メーカー営業を辞めたい!とお悩みではないでしょうか。
営業の仕事を辞めたいと思う理由はいろいろあると思いますが、辞めてもすぐに次の仕事が見つかるとは限りません。
また転職できても、「メーカー営業の方がよかった」と後悔する可能性もあります。
勢いで辞めて後悔しないためにも、他の営業との違いやメーカー営業のメリット・デメリットと向き合うことが大事です。
この記事では、メーカー営業を辞めたい人に知ってほしい他業界の営業との違いを紹介します。
メーカー営業を辞めたくなるよくある理由
メーカー営業を辞めたくなるよくある理由は以下の3つです。
・堅い会社の雰囲気に流される
・扱う製品に興味が持てない
・長時間労働が当たり前
それぞれ紹介していきます。
堅い会社の雰囲気に流される
メーカーは世間の目や反応を常に気にしなければなりません。
今はSNSやネットが普及していることもあって、営業マンのミス1つで会社を倒産に追い込むようなことが起こる可能性もあります。
会社の製品に変なイメージを持たれないように、仕事中は外にいるときでも「会社のイメージを崩さないようにきちんとしなければならない」という状況に置かれます。
営業中の行動にもこまかな制限がかかり、会社の雰囲気も堅くなりやすい傾向にあります。
会社の雰囲気が堅くなると職場の雰囲気も重たくなりやすく、上司や同僚との関係も堅い関係になってしまいがちです。
そんな環境の中にいると考え方も堅くなってしまい柔軟なアイデアや発想が出にくくなります。
もっと柔らかい雰囲気の職場で働きたいと思うようになり、メーカーの営業を辞めたくなる気持ちが強くなっていきます。
扱う製品に興味が持てない
メーカー営業を辞めたい方の中には、「扱う製品に興味が持てない」という方もいるでしょう。
営業は自社の製品を紹介・販売するのが主な仕事ですが、自分が興味のある商品や自信を持って紹介できる商品なら熱のこもった営業ができます。
しかし、自分でもメリットが分からないような製品だと営業していてもアピールポイントが分からず不発に終わってしまいます。
会社によっては扱う製品が定期的に変わる場合もあるので、その場合なら興味が持てる製品が出てくるまで待つという選択肢もあるでしょう。
しかし、扱う製品がほとんど変わらない会社のメーカー営業をしていて、興味が持てない製品を取りあつかっているならモチベーションは上がりません。
我慢しながら働いているうちに辞めたいという気持ちが強くなります。
長時間労働が当たり前
メーカー営業は顧客第一の仕事になるので、顧客よりも立場が下になりやすくなります。
仕事によっては顧客からいきなりクレームが入ることや、取引先に誘われて飲み会が続くようなこともあります。
また「納期を早めて欲しい。今から話しを聞いて欲しい」という無茶な要望がきても、なかなか断ることができず、プラベートの時間を削ってまでお付き合いしなければなりません。
もちろんメーカー営業に限らず他の営業でも同様のことが言えますが、金融や保険を取り扱う営業に比べて、納期的なものがあるメーカーの方が長時間労働になる可能性も高いです。
証券会社の営業マンの頃の営業の大変さ
私は地域密着型の証券会社と大手証券会社で営業の仕事をした経験があります。
主に個人向けに金融商品の営業が仕事内容で、個人投資家から投資信託などの売買注文を受注する仕事なども行っていました。
1人1人にノルマ目標が設定されていますが、優秀な営業マンでも100件営業して数件の新規顧客を獲得するくらいの確率です。
私も常に成績はトップ3位以内に入っていましたが、まともに話しを聞いてくれる人はおらず、電話するだけで怒鳴られてしまうこともありました。
また金融商品を提供するにあたり、市場や金融市場の勉強を常にし続ける必要があります。
毎日のように早朝から経済新聞や各国のマーケット情報を調べて投資の知識を身につけていました。
金融商品を提案するときも顧客の生活リズムに合わせる必要があるので、顧客の仕事が終わってから自宅に提案しにいくことも多く家に帰ったら夜中を過ぎていたこともありました。
ノルマや残業時間の多さ、精神的な負担が大きい中でも営業を続けていると給料がアップし、転職した先では年収1000万円を超えました。
ただし、収入が増えても精神的なプレッシャーは増すばかりで、これまでの経験や知識を活かして独立することにしました。
今はライフスタイル重視の生活を送っており、収入も以前より増やすことに成功しました。
営業はどの業種でも「独自の大変さ」というものがあります。
今の営業の仕事がしんどいという理由だけで他の業種の営業に転職しても上手くいく可能性は低いです。
個人でできるメーカー営業を辞めたくなる場合の対策方法
メーカー営業を辞めたい場合、まずは辞めたい理由を考えて個人でできる対策がないか考えてみましょう。
「扱う商品に興味が持てない!」という理由で辞めたいなら、他の商品を取り扱うことができないか相談してみましょう。
「長時間労働がきつい」という理由で辞めたいなら、仕事にムダがないか改めて考えてムダを削減してください。
「堅い雰囲気が嫌」という理由で辞めたいなら、自分から同僚・上司・部下と積極的にコミュニケーションを取ってムードメーカー的な存在になって職場を明るくする方法もあります。
辞めたいと思っても勢いで辞めてしまう前に、できることをして後悔しないようにしましょう。
「あのとき辞めなければよかった」と思っても、もとの職場に戻ることは簡単ではありません。
どんな仕事にも良いところ悪いところはある!まずは自分でできることで対策してみてから辞めても遅くはないよ
改めてメーカー営業のメリットを考える
メーカー営業は「BtoB」と呼ばれる形態のケースが多いです。
BtoBとは企業間取引のことで、他の営業と違って一般客を相手にした取引ではありません。
企業同士の取引になるため、個人客に営業する場合に比べると変なクレームが入ることは少なくなっています。
またメーカー営業は他の営業に比べるとノルマが少なく、ルート営業が中心になるため仕事の変化が小さいメリットもあります。
落ち着いた営業の仕事がしたい人には向いていますが、営業成績に応じた歩合は少ないため
、競争して給料を上げていきたい人には不向きです。
それでも辞めたい!メーカー営業が転職する場合はどういった業界が候補になりやすいのか
メーカー営業が転職するにあたり、どのような業界が候補になりやすいかを紹介します。
興味がある商材を取り扱っている企業の営業
メーカー営業を辞めたい理由が、「自社の製品に自信が持てない。興味がない」という人には、興味がある商材を取り扱っている企業の営業がおすすめです。
たとえば、保険に興味があるなら「保険会社の営業」、投資に興味があるなら「証券会社の営業」、釣りが好きなら「釣具営業」などです。
メーカー営業の実績があれば、どんな業種の営業でもスキルが評価されやすく転職のハードルは下がります。
また興味がある商材なら知識も吸収しやすく会話もコンスタントにしやすいメリットがあります。
興味がある商材ならプレゼンしやすい!楽しい営業と成績も上がって一石二鳥
飲食やアパレル
メーカー営業で培ったコミュニケーション能力を活かすなら、飲食やアパレルなどのサービス業がおすすめです。
サービス業には高いコミュニケーションスキルが必要ですが、営業経験があればそれだけでコミュニケーションがあると判断してもらえます。
飲食やアパレルは営業ほどのノルマが必要なく、お客さんとのコミュニケーションを自然体で楽しめるのも魅力です。
「人と関わるのが好きだけど、騙して売るようなことはしたくない」、「成績を気にせず人と関わる仕事がしたい」という人に向いています。
一般事務
メーカー営業を辞めたい理由が人間関係や長時間労働なら一般事務に転職する選択肢もあります。
一般事務は他の職種に比べるとコミュニケーションを取る機会が少ないことや定時で帰宅できる会社が多いです。
また一般事務の求人は多くあることや最低限のPCスキルがあれば転職できることから、転職のハードルが低いという点でもメリットがあります。
ただし、特別なスキルを必要としない事務職だと、給料や待遇などの条件がメーカー営業よりも悪くなるケースが多いので注意してください。
いきなり転職はせずにまずは相談していくと後悔する可能性をグッと減らせる
「メーカー営業を辞めたい!でも具体的な転職先が決まってない」という方は、転職活動を始める前に転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントは無料で利用できる転職支援サービスで、私も証券会社から転職する際に活用しました。
転職エージェントはプロのコンサルタントが職歴やスキルを参考に転職市場価値を判断し、その人の価値に応じた転職先や求人を提案してもらえるサービスです。
他にも履歴書や職務経歴書などの書類添削をはじめ、面接サポートや支援などを受けることもできます。
転職エージェントは無料相談のみにも対応しています。
「メーカー営業を辞めたいけど、辞めた方がいいかどうか分からない」というレベルの段階でも気軽に相談してアドバイスがもらえます。
私も転職エージェントに相談して、条件がいい大手証券会社の非公開求人を紹介してもらって転職に成功した経験があります。
転職エージェントを活用して、これからの方向性を決めましょう。
転職エージェントは求職者の心強い味方!転職するまでサポートが受けられる
まとめ
メーカー営業を辞めたい場合、「取り扱う商材に興味がない」、「長時間労働が当たり前になっている」など、辞めたい理由を改善できない環境にあるなら転職をおすすめします。
メーカー営業の経験があればコミュニケーション能力をアピールできます。
コミュニケーション能力はさまざまな仕事に活用できるスキルで、異業種の営業だけでなく飲食やアパレルなどの接客業にも活かせます。
メーカー営業を辞めたいけど、転職したい候補がない!という場合は、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントに相談してアドバイスをもらうことで転職に関する悩みを解消できます。
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