで時給アップになります。
250時間の勤務・月収17万円だと時給は680円でしたが、250時間のうち80時間のサービス残業を減らしたら時給は「17万円÷170時間=1000円」になります。
時給680円と時給1000円では全然違いますよね。まずはサービス残業を減らし、時間あたりの給料を増やすことを意識してみましょう。
仕事をしない上司より頑張っているのに給料が上司より安い場合
年功序列の風習が残る企業だと、仕事をしない上司より頑張っていても給料が低いことは珍しくありません。
肩を持つと、上司も若い頃は自分と同じように苦労しているものです。
上司が悪いだけでなく年功序列にしている会社にも原因があります。
しかし、1人の社員が声を上げたところで年功序列のシステムを変えることはできないでしょう。
自分も年を取れば上司と同じように給料が上がるかもしれませんが、景気減退・倒産などのリスクもあるので必ず安泰というわけではありません。
先行きが分からない会社で年齢とともに給料アップを待つなら、早めに行動をして給料が多くもらえる会社に転職する方が確実です。
歩合制の会社へ転職する
仕事をしない上司よりも給料をたくさんもらうためには歩合制の会社に転職するのが一番です。
特に営業、サービス、接客などの職種は正規雇用でも歩合制になっている会社が多く、上司・部下に関係なく頑張った分だけ給料も多くなります。
最近だとベンチャー企業も成果主義で給料を決めているところが多く、若くても能力があれば大きな年収が期待できます。
ただし、歩合制の会社は能力がないと給料は少なくなり、年をとっても給料アップは期待できません。手堅く給料をもらいたいという人は、少々給料が低くても年功序列の会社にいる方が良いケースもあります。
あなたの適切な年収はいくら?
そもそもあなたの給料・年収は自分が思うほど低いのでしょうか?
求人サイトなどを見ると、年収800万円、年収1000万円など高い年収の仕事が多く紹介されています。
このような情報から自分の給料は低いと思い込んでいる方もいるでしょう。
職種の平均年収についても、管理職などの役職がつくと給料が飛躍的に上がるため、このような高収入の人が平均年収を上げている部分もあります。
求人情報や平均年収との比較だけで、自分の給料が低いと思い込んでしまうのはよくありません。
自分の適性年収を転職エージェントなどに相談して、まずは自分の適切な年収を知りましょう。
幸福度と関わりのある年収600万円を目指そう
2018年に164カ国170万人を対象として行われた「個人収入と幸せ」の調査によると、日本を含む東アジアにおいて年収約600万円をピークに、楽しみや笑顔など幸せな感情は頭打ちになるという結果が出ました。
つまり、年収1000万円でも2000万円でも年収600万円の幸福度とさほど変わらないわけです。
年収1000万円だと目標が大きすぎてやる気がでないという方もいると思いますが、年収600万円だと頑張ったら達成できそうな気がしますよね。
給料交渉するにしても転職するにしても、具体的な数字があった方が交渉しやすいし転職する際に会社を絞る条件にもできます。
まずは幸せを感じられる年収600万円を目指そう!達成したら次の目標を作ればいい
まとめ
給料が割りに合わない場合は、我慢して不満を抱えながら働くよりも給料交渉や転職することをおすすめします。
給料が低いままだと、自分の市場価値を下げることにもなります。
転職をするなら自分の市場価値を正しく知り、より多くの給料がもらえる会社を探すためにも転職エージェントの利用をおすすめします。
在籍中でも利用できるサービスなので、まずは給料に関する相談を気軽にしてみましょう。